2020年2月24日更新
宅建独学・初学者の方におすすめできる/おすすめできない宅建テキスト・問題集・過去問集などの教材について紹介しています。大切な宅建テキスト・参考書・問題集・過去問集選びの参考になれば幸いです。
【2021年1月3日追記】2021年度版宅建テキストが次々に出版され始めています。管理人の手元にも数冊到着しております。詳細レビューも少しずつアップデートしていきます。それまでは2020年度版のレビューとなりますことをご了承ください。
宅建試験合格を目指し、がんばりましょう!
宅建合格にとって教材選択は何より大切です。
宅建テキスト選びのお手伝いのため、現役宅建士のブログ管理人は実際にテキストを購入して詳細レビュー記事を書いてきました。2019年は12冊、2020年は10冊、そして2021年は9冊の宅建テキストについて詳細レビューを紹介します。
2021年度宅建試験合格に向けて宅建テキスト・問題集・過去問集選びの参考になれば幸いです。
なお、宅建試験は年に1回しか受験機会がなく、合格率が15〜17%(5問免除なし一般受験生は13〜15%)と厳しい試験です。毎年16万人以上の受験生が不合格の憂き目にあってます。
合格率が特に低いのが市販テキストによる受験で、合格率は8%ほどと推定されています。市販テキスト独学で宅建試験を受けても9割の受験生は不合格になってしまうのです。
2020年度10月実施試験の合格点は過去最高38点となってしまいました。資格スクール・通信講座の中には合格予想点が非常に高かったところが少なくありませんでしたが、これは受講生の得点が高かったためと思われます。つまり、資格スクール・通信講座受講生が合格点を押し上げたのです。資格スクール・通信講座の受講は合格可能性を高めるのです。
管理人は、宅建試験のように年に1回しか実施されず合格率が20%を切る難しい試験は、合格可能性を少しでも高めるため資格スクール・通信講座を利用するほうが良いと考えています。
資格スクールと通信講座はどちらも特長があります。費用面から受講しやすいのは通信講座です。また、通信講座の中には講座利用者2,000人以上が受験して合格率が60%以上と「合格実績が非常に高い」ものがあります。2021年度宅建試験に合格したい方はぜひ検討してみてください。
- 合格率50%超の実績ある宅建通信講座の利用も検討しましょう
- 「とりあえず宅建」「宅建受けるかどうか迷ってる」「できるだけ安く宅建学習」という方へ
- おすすめする宅建テキスト・問題集・過去問題集のまとめ
- おすすめする宅建テキストとは
- さくさく読める独学・初学者向けおすすめ宅建テキスト
- おすすめ過去問題集
- おすすめ問題集
- 予想問題集について
- 最高の情報量を誇るテキストで勉強したい受験生向け宅建テキスト
- その他の宅建テキスト
合格率50%超の実績ある宅建通信講座の利用も検討しましょう
◆すでに述べた通り、宅建の合格率は15〜17%です。毎年約20万人が受験しますが、合格するのは35,000人ほどにすぎません。
合格者の中には資格スクールで十数万円、オンライン講座で数万円かけて挑む受験生が大勢います。より良い教材で効率的に学習し、より合格する可能性を高めるためです。
令和元年度10月試験の合格点は過去最高の38点となりました。資格スクール・通信講座での受講生層が高得点を取ったことによって合格点が上がったせいでしょう。
◆オンライン講座や、それよりも受講費がかかる通学型の資格スクールを利用するなど、相応の対価を払ってでも宅建に合格しようという受験生が一定層いること、彼らが40点以上の高得点を取っている可能性が非常に高いことから、市販テキストのみを使った独学受験生が宅建を受けても合格するのはかなり厳しくなっています。
でも、良い教材を使って早いうちから学習していれば合格できる可能性はぐっと上がります。毎年の宅建合格率15〜17%の2〜4倍にもなるのです。※管理人は宅建1年目は市販テキスト独学+500円アプリで2点足りず不合格、2年目は一念発起して絶対合格を誓い、DVD教材・専用ポータブルDVD機・直前ライブ講習受講を利用して合格できました。10万円ほどの出費でしたが試験に合格できて本当に良かったです。
◆通信講座の中には厚生労働大臣指定の教育訓練給付制度の対象となっているものがあり、全講座で合格者数と合格率が公表されています。
合格者数と合格率をチェックしたところ、講座利用者による宅建受験者数が1000人以上かつ合格率が50%以上だったのはフォーサイトとユーキャンでした。
合格率はフォーサイトの2つの講座が58.9%と59.4%、ユーキャンが51.1%でした。宅建の合格率15%〜17%と比べると段違いの高さです。
※フォーサイト宅建講座バリューセット2の令和元年度実績は講座利用者2338人が受験して1519人合格、合格率はなんと65%でした。
◆管理人が実際に通信講座のテキスト・問題集を確認したところ、フォーサイトの問題集には「捨て肢(すてあし)」と呼ばれる「解けなくても合否に関わらない」、「どの市販テキストにも解説が記載されていない」難問・奇問がきちんと記載されていました。
ちなみに平成27度問4肢4は捨て肢です。市販テキストで最大最高の分量を誇る『出る順宅建士合格テキスト』にすら解説は載っていません。でも、「捨て肢」に出くわすと、宅建初学者はわかるまで調べないと不安になります(管理人がそうでした)。捨て肢について調べたところで合否に関わらないのですから貴重な時間を浪費するだけです。
だったら、はじめから捨て肢がきちんと記載されている教材、すなわち問題分析が緻密な教材を使っていれば時間を浪費・空費しなくて済みます。
フォーサイト宅建講座→2019年度の合格率は全国平均の4.21倍!短期間で宅建に合格できる話題の勉強法とは?
