【2023年6月4日更新】
宅建試験の過去問は、試験を実施する不動産適正取引推進機構によって昭和63年度分から問題と正解番号がすべて公開されています。
ただし、公開されているのは「実施した試験問題とその正解番号そのもの」だけです。最新の法改正は一切反映されていないため、そのまま解いてはいけない問題が多々あります。
公開されている宅建過去問を解く際に当記事が参考になれば幸いです。
◆宅建試験では民法、宅建業法、税、法令上の制限(建築基準法・農地法・国土法)などの法律知識が問われます。
初めて学習すると、それこそ読み方さえわからない文言が次々に登場し、学習意欲を失いかねません。
いきなりテキストでの学習に入る前に、耳から聞いて予備知識を入れておくとスムーズにテキスト学習に入りやすいです!
これから宅建学習を始める方に有用なのが『2023年版 パーフェクト宅建士聞くだけ (全3巻)』です。
『パーフェクト宅建士聞くだけ (2023年版・全3巻)』はAmazonのAudible(オーディブル)というサービスによるオーディオブックです。
『パーフェクト宅建士聞くだけ (2023年版・全3巻)』の販売価格は¥12,500と高価です(購入しなくても良いと思います!誤って購入した場合は開封しないで返品手続きを!)が、AmazonのAudibleサービスに初めて登録する方は30日間無料で利用できます。管理人は毎月¥1,500払って聞いてます・・・
管理人の知る限り、実質無料かつこれほど手軽に学習できる製品版宅建教材はこれだけです。
◆『パーフェクト宅建士聞くだけ 』はAmazonのAudible(オーディブル)というオーディオブックサービス。再生するとテキスト本文を読み上げてくれます。
読み上げ、というとスマホ・タブレットでの読み上げ機能をイメージするかもしれませんが、『パーフェクト宅建士聞くだけ』はプロがナレーションを担当しているので、合成音声とは比べものにならないほど聞きやすいです。
◆再生時間は12時間29分。
1.2倍速でもしっかり聞き取れますので10時間24分に短縮できます。朝・昼・晩各30分ずつ7日間聞けば終えられます!
◆宅建では民法・宅建業法・建築基準法などから出題されます。これらの法律に初めて触れる方は法律用語になじみがないため、いきなりテキストを読んでも挫折しかねません。
用語になじみのないままテキストで学習するより、一度でも用語を耳にしてからテキストを開いたほうがスムーズに学習に入れます!耳からのインプットは記憶の定着にとても役立ちます!
注:Audible版の定価は『2023年版パーフェクト宅建士聞くだけ(全3巻)』は定価¥12,500。購入せず、Audibleに入会して聞く方がお得です。
◆AmazonのAudibleに初めて登録する方は『パーフェクト宅建士聞くだけ 』のみならず、Audible会員プラン聴き放題対象コンテンツを30日間無料で利用できます。
『パーフェクト宅建士聞くだけ (2023年版・全3巻)』をクリックすると、Audibleに登録したことが無い方は「無料体験を試す」というオレンジのボタンが表示されます。
(画像はAudibleのHPより)
※すでにaudibleを利用したことがある方は「無料体験を試す」ボタンが表示されません。
※※Amazonは30日間返品可です!誤って「¥12,500」をチェックして購入した場合は返品してください!!
管理人の知る限り、実質無料かつこれほど手軽に宅建試験全範囲を1周できる製品版教材はこれだけです。
『パーフェクト宅建士聞くだけ』を足がかりにして、スムーズに宅建学習に入りましょう!
