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独学で合格する!FP2級試験の合格率・難易度は3級と段違いと心得る

FP2級合格証書

FP2級合格証書

2019年10月16日更新

FP2級試験は独学で合格できます。

でも、FP2級合格率が示す通りFP2級の難易度はFP3級とは段違いです。決してなめてかかってはいけません。

この記事では、FP2級独学合格を目指す方に向けて

  • FP2級試験の次回試験日と日程、試験概要、直前勉強法等などFP2級試験全般の情報
  • 一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)及び日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)のFP2級学科試験と実技試験の合格率・難易度

について書きました。

FP2級独学合格のお役に立てれば幸いです。

FP2級次回試験日・手続き日程

 
FP2級技能検定・次回試験日・申し込み日程
次回試験日 2020年1月26日(日)
試験科目・
出題形式
・学科試験:マークシート形式
・実技試験:記述式
試験時間 ・学科:10:00〜12:00
・実技:13:30〜15:00
試験会場 全国47都道府県
受験資格 ・FP3級合格者
・AFP認定研修修了者※
・実務経験者
・厚労省認定金融渉外技能審査3級合格者
試験実施団体 ・きんざい(一般社団法人 金融財政事情研究会)
・日本FP協会(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)
受検申請書
請求期間
2019年10月1日〜11月26日
受験申込方法 インターネットおよび郵送
受験申込受付期間 2019年11月13日〜12月3日
受験手数料 ・学科:4,200円
・実技:4,500円
インターネット受験
申し込み
・きんざい→受検手続について | 一般社団法人 金融財政事情研究会
・日本FP協会→2級FP技能検定に申請する | 日本FP協会
合格発表日 2020年3月6日(金)

※CFP取得まで考えているのならAFP認定研修は必須

FP2級技能検定・試験概要・試験範囲・合格点

FP2級試験概要

FP2級試験は年3回、9月・1月・5月に実施されます。

FP試験では毎年4月の法改正に基づいて試験問題が作成されます。ただし、法改正が反映されるのは9月試験からです。

このスケジュールに基づいてテキスト・問題集が発売されています。概ね毎年5月末〜6月末に新年度版が発売されます。

現在発売中のテキスト・問題集は2019〜2020年試験対応版です。「'19-'20年版」「2019-2020版」などと表記されています。2019年9月・2020年1月・2020年5月試験に対応しています。

◆FP2級試験は午前に学科試験(マークシート式/120分)、午後に実技試験(記述式/90分)が課されます。

  • FP2級学科試験:4肢択一 60問(60点満点)
  • きんざい実施FP2級実技試験:大問5問50点満点
  • 日本FP協会実施FP2級実技試験:大問10問100点満点

※学科試験はきんざいと日本FP協会で共通です。

※一方、実技試験はきんざいと日本FP協会で異なります。

きんざい実施実技試験は4種類。実施回がそれぞれ異なります。

  • 個人資産相談業務(9月・1月・5月)
  • 生保顧客資産相談業務(9月・1月・5月)
  • 中小事業主資産相談業務(9月・1月)
  • 損保顧客資産相談業務(9月)

日本FP協会実施実技試験は資産設計提案業務だけです。毎回実施されます。

FP2級試験範囲

◆FP2級の試験範囲は次の6分野です。

  • <ライフプランニングと資金計画>
    ライフプランニングの考え方・手法、社会保険、公的年金などについて
  • <リスク管理>
    リスクマネジメントに関する一般的知識、生命保険、損害保険、第三分野の保険などについて
  • <金融資産運用>
    マーケット環境の理解、預貯金・金融類似商品等、投資信託、債券投資、株式投資、ポートフォリオ運用などについて
  • <タックスプランニング>
    税制について
  • <不動産>
    不動産に関する法律知識、不動産の有効活用、不動産の証券化などについて
  • <相続・事業承継>
    相続に関する法律知識、贈与・相続と税金、相続財産の評価、不動産の相続対策、事業承継対策などについて