※なお、フォーサイトにはもし2021年度試験に不合格でも所定の条件を満たしていれば返金されるという「全額返金保証制度」があります。ただし、「全額返金保証制度」対象講座はバリューセット3だけです(※DVDが付属するのはバリューセット3のDVDオプションのみ)。全額返金保証制度についてはフォーサイトのHPでご確認ください。ただ、返金されなくとも合格すれば来年も受けなくてよくなります。何より大切な「時間」を失わずに済むのです。
◆テキストの文章そのもののわかりやすさはフォーサイトよりユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)講座 のほうが上です(※市販の『ユーキャンの宅建士速習講座』とはまったくの別物、『ユーキャンの宅建士速習講座』はおすすめできません)。これまでは二色刷りでしたが2021年度講座からフルカラーに刷新。このような企業努力は好感がもてます。
◆フォーサイト・ユーキャンについてはこちらの記事でもう少し詳しく紹介しています。2021年度宅建試験のスケジュールおよび管理人からの合格へのアドバイスと合わせてご覧下さい。
◆宅建通信講座の合格実績はフォーサイトとユーキャンが群を抜いています。本気で2021年度宅建試験の合格を目指す方はご検討ください。
「とりあえず宅建」「宅建受けるかどうか迷ってる」「できるだけ安く宅建学習」という方へ
◆本気で宅建試験合格を目指す受験生がいる一方、宅建試験は毎年20万人以上がお金を払って受験を申し込んでも4万人以上が試験を受けません。つまり、「とりあえず宅建の申込を済ませたけど試験を受けるかどうか迷ってる・・・」という方が少なからずいるのです。
受けるかどうか迷っているときは通信講座どころか市販宅建テキスト・問題集を選ぶのさえしんどいです(管理人も、買ったけれど受けずに終わった資格試験のテキストが何冊もありました・・・)。
そういう方には、宅建テキストを買う前に「Amazonのサービスを利用する」という選択肢があります。
◆AmazonのKindle Unlimited読み放題(初回30日無料)に登録すると『2021宅建士試験 過去問題集 10年分 新民法に対応済み』・『2021宅建士合格講座テキスト』シリーズが追加料金なしで利用できます。
『2021宅建士合格講座テキスト』シリーズは出版年度が2019年9月ですが、民法改正に対応済みですので宅建の試験範囲をざっと学習する分には問題ありません。ただし、今年度試験範囲の法改正は5月下旬に出版される『どこでも宅建士 とらの巻』でかならずチェックしてください
また、Amazonプライム会員(初回30日無料)に登録すると、『2020年宅建士合格講座』シリーズ動画(権利関係・宅建業法・法令上の制限の3つ、全部で51時間ほど)がこちらも追加料金なしで利用できます。2020年度版ではありますが、民法改正に対応済みです。
宅建士合格講座テキストとあわせて1日2時間動画を視聴すれば1ヶ月で宅建の試験範囲を学習できます。
<動画>
『2020宅建士合格講座』シリーズ
※Kindle Unlimited及びAmazonプライムサービスは初回登録後30日以内に解約すれば料金は発生しません。不要なときは必ず期限内に解約しましょう。
おすすめする宅建テキスト・問題集・過去問題集のまとめ
2021年度宅建試験を受験する方へ
◆宅建テキストは連携する問題集があるものを選ぶのが鉄則です。
管理人は、宅建初学者の方には一貫して『宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』と『宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』(300問ほど)のセットでの学習をすすめています。最も完走しやすいからです。
まずはこの2冊を使い、1度解いたコースは必ず次の日に復習し、その後もなるべく日にちを空けずに何度何度も復習して知識を定着させましょう。できれば42コースを3週間以内に完走し、本試験まで何周も繰り返し学習しましょう。12月、遅くとも1月までに1周、2月から5月中にさらに3周以上繰り返して基礎をがっちり固めましょう。
◆宅建学習を始めるにあたって、宅建マンガはおすすめできません。
マンガには言葉と絵の結びつきが良ければ記憶を保持しやすい性質があります。しかしながら、宅建マンガはどうしてもフキダシ(セリフを入れるところ)に専門用語を詰め込みがちなため、読んでも記憶に残りにくいのです。
宅建学習の全体像を把握するつもりで最初に宅建まんがを買うのなら『ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書』を最初に読んだほうが良いです。
理由は、
①初学者の方でも『ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書』を読めば10時間程度で宅建試験の全体像を把握できるから、
②宅建学習開始後はスキマ時間の活用に役立つから
③本書の図表は試験前の確認用として非常に優れているから、です。
書籍版以外にもKindle版があります。Kindle版をスマホにダウンロードしておけば、ちょっとした空き時間にいつでも勉強できます。
なお、宅建マンガは、宅建学習を一通り終えてから「ここはこうだよね」とうなずきながら読めるようになると記憶保持にとても役立ちます。気分転換にもなります。そうなれるように、まずは基礎をしっかり固めましょう。
◆5月末日になったらLEC『2020年版 どこでも宅建士 とらの巻』が発売されると思われます。『とらの巻』は法改正点が一目でわかるよう編集されています。宅建試験は法改正点が出題されやすいので、『とらの巻』を使って法改正点を確認します。
さらに、『とらの巻』と連携している『出る順宅建士 ウォーク問過去問題集』(3冊で550問ほど)で過去問を徹底しましょう。
なお、初学者がいきなりウォーク問で学習することはおすすめしません。
