【2022年6月29日】2022年度宅建試験まであと109日!今すぐ学習を始められる教材も紹介しています。1日でも、1時間でも、1分でも早く宅建合格のためにスタートを切りましょう!
2022年6月18日更新情報:『2022年版 出る順宅建士 逆解き式! 最重要ポイント555』の購入レビューを追加しました。
当ブログでは市販テキストで学習する宅建初学者向けに3段階の学習を提案しています。
- 第1段階:試験全体を把握する
- 第2段階:基礎を固める
- 第3段階:法改正点をおさえた上で過去問を習熟する
段階を踏んでステップアップできるよう、それぞれに適した無料&市販教材についてお伝えしています。
2022年度宅建試験合格目指し、がんばりましょう!
- 宅建3段階学習の第1段階:宅建試験全範囲を1週間で把握する
- 宅建3段階学習の第2段階:基礎を固める
- 宅建3段階学習の第3段階:法改正点をおさえ、過去問を習熟する
- 本試験形式の問題50問を120分で解くのに最適の問題集
- サブテキスト・サブ問題集
当ブログでは管理人が実際にテキストを購入した上で記事を書いています。画像は管理人が購入した2022年版宅建テキストです。問題集についても、購入したものについては個別にレビューしています。
◆3段階の宅建学習におすすめしているのは以下のオーディオブック・テキスト・問題集です。
- 第1段階:『パーフェクト宅建士聞くだけ』
- 第2段階:『宅建士 合格のトリセツ基本テキスト・基本問題集』
- 第3段階:『どこでも宅建士 とらの巻 短期決戦型速習テキスト』、『出る順宅建士ウォーク問過去問題集1・2・3』
◆今年の宅建試験は10月16日(又は12月18日)に実施されます(6月3日付け官報公告さより)。
試験申込は試験実施機関の一般財団法人不動産適正取引推進機構の宅建試験のページから7月にインターネット申し込みもしくは試験案内(申込書)を大型書店等で入手しての郵送となります。
残り日数は多くありません。今日から勉強を始めることを強く強くおすすめします。
第1段階の教材(『パーフェクト宅建士聞くだけ』)は今すぐにでも入手できます。
宅建3段階学習の第1段階:宅建試験全範囲を1週間で把握する
パーフェクト宅建士聞くだけ
◆宅建3段階学習の第1段階は「1週間で宅建試験全範囲をざっと把握すること」から始めましょう。試験範囲を知らないまま、テキストを読み始めても途方にくれてしまうからです。
◆実質無料で宅建学習を始められる教材としておすすめできるのは、『2022年版 パーフェクト宅建士聞くだけ (全3巻)』(全12時間26分)を聞いて宅建試験全範囲を一周することです。
◆『パーフェクト宅建士聞くだけ (2022年版・全3巻)』はAmazonのAudible(オーディブル)というサービスによるオーディオブックです。管理人は毎月¥1,500払って聞いてます・・・
『パーフェクト宅建士聞くだけ (2022年版・全3巻)』の販売価格は¥12,500と高価です(購入しなくても良いと思います!誤って購入した場合は開封しないで返品手続きを!)が、AmazonのAudibleサービスに初めて登録する方は30日間無料で利用できます。
管理人の知る限り、実質無料かつこれほど手軽に宅建試験全範囲を1周できる製品版教材はこれだけです。
◆全3巻で12時間26分ですので、1日108分聞けば1週間で一周できます。もちろん初めから好みの速度で聞いてもかまいません。倍速を活用できるのもオーディオブックのメリットです。
下の画像は管理人の試聴画面です。1.3倍速にすると9時間22分に短縮できます。
◆『パーフェクト宅建士聞くだけ (2022年版・全3巻)』を1週間で1周したあとは無料期間30日以内で隙間時間に繰り返し聴きましょう。耳からのインプットは記憶の定着にとても役立ちます。
また、例えば「制限行為能力者」について『聞くだけ』を聞いた直後に『トリセツ』もしくは『とらの巻』の「制限行為能力者」を読んで問題集を解く、という勉強方法も良いと思います。30日以内に完走できることが望ましいですが、難しいようでしたら権利関係と宅建業法だけでもこなせるとベターです。
『パーフェクト宅建士聞くだけ』のナレーションは日建学院の教材でおなじみの佐藤まり江さんが毎年担当しています。とても聴きやすいです。スマホ・タブレットの音声読み上げ機能とは比べものになりません。
※ただし、図表等まではカバーしていませんし、テキストを隅から隅まで説明しているわけではありませんので、これだけで宅建試験に挑むことはできません。
どの宅建テキストを使っている方でも、「無料で使える方にとっては」とても有用な教材です。
◆宅建試験を「受けてみたい」と考えている方もたくさんいらっしゃると思います。私自身、「あの資格を取ってみようかな」と思ってテキストを買って開いたところ、どうにも相性が悪くて・・・せっかく買ったテキスト・問題集が無駄になったことが何回かありました。
そんなことにならないよう、まずは『パーフェクト宅建士聞くだけ』を聞いて、自分が宅建に挑戦できそうかどうか検討してみてください。
聞いてみて「いけそうかな」と思ったら次のステップのテキスト・問題集での基礎固めにうつりましょう。
注:Audibleが不要な方は無料体験期間30日以内に退会してください。退会しないままだと月額¥1,500かかってしまいます。不要なサービスに課金する必要はありません。
宅建3段階学習の第2段階:基礎を固める
基礎固めに適した宅建テキストとは?
