賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ

賃貸不動産経営管理士(賃貸管理士)試験、宅地建物取引士資格試験、FP3級・2級合格を目指す受験生を応援!がんばりましょう!!

賃貸不動産経営管理士・宅建士・FP3級・FP2級に合格しよう!

【このブログのご案内】
賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ管理人です。

賃貸不動産経営管理士合格応援ブログは、賃貸不動産経営管理士試験合格を旗印に、賃貸不動産経営管理士試験対策テキスト・問題集、試験にまつわる情報などをお届けしています。

このページは当ブログにて掲載している記事について紹介しています。賃貸不動産経営管理士試験のみならず、宅地建物取引士資格試験、FP3級・2級試験およびその他資格試験合格を目指す方はぜひ目をお通しください。

賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ

賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ

賃貸不動産経営管理士試験について

賃貸不動産経営管理士試験は難化している

◆賃貸不動産経営管理士は2021年4月に国家資格となりました。

国家資格化の影響か、賃貸不動産経営管理士試験の合格率は急落しています。

平成30年までの合格率は概ね50%以上だったのに対し、令和元年度36.8%、令和2年度29.8%、令和3年度31.5%、令和4年度27.7%と著しく絞られています。

この4年間で合格率がぐっと絞られた上、令和3年度は合格点がなんと50点中40点。昨年度は合格点こそ34点でしたが個数問題・組み合わせ問題が21問も出題されました。

合格率を絞ることによる難易度上昇が令和2年度および令和4年度、合格点を上げる方向での難易度上昇が令和3年度、個数問題・組み合わせ問題の出題数増による難易度上昇が令和4年度に実施されたことになります。

この難化傾向は今後も続くかもしれません。
合格率からみた賃貸不動産経営管理士試験の難易度【2023年最新版】 Check!

賃貸不動産経営管理士試験の日程・試験会場・申し込み

◆賃貸不動産経営管理士試験は年に1回、11月第3日曜日に実施されます。令和4年度賃貸不動産経営管理士試験は2022年11月20日実施予定です。
令和5年度(2023)賃貸不動産経営管理士試験日・申し込み日程・試験概要について  Check!

◆賃貸不動産経営管理士講習を受講すると5問免除を受けられます。講習は誰でも受講できます。→賃貸不動産経営管理士講習:5問免除で受けられるメリットについて Check!


賃貸不動産経営管理士講習は、県によっては1回しか講習が行われません。講習受講をお考えの方は早めに申し込むことをおすすめします。


◆賃貸不動産経営管理士試験は平成30年度試験は全国11都市36会場で、令和元年度試験は全国17都市63会場で、令和2年度試験は24都市67会場で、そして令和3年度試験は25地域81会場で実施されました。

令和4年度試験では福島、栃木、岐阜、三重、滋賀、奈良、山口、長崎、大分、鹿児島が加わり、35地域で実施されました。令和5年度も同じく35地域で実施されます。

令和5年度試験がどの会場で実施されるのかについてはわかりませんが、令和4年度試験が実施された試験会場については次の記事に記載しておきました。参考になさってください。
賃貸不動産経営管理士試験令和5年度(2023)各都市の試験会場情報  Check!


◆賃貸不動産経営管理士試験の申込は2023年8月1日から始まります。
令和5年度(2023)賃貸不動産経営管理士試験申込受付は8月1日から:資料請求申込と受験案内書について 

 
令和2年度からインターネット申込もできるようになりました。

賃貸不動産経営管理士試験の受験票は例年10月下旬から11月上旬にかけて発送されます。

当ブログでは2023年11月19日の本試験当日に、試験終了後速やかに解答速報および合格ライン・合格点ボーダー予想情報を収集し、随時更新しています。
令和5年度(2023)賃貸不動産経営管理士試験合格点・合格ラインボーダー予想および解答速報  Check!

◆令和5年度試験の合格発表は令和5年12月26日です。合格すると合格通知・賃貸不動産経営管理士登録手続き関連書類等が送付されます。
賃貸不動産経営管理士試験、合格発表は令和5年12月26日(火):合格者への送付物【令和5年度(2023)】 Check!