というのは、連携している『出る順宅建士合格テキスト』が質量ともに市販テキスト最高峰であるものの、宅建試験に不要なことまで網羅されているため初学者向けテキストではないからです。
ウォーク問は『トリセツ』で基礎を固めてから『とらの巻』と一緒に用いることを強くおすすめします。
◆市販の過去問集はたくさん出版されていますが、管理人が購入して確認したものでは『スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集』と『みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』の2冊がおすすめです。
学習用としては分野別に編集されている『スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集』のほうが効果的です。
『スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集』は、例えば"時効"だけ、"重要事項説明"だけなど、特定分野の過去問を集中的に学習できるよう編集されているため苦手分野の克服に役立ちます。各問の難易度と各選択肢の重要度も記載されています。
各年度の過去問を50問120分形式で解くときは、各問の難易度と各選択肢の重要度が記載されている『みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』がベストです。
◆ただし、12年過去問集は何度も解くうち、内容にかかわらずどの選択肢が正解なのかを覚えてしまいがちです。
この欠点を補うため、模試型過去問集であるLEC『出る順宅建士 過去30年良問厳選問題集』を使います(2021年度版は未発売)。
いろんな年度の問題がランダムに組み込まれている50問の問題を120分で解く訓練をしておきましょう。特に合否に直結する「合格者正解率60%以上の問題」は確実に解けるように仕上げましょう。
おすすめする宅建テキストとは
おすすめは「さくさく読める宅建テキスト」
ここからは2021年度宅建試験用のテキスト・問題集についてお話します。
当ブログでは宅建テキストを次の3つに分類しています。
- 「さくさく読める宅建テキスト」(600ページ以内)
- 時間に余裕があり、情報が広く深く網羅された宅建テキストで勉強したい受験生向けの「最高の情報量を誇る宅建テキスト」(約1200ページ)
- 1と2のどちらでもない「その他の宅建テキスト」(600〜700ページ)
これらのうち、宅建初学者がいきなり2の「最高の情報量を誇る宅建テキスト」のテキストで学習しはじめることはおすすめできません。「最高の情報量を誇る宅建テキスト」には宅建合格レベルをはるかに超えた情報まで記載されているからです。そこまで勉強する必要はありません。
3の「その他の宅建テキスト」には合格に不要な情報が旧態依然と掲載しているテキストが混じっています。これもおすすめできません。
宅建独学・初学者へおすすめできるのは、テキスト部分が600ページ以内と完走しやすく、かつ反復学習しやすく編集されているものです。両者を兼ね備えたテキストを、管理人は「さくさく読める宅建テキスト」と呼んでいます。
「さくさく読める宅建テキスト」とは
◆選ぶべき宅建テキストについて具体的に説明します。
①テキストのデザイン
- テキストのデザインはとても大切です。
- フルカラーだからといって何色も使っていたり、小さなフォントや読みにくいフォントを文章中に混在させているテキストは知らず知らずのうちに目に負担をかけています。様々な情報を同時に処理しなければならないからです。
- 試験本番まで数百時間を共にする宅建テキストは目に負担がかからないようデザインされたものを選ぶべきです。
②テキストの内容
- 仕事や学業や家事で忙しい受験生にとって、宅建合格に不要な知識・情報をインプットする時間はありません。
- 「民法○○条」「国土利用計画法○○条」などの条文番号や宅建士の罰則を事細かに覚える必要はありません。合格に不要な知識はノイズです。
- 不要な知識が適切にカットされていて、しかもアドバイスがしっかりしているテキスト選ぶべきです。
①と②を兼ね備え、しかも分量が600ページ以内と反復学習に向いている宅建テキストが「さくさく読める宅建テキスト」なのです。
◆宅建独学・初学者はテキストに書いてあることを全て覚えようとします。合格に不要な知識が多分に含まれていることを知らないままに過剰な情報を覚えようと努力し、時間を無駄に消費します。
その結果、テキストを一周することさえできないまま本試験を迎えてしまうのです。
そんなことにならないよう、初学者には「さくさく読める宅建テキスト」をおすすめしています。
◆管理人は『宅建士合格のトリセツ基本テキスト』をおすすめしています。
2020年度版をお使いになった受験生からのコメントを頂いております。記事欄外をご参照ください。
※当ブログでは宅建テキストの「文章の書き方・説明の仕方」は評価対象外としています。講義調で書かれているかどうかの違いが合格を左右するほど宅建は甘くありません。
テキストのちょっとした文言の違いにこだわるよりも、反復学習に適したテキストを選ぶことを重要視してください。
さくさく読める独学・初学者向けおすすめ宅建テキスト
LEC 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト
◆管理人が初学者の方に最もおすすめする宅建テキストはLEC『2021年度版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』です。
本書2020年度版では冒頭4ページを使って改正民法について簡単にではありますが説明が記載されていましたが、2021年度版ではなくなっています。
そのかわり、冒頭8ページにわたる「巻頭特集」が新たに設けられ、用途地域と標識についてイラスト付きで紹介されています。