注:『パーフェクト宅建士聞くだけ』だけで宅建試験に挑むことはできません。必ず宅建テキスト・問題集と併用してください。なお、Audibleが不要な方は無料体験期間30日以内に退会してください。退会しないままだと月額¥1,500かかってしまいます。不要なサービスに課金する必要はありません。
宅建過去問13年分(2010〜2022年度)無料PDFダウンロード
◆宅建試験の過去問は不動産適正取引推進機構が昭和63年度分から公表しています。PDFファイルになっていてすべて無料でダウンロードできます。
◆過去12年分(14回)の過去問と正解番号へのリンクです。
- 令和4年度(2022)宅建本試験問題 正解番号
- 令和3年度(2021)12月宅建本試験問題 正解番号
- 令和3年度(2021)10月宅建本試験問題 正解番号
- 令和2年度(2020)12月宅建本試験問題 正解番号
- 令和2年度(2020)10月宅建本試験問題 正解番号
- 令和元年度(2019)宅建本試験問題 正解番号
- 平成30年度(2018)宅建本試験問題 正解番号
- 平成29年度(2017)宅建本試験問題 正解番号
- 平成28年度(2016)宅建本試験問題と正解番号
- 平成27年度(2015)宅建本試験問題と正解番号
- 平成26年度(2014)宅建本試験問題と正解番号
- 平成25年度(2013)宅建本試験問題と正解番号
- 平成24年度(2012)宅建本試験問題と正解番号
- 平成23年度(2011)宅建本試験問題と正解番号
- 平成22年度(2010)宅建本試験問題と正解番号
※機構HPからの引用なしにリンクされているものは無断改変の可能性があります。ご注意ください。
◆過去問の利用には注意が必要です。
なぜなら、過去問には法改正によって肢問のみならず設問そのものが成立しなくなったものがあるからです。
問題の中には、法改正前は正解肢だったものが法改正後は不正解になったものさえあります。このため、過去問をそのまま使って学習すると、下手したら勘違いしたまま今年の本試験を受験しかねません。
◆「宅建 過去問」で検索すると多くのWebサイトがヒットします。でも、中には上記リンクすなわち不動産適正取引推進機構HPの過去問PDFをそのまま掲載しているだけのものが見られます。
しかしながら、これら過去問PDFには最新法改正が施されていません。試験当時のものをそのまま掲載しているのですから当然のことです。
機構HPで公表されている過去問をそのまま使うことは絶対にやめてください。
必ず最新の法改正が反映された過去問を入手して学習しましょう。
宅建試験:法改正改訂済み過去問
◆法改正が施された年度別過去問PDFを入手したい場合、市販のものを購入するほうが確実です。無料のものは法改正対応していないものが混ざっているからです。
おすすめは『【宅建】過去問徹底解説』シリーズです。(著者の家坂先生のサイトには宅建受験時にとてもお世話になりました。)
おすすめの理由は次の2点。
- 正誤判定の根拠となる条文も含めて解説しており、とてもしっかりしている。
- 1回分¥385と安価、しかもAmazonのKindle Unlimited会員は¥0で利用できる。
Kindle Unlimited読み放題(初回30日無料)会員登録すると初回30日間は無料利用可(※これまでにKindle Unlimitedを利用した方は初回無料対象外)、30日を過ぎたあとは月額¥980かかります。平成22年度以降の14回分を全て購入すると¥5,390かかりますので、初回30日無料+3ヶ月間の合計4ヶ月間の利用なら購入するより安くすみます。
※2023年6月4日現在、2ヶ月¥99利用できるキャンペーン実施中です。「セール:最初の2ヶ月を¥99へ」と表示された方はキャンペーン適用対象になっています(適用されないこともあるようですのでくれぐれもご注意ください)。
◆『2023年宅建士 過去問題集10年分』も令和5年試験対応版となっています。
定価¥500ですが、こちらもKindle Unlimited読み放題(初回30日無料)に登録すると30日間無料で利用できます。※これまでにKindle Unlimitedを利用した方は初回無料対象外となります。
まずはKindle Unlimited読み放題(初回30日無料)を利用して『2023年宅建士 過去問題集10年分』を解いてみると良いでしょう。
◆書籍版の宅建過去問で毎年おすすめしているのは『みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』です。
※今年度版から電子書籍版(AmazonのKindleおよび楽天kobo)が発売されました。
本書をおすすめするのは法改正に対応しているのみならず、選択肢それぞれに重要度がマークされているからです。
選択肢それぞれの重要度のうち、特に大切なのは「捨て肢」(すてあし)です。
宅建試験には正答率がものすごく低い肢問が意図的に出題されることがあります。