賃貸不動産経営管理士試験・試験対策について

◆賃貸不動産経営管理士試験は、かつては宅建受験後1ヶ月の勉強で受かると言われていました。管理人もそう考えていた時期がありました。

ですが、賃貸不動産経営管理士試験は今や受験生の7割超が落ちる試験となっています。

過去4年間で難易度がぐっと上がった一方、賃貸不動産経営管理士試験に合格しなければならない方はどんどん増えていきます。賃貸住宅管理業法が施行されたからです。

2023年度賃貸不動産経営管理士試験で合格を勝ち取りたい方は合格実績の高い教材を使って早め早めに勉強を始めることを強くおすすめします。

◆管理人が実際に購入して教材を確認したものでおすすめできる通信講座はアガルートアカデミーの賃貸不動産経営管理士講座です(おすすめする手前、今年も自腹で6万ほど支払いました・・・)

アガルートアカデミーは、賃貸不動産経営管理士対策通信講座で唯一合格率をHPに記載しています。令和4年度試験の合格率は79.2%でした。
>>>アガルートアカデミー・工藤美香講師による2023年合格目標賃貸不動産経営管理士試験総合カリキュラム

ちなみに、賃貸不動産経営管理士試験対策の主流のひとつが『賃貸不動産管理の知識と実務』を使って勉強することです。『賃貸不動産管理の知識と実務』は、試験実施団体が国家資格前まで「公式テキスト」としていました。国家資格後は「公式テキスト」とは呼ばなくなったものの、賃貸不動産経営管理士講習の指定テキストとなっていますので当ブログでは「公式テキスト」としています。

その公式テキスト『賃貸不動産管理の知識と実務』なのですが、1,000ページほどもあるとても分厚いテキストとなっています。20ページを1時間かけて読み進めても、テキストを一周するだけで50時間近くかかってしまいます。

しかも最新の令和5年度版になって初めて索引がつきましたが・・・どこが頻出項目なのかについては相変わらず記載がありません。まったく受験生向けではない「超不親切仕様」なのでものすごく勉強しにくいです。

それに対し、アガルートの総合カリキュラムはテキスト全編に動画講義が付随テキストを開きながら動画講義を視聴すれば賃貸不動産経営管理士試験全範囲を約24時間で一周できます。

『賃貸不動産管理の知識と実務』はもちろん、他の市販テキストより格段に効率良く勉強できます。

アガルートアカデミー・工藤美香講師による2023年合格目標賃貸不動産経営管理士試験総合カリキュラムには、

  • 総合講義(テキスト+動画講義)
  • 過去問解説講座(過去問集+動画講義)
  • 総まとめ講座
  • 直前ヤマ当て模試
  • Facebookグループ内での質問制度(質問回数無制限かつ工藤講師が直接返信)


管理人は宅建試験を1度落ちています。なるべくお金をかけずに合格しようと、市販テキストと500円アプリだけで挑んだ結果です。

2年目は絶対に合格しようとDVD教材を購入しました。10万円ほどかかりましたが合格できました。そのとき学んだのが、プロの教材はよく寝られていて無駄な年強をしなくて済むこと、そしてお金よりも時間のほうが大切ということです。

賃貸不動産経営管理士試験についても考えは同じです。2023年度賃貸不動産経営管理士試験合格の可能性を高めたいのであれば、対価を惜しまないのが得策です。

特に、賃貸不動産経営管理士試験をどう勉強したらいいか悩んでいる方や、資格試験の受験がそもそも初めての方はアガルート通信講座の利用を検討しても良いと思います。
アガルートアカデミー・工藤美香講師による2023年合格目標賃貸不動産経営管理士試験総合カリキュラム

賃貸不動産経営管理士の勉強法、市販テキスト・問題集

賃貸不動産経営管理士試験対策としてアガルートをおすすめしましたが、市販テキストで挑む方もいらっしゃいます。

市販テキストでの独学で賃貸不動産経営管理士試験を受けると決めたなら、まずは過去問を入手して制限時間を計りながら解きましょう。理由は、自分の知識レベルと、合格に必要なアウトプットレベルを知るためです。アウトプットレベルを知らないままテキストを漫然と読んでも意味あるインプットには結びつきにくいです。時間の無駄です。 

賃貸不動産経営管理士試験は、すでに述べた通り公式テキストからの出題率が非常に高いです。このため、公式テキスト中心に勉強するのが一つの勉強法には違いないのですが、公式テキストは1,000ページ近くの分量があります。この点、効率的とは言い難いので、本ブログでは賃貸不動産経営管理士試験過去問の一部について公式テキストのどこから出題されたのかを解説してあります(令和元年度・2年度・3年度・4年度過去問・平成27年度過去問については準備中)ただし法改正には未対応のため、必ず最新の教材で学習してください。