用途地域と標識のどちらも最重要事項のひとつです。最重要事項なのですが、宅建テキストの中には文章しか記載されていないケースが少なくありません。13の用途地域と標識(事務所と案内書)・報酬額・従業者証明書・宅建士証についてちょっとしたイラストがあるだけでも理解の助けになります。
◆『2021年度版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』はフルカラーの分冊タイプです。テキスト部分は3分冊合計503ページ。2020年版より22ページ増えましたが、それでも市販宅建テキストの中ではトップクラスのコンパクトさです。
◆AmazonではKindle版も発売しています。Kindle版をスマホ・タブレット・ノートPC等にダウンロードしておけば、オフラインでもどこでも勉強できます(Kindle版の宅建テキストはまだ多くありません)。
◆『トリセツ』をおすすめする理由は次の3つです。
- 宅建テキストの中では内容を適切に絞り込んでいるため短時間で繰り返し学習するのにもっとも適している
- 読みやすくデザインされている
- 本書と連携している問題集がある(これ、重要)
書名 | 2021年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | ③法令上の制限・税・その他164頁 |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
著者名 | |
著者の宅建合格点予想実績 | |
◆宅建本試験を解くのに不要な情報がきっちりカットされています(ただ単に情報量が少ないというわけではありません)。
◆宅建テキストが無駄を省いた内容になっているかどうかについて、初学者でも簡単に見分けられるポイントが3つあります。
※この3つのポイントを指摘したのは数ある宅建テキストレビュー記事でも当ブログが初めてです(2019年から)。
- 「○○法○○条」は原則不要(宅建業法34条の2・35条・37条、農地法3条・4条・5条を除く)
- 宅建業法の罰則は深追い不要
- 国土利用計画法の事前届出は深追い不要
◆「○○法○○条」のうち、宅建合格のために覚えておくのは宅建業法34条の2・35条・37条、農地法3条・4条・5条くらいです。懇切丁寧に「○○法○○条」や条文まで記載されているテキストはおすすめできません。
◆宅建士の罰則を列挙するだけのテキストは避けましょう。罰則が羅列してあれば全部覚えようとするのが初学者です(管理人もそうでした)。でも、罰則を全部覚える必要はないのです。本書では「深追い厳禁」ときっちりアドバイスされています。
◆国土利用計画法の監視区域・注視区域・規制区域については過去10年の宅建本試験ではほとんど出題されていません(※監視区域内の事前届出についてのみ出題されています)。したがって、国土法の事前届出についてまでも丁寧に解説しているテキストはおすすめできません。
◆本書はこれら3点のチェックポイントがすべてクリアされています。無駄な情報が適切にカットされている宅建テキストと判断しました。
◆さらに言えば、本文テキスト・図表いずれも視覚に負担がかかりにくくデザインされています。ひらたく言って読みやすいです。余白も多く、書き込みにも適しています。
◆2021年度版ではインターネットサービスが強化されています。購入者特典として著者のLEC・友次先生による無料講義動画が2本、LECに登録するとさらに9本の動画を視聴できます。
LECへの登録は賛否が分かれるかもしれませんが、6月もしくは7月に実施されるLECの無料公開宅建模試「ゼロ円模試」を受けるならどのみちLECに登録しなければなりません。登録するとLECからちょくちょくメールが来ますが、こう言ってはなんですが無視してもかまいません(管理人はスルーしてます)。
LECに登録しなくても視聴できる動画の1つでは著者の友次先生が自ら本書の使い方を説明しています。これだけ見ておいて損はありません。
◆以上、本書は合格に不要な情報がカットされていて読みやすくデザインされているテキストと言えます。
- 読みやすい大きさ・種類のフォントが使われていて、テキスト・図表とも視覚の負担がかかりにくい
- 無駄を省いた内容
- 宅建テキストには数少ないKindle版がある
- インターネットアフターサービスあり(しかも強化されている)
- 付箋は不要。付箋なしにして価格を下げるべき
◆どのテキストにも共通しますが、ただ単にテキストを読み進めるだけでは内容を記憶に定着させるのは難しいです。テキストでインプットしたことは問題を解いてアウトプットしないと意味がありません。
効果的なインプット・アウトプットを実行するために、『宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』と連携している『宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』をセットで購入し、テキストに該当する問題を解きながら学習をすすめることを強くおすすめします。
テキスト・問題集をセットで学習し、1度解いたコースは必ず次の日に復習し、その後もなるべく日にちを空けずに何度も復習して知識を定着させましょう。
◆『宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』は全42コース。今からなら1日1つこなし、1ヶ月半以内にテキスト・問題集セットで1周完走することを目指しましょう(定期的な反復も必須です!)。
<宅建士合格のトリセツ基本テキスト(2021年版)>
◆詳細は【宅建テキスト詳細レビュー 】2021年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト(LEC) をご参照ください。
◆なお、本書には宅建テキストでは数少ないKindle版が用意されています。スマホ・タブレットでいつでもどこでも学習できるだけじゃなく、PCの大きな画面でも読む事ができるのはとても便利です。スマホでテキストを開きながら問題集を解くなんてこともできます。