試験範囲自体はFP3級と共通ですが、問われる知識はFP3級よりかなり詳細です。

FP2級合格点

FP2級学科・実技試験ともに60%の得点で合格できます。 

  • FP2級学科試験:60点中36点
  • きんざい実施FP2級実技試験:50点中30点
  • 日本FP協会実施FP2級実技試験:100点中60点

学科・実技ともに合格して初めて2級ファイナンシャル・プランニング技能士を名乗れます。

試験日の17:30に、きんざい及び日本FP協会から模範解答が公表されます。学科試験はこれを用いて自己採点ができます。


一方、きんざい・日本FP協会ともにFP2級実技試験の配点を公表していません。

きんざい実施分については管理人の受験経験から、日本FP協会実施分については過去の試験問題の分析から配点を予想しました。

きんざい実施FP2級実技の配点予想についてはこちらをご参照ください。


日本FP協会実施FP2級実技の配点予想についてはこちらをご参照ください。


2019年5月実施のFP2級実技試験の配点予想についても書きました。


【追記 2019年9月8日】きんざい及び日本FP協会が模範解答を公表しました。きんざいの個人資産相談業務は第3問と第4問の計算題に2点もしくは3点があると思われます。日本FP協会の資産設計提案業務は4肢択一・計算題のうちどれか一つが1点と思われます。

注:あくまでブログ管理人個人の予想であることをご了承ください。 

 

実技試験をきんざいと日本FP協会のどちらで受験するか迷っている方に

FP3級は受かったものの、FP2級受験にあたってきんざいと日本FP協会のどちらを受験しようか迷っている方がいらっしゃると思います。

学科試験についてはどちらも同じ問題が課されますので迷う必要はありません。

悩むのは実技試験です。すでに述べた通り、両団体で実技試験の問題が異なります。

業務に特化した資格を取得する、あるいは得意分野での合格を考えているのであればきんざいで保険・生保・中小事業を受験するのが良いでしょう。

迷うのは日本FP協会の資産設計提案業務にするか、きんざいの個人資産相談業務にするかだと思います。

どちらで合格してもかまわないのであれば、日本FP協会で資産設計提案業務を受験しても良いかもしれません。

なぜなら資産設計提案業務のほうがきんざいの個人資産相談業務より合格しやすい問題のつくりになっているからです。

きんざいは大問5つにそれぞれ8〜10題が出題されます。全部で50題弱の問題を解きますが、計算問題には特に注意しなければなりません

どの大問にもたいてい3題ほどの計算問題が出題されます。これがくせ者で、計算問題の出だしで間違うと残りもすべて違う答えになり全滅することが少なくないです。

きんざい実技試験の特徴は「1問のミスが合否に大きく影響しやすい」ことなのです。

一方、日本FP協会の資産設計提案業務は大問10題。問は40あり、問のなかに正誤判定や計算問題があります。

出題数は2019年5月実施試験で84、2019年9月試験で67と各回で変動するものの、きんざいより多いです。

出題数が多いということはそれだけ1問にかかるウエイトが低くなるということに他なりません。


日本FP協会実技試験はきんざいのように1問のミスが大きく響かないようになっています。


資産設計提案業務のもう一つの特徴は、計算問題にも4肢択一になっている出題が多いこと
です。

例えば2019年5月実施試験の問21は計算問題にもかかわらず、解答に計算結果を書かせるのではなく計算式そのものの選択肢が用意されているという、きんざい受験者からは考えられない問題でした。計算結果を書くよりも選択するほうが得点しやすいのは言うまでもありません。

どちらの実施団体でFP2級を受験してもかまわないのであれば、出題形式による難易度がより低い日本FP協会のほうが合格しやすいと言えます。

注意が必要なのは、日本FP協会実技試験のほうが1題あたりにかけられる時間が短いことです。時間配分確認のため、あらかじめ過去問1回分全問を90分で解いておくことをおすすめします。

 

