【2024年2月7日】令和6年度賃貸不動産経営管理士試験合格目指し、早め早めに準備しましょう!
この記事では賃貸不動産経営管理士試験の難易度について、合格率データの推移から見ていきます。
賃貸不動産経営管理士試験は平成30年度試験までは合格率約50%と合格しやすい資格試験でした。
しかしながら、2020年度・2022年度試験に引き続き2023年度試験も合格率が30%を切ってしまいました。
このまま30%を切った状態が続いてもおかしくありません。
令和6年度賃貸不動産経営管理士試験を受験する方は本試験までの残り日数を把握し、良い教材を使って早め早めに勉強を始めましょう。
- 賃貸不動産経営管理士試験の難易度は年々上がっている
- 賃貸不動産経営管理士試験の合格率は30%を切っている
- 講習修了者と一般受験生の合格率
- 2024年度賃貸不動産経営管理士試験の難易度はどうなるのか?
- 賃貸不動産経営管理士試験に本気で合格したい方へ
- 賃貸不動産経営管理士試験日・関連記事
令和6(2024)年度賃貸不動産経営管理士試験は2024年11月17日実施予定(賃貸不動産経営管理士令和6年度(2024)試験日・申し込み日程・試験概要について)、試験日まであと284日です!
賃貸不動産経営管理士試験の難易度は年々上がっている
◆賃貸不動産経営管理士試験を初めて受験する方が気になることのひとつが「賃貸不動産経営管理士試験の難易度」です。
難易度を示す指標で最も客観的なのが合格率です。
合格率は「合格しやすさ」を示します。
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は平成30年度までは概ね50%をキープしていました。
ところが、令和2年度試験の合格率は平成30年度試験に比べていきなり20ポイントも低下したのです。
そして令和4年度試験に引き続き、令和5年度試験も合格率が28%を切りました。2年連続での20%台後半ですので、この傾向は令和6年度以降も続くものと予想されます。
まずは賃貸不動産経営管理士試験の合格率の推移と傾向についてみていきましょう。
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は30%を切っている
◆過去11年間の受験者全体の合格率の推移です。
年度 | 合格点 | 合格率 | 合格者 |
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H25 | |||
H26 | |||
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◆賃貸不動産経営管理士試験は平成27年度から平成30年度まで合格率50%前後をキープしていました。
平成27年度・平成28年度試験では特に勉強をしていなくても肢問の文章を読んだだけで「これはおかしい」というものが出題されていました。
そんなサービス問題が無くなり、一切の予告無しで個数問題・組み合わせ問題が初めて出題されたのが平成29年度試験です。それでも合格率は50%をわずかに下回る程度、そして平成30年度試験では合格率が再び50%台に戻りました。
このため、賃貸不動産経営管理士試験は、平成30年度までは10月の宅建試験を受けたあとの1ヶ月間の勉強で十分合格できる試験と言われていました(管理人もそう考えていました)。
おかげで当時は「賃貸不動産経営管理士は合格しやすい資格」と言われていたものです。
◆ところが令和元年度に合格率が36.8%に急減。合格点は前年度と同じでも「合格率を絞る」ことで難易度をぐっと上げてしまいました。
初の50問120分となった翌令和2年度試験では合格率がついに29.8%まで低下。さらに「合格率を絞る」ことによって難易度を上げました。
令和3年度試験では合格率こそ31.5%と30%台に戻ったものの、合格点はなんと40点。合格率からみた難易度については前年度並みと言えますが、合格に必要な得点率は前年度の68%から80%へと急上昇。得点率についての難易度を上げました。
そして令和4年度試験。個数問題・組み合わせ問題の出題数を大幅に増やすことで難易度をアップ。合格率は再び30%を切り、過去最低の27.7%となってしまいました。
この傾向は令和5年度試験も続きます。令和5年度試験の合格率は27.9%と昨年度並でした。今後、合格率が30%台に回復することはないかもしれません。それどころか合格率25%を切る可能性だってありえます。
賃貸不動産経営管理士試験はこの4年間でまったく別物の試験と化しました。もはや「合格しやすい資格試験」とは言えない状況にあるのです。