ただし、Kindle版は固定レイアウトのため通常のKindle版書籍の機能(ハイライト等)は使えません(拡大はできます)。また、残念ながらテキスト読み上げ機能も有効になっていません。この点はご注意ください。
◆LEC『宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』とリンクしている問題集はLEC『宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』です。
<宅建士合格のトリセツ基本問題集(2020年版)>
以下は2020年版のままです。Amazon・楽天へのリンクから更新していきます。
TAC みんなが欲しかった!宅建士の教科書
TAC『みんなが欲しかった!宅建士の教科書』は約600ページ・無駄な内容も省かれている宅建テキストです。
ページ数・内容からすればさくさく読める宅建テキストの範疇には入るものの、テキスト・図表ともデザインが見難いです。正直言っておすすめできないのですが、気にならない方も例年たくさんいるようです(毎年Amazon売れ筋ランキングで本書および『みんなが欲しかった!宅建士の問題集』がベスト1・2になっています)。
書名 | 2020年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | ③法令上の制限・税・その他190頁、 |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
著者名 | |
著者の宅建合格点予想実績 | |
◆2019年度版よりも権利関係が24ページ、参考編が11ページ増量されました。
◆内容自体は無駄が省かれていて好感が持てるものの、民法改正については受験生への配慮が不十分と言わざるを得ません。
◆フルカラーですが、赤シートにも対応しています。
◆イラスト付き要点解説(板書)は大小・各色のフォントが多用されていて目が疲れます。ブログ管理人には本書のデザインは合いませんでした。
ただ、この点は受験生によって意見が別れるでしょう。Amazonの商品ページの「なか見!検索」で本書の一部を目視できます。かならずご確認ください。
詳細レビューは【宅建独学者向けテキスト】みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 2020年度版 詳細レビュー をご参照ください。
◆本書とリンクしている問題集は、TAC『みんなが欲しかった!宅建士の問題集』です。
<2021年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 本試験論点別>
TAC スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト
二色刷・分冊タイプのTAC『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』も合格に不要な情報がカットされていて読みやすい宅建テキストです。
TAC発行『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』基本データです。
書名 | 2020年度版スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | 権利関係前半165頁、権利関係後半+税・その他164頁 |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
著者名 | |
著者の宅建合格点予想実績 | |
◆本書も本文テキスト・図表いずれも「スッキリ」読みやすくデザインされています。
二色刷のほうが読みやすく感じる方にはこちらがおすすめです。
気になるのはテキストの強調箇所と本文・注釈を区切る縦線等の装飾の色があまり区別されていないため強調箇所が埋もれてしまいかねないことと、ページ端注釈のフォントが小さいことくらいです。
- スッキリ読みやすい(ただし強調箇所が埋もれてしまいかねない)
- 無駄を省いた内容
- インターネットアフターサービスあり
- 過去問スーパーベストはダウンロード可
- 過去問スーパーベストが必要かどうかの判断は人によって別れるかもしれない
◆詳細は【宅建テキスト詳細レビュー】スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト2020年度版をご参照ください。
◆2019年度版にあった過去問部分が削除され、スッキリしました。
◆テキスト部分に関する欠点はとくに見当たらないものの、改正民法についての情報が少なすぎる点は大いに不満です。
番外・なんとなく宅建マンガを買うならこっちがおすすめ→ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書
これから宅建の勉強を始めようとする初学者が、明確な目的なしになんとなく宅建マンガを買おうとしているなら、『ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書』を読むことをおすすめします。
※Kindle版の価格は変動します。安いときは半額になりますので、必ずAmazonにて確認してください。
以下、『ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書 2020年度版』詳細レビューからの抜粋です。
◆本書のボリュームは222ページ。宅建テキストでもコンパクトな部類に入る上記3冊の半分以下しかありません。
◆基本的に見開き2ページで1単元、左ページに文章(800字弱)、右ページの重要ポイントをまとめています。※初めて読むときは重要ポイントはさっと目を通すだけでかまいません。1回読んだ程度じゃ覚えられないからです。
◆本書は、とにかく最後まで完読することを目的にデザインされています。見開き2ページに目を通すのに5分もかかりませんので、500分ほどで通読できるでしょう。