FP2級独学合格!勉強時間と勉強方法、FP2級過去問解説の入手、FP2級用電卓・テキスト

FP2級勉強時間と勉強方法

FP2級は基本的にテキストと過去問の学習で合格レベルに達します。もちろん独学で合格できます。管理人もテキストのみの独学でFP2級に合格しました。

FP3級合格者がFP2級に合格するのに必要な勉強時間は60時間〜100時間と言われています。

管理人は、それでは少ないかなと思います。

必要な時間を計算してみましょう。

FP2級の勉強方法はテキストと過去問のループに尽きます。ただし、テキストを「読み込んでから」過去問を解くよりも、過去問を解いて該当箇所のテキストを読むほうが効率的です。

過去問は3年分解くことを強くおすすめします。後述しますが、FP2級試験は同じような問題が繰り返し出題される傾向があるからです。

また、FP2級学科試験は4肢択一方式なので、各肢全てについて根拠を持って正誤判定できるようにしておくべきです。

過去問3年分となると、学科試験は60問×4肢×3年×3回=540問・2160肢を解かねばなりません。

過去問を1日6問(24肢)こなすとすれば、それだけで90日かかります。

①1日6問過去問を解く、
②解答と該当箇所のテキストを参照する、
③法改正等新しい知識をチェックする、
これら①・②・③に1日30分×90日、残り30日を復習に費やすとすれば、4ヶ月で60時間は必要でしょう。

実技試験の勉強にも1日30分かけるとすれば4ヶ月で60時間、学科・実技合計で120時間になります。

もちろん、過去問をこなす量で必要な時間は増減します。

しかしながら、FP2級試験は過去問から同様の問題が繰り返し出題される傾向が非常に強いです。

繰り返しますが、過去問3年分9回は絶対に見ておいたほうが良いと思います。

FP2級の勉強時間は120時間程度と述べましたが、実際に必要な勉強時間は受験生それぞれの知識のバックグラウンド次第です。

宅建受験生・合格者なら不動産及び相続にかける時間はより少なくて済みます。投資している方にとってPERや利回りの計算など今さら不要でしょう。

まずは過去問1回分60問を120分で解き、自分の知識レベルでどこまでFP2級試験に対応できるかを知ることから始めることをおすすめします(FP3級合格者含む)。

FP2級過去問、模範解答、解説の入手

FP2級試験の過去問、模範解答はきんざい・日本FP協会ともに公開しています。A4サイズで印刷しておきましょう。

残念ながら両団体とも解説は公開していませんので別途入手しなければなりません。解説はこちらを参照すると良いでしょう(管理人もとてもお世話になりました)。
2級FP過去問解説(1級と3級も解説中!)〜ファイナンシャルプランナー資格の過去問を無料解説〜

FP2級用電卓・テキスト・問題集

電卓はFP試験に必須です。

管理人は以下の5つの条件を兼ね揃えたCanon HS-1220TUGを選びました。
①千万単位機能
②12桁表示できて表示窓が大きい
③ √(平方根)計算機能
④ソーラーが影になっても表示に影響しない
⑤試験規則に抵触しない

とりわけ①の千万単位機能が重宝しています。なにしろ、億単位・千万単位・百万単位の入力が3回だけで済むのですから。

HS-1220TUGのレビューはこちらです。購入をお考えの方はかならずレビューをお読みください。

◆テキスト・問題集は2020年5月試験までは2019ー2020年5月版を用います。版が古いと法改正・新情報に対応していません。注意しましょう。

『みんなが欲しかった!FPの教科書2級・AFP』は日本FP協会・きんざい両団体実施試験に対応しています。

対応問題集はこちら。実技は日本FP協会の資産設計提案業務、きんざいの個人資産相談業務・生保顧客資産相談業務に対応。

以下はきんざい実施FP2級試験用のテキスト・問題集になります。

問題集です。 

通信制FP2級講座・AFP認定研修

FP2級は独学で合格できますが、巷で言われているほど楽に合格できるわけではありません。

テキストでの独学でなかなか合格できない方、合格可能性を高めたい方は通信講座の利用を検討しても良いでしょう。

2019年オリコン顧客満足度調査(通信講座FP)ランキングの1位はフォーサイト、2位はユーキャンでした。

<1位:フォーサイト>
2019年5月の2級試験合格率が全国平均の2.06倍!日本FP協会認定校の通信講座とは?