また、公式テキストのみでの学習だと、どこが重点箇所なのかがわかりにくいです。通信講座の利用について触れましたが、もし通信講座を利用せずに独学で勉強するなら賃貸不動産経営管理士試験対策テキスト・問題集・予想問題集を活用したほうが良いでしょう。

今年も出版各社がテキスト・問題集・予想問題集を次々に発行します。どれを選んだら良いか迷ったら、賃貸不動産経営管理士試験対策テキスト・問題集の紹介記事を参考にしてみてください。出版元からテキスト・問題集の正誤表が発表されることがあります。見つけ次第お知らせします。

なお、借地借家法の定期建物賃貸借のみではありますが、当ブログでも一問一答問題を用意しました。

  1.  賃貸不動産経営管理士おすすめテキスト・問題集2023 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ Check!
  2. 賃貸不動産経営管理士試験合格に向けた独学勉強方法について Check!
  3. 平成27年度〜令和3年度賃貸不動産経営管理士試験過去問の入手先 Check!
  4. 【過去問】平成28年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40 Check!
  5. 【過去問】平成29年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40 Check!
  6. 賃貸不動産経営管理士試験過去問:平成30年度 カテゴリーの記事一覧
  7. 賃貸不動産経営管理士試験過去問:平成27年度 カテゴリーの記事一覧
  8. 賃貸不動産経営管理士試験一問一答(定期建物賃貸借13問)

宅建

賃貸不動産経営管理士は令和2年度までは実務経験がない場合は宅地建物取引士に登録し、宅建士証を交付していることが登録要件になっていました。

しかしながら、令和3年度試験以降は登録要件から宅建士であることがなくなりました。

とはいえ、賃貸不動産経営管理士と試験問題および実務面で親和性が高いのはやはり宅建です(設備分野については除きます)。賃貸不動産経営管理士とダブルライセンスで取りたい資格の筆頭が宅地建物取引士であることには変わりありません。

時間に余裕のある方はダブルライセンス取得にチャレンジしてみてみてはいかがでしょうか?

  1. 賃貸不動産経営管理士とダブルライセンスで取りたい資格:宅建とFP技能士 Check!
  2. 宅建は年何回?令和5年度宅建試験日と申込日程についてCheck!
  3. おすすめ宅建テキスト2023年版購入レビュー【独学向け】Check!

 

しかしながら、宅建試験は・・・残念ながら合格ラインに届かない受験生が20万人中17万人ほどと圧倒的多数です。

これから宅建試験を受ける皆さんは、少なくとも38点、できれば40点以上を取るつもりで挑むことを強くおすすめします。

◆初学者の方、そしてなかなか宅建に合格できない方は合格実績の高い教材を選び、早め早めにスケジュールを組んで勉強のスタートを切りましょう!計画的に学習する習慣を身につけることは一生の財産になります!

◆受講生のうち500人以上が試験を受験かつ合格率50%以上の宅建通信講座はフォーサイトとユーキャンです。※ユーキャン宅建講座は「宅建士短期合格講座」に切り替わっています。こちらは受講生のうち試験を受ける人数が100人台までが減りますが、合格率は50%以上です。

詳細および宅建試験日・日程等は宅建は年何回?令和5年度宅建試験日と申込日程についてをご参照ください。

◆宅建試験に合格した方の中には司法書士試験、行政書士試験、マンション管理士、管理業務主任者試験などを受験する方が少なくありません(中には司法試験・予備試験にチャレンジする方もいらっしゃいます※)。

これらの資格試験の中で受験生が最も多いのは行政書士試験です。

行政書士試験に合格するまでの勉強時間は約800〜1,000時間と言われています。11月下旬もしくは12月から勉強し始めると良いでしょう。

令和5年度行政書士試験についてはこちらの記事をご参照ください。
行政書士試験日2023(令和5年度)・申し込み日程・試験概要・配点について 


◆ちなみに弁護士法第3条は「弁護士は、当事者その他関係人の依頼又は官公署の委嘱によつて、訴訟事件、非訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件に関する行為その他一般の法律事務を行うことを職務とする。」と定められいて、第3条2項は「弁護士は、当然、弁理士及び税理士の事務を行うことができる。」となっています。