800字弱の限られた文字数のなかで、宅建本試験を解くのに重要なトピックが読みやすい文章で書かれています。文章が秀逸です。
◆これ1冊ではテキストとしては情報量を絞り込まれすぎなのですが、宅建勉強の最初の1冊には適しています。
本書に目を通して宅建士試験の全体をつかんだら、次の宅建テキスト・問題集・過去問題集に移行するとスムーズにステップアップできると思います。
書名 | ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書 |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | |
発行 | ※監修:LEC東京リーガルマインド |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
著者 | |
宅建合格点予想実績 | |
おすすめ過去問題集
宅建過去問題集は、最低10年分が収録されていて、各問・各選択肢に難易度・重要度が明記されているものが良いです。
宅建は原則としてすべての肢を一問一答のつもりで解くべきです。個数問題・組み合わせ問題対策のためです。
しかしながら、中には深入りする必要の無い肢(捨て問・捨て問題)が紛れ込んでます。例えば平成27年度問4肢4がそうです。
平成27年度問4肢4について、『みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』では「できなくても問題ナシ」、『2020年度版 スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集』では「肢1、2、3が特に重要」「パス!」などと表記されています(購入してご確認ください)。どちらも直近12年分の過去問を収録しています。
これら2冊のどちらかをおすすめします。
※両者の大きな違いは過去問の並べ方です。
◆例えば"時効"について、"重要事項説明"についてなど、項目ごとに集中的に過去問に取り組むには『2020年度版 スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集』がとても便利です。
◆過去問1年分50問ずつ学習するには『2020年度版みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』がベストです。合格点が高い年から低い年の順に掲載されています。
直近12年分の過去問題を収めた宅建過去問題集のレビューは「【宅建士試験2020】おすすめできる/できない宅建過去問題集:詳細レビュー」をご参照ください。
過去問と正解番号は不動産適正取引推進機構HPに掲載されてはいますが、残念ながら法改正に対応していません。必ず法改正に対応した過去問で学習しましょう。
おすすめ問題集
宅建問題集はテキストとリンクしているもの、そして重要度ランクのあるものがおすすめです。
例えばLEC『宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』には、各問についてLEC『宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』のどこを参照すれば良いのか出題ページに明記されています。調べたいときにテキストのどこを見ればよいのかが一目でわかる構成になっています。
一方、テキストにリンクしていない問題集を選ぶとこの手間が増え、余計な時間がかかります。本試験までの残り時間を考慮すると避けた方がよいでしょう。
なお、問題集は4肢択一のそれぞれの肢問について、かならず根拠をはっきりさせながら一問一答のつもりで正誤判定することを強く強くおすすめします。
予想問題集について
有り難いことに「宅建 予想問題集 おすすめ」の検索ワードで当記事をご覧いただく方が増えております。
しかしながら、ブログ管理人は市販予想問題集はおすすめしておりません。
理由は、自身が宅建受験1年目に使った市販予想問題集(5回分)の問題が正直言って良くなかったからです。過去問ではそれなりに得点できるのに市販の問題だとぜんぜん点が取れず・・・混乱してしまい、残り4回は放置してしまいました。
市販問題集をおすすめしない最大の理由は「作問が悪い」からです。
例えば「次のうち、どれが地目にあてはまるか」という問題が市販模試にあったとします(実際にありました)。でもそんなの本試験で問われることはまずありません。
市販予想問題集は、原則として本試験問題に則った問題であることが望ましいと思います。
この観点からすると、現時点で候補となる市販問題集はLECの『2020年版 出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』だけです。
問題は基礎編50問×2回、中級編50問×2回、上級編50問×2回、令和元年度本試験50問。
模試6回+本試験1回となっています。模試6回の50問には統計問題は含まれていません。
もちろん全問が法改正対応済みです。さらに、本書の前書きにも改正民法について6ページが割かれています(『2020年版 出る順宅建士合格テキスト1権利関係』の前書き6ページのうちテキストの該当ページが記載されていないだけで文言は同じです)。
試験問題は各回が切り離しできます。惜しいのはA5サイズということくらいでしょう。これでA4サイズならもっと良かったです。
レビューはこちらをご参照ください。→【レビュー】2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集
最高の情報量を誇るテキストで勉強したい受験生向け宅建テキスト
LEC『出る順宅建士 合格テキスト』
最高の情報量を誇る宅建テキストで勉強したい受験生におすすめするのは、LEC『出る順宅建士 合格テキスト』です。ちなみに本書はLEC各講座の教材のみならず、5問免除登録講習教材にもなっています。