FP3級合格者・AFP認定研修修了者対象の2020年1月直前対策講座講座は学科試験編・実技試験編・計算問題対策編の3コース、各9,800円。3コースのセットだと24,800円です(いずれも税・送料抜き)。

学科のみ、あるいは実技のみ受講など、苦手な科目克服に良いかもしれません。※AFP認定研修はありません

<2位:ユーキャン>
ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座

2017年・2018年のオリコン顧客満足度1位。

通信講座のなかでは価格が高めですが、資格スクールに比べれば割安です。

ユーキャンでは半年でのFP2級合格を目指します。2019年10月時点だと2020年5月試験を受験することになります。こちらはAFP認定研修込み。



しかしながら、「資格スクールに比べれば割安とはいっても価格面でユーキャンはちょっと・・・」という受験生もいると思います。

そういう方には、アーティスのAFP認定研修+FP2級コースがよいかもしれません。認定機関中、もっとも価格が安いのがここです。
AFP認定研修(基本課程) 

 

FP2級合格に向けて

得意分野をかならず作る

試験突破に向けての勉強法でアドバイスしたいことがあります。

それは得意分野を必ず作ることです。

FP2級試験では得意分野が2つあれば、学科・実技とも20点近くの得点を見込めます。そうできれば学科は残り4分野、実技は残り3分野で配点の半分を取れば合格できます。

管理人は宅地建物取引士資格試験を10月に受験したあと、翌年1月にFP3級、5月にFP2級(学科のみ)に合格しました。学科試験では3級・2級とも宅建で勉強した不動産および相続分野が得点源でした。

FP2級学科試験結果

FP2級学科試験結果

実技試験は生命保険について勉強しようと思い立ち、生保生保顧客資産相談業務を受験。

FP2級実技試験結果

FP2級実技試験結果

第5問は相続ですが、ここは宅建で勉強していたので第2問・第3問の生保分野を重点的に勉強できました。第1問のライフプランニング(公的年金・公的保険等)はFP3級から苦手のままです・・・

管理人の得点分布が示す通り、FP2級はどの分野でどんなふうに点を取ろうと合計点が6割とれれば合格できます。全分野をまんべんなく勉強するよりも、得意分野を伸ばしつつ不得手な分野をできるだけ底上げするほうが効果的です。

FP2級直前勉強方法:同じ分野の過去問を連続で解く

試験直前に管理人が実際に行って苦手分野の底上げに役だったのが1分野の過去問3年分(9回)を連続でノートに書き出しながら解くことです。

同じ分野の問題を結果を書き出しながら連続して解き進めると、「さっき見たような問題がまた出てる」ことがほんとに良くわかります。頻出問題が可視化しやすくなるのです。

例として問41に何が出題されたか、各肢について2019年5月から過去5回分挙げてみます。

2019年5月(相続税路線価、固定資産税評価額、地価公示額、基準地標準価格)
2019年1月(公図、登記記録、登記記録、登記事項証明書)
2018年9月(地価公示価格、基準値、相続税路線価、固定資産課税台帳)
2018年5月(登記記録、所有権移転登記、登記事項証明書、登記記録と権利)
2018年1月(地価公示価格、相続税路線価、固定資産税評価額、固定資産税評価額)

これだけでも「繰り返し出題されている」ことがはっきりわかります。

3年分連続して解き進めるときは、こんな感じでノート・Excel等に表を作ります。※スマホの方は画面を横にしてください。

FP2級不動産
                   
2019.5 2019.1 2018.9 2018.5 2018.1 2017.9 2017.5 2017.1 2016.9
41 1                  
  2                  
  3                  
  4                  
42 1                  
  2                  
  3                  
  4                  

 

表には問41・42しかありませんが、問41〜問50まで作っておきます。他の分野も同様です。

作った表には全肢問について何が出題されたかを一言で書き、その肢が正解だったか不正解だったかについて○×を記録しておきます。×は目立つ色で書いておきましょう。

(※時間がなければ○×だけでも良いです。)

こうすると、×の目立つ箇所がはっきりわかります。あとはそこを重点的にチェックするだけです。

ぜひ試してみてください。

 