したがって、弁護士資格を取得すると弁理士、税理士の登録もできるのです。

さらには行政書士行政書士法第2条)、社会保険労務士社会保険労務士法第3条)、海事補佐人海難審判法第19条)の登録もできます。

なお、法科大学院を修了せずに司法試験の受験資格を得るには予備試験に合格しなければなりません。

まずは予備試験突破を目指してみては、と言いたいところですがおいそれと手を出せる資格試験ではありません。熟考を重ねてからご決断ください。

アガルートは2026年(令和8年)9月末まで視聴できる【2025年・2026年合格目標】司法試験・予備試験最短合格カリキュラムをリリースしています。
アガルート・【2025年・2026年合格目標】司法試験|予備試験最短合格カリキュラム

FP

試験範囲に不動産分野・相続が入っているファイナンシャル・プランニング技能士(FP)も宅建および賃貸不動産経営管理士とダブルライセンスで取りたい資格です。特にFP3級は高い合格率を誇る狙い目の国家資格です。

  1. 2022・2023年度FP3級・FP2級試験日と申し込み日程(きんざい・日本FP協会) Check!
  2. 【お金の知識入門に最適】FP3級の合格率と難易度について Check!
  3. 【FP2級合格!】FP2級試験の合格率・難易度は3級と段違い Check!
  4. FP2級実技試験の配点予想:きんざい個人資産・生保顧客相談業務より
  5. FP2級実技配点予想【日本FP協会・資産設計提案業務】
  6. FP(ファイナンシャル・プランナー) カテゴリーの記事一覧

行政書士試験日2023(令和5年度)・申し込み日程・試験概要・配点について

【2023年6月9日更新】フォーサイト行政書士講座アガルート行政書士講座が2024年試験対策を開講しました。来年度の合格を目指す方は検討しても良いと思います。

この記事でお知らせするのは令和5年度(2023)行政書士試験に関する以下の情報です。

  • 試験日
  • 申し込み日程
  • 試験概要(出題数・出題形式、受験資格など)
  • 配点

行政書士試験合格に必要な学習時間は800〜1,000時間。たいへんな試験です。良い教材を選び、早々に学習し始めることを強くおすすめします。

※当記事で用いた参考文献・資料・HP([1]〜[11])のURLは記事末にまとめてあります。

行政書士試験日2023

行政書士試験日2023

フォーサイト行政書士講座は資料請求すると¥10,000引きとなります。活用しましょう!

フォーサイト行政書士スピード合格講座2024年試験対策ページより) 

 

アガルートは早期キャンペーン20%OFF実施中です。

アガルート【2024年合格目標】入門総合講義/入門総合カリキュラム(フル・ライトHPより)

行政書士試験日2023(令和5年度)・申し込み日程・問題数と配点について

令和5年度(2023)行政書士試験の試験日は令和5(2023)年11月12日(日)です。申し込み日程・試験概要は次の通りとなります。※試験公示は令和5年7月3日(月)です([1]より)。それまでは試験日等日程が「予定」となります。

令和5年度行政書士試験
試験日 2023年11月12日(日) 13:00〜16:00(予定)
試験会場 47都道府県の指定会場
試験の出題範囲

・行政書士の業務に関し必要な法令等(憲法、行政法、
民法、商法、基礎法学)
・行政書士の業務に関する一般知識等(政治・経済・
社会、情報通信・個人情報保護・文章理解)

出題数・出題形式

①出題数:全60問
②行政書士の業務に関し必要な法令等:46問
・5肢択一式(憲法、行政法、民法、商法、基礎法学)
・多肢選択式(憲法、行政法)
・記述式(行政法、民法)
③行政書士の業務に関する一般知識等:14問
・5肢択一式(政治・経済・社会、情報通信・個人情報
保護・文章理解)

受験資格 なし
登録要件 行政書士法第6条参照
試験実施機関 一般財団法人行政書士試験研究センター[1]

受験願書・試験案内の
配布

2023年7月24日(月)〜2023年8月25日(金)
受験申込 郵送とインターネット
受験申込受付期間 郵送:2023年7月24日(月)〜2023年8月25日(金)消印有効
インターネット:2023年7月24日(月)9:00〜2023年8月22日(火)17:00
受験手数料 10,400円(受験手数料は消費税及び地方消費税非課税)
合格発表 2024年1月31日(水)(予定)

