【2024年1月1日更新】
この記事では講習受講・修了で受けられる5問免除で得られるメリットについて紹介します。
賃貸不動産経営管理士講習を受けた方が良いかどうか迷う受験生がいると思います。
当ブログの結論は「講習は受けておいたほうが良い」です。
賃貸不動産経営管理士講習とは
◆賃貸不動産経営管理士講習は、「賃貸不動産経営管理士講習(試験の一部免除)は、賃貸不動産管理業務に必要な専門知識の習得と実務を遂行する能力を高め、賃貸不動産管理業の適正化及び資質向上を図るための講習」です(賃貸不動産経営管理士講習(試験の一部免除)-賃貸不動産経営管理士(賃貸不動産における専門家の資格)より)。
以前は賃貸不動産経営管理士協議会のみが実施していましたが、賃貸不動産経営管理士の国家資格化に伴って公益財団法人日本賃貸住宅管理協会、全国賃貸不動産管理協会、全日本不動産協会が実施機関となっています。
令和6年度賃貸不動産経営管理士講習についてはまだ案内がありません。昨年度の案内は、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会の「賃貸不動産経営管理士」5問免除講習のご案内(https://www.jpm.jp/chintaikanrishi/)を参照してください。
◆賃貸不動産経営管理士講習の概要です。
・講習は事前学習とスクーリング1日(講習時間:9:00〜17:30、受付開始:8:50)による
・スクーリングは遅刻・途中退出不可
・誰でも受講可
・受講料 18,150円(税込み)※テキスト代は別途
・テキストは最新年度版「賃貸不動産管理の知識と実務」(必須)
※講習修了にて賃貸不動産経営管理士試験での5問免除が認められる
◆テキストは「賃貸不動産管理の知識と実務」です。リンクは令和5年版です。令和6年版が発売されるかもしれませんので、購入は4月以降のほうが良いです。
◆講習を「修了」することで得られる最大のメリットは賃貸不動産経営管理士試験で5問免除されることです。
当サイト管理人が賃貸不動産経営管理士試験を受けた平成29年度は時間の都合がつかなかったので講習を受けられませんでした。
ちなみに平成29年度は5問免除ではなく4問免除で、講習は2日間。平成28年度までの問題がそれほど難しくなかったし、なにしろ合格率が50%超の時代です。講習のメリットを全く感じませんでした(そう言いながら免除問題のうち1問外しました・・・)。
管理人は賃貸不動産経営管理士試験に講習を受けずに合格したので、「賃貸不動産経営管理士講習は必ずしも必要ない」と言っても良いのですが、当時と今とでは事情が違います。
賃貸不動産経営管理士試験は1点でも合格点に足りなければ不合格になること、そして令和3年度試験の合格率が31.5%だったことから、講習を受ける時間とお金がある受験生は、講習を受けておいたほうが絶対に合格に有利と言えます。
5問免除のメリット
◆令和3年度試験の合格点は40点でした。
賃貸不動産経営管理士の問題数は50問です。50問解いて合格するのに必要なのが40点、つまり令和3年度試験合格に必要な正解率は80%(40/50)でした。
ところが講習を受講すると、試験問題数は45問、合格点は35点(35/45)、合格に必要な正解率は77.7%になります。つまり、5問免除講習講受講者の正解率は非受講者よりも低くてすむのです。
◆講習を受けない場合の合格点範囲を30点から37点と仮定し、講習受講者と非受講者が合格に必要な正解率の違いを表にしました。
合格点 | 非受講者 | 受講者 | ポイント差 |
---|---|---|---|
37点 | |||
36点 | |||
35点 | |||
34点 | |||
33点 | |||
32点 | |||
31点 | |||
30点 | |||
ご覧の通り、合格点が低くなればなるほどポイント差が開いていきます。
そうです。おわかりの通り合格点が低い、すなわち試験が難しいときほど正解率の差は合否に大きく影響するのです。
◆賃貸不動産経営管理士試験の合格点は毎年調整されます。
合格点に1点足りなければ不合格です。その1点を獲得する上で、講習受講者と非受講者には表に見られるとおりの差が試験を受ける前からついているのです。
これは、受講者にとって大きなメリットと言えます。
講習は受けた方が良い
◆結論は明白です。賃貸不動産経営管理士講習は受けた方が良いです。
平成25年度試験以降、賃貸不動産経営管理士試験の合格率は講習を受けた受験生のほうがそうでない受験生に対して一貫して高いです。
年度 | 講習修了者 | 非受講者 |
---|---|---|
H25 | ||
H26 | ||
H27 | ||
H28 | ||
H29 | ||
H30 | ||
R元 | ||
R2 | ||
R3 | ||
R4 | ||
R5 | ||
賃貸不動産経営管理士試験での講習修了者と一般受験者の合格率の差は令和元年度こそわずか2.16ポイントと小さかったですが、令和2年度は5.8ポイント、令和3年度で6.6ポイント、令和4年度で4.8、令和5年度ではついに7ポイント以上の差がついてしまいました。
◆講習の受講には時間とお金(18,150円+テキスト代)がかかります。
講習を受けた受験生のほうが合格率が高いとはいえ、その差は対価を払うまでのことはないと考えるなら、講習を受けなくても良いかもしれません。
一方、「自分がその資格を必要とするなら、かけるべき対価を払うのは至極妥当なこと」と考えるのであれば、講習を受けたほうが良いでしょう。
◆賃貸不動産経営管理士試験は宅建などの不動産関連国家資格よりはまだ合格率が高いです。
しかしながら、令和6年度以降は合格率をさらに絞ってくるかもしれません。
時間とお金に都合をつけられるなら講習を受けて早めに合格を勝ち取ったほうが良いと思います。
賃貸不動産経営管理士試験関連記事
◆賃貸不動産経営管理士試験の合格率データはこちらです。
>>>合格率からみた賃貸不動産経営管理士試験の難易度【2024年最新版】
◆令和6年度(2024)賃貸不動産経営管理士試験日情報です。
>>>賃貸不動産経営管理士令和6年度(2024)試験日・申し込み日程・試験概要について
◆当ブログでは、本試験日(2022年11月20日)の15:00以降、解答速報および合格点予想をリアルタイムでお伝えします。自己採点にお役立てください。>>>賃管合格点2024・試験当日の解答速報(令和6年度賃貸不動産経営管理士試験)