FP2級最新合格率データ

2019年7月3日は2019年5月実施FP2級試験の合格発表でした。

今回の試験はきんざいの実技試験:個人資産相談業務の合格率がかなり低かったです。

2019年5月(きんざい)FP2級合格率

  • 学科試験 20.88%(5,898名合格)
  • 実技試験:個人資産相談業務 25.77%(4,241名合格)
  • 実技試験:生保顧客資産相談業務 54.73%(3,985名合格)

2019年5月(日本FP協会)FP2級合格率

  • 学科試験 40.17%(7,269名合格)
  • 実技試験 62.65%(10,318名合格)

※2019年9月実施FP2級試験の合格発表は2019年10月21日です。合格発表時に合格率データも公表されるため、この情報は10月21日更新されます。

ファイナンシャルプランナー・FP2級の合格率と難易度

きんざいと日本FP協会のFP2級学科試験および各実技試験の合格率と難易度について紹介します。

平均合格率は次の2つのデータを用いて算出しました。
きんざいHPで公表している2013年5月〜2018年1月の計15回分、総受験者数97万9977人、
日本FP協会で公表している2013年5月〜2018年1月の計15回分、総受験者数45万7740人

※FP2級学科試験の問題はきんざいと日本FP協会で共通です。

学科

<きんざい実施FP2級学科試験過去15回合格率データ>

  • 平均合格率:23.5%
  • 合格率の幅:15.97%〜30.22%

きんざい実施FP2級学科合格率は約23%、高いときでもせいぜい30%程度しかありません。直近の令和元年5月試験の学科合格率20.88%はデータの15回では低いほうです。ちょっと厳しかった回と言えます。

実技の合格率はこれほど低くはありません。

受験生はあまり意識していないかもしれませんが、きんざい実施FP2級試験のなかで最も難易度が高いのは学科試験なのです。決して楽に合格する試験ではありません。

◆注意してほしいのは、FP2級を受験できるのはFP3級に合格もしくは一定の実務経験を積んだ人だけ、ということです。

それにもかかわらず、FP2級学科合格率は20%台前半、高いときでもせいぜい30%程度です。

FP3級を受けたときに感じた難易度の感覚のままFP2級を受験すると泣きを見ます。決して簡単に受かる試験ではありません

FP3級とFP2級の難易度の違いは出題形式の違いが大きく影響しています。

FP3級の問題は出題文が短くて平易な上、60問の半分が2択(正誤判断)、残り半分が3択です。しかも、3択と言っても実際は一つに知識について3択にしているだけなので、実質は正誤判定とそう変わりません。

一方、FP2級はすべて4択の上、問題文も長くなります。より細かい知識をより多く問われるのです。

このため、合格率62%超のFP3級学科試験に比べ、FP2級は合格率23%と難易度が段違いに高くなっているのです。

◆FP2級の難易度はそれほど高くないと書いているネット記事も見受けられます。

たしかにFP2級は宅地建物取引士資格試験(宅建)と比べれば難易度は高くありません。というよりかなり低いです。

とは言っても、FP試験しか受験したことがない方にとって他の資格試験と比較して難易度を語っても意味はありません

繰り返します。FP2級の難易度はFP3級とは段違いです。

FP3級合格者・AFP認定研修受講修了者・実務経験者が受験しても数多くの受験生が不合格になるのがFP2級試験です。

「FP2級の難易度はそれ程高くない」などという話を鵜呑みにしてはいけません


<日本FP協会実施FP2級学科試験過去15回合格率データ>

  • 平均合格率:40.2%
  • 合格率の幅:31.46%〜47.82%

日本FP協会実施FP2級学科合格率は約40%、45%を超えた実施回が3回ありました。

日本FP協会の結果がきんざいより良い理由は定かではありませんが、大きな要因として考えられるのは日本FP協会が認定しているAFP・CFP資格です(あくまで管理人個人の推測)