日程等は[1]より。

令和5年度(2023)行政書士試験の配点について

◆行政書士試験は全60問・300点満点です。ただし、単純に1問15点ではなく、出題形式によって配点が違うのが大きな特徴です。

  1. 5肢択一式:1問4点、54問出題、合計216点
  2. 多肢択一式:1問8点、3問出題、合計24点
  3. 記述式:1問20点、3問出題、合計60点

◆具体的な配点は、例年通りなら次の通りになると思われます。

  • 行政書士の業務に関し必要な法令等46問、合計244点
    5肢択一式40問160点(基礎法学2問、憲法5問、行政法19問、民法9問、商法・会社法5問)
    多肢選択式3問24点(憲法1問、行政法2問)
    記述式3問60点(行政法1問、民法2問)
  • 行政書士の業務に関する一般知識等14問56点
    5肢択一式14問56点(政治・経済・社会8問、情報通信・個人情報保護3問、文章理解3問)

◆さらに、それぞれの科目で合格基準点があります。令和2年度試験での合否判定基準は次の通りでした。

  • 行政書士の業務に関し必要な法令等:122点
  • 行政書士の業務に関する一般知識等:24点
  • 試験全体の得点:180点

◆合格基準のひとつである「試験全体の得点が180点」は、300点満点の6割に相当します。

しかしながら、仮に法令等46問が満点の244点だったとしても、一般知識等が22点なら不合格となります。法令等のみならず一般知識にも目配りしておかないと足をすくわれてしまいます。

◆さらに言えば、出題形式も一筋縄ではいきません。

資格試験の出題形式は様々です。例えばFP3級学科試験は2肢あるいは3肢択一形式ですが、解答しやすいこともあってか合格率は約80%にも上ります。これがFP2級になると4肢択一となるため合格率は約40%に激減します。もちろん、問題のレベルもFP3級とFP2級では段違いではありますが、選択肢の数が多くなるだけでも受験生の負荷がアップします。

宅建や賃貸不動産経営管理士試験など、出題形式として多用されているのは4肢択一です。一方、行政書士試験は60問中54問が5肢択一形式での出題です。より難易度が高いのです。

◆行政書士試験は、①5肢択一問題が全問題の9割を占めること、②単純に6割取っても合格にならないこと、などがあいまって合格率は概ね10%前後とかなり低いです(令和3年度試験では47,870名が受験、合格者は5,353名、合格率11.18%)。

しかも合格者の中には司法試験・予備試験・司法書士試験受験生やそれらの試験に合格した方が多数含まれます。

というのは司法書士合格者が行政書士とのダブル開業を目指すケースが多々あること、そして司法試験・予備試験受験生が行政法対策に役立てたり学習を続ける中で行政書士試験に受かっておいて精神的に安定するためです。

このような受験生と一緒に試験を受けるのですから、法律初学者、あるいは宅建合格者レベルの受験生だと行政書士試験はどうしても難易度が高くなってしまうと言わざるをえません。

◆一方で、行政書士には司法書士・司法試験と違う大きな魅力もあります。行政書士は試験合格後の制約がありません

司法書士には試験合格後に中央研修・ブロック研修・司法書士会研修があります。12月〜翌年3月まで研修で時間を取られます。合格まで勤務していた会社に理解があれば良いのですが、むしろそういう会社のほうが少ないかもしれません。

司法試験には合格後に1年間の司法修習があります。司法修習生には給費制があるものの、月額16〜17万円。これで生活できる方はいいのですが、家族がいる場合はちょっと考えものです。

それに対し、行政書士は倫理研修が義務づけられているものの、司法書士・司法試験合格後のような縛りはありません。

行政書士試験は合格後にこれまでの勤務先に何らかの支障が生じることはありません。開業準備についても同様ですので(資金は必要ですが)、開業しやすい士業なのです

◆では行政書士試験の合格可能性を高めるにはどうしたら良いでしょうか?

管理人の考えは次のセクションの通りです。

1日も早く勉強を始めること、合格実績の高い教材を選ぶことが合格への近道

行政書士試験は1年に1回しか受けられない資格試験です。年に何回も受けられるわけではありません。

行政書士試験の合格率はわずか10%前後。明確な合格基準点が設定され、問題の難易度に関わらず合格基準点以上をとらなければなりません(合格基準点は補正されることもあります)

◆では行政書士試験に合格するにはどうすれば良いでしょうか?