◆賃貸不動産経営管理士試験は「宅建受験生なら賃貸不動産経営管理士試験に1ヶ月程度の学習で合格を見込める」などと軽口を叩ける状況にはありません。
早め早めに試験対策を始めることを強くおすすめします。
講習修了者と一般受験生の合格率
◆賃貸不動産経営管理士試験には賃貸不動産経営管理士講習を受講すると免除される問題があります。
令和元年度までは講習の受講によって40問中4問が、令和2年度以降では講習受講により50問中5問免除されています。
では賃貸不動産経営管理士講習を受けたかどうかで合格率にどれくらい違いがあるのかについて見てみましょう。
◆まずは講習受講者(講習修了者)の合格率です。
年度 | 講習修了者 | 合格者 | 合格率 |
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H25 | |||
H26 | |||
H27 | |||
H28 | |||
H29 | |||
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令和3年度賃貸不動産経営管理士試験では、賃貸不動産経営管理士講習修了者による受験者数が初めて1万人を超えました。
令和4年度・5年度も講習修了者は1万人を超えています。5問免除のメリットを活かそうと考えた受験生が多かったと考えられます。
実際、直近3年間の講習修了者の合格率は30%以上をキープ。メリットは確実にあります。
◆次に講習を受けてない一般受験者の合格率です。
年度 | 一般受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
H25 | |||
H26 | |||
H27 | |||
H28 | |||
H29 | |||
H30 | |||
R元 | |||
R2 | |||
R3 | |||
R4 | |||
R5 | |||
一般受験者の試験合格率は平成29年度に50%を切りました。これは平成29年度に予告無く個数問題・組み合わせ問題が出題された影響があったと思われます(管理人も問1を見た途端、頭を抱えました・・・)。
しかしながら、合格率を絞り始めた令和元年以降、とくに令和2年度からは合格率が30%を切っています。
令和4年度試験では合格率25.9%、令和5年度試験ではついに合格率24.9%。一般受験者のみとはいえ、合格率25%を切ってしまうと管理業務主任者試験並の難易度になってしまいます。
◆講習修了者と一般受験者の合格率はどれくらい違うのでしょう?
年度 | 講習修了者 | 非受講者 |
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H25 | ||
H26 | ||
H27 | ||
H28 | ||
H29 | ||
H30 | ||
R元 | ||
R2 | ||
R3 | ||
R4 | ||
R5 | ||
賃貸不動産経営管理士試験での講習修了者と一般受験者の合格率の差は令和元年度こそわずか2.16ポイントと小さかったですが、令和2年度は5.8ポイント、令和3年度で6.6ポイント、令和4年度で4.8、令和5年度ではついに7ポイント以上の差がついてしまいました。
賃貸不動産経営管理士試験は合格点調整型の資格試験なので合格点が毎年変わります。わずか1点足りなくても不合格となり、涙を呑みます。
賃貸不動産経営管理士試験ではどの問題が免除されるのかは試験本番を迎えないとわかりません。もしかしたら相対的に簡単な問題ばかりが5問免除対象となるかもしれませんし、そうじゃないのかもしれません。
それでも、免除される5問を全部得点できる保証がない以上、1点で泣かないためにも講習を受けておくメリットはある、と言えます。
2024年度賃貸不動産経営管理士試験の難易度はどうなるのか?
◆令和6年度(2024)賃貸不動産経営管理士試験の難易度はどうなるのでしょうか?
合格率を絞るほうに難易度の舵を切るのか、それとも合格点を上げる=得点率を上げるのか、また個数問題・組み合わせ問題をたくさん出題するのか(勘弁して下さい・・・)、あるいは問題そのものの難易度を上げるのか。受験生側はなんとも言えません。
ただし、試験内容が簡単になることは今後ありません。
賃貸不動産経営管理士協議会の中の方が言明しています。
(Youtube:Kenビジネススクール【不動産資格専門】、「【後編】受験者の方必見‼賃貸不動産経営管理士 国家資格試験実施団体への取材動画~2022年度試験は難しくなるの?業務管理者との違いとは?資格取得の利点は?学生・ビジネスパーソン・オーナー・女性~」2022年8月16日公開より)
対談では合格者数がどうなるのかという質問も出ましたが、協議会側はノーコメントでした。