このような肢問は正答できなくても合否に関わらないため、真面目に解く必要がありません。つまり「捨ててもかまわない肢問」であるため、「捨て肢」と呼ばれています。
本書には捨て肢に該当する選択肢に「×」がマークされています。深入り厳禁な肢問ですので、読み流す程度で十分です。
ちなみに捨て肢にはどのテキストにも解説がのっていないものが含まれます。捨て肢で余計な学習時間を浪費しないよう気を付けましょう。
◆当ブログ管理人が実際に購入して吟味したおすすめ市販テキストはこちらの記事をご参照ください。※おすすめできないものはできないと明言しています。
>>>おすすめ宅建テキスト2023年版購入レビュー【独学向け】 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ
◆市販テキストによる独学での学習では必要な情報を自分で入手して対処しなければなりません。一方、通信講座を利用するとお金はかかりますがその手間が省けます。
通信講座の中には昨年度合格率70%を超えるものもあります。気になる方はこちらの記事に詳細を記してありますのでぜひご参照ください。
>>>宅建試験日は年何回?令和5年度(2023)宅建試験日と申込日程について - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ
統計問題について
宅建試験では問48で統計が出題されています。
ただし、問48は解く必要はありません。各年度の統計データが古いからです。
問48は「こういう問題が出題されるのか」ということだけ確認すれば十分です。
かならず該当年の最新データを入手して要点をおさえ、確実に1点取りましょう。
過去問の使い方:すべての選択肢について根拠を明確にしながら正誤判定できるようにすること
◆宅建学習でもっとも大切なことは、選択肢ひとつひとつについて根拠を明確にしながら正誤判定できるようにすることです。
例えば令和元年度本試験問26肢2「宅地建物取引業とは、宅地又は建物の売買等をする行為で業として行うものをいうが、建物の一部の売買の代理を業として行う行為は、宅地建物取引業に当たらない」を解いてみましょう。
- 宅地建物取引業とは、宅地又は建物の売買等をする行為で業として行うものをいう→「業として行う」のは宅建業ですよね。
- 「売買の代理を業として行う行為」は売買のみならずその代理であっても業として行うなら宅建業です。
- 「建物の一部」であっても「売買の代理を業として行う行為」なら宅建業です。
- したがって、肢2は誤りです。
このようにひとつひとつの選択肢について必ず根拠を明確にしながら解くのです。
宅建は1つの問題に対して4つの選択肢があります。4つの選択肢それぞれについて根拠を明確にしながら正誤判定できるようになることを心がけてください。
このトレーニングを積み重ねれば「正しいもの/誤っているものはどれか」「正しいもの/誤っているものはいくつあるか」「正しいもの/誤っているものの組み合わせはどれか」のどの問題にも対応できるようになります。
◆年度別過去問は「根拠を明確にしながら正誤判定できる」ようトレーニングするためのツールなのです。
過去問を解くと「曖昧なところ」が「わからないところ」が次々に見つかります。
わからないところが見つかったら、すぐに解説を読みましょう。そして正しい知識をどんどん蓄積し、選択肢ひとつひとつについて根拠を明確にしながら正誤判定できるようになりましょう。
小さな作業の積み重ねが合格につながります。
◆なお、年度別過去問を時間を計って解く訓練はしておいたほうが良いです。時間配分を体感するためです。
解く順番は諸説ありますが、5問免除問題→宅建業法→法令上の制限・税→権利関係と「解きやすい順」「解くのに時間がかかりにくい順」に解くのが良いでしょう。
過去問に慣れてくると1時間ちょっとで49問解けるようになります。明確に正誤判定できる問題が蓄積されてくるからです。
ただし、「ただ単に正解番号を覚えてしまうこと」は絶対に禁物です。
選択肢それぞれについて、かならず「この肢のこの部分はこうだから正しいけれどこの部分はこうだから違う」ことを明確にしながら解いてください。
◆当たり前のことですが、本試験には初めて見る問題が出題されます。緊張もしていますし、周囲の受験生の解き具合も気になりかねません。
冷静になれば難なく解ける問題が解けないことだってあります(管理人もそうでした・・・)。
そんな中でもやるべきことはふだんと同じです。ひとつひとつの肢を注意深く読み、「根拠を明確にしながら正誤判定」することに尽きます。
そのためにも過去問学習には必ず最新の法改正が反映されたものを使って下さい。
◆当ブログでは2023年10月15日15:00以降、解答速報および合格点予想情報をこちらの記事にてお知らせします。>>>宅建合格点2023(令和5年度試験)予想と合格ライン・解答速報 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