ブログ管理人がきんざいFP2級を受験したときはAFP・CFPのことはまったく考えませんでした(と言うよりAFP・CFPを知りませんでした)。

FP2級を受けた動機は「FP3級に受かったからFP2級も取っておきたい」でした。FP試験のゴールはFP2級合格だったのです。

一方、FP2級・AFP、そしてCFPへとさらなるステップアップを考えている方は日本FP協会での受験を選択するでしょう。

そういう方たちにとって、FP2級合格は通過点にすぎません。

FP2級合格を通過点と考えている受験生の集団と、FP2級合格をゴールにしている受験生の集団とでは学習量が違って当然です。この違いが合格率の差を反映していると推測されます。

さきほど、「FP3級を受けたとき感じた難易度の感覚のままFP2級を受験すると泣きを見ます」と書きました。もしかしたら、きんざい受験生にはFP3級の感覚のままFP2級を受験する方が少なくないのかもしれません。

なお、企業等による強制申し込みがきんざい学科合格率の低さに影響しているとの指摘もあります。

この点については何とも言いようがありませんが、
①きんざい・日本FP協会ともに団体受験を受け付けていること、
②FP2級受験申し込みをしたものの受験しなかった「辞退率」の15回平均はきんざい25.8%、日本FP協会20.1%と、両団体のFP2級合格率の差ほどの乖離は見られなかったことを指摘しておきます。

「辞退率はきんざいのほうがかなり高いのでは?」と予想していたのですが、良い意味で裏切られました。

 

個人資産相談業務

◆FP2級実技・個人資産相談業務の過去15回合格率データです。

  • 平均合格率:35.05%
  • 合格率の幅:17.82%〜60.44%

FP2級実技・個人資産相談業務の合格率は約35%と言えます。

ただし、合格率の幅の数字が示す通り、変動が非常に大きいです。

合格率の違いが特に顕著だったのは2016年5月実施回(17.8%)と2016年9月実施回(60.4%)でした。2013年以降で合格率40%を超えたのは3回しかありません。

この合格率の差は問題の当たり外れによりものとしか考えられません。問題の難易度のバラツキに左右されず合格点30点をクリアできるよう準備しておきましょう。

◆合格率60〜70%のFP3級に比べると、FP2級実技・個人資産相談業務試験の難易度はやはり格段に上がります

3級実技試験は過去問1年分程度を電卓叩きながら一周すれば十分合格点をとれます。しかも内容がかなり基礎的なので時間もあまりかかりません。

一方、FP2級はそうはいきません。実技全体に言えることなのですが、2級実技試験には2級学科と同じレベル、あるいはそれ以上に細かい事柄も多々出題されます。

その上、段階を追ってきっちり計算しないと合格点がとれない構造の問題がかなりの割合を占めます。問題のとっかかりで間違うとそこから先の答がすべてアウトになるので気を抜けません。

FP2級実技の難易度は決して高くないと書いているサイトもありますが、決してなめてかかってはいけません。

資産設計提案業務

◆FP2級実技・資産設計提案業務(日本FP協会)の過去15回合格率データです。

  • 平均合格率:56.71%
  • 合格率の幅:45.89%〜63.87%

FP2級実技・資産設計提案業務の合格率は約56%と言えます。

15回のうち、合格率51%を切ったのは4回だけです。概ね半分以上の受験生が合格しています。

すでに述べましたが、資産設計提案業務の試験問題はきんざいの個人資産相談業務より1問のミスが大きく響かない出題形式になっています。

きんざいの実技試験になかなか合格できない場合は資産設計提案業務での受験を検討しても良いと思います。

資産設計提案業務の解答数はきんざいの実技試験より多いです。準備を怠らないようくれぐれもご注意ください。

 

生保顧客資産相談業務

◆FP2級実技・生保顧客資産相談業務試験の過去15回合格率データです。

  • 平均合格率:39.90%
  • 合格率の幅:24.90%〜60.3%

データから、FP2級実技・生保顧客資産相談業務の合格率は39%。概ね40%前後ですが、過去19回のうち合格率50%超の実施回が4回あります。やはり問題の当たり外れによる合格率の変動が大きいです。

FP3級実技の生保顧客資産相談業務試験合格率は約56%。難易度はもちろんFP2級のほうが高いのですが、FP2級は問題の当たり外れが各回によってかなり違うせいか、合格率の変動が非常に大きいです。