令和4年度試験では、個数問題・組み合わせ問題の出題数を大幅に増やすことで試験の難易度をあからさまに上げてきました。
その結果、令和4年度試験での合格者数は8,774名。協議会側では合格者数を令和3年度試験での1万人程度に据え置くことよりも、試験の難易度を上げることによって「資格に箔を付ける」ことを優先したと考えられます。
この路線、すなわち合格者数を1万人とするのではなく合格率を絞る傾向はしばらく続くかもしれません。賃貸不動産経営管理士試験の累計合格者数は令和4年度試験で9万7,089名。あと3,000名の合格者を出せば累計合格者は10万名の大台を突破します。1万人も合格者を出す必要はないのです。
【2023年12月26日追記】上記の考えは令和5年度試験の結果から裏付けられました。令和5年度試験での合格者数は7,894名と平成28年度以来となる7,000名台となりました。賃貸不動産経営管理士試験累計合格者数が10万人を超えたため、合格者数を過度に増やす必要はありません。今後の合格率は30%未満で定着するか、さらに低下すると予測します。
◆だからと言って、合格率をいきなり宅建並の合格率15〜18%にまで絞り込むとはちょっと考えにくいですが、こればかりは何とも言えません。
また、令和3年度は合格点が40点と非常に高かったです(講習受講者は35点)。50点満点の試験で合格点40点というのは得点率8割を要求されることになります。また、個数問題・組み合わせ問題の出題が大幅に増えたことによって一つ一つの肢問での取りこぼしも許されなくなりました。どちらにせよ、賃貸不動産経営管理士試験は準備不足の受験生ほど厳しくなります。
繰り返します。賃貸不動産経営管理士試験は、もはや「宅建試験が終わってからの1ヶ月間の勉強で十分合格できる」などと安易に言える試験ではないのです。
ちなみに、賃貸不動産経営管理士試験には『賃貸不動産管理の知識と実務』というテキストがあります。これは賃貸不動産経営管理士講習で指定されているテキストのため、「公式テキスト」と言ってよい賃貸不動産経営管理士の教科書です。
賃貸不動産経営管理士試験も公式テキストに準拠しているのですが・・・この公式テキストには要注意点があります。
実は、公式テキストは試験範囲を網羅しているとは限りません。というのは、賃貸不動産経営管理士試験は試験年4月1日時点で施行されている規定(告示・通達等含む)が試験範囲なのですが、公式テキストは法律の解釈及び運用の考え方・ガイドライン・FAQ等について出版年の2月末時点までしかカバーしていません。
一方、試験には3月31日時点の法律の解釈〜FAQ等からも出題されます。公式テキストで学習する場合、3月以降の情報を自力で入手して必要事項をインプットしなければならないのです。
試験合格への近道は、良い教材を使って早めに勉強を始めること。
公式テキストを含む市販テキストだけでの勉強が不安な受験生は資格スクールや通信講座の教材に対価を惜しまないほうが吉です。
試験対策については次の章をご参照ください。合格の一助になれば幸いです。
賃貸不動産経営管理士試験に本気で合格したい方へ
◆賃貸不動産経営管理士は、国家資格化に伴って仕事上必要になる方や就職・転職のために必要とする方が今後大幅に増えると思われます。
しかしながら、賃貸不動産経営管理士試験は「受験生の7割以上が不合格となる試験」になってしまいました。
本気で賃貸不動産経営管理士試験に合格したいのであれば、もはや「簡単に合格できる資格試験ではなくなった」ことをぜひ自覚してください。
◆賃貸不動産経営管理士試験合格に必要な勉強時間は100〜150時間とされています。
しかしながら、これまで資格試験を受験をしたことがない方や、宅建になかなか合格できない方は200時間以上必要かもしれません。早め早めに勉強し始めることをおすすめします。
◆特に、次の3項目に当てはまる方は少しでも合格可能性を上げるため、合格実績の高い=合格率の高い資格スクール・通信講座の活用を積極的に検討するべきです。
なぜなら、良い教材を使って効率的に学習でき、しかも学習の進捗状況を管理しやすい上、わからないところを質問できるからです。
- これまで資格試験を受験したことがない方やなかなか資格試験に合格できない方
- 何から勉強したらいいのか考えあぐねている方
- 効率良く今年の合格を目指す方
◆おすすめできるのは次の2つを明記している講座です。
- 講座の合格率
- 講座に質問機能(質問回数無制限が望ましい)が含まれている
管理人が知る限りでは、これら2点が明記されているのはアガルートアカデミーの賃貸不動産経営管理士講座だけです。
特に際立っているのはアガルートの合格実績です。令和4年度賃貸不動産経営管理士試験の講座受講生合格率は79.2%。令和4年度試験の合格率27.7%の2.9倍です。