「この教材を使えば誰でも受かる!」などという都合の良いものはありません。

でも合格可能性を高めることはできます。

◆一般に、試験合格と「勉強時間・勉強の質」には次の関係があります。

試験合格=勉強時間×勉強の質

行政書士試験の具体的目標はすでにお話した通り、法令で122点、一般知識で24点、さらに試験全体で180点をクリアすることです。

そのためにすべきことは次の2点に尽きます。

  1. 1日でも早く行政書士試験の勉強を始めること
  2. 勉強の質を上げるため、効率良く学習できて合格実績が高い教材を使うこと

1日でも早く行政書士試験の勉強を始める

◆言うまでもありません。試験日までの残り時間が少なくなればなるほど勉強がきつくなります。

仕事をしながら、学校に通いながら、育児に奔走しながら勉強時間を捻出するのは簡単ではありません。

今日は2023年6月9日。2023年度行政書士試験まで156日(22週+2日)、1日あたり6時間25分の学習でやっと1,000時間に達します。

一方、2024年度行政書士試験までなら残り520日(74週+2日)、1日あたり1時間56分の学習で1,000時間になります。

来年受験する方でも毎日2時間程度の学習が必要です。1日も早く勉強を始めることを強く強くおすすめします!!

勉強の質を上げるため、効率良く学習できて合格実績が高い教材を選ぶこと

次は教材についてです。良い教材=合格実績の高い教材を使って勉強の質を上げることはものすごく大切です。

◆行政書士試験の勉強には大きく分けて次の2つの方法があります。

  • 市販テキストによる独学
  • 通信講座、資格スクール(予備校)による通学講座

すでにお伝えしたとおり、行政書士試験の合格率はわずか10%ほどです。


一方、通信講座・資格スクール等を利用した行政書士試験受験生の合格率はその数倍になります

当記事では、合格率の観点からフォーサイトとアガルートを紹介します。

◆まず、合格率の観点からです。

ネットから確認できる合格率データは2種類あります。

ひとつは厚労省教育訓練給付制度HP、もうひとつは通信講座・資格スクール各社が自社集計した合格率です。

◆まずは厚労省教育訓練給付制度検索システム[2]に掲載されている行政書士試験合格率です。ここでは教育訓練給付制度を利用した受講生が100名以上かつ合格率14%以上の通信講座をピックアップしました(データは最新のものが各社出揃っている令和3年度)

・フォーサイト バリューセット1 合格率38.0%(142名中54名合格)
・フォーサイト バリューセット2 合格率38.1%(139名中53名合格)
・フォーサイト バリューセット3 合格率38.1%(223名中85名合格)
・ユーキャン 行政書士合格指導講座 合格率15.7%(830名中130名合格)

◆次に各社HPで発表している合格率です。
フォーサイト 令和4年度合格率54.1%、令和3年度合格率38.0%、令和2年度合格率41.3%(フォーサイトHPより)、令和元年度合格率42.6%(PR TIMES社記事より[3])
アガルート 令和4年度合格率56.17%   アガルートの令和4年度合格者296名(受験者数は527名)のうち、一発合格者は205名、令和3年度合格率:42.14%(アガルートHPより)

なお、アガルート入門総合カリキュラムの令和4年度合格者は97名、合格率は48.99%でした。

◆フォーサイトは令和3年度厚労省教育訓練給付制度HPを合算すると合格率38.09%(504名中192名合格)です。

フォーサイトHPによる令和3年度合格率は38.0%でしたので、乖離はほとんどありません。フォーサイトHP記載合格率の信憑性は高いと言えるでしょう。

アガルートの合格率は「アガルートアカデミー有料講座受講生の合否アンケート集計結果から算出しております(合格者数を受験者数で除して算出)」とのことです(アガルート行政書士試験講座HPより)。

フォーサイトと違い、アガルートは厚労省教育訓練給付制度の対象ではないため公的データから合格率を確認する術はありません。

しかしながら、根拠のない数字を出すことはむしろ企業にとってリスクでしかありません。リスクを冒してまで数字を出すとは考えにくいですし、後述するアガルート行政書士講座の動画講義時間からすればその数字もありうると思えます。

いずれにせよ、フォーサイト、アガルートとも合格実績には遜色ありません。

フォーサイト・アガルートともに令和4年度行政書士試験合格率12.13%の4倍以上という高い合格実績となっています。

通信講座・資格スクール受講生の合格率がそんなに高いのはなぜなのでしょう?