生保顧客資産相談業務を受験するのは主に生保業界の関係者でしょうから、3級の段階からきっちり勉強しておくことが2級合格への近道になります。

ただ、FP3級実技生保顧客資産相談業務試験合格率は約56%とFP3級実技個人資産相談業務合格率(67%)より低いのが気になります。FP2級の生保を取得することが目標なら、FP3級実技は個人資産で受検してとりあえず合格だけしておいても良いかもしれません。

◆2級生保実技には簿記の知識があったほうが良いと言われます。それは借方・貸方が出題範囲に入ってくるからです。

筆者も受験しましたが、簿記と言っても初歩の初歩です。過去問を練習すればすぐに慣れますので、簿記のことは気にしなくても良いと思います。 

なお、過去問にない問題が登場することがあります(2級生保平成30年1月実技のセルフメディケーション税制など)。注意しましょう。

損保顧客資産相談業務

◆FP2級実技・損保顧客資産相談業務の試験は9月にしか実施されません。

FP2級実技・損保顧客資産相談業務試験の過去5回合格率データです。

  • 5回の平均合格率:62.83%
  • 合格率のレンジ:55.19%〜72.35%

平均データから、FP2級実技・損保顧客資産相談業務の合格率は62%と言えます。

FP2級全体の合格率からすれば損保顧客資産相談業務の難易度はFP2級実技試験の中で最も低いことになります。

◆ただし、受けるのは損保業界の方ばかりでしょうし、何より損保顧客資産相談業務の試験は1年に1回しかありません。相応の準備をして試験に臨んだ結果が高い合格率につながっていると思われます。

◆損保顧客資産相談業務については合格率の高さ=難易度の低さとは言えません。安易に考えて実技を損保にすると痛い目をみるかもしれません。

繰り返しますが、損保の試験は1年に1回しかありません。しっかり勉強しましょう。

中小事業主資産相談業務

中小事業主資産相談業務の試験が実施されるのは1月と9月です。 

FP2級実技・中小事業主資産相談業務試験の過去10回合格率データです。

  • 10回の平均合格率:38.35%
  • 合格率の幅:23.52%〜49.95%

FP2級実技・中小事業主資産相談業務の合格率は38%です。2018年9月・2019年1月ももほぼ同程度の合格率でした。

◆中小事業主資産相談業務を受験するほうが良いかどうかは問題との相性次第と言えるでしょう。法人税・不動産・相続分野等が得意ならともかく、そうでないなら安易に受検しないほうが良いかもしれません。

 

まとめ:きんざい実施FP2級の合格率は学科20%強、実技40%弱、FP2級難易度はきんざい・日本FP協会ともFP3級とは段違いと心得る

◆きんざい実施のFP2級学科・実技試験合格率をまとめます。

<学科> 23.5%
<実技>
個人資産相談業務:35.05%
生保顧客資産相談業務:39.90%
損保顧客資産相談業務:62.83%
中小事業主資産相談業務:38.35%

 

FP2級の難易度はFP3級とは段違いです。合格率60%超のFP3級の感覚のままFP2級試験を受験してはいけません。

 

特に注意しなければならないのは学科試験です。

合格率からすれば、FP2級試験でもっとも難易度が高いのは学科試験と言えます。まずは合格率20%強の学科試験を突破しましょう。

実技試験の合格率も40%程度です。

受験生の中には3週間の勉強で合格する方もいるようですが、成功者バイアスを鵜呑みにせず、きっちり勉強することをおすすめします。

FP2級は学科20%強、実技40%弱しか合格しない試験と心得ましょう。

◆日本FP協会のFP2級を受験する場合も心構えは同じです。

日本FP協会のFP3級試験合格率は学科76.9%・実技86.3%。それがFP2級になると学科40%・実技56%に低下します。

3級合格者・AFP認定研修受講修了者・実務経験者が受けている、しかもきんざい受験生に比べより勉強している受験生が多いというのに半数程度の受験生が不合格になる現実を甘く見てはいけません。

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