LEC『2020年版 出る順宅建士 合格テキスト』基本データです。 このテキストは3冊構成になっています。「3分冊」ではなく「3冊」です。
書名 | 2020年版 出る順宅建士 合格テキスト |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
著者名 | |
著者の宅建合格点予想実績 | |
◆このテキストは次の3冊から成っています。
- 権利関係(429頁)
- 宅建業法(306頁)
- 法令上の制限・税・その他(471頁)
ページ数はいずれもテキスト部分のみ(巻頭の「はしがき」や「本書の使い方」は含まず)、総計1,206ページです。ブログ管理人が知る限りでは市販の宅建テキスト中、最大の分量を誇ります。
◆すでに述べたとおり、宅建本試験で覚えておくべき「○○法○○条」はごく限られます。
それにもかかわらず、本書では権利関係のみならず法令上の制限に至るまで「○○法○○条」が記載されています。条文自体が書かれているものもあります。他には類を見ない宅建テキストです。
ちなみに国土利用計画法はなんと24ページも割いて詳細に説明しています。そこまでの知識は宅建合格には不要です。
- 市販宅建テキストで最高の情報量を誇る
- 時間に余裕のある受験生向け
- インターネットアフターサービスあり
- 初学者がさくさく読み進められるテキストではない
試験範囲を超えてまでもがっちり勉強したい方にとってこれ以上のテキストはないでしょう。詳細は【宅建テキスト詳細レビュー】出る順宅建士合格テキスト2020年度版 をご参照ください。
3冊のうち『①権利関係』のリンクだけ貼っておきます。すでに述べましたが、『①権利関係』は権利関係の学習用副教材としても有用です。※ただし深入りは厳禁。
◆本書にリンクしているのは『出る順宅建士 ウォーク過去問問題集』です。こちらも3冊シリーズ。モノクロですが、サイズが若干小さくなっていて携行しやすくなっています。各問には合格者正解率/不合格者正解率/受験者全体の正解率と重要度が記載、重要選択肢に☆マークが施されている点など、問題集としての完成度は高いです。
3冊での総問題数は550問、市販問題集では最多の分量です。初学者がはじめから『出る順テキスト』と『ウォーク問』を併用すると持て余すかもしれません。もし『ウォーク問』を使うなら5月までは重要度の高い問題のみ反復し、本書と連携する『とらの巻』が発売されてから他の問題にも取り組むと良いかもしれません。
その他の宅建テキスト
その他の宅建テキストを紹介します。
LEC『2020年版 出る順宅建士 合格テキスト』ほどではないにしても、分量が多いテキストや合格に不要なテキスト、デザインが練られていないテキストは独学・初学者にはあまりおすすめできません。
とはいえ、これらの中にも受験生各自のニーズに合うテキストがあるかもしれません。
基本データと特徴のみお伝えしますので、気になるものがあれば各テキストの詳細レビューをお読みください(当ブログのカテゴリー「宅建テキスト・問題集」をクリックしてください)。
TAC『わかって合格る 宅建士基本テキスト』
書名 | 2020年版 わかって合格る宅建士 基本テキスト |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
著者名 | |
著者の宅建合格点予想実績 | |
- 図表は見やすい
- テキスト本文に過去問出題年が表記されていて、頻出箇所がすぐ判別できる
- インターネットアフターサービスあり
- 本文テキストに複数種のフォントが混在しているため、目が疲れやすい(人によりけりなので要確認)
- 『出る順宅建士 合格テキスト』ほどではないけれど情報量はかなり多い。宅建合格に不要な情報も記載されており、初学者がさくさく読み進められるテキストとは言えない
◆詳細は【宅建テキスト】TACわかって合格る宅建士基本テキスト2020年度版 詳細レビュー をご参照ください(講義DVDについてはレビューしていません)。
日建学院『どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト』
書名 | 日建学院『2020年度版 どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト』 |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | |
編著 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
著者名 | |
宅建合格点予想実績 | |
- 丁寧に書かれている(その分、情報量は多い)
- 時間に余裕のある受験生向け
- インターネットアフターサービスあり
- 初学者がさくさく読み進められるテキストとは言い難い
- 情報量が多いため、あまり勉強時間がとれない受験生にはおすすめしない
◆丁寧に書かれている良い宅建テキストではありますが、分量が多めなため、さくさく読めるとは言い難いテキストです。とは言え、LEC『出る順宅建士 合格テキスト』及びTAC『わかって合格る宅建士 基本テキスト』ほどではありません。
◆詳細は【宅建テキスト詳細レビュー】日建学院 2020年度版 どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト をご参照ください。
分冊タイプより1冊まるごとのテキストのほうが好みなら本書が適しているかもしれません。
宅建学院『らくらく宅建塾』
書名 | 2020年版 らくらく宅建塾 |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | 法令上の制限・税・その他131頁 |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネット情報サービス | |
著者名 | |
著者の宅建合格点予想実績 | |
- 昔ながらのテキストが好みの受験生向け