理由は明確です。通信講座・資格スクールを利用した受験生は、市販のものより優れた教材を使ったからです。

管理人自身もこのことを痛感しています。

宅建の事例で恐縮ですが・・・管理人の宅建受験1年目は市販テキストと500円アプリによる独学で2点足りず不合格(泣)。なるべくお金をかけずに合格しようと目論んだ結果でした(しかも7月になってから急遽受験することになったので勉強量も足りませんでした)。

あんなに悔しい思いをしたのは大学受験以来です。

同じ過ちは繰り返すまいと決め、
2年目はDVD・テキスト教材を12月早々に購入。市販テキスト・問題集は一切使いませんでした。

教材の追加購入や講習への参加、教材をどこでも視聴できるようポータブルDVD機を購入するなど、費用は10万円ほどかかりましたが、おかげで合格できました。10万円を惜しまなくて良かったと本当に思っています。

◆受験2年目に実感したのは良い講師・スクールの教材は問題分析がとても緻密なことでした。

このことは宅建に限りません。他の資格試験についても当てはまります。行政書士試験でも合格実績の高い教材を選び、早め早めに勉強を始めるしかありません。

脱線してしまいました。フォーサイトとアガルートの行政書士講座を比較してみましょう。

◆通信講座教材を作る側からすれば、一番コストがかかるのはなんと言っても動画講義です(管理人自身、大学で非常勤講師をしていますが、機材を揃える費用なんか非常勤の薄給から捻出するのは無理なので講義動画は作ってません・・・)

2社の動画講義の収録時間数です。

<フォーサイト>

フォーサイト行政書士スピード合格講座2024年試験対策の動画講義には合格講座・入門講座・基礎講座・過去問講座・直前対策講座の5つが含まれています。

フォーサイトの動画講義時間は以下の通りです(データは2023年度試験対策教材実績より)

  1. 受講サポートブック:90分
  2. 基礎講座:2963分
  3. 過去問講座:647分
  4. 直前対策講座:238分
  5. ペースメーカー答錬講座:684分

合計77時間2分(4622分)です。

<アガルート>
アガルート【2024年合格目標】入門総合講義/入門総合カリキュラム(フル・ライト)の動画講義には、入門総合講義、記述過去問解説講座、模擬試験が含まれています(短答過去問解説講座はテキストのみ)。

アガルートの動画講義時間は以下の通りです(2024年講座の時間は未公表のため、数字は2023年講座のものとなります)

  • 入門総合講義:約164〜188時間
  • 入門総合ライトカリキュラム:約266時間
  • 入門総合フルカリキュラム:約340時間

講座によって違いはありますが、アガルートの動画講義時間はフォーサイトの概ね2〜4倍と充実しています。

ただし、動画講義を視聴する時間的余裕がない場合は重荷になりかねません。どれだけの勉強時間を捻出できるかについてもあらかじめ考慮しましょう。

◆テキストはフォーサイト、アガルートとも冊子版フルカラーのオリジナルテキストが料金に含まれています

自社で編集している「冊子版」のテキスト・問題集があることは学習する上で強みになる、というより必須です。

というのは、2021年3月に発表された研究[5]によると、スマホ等の電子機器にメモするよりも手帳にメモするほうが記憶の再生で良い成績が得られているからです。

スマホ・タブレット・PCのみでの学習よりも冊子版テキスト・問題集を利用するほうがより高い学習効果を得られるでしょう。

気になるのは価格です。

◆フォーサイトは税込5万4,800円〜税込9万9,800円となっています。

フォーサイト行政書士スピード合格講座2024年試験対策

  • バリューセット1(基礎+過去問講座)→税込¥54,800
  • バリューセット2(基礎+過去問+直前対策講座)昨年度より¥3,000引→税込¥76,800
  • バリューセット3(基礎+過去問+直前対策+答練+過去問一問一答演習)→DVDあり→税込¥99,800、DVDなし→税込¥94,800

3セットとも教育訓練給付制度対象講座です。価格面での受講のしやすさはフォーサイトに軍配があがります。

※フォーサイトは資料請求すると¥10,000引きとなります。

フォーサイト行政書士スピード合格講座2024年試験対策ページより)

 

アガルート【2024年合格目標】入門総合講義/入門総合カリキュラム(フル・ライト)は「初めて法律を学習する方」で「週に10時間以上学習時間を確保できる方」向けの講座です。

※2024年2月29日(木)23:59まで早期キャンペーン20%OFFです!