◆管理人は宅建受験のとき8万円ほどかけて教材を購入して勉強しましたが、プロの手による良く練られた教材を使うと、本当に効率良く学習できることを身を持って思い知りました。
少しでも合格可能性を上げたい方は検討してみて損はありません。
◆アガルートアカデミーの賃貸不動産経営管理士試験総合カリキュラムは講習用テキストにもしっかり準拠しています。講座担当は工藤美香講師です。
>>>アガルート賃貸不動産経営管理士試験|【2024年合格目標】総合講義/総合カリキュラム(フル・ライト)
◆アガルート賃貸不動産経営管理士試験|【2024年合格目標】総合講義/総合カリキュラム(フル・ライト)には以下の講座が含まれています(フルとライトで異なります)。
- 導入講義(フルのみ)
- 総合講義:オリジナルのフルカラーテキスト付き動画講義(フル・ライト両方)
- 過去問解説講座(フル・ライト両方)
- 教本改訂・法改正解説講座(フル・ライト両方)
- 頻出重要肢解説講座(フルのみ)
- 総まとめ講座(フル・ライト両方)
- 直前ヤマ当て模試(フル・ライト両方)
- 実践答錬(フルのみ)
- 質問制度(ライト10回、フル30回)
ネットにいろんな情報が普及したとは言っても賃貸不動産経営管理士試験については宅建ほどではありませんので、自分であれこれ調べるのは大変です(まず条文にあたらなければならない上、調べたことが妥当かどうかもわかりません)。賃貸不動産経営管理士試験対策の実績が豊富なプロ講師に質問して指導を受けるほうが得策だと思います。
◆アガルート賃貸不動産経営管理士試験|【2024年合格目標】総合講義/総合カリキュラム(フル・ライト)は、フルが税込¥87,780、ライトが税込¥65,780(総合講義のみなら税込¥43,780)。
高いと感じるかもしれませんが、2024年度試験で合格できなければ次年度も勉強しなければなりません。お金を取り戻すことはできますが、時間を取り戻すことは誰にもできません。
※アガルートでは2024年2月29日まで30,000円以上の講座購入における分割払い12回までの分割手数料がゼロ円になるキャンペーンを実施中です。
購入時に一括で支払うのはお財布事情からちょっと・・・という方は分割手数料ゼロ円を利用すると良いかもしれません。
◆テキストには、図ひとつとっても工藤講師の細かい指示が入っています。
テキストはこうして作るよ
— 工藤美香(アガルート) (@mikakudo_ag) March 14, 2020
入れ込んである図は、制作の方が私のこうしたい!ってメモ程度からここまでにしてくれます✨
水の位置もう少し高くねとかすごい細かい注文をしても完璧にしてくれる
私1人で出来る事は限られてるから、
仕事でも、やって貰って当たり前じゃない事は忘れずにいたい pic.twitter.com/DaCc4Zsian
問題分析について触れておきます。令和2年度試験の問49は解答速報の正解肢が資格スクール各社で2と3に別れました。資格スクール・講師の中には当初2にしていたのを3に変更したり、3を2に変更したりしていた所もありましたが、試験日当日から解答を2とし、その後一切変更しなかったのは工藤講師だけでした。
◆アガルート賃貸不動産経営管理士講座のとりわけ良いところは、動画講義を視聴しながらテキスト(500ページほど)を1周するのに約25時間しかかからないことです。
これが公式テキスト(1,000ページ超)なら1時間に20ページ精読できたとしても50時間かかってしまいます。アガルートのほうが効率良く学習できます。
まずは発送されてきたテキストを該当する動画講義とともに視聴し、学習の要領をつかむと良いでしょう。
直前期になって焦りながら学習するより、今から毎日少しずつ、着実に学習し始めると時間の使い方に余裕ができます。がんばりましょう!
→アガルート賃貸不動産経営管理士試験|【2024年合格目標】総合講義/総合カリキュラム(フル・ライト)
1日でも早く勉強を始め、2024年度試験の合格を勝ち取りましょう!
賃貸不動産経営管理士試験日・関連記事
◆令和6年度賃貸不動産経営管理士試験は、例年通りなら2024年11月17日実施予定です。>>>賃貸不動産経営管理士令和6年度(2024)試験日・申し込み日程・試験概要について
試験当日は15:00過ぎから予想合格ライン・合格点ボーダーと解答速報が各資格スクールより公表されます。
当ブログではこちらの記事にてリアルタイムで解答速報・合格点情報をお知らせします(近日中に令和6年バージョンへアップデートします)。
→賃管合格点2023・試験当日の解答速報(令和5年度賃貸不動産経営管理士試験)