- 語呂合わせが好きな受験生向け
- 権利関係重視の受験生向けではあるが・・・それならより詳細なテキストのほうが適しているだろう
- 宅建本試験に不要な知識まで記載されている
- インターネットアフターサービスなし
◆今どき、インターネットでのアフターサービスがないのはいかがなものかと思います・・・
◆詳細は【宅建テキスト詳細レビュー】2020年版 らくらく宅建塾 をご参照ください。辛口レビューです。
◆権利関係重視のテキストではありますが、権利関係を重点的に勉強したいならLEC『出る順宅建士 合格テキスト①権利関係』のほうが良いかもしれません。
◆『らくらく宅建塾』にはシリーズの『宅建士問題集 過去問宅建塾』(3冊シリーズ)があります。購入していませんのでリンクは割愛させていただきます。
2021年版 宅建士基本テキスト タキザワ講義付き。
書名 | 2020年版 宅建士基本テキスト タキザワ講義付き。 |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | 税・その他91頁、宅建業法196頁 |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
著者名 | |
宅建合格点予想実績 | |
- 動画講義とリンクしている
- テキストは総じて読みやすい
- インターネットサービスが他社の宅建テキストより充実している
- 条文・判例情報さえカットされていれば、と言わざるを得ない
2021年度版は12月28日頃発売予定です。
◆2019年版の本書は3冊シリーズ。ところが『2020年版 宅建士基本テキスト タキザワ講義付き。』は丸ごと1冊テキストに刷新。分冊もなしです。
ページ数の増減は次の通りです(2019年版の頁数→2020年版の頁数)。
- 権利関係(269頁→283頁)
- 法令上の制限・税・その他(237頁→232頁)
- 宅建業法(196頁→196頁)
ページ数はいずれもテキスト部分のみ(巻頭の「はじめに」や「本書の活用法」、メモなどは含まず)、総ページ数は718ページになります。間違いなく分量が多い宅建テキストの部類に入ります。
◆本書の最大の欠点は「民法○○条」および判例までもが書かれていること。それ以外はデザインも読みやすく、不要な情報についても適切なアドバイスが施されています。
国土利用計画法について補足説明(VOL.3 P.193 ページ右欄)に「過去の出題を見ると、罰則の内容で引っ掛けるような問題はほとんどない。したがって、主なものについて罰則の有無を知れば十分だ」とあるなど、受験生が深入りすることなく学習できるように気配りされています。
さらに、タキザワ宅建予備校の「宅建基法講座」動画とリンクしているため、テキストだけでは今一つ頭に入りにくくても、映像と音声によってより効果的な学習が期待できるかもしれません。※動画講義は講師によって各人に合わないケースがあります。テキスト購入前に動画を確認しておいたほうが良いです。
◆しかしながら、本書最大の欠点である「民法○○条」および判例までもが書かれていることによって受験生にとって不要な情報が多分に目に付きます。
さらにこのことによってページ数が膨らんでいると思われます。700ページを超えるため、宅建本試験まで6ヶ月を切った今からの反復学習には向きません。
◆詳細は【宅建テキスト詳細レビュー】2020年版 宅建士基本テキスト タキザワ講義付き。をご参照ください。
インターネットでのフォローも充実しているため良いテキストではありますが、テキスト本文の情報から条文・判例をカットしながら勉強することを強いるため、本書は「初学者がさくさくと繰り返し読みこなしてどんどんインプットする」タイプの宅建テキストとは言えません。
2020年版 ユーキャンの宅建士速習レッスン
書名 | 2020年版 ユーキャンの宅建士速習レッスン |
---|---|
価格 | |
Kindke版の価格 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | ③法令上の制限151頁④税・その他100頁 |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
編者 | |
宅建合格点予想実績 | 35点・36点・37点予想(的中) |
- 宅建試験の4分野を全60レッスンに構成、勉強スケジュールを立てやすいとは言える
- テキストの文章そのものは読みやすいものの、全体にフォントが小さい点はマイナス
- 問題分析が今一つ
- 宅建本試験まで残り6ヶ月を切ってから勉強を始める受験生にとっては分量が多すぎる
2021年度版は12月20日頃発売予定です。
◆分冊ではなく、1冊丸ごとのテキストです。
◆詳細は【宅建テキスト詳細レビュー】2019年版 ユーキャンの宅建士速習レッスン に書きました。以下、抜粋します。
◆総ページ数は722ページ(索引含む)。ブログ管理人が知る限りでは市販の宅建テキストで最高の分量を誇るLEC『出る順宅建士 合格テキスト』より500ページほど少ないものの、TAC『わかって合格る 宅建士基本テキスト』より50ページほど、LEC『宅建士合格のトリセツ 基本テキスト』より200ページほど多いです。宅建テキストの中では分量が多い部類に入ります。
◆「民法○○条」とは書かれていません。ただし、国土利用計画法には18ページも費やしています。規制区域については欄外アドバイスに「出題の可能性がかなり低いのであまり細かい知識を詰め込む必要はありません」とありますが、それなら事前届出制とともにもっと簡略すれば良いのに、と思います。
◆宅建士の罰則もぎっしりとは詰め込まれてはいませんが、受験生へのアドバイス、例えばタキザワには「過去の出題を見ると、罰則の内容で引っ掛けるような問題はほとんどない。したがって、主なものについて罰則の有無を知れば十分だ」と記されていますが、本書にはありませんでした。問題分析の結果を読者に伝える配慮が今一つと指摘せざるを得ません。