  • 入門総合カリキュラム フル(入門総合講義+短答過去問解説講座+記述過去問解説講座+『択一式対策完成への問題』解説講座(民法)+逐条ローラーインプット講座+文章理解対策講座)→税込¥209,440
  • 入門総合カリキュラム ライト(入門総合講義+短答過去問解説講座+記述過去問解説講座+『択一式対策完成への問題』解説講座(民法))→税込¥183,040
  • 入門総合講義のみ税込¥147,840

どの講義も豊村慶太先生のクラスとなっています。

アガルート【2024年合格目標】入門総合講義/入門総合カリキュラム(フル・ライトHPより)

※アガルートでは受講相談キャンペーン実施しており、行政書士講座の受講相談で10,000ポイントを受け取れます。行政書士講座購入時は1ポイント=¥1で利用できますので¥10,000引きとなります(2023年6月30日までの期間限定)。

アガルートは担当講師に直接、何度でも質問できるのが大きなメリット

フォロー体制の手厚さはアガルートのほうがフォーサイトより上です。

フォーサイトは質問回数が限られている上、対応するのは試験合格者スタッフ(講師ではありません)です。

◆2023年度試験対策としてはフル・ライトよりもアガルート【行政書士試験】速習カリキュラムが良いかもしれません。価格は以下の通りです。

  • 税込¥162,800

担当は豊村慶太先生、動画講義時間は約186時間(約11160分)です。

注:今年度試験まで残り5ヶ月となってから通信講座を申し込むのはコストパフォーマンスの点からちょっとためらわれます・・・

であれば来年度試験合格に目標を切り替え、今からフォーサイトもしくはアガルートでの学習を始めるのが献策かもしれません。
フォーサイト行政書士スピード合格講座2024年試験対策
アガルート【2024年合格目標】入門総合講義/入門総合カリキュラム(フル・ライト)

行政書士試験受験願書について

参考として、2022年試験の願書について記録を残しておきます。

◆受験願書は各都道府県行政書士会、各地方振興事務所・地方振興局等および書店で配布しています。

◆配布書店については【行政書士試験受験願書・試験案内】配布書店情報令和4年度版 にまとめ、Google Mapとリンクしました。令和5年度については公表され次第アップデートします。

◆お住まい・勤務先の近くで願書を入手しにくい方は郵送での願書請求が良いでしょう。

願書の郵送請求は以下の通りです。

1)〒252-0299 日本郵便株式会社 相模原郵便局留
一般財団法人行政書士試験研究センター試験課 宛てに封書にて
2)住所・氏名記載の返信用封筒(角形2号)に郵便切手140円分を貼付したものを同封して郵送する。

郵送による願書請求の受付は、昨年は2022年7月4日〜2022年8月19日(19日必着)でした(願書送付は7月25日から)。

今年は2023年7月3日から郵送による願書請求受付が始まると思われます。ただし、郵送による願書請求受付期間は郵送での受験申込受付期間より短いです。でくれぐれもご注意ください。

注:必ず一般財団法人行政書士試験研究センターHPにてご確認ください。

◆願書を請求すると、住所・氏名を記載した返信用封筒(角形2号)にて行政書士試験研究センターから返信が届きます。

<願書発送用封筒>

行政書士試験願書発送用封筒

行政書士試験願書発送用封筒

<試験案内>

行政書士試験案内

行政書士試験案内

<受験願書>

行政書士試験受験願書画像

行政書士試験受験願書画像

※願書に必要な写真は縦4cm、横3cmです。
これら以外に「行政書士試験に関するアンケートのお願い」も同封されています。

◆インターネットによる受験申込 は一般財団法人行政書士試験研究センターの「インターネットによる受験申込みの確認」をクリックし、同センターHPを熟読の上、「同意して申し込む」ボタンにお進みください。
一般財団法人行政書士試験研究センター

参考HPのURL・参考文献・参考資料

[1]一般財団法人行政書士試験研究センターのURL→https://gyosei-shiken.or.jp/
[2]厚労省教育訓練給付制度検索システムのURL→https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/
[3]7年連続で、主要講座で受講生合格率が全国平均合格率を上回る|株式会社フォーサイトのプレスリリース

プライバシーポリシー/運営者情報/当サイトの運営方針(権威性・信頼性・専門性すなわちE-A-T)について/©2018-2022 賃貸不動産経営管理士試験合格応援ブログ https://www.chintaikanrishi.com