第2段階の学習は「宅建試験の基礎を固める」ことです。どの宅建テキストが基礎固めに適しているのでしょうか?
それは、「3つの絶対条件」と「3つのチェックポイント」を兼ね備えた宅建テキストです。
◆「3つの絶対条件」です。
- 600ページ前半以内とコンパクトにまとまっていて完走・周回しやすいもの
- 読みやすくデザインされているもの
- 連携した問題集(4肢択一300問程度かつ収録問題が基礎固めに適切なもの1冊)があるもの
注:「宅建 テキスト」で検索すると上位に上がっているHPの中には「らくらく宅建塾」をおすすめしているところがあります。しかしながら、「らくらく宅建塾」は連携している問題集が3冊もあって問題数が多すぎるため基礎固めには不向きです。このため当ブログではおすすめしておりません(管理人は受験1年目に楽々宅建塾を使って不合格でした・・・)。また、問題集も4肢択一300問程度を収録している問題集の中には問題の難易度・頻出度のランク分けが基礎固めに向いていないものもあります。当ブログでは問題集の収録問題についても目を通してお知らせしています。ここまで分析しているのは当記事だけです。
◆LEC『2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』は600ページ前後どころか513ページ。
最もコンパクトかつとても読みやすくデザインされている市販宅建テキストです。
テキストの内容についても、次の「3つのチェックポイント」をクリアしています。
- 条文番号「○○法○○条」は原則不要(宅建業法34条の2・35条・37条、農地法3条・4条・5条を除く)
- 宅建業法の罰則は深追い不要
- 国土利用計画法は事後届出制中心に
※この3つのポイントを指摘したのは数ある宅建テキストレビュー記事でも当ブログが初めてです(2019年から)。
『トリセツ 基本テキスト』に登場する条文番号は農地法3条・4条・5条と宅建業法35条・37条のみ。
宅建業法の罰則はp.133に「完全に深追い厳禁」と明記。
国土法にいたっては「許可制については出題されることはほぼないと思いますので省略しました(法令上の制限p.77)」とあります。
内容をきっちり絞り込んだ宅建テキストです。
◆連携している問題集は300問を収録している『2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』。問題の重要度はA〜Cの3段階。重要度A(すべての選択肢について復習してほしい問題)が90.6%を占めているため基礎固めに適しています。
これら2冊を使って本格的な学習を始め、基礎をしっかり固めましょう。
宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト
◆管理人が初学者の方に最もおすすめしているのはLEC『2022年度版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』です。
『トリセツ』をおすすめする理由は次の3つです。
- 「索引付きで513ページ」と内容を適切に絞り込んでいる。このため繰り返し学習するのに適している。
- 読みやすくデザインされている。
- 本書と連携している問題集があり、しかも9割がAランク問題なので初学者にうってつけ。
- Kindle版(冊子版より少し安い)ならスマホでいつでもどこでも学習できる。
◆『2022年版 宅建士 合格のトリセツ基本テキスト』はフルカラーの分冊タイプです。テキスト部分は3分冊合計513ページ。
資格試験では10冊のテキストを1回ずつ読むよりも1冊のテキストを10回繰り返し読む方が効果的と言われています。
『トリセツ』は2021年版より10ページ増えましたが、それでも市販宅建テキストの中ではトップクラスのコンパクトさです。繰り返し学習に最適な一冊と言えます。
◆『トリセツ』は読みやすいフォントを読みやすいサイズで使っているため、とても読みやすくデザインされています。
また、画像の通り書き込みスペースも充実しています。
※画像出典はAmazon
個別レビューは【購入レビュー 】2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト(LEC) をご参照ください。
※ひとつの項目をテキストで学習したら、すぐにその項目の問題を問題集を使って解きましょう!テキストを1周してから問題集を解いていたのでは今からじゃ間に合いません。前に読んだところは忘れてしまうからです!時間がもったいないです!!
使う問題集は『2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』です。
◆『トリセツ基本問題集』は問題の重要度をA・B・Cの3ランクに分類。
- Aランクは「すべての選択肢について復習してほしい問題」
- B・Cランクは「難しい選択肢はあるけれど正解までたどりついてほしい問題」
言い換えれば、Aランク問題はすべての肢をきっちり解けないと話にならない問題です。
『トリセツ基本問題集』は300問中272問(90.6%)がAランク問題。
宅建初学者が最初に学習するのにもってこいの問題集です。
まずは『トリセツ基本テキスト』と見比べながらでもいいので『トリセツ基本問題集』300問のうちAランク問題272問をすべて解きましょう。Aランク問題を1周したらB・Cランク問題も解き、あとは繰り返し繰り返し解きまくって全部の肢について正解率100%を目指しましょう。
個別レビューは【購入レビュー】2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本問題集 をご参照ください。
4肢択一問題は原則としてすべての肢を一問一答のつもりで解いてください。個数問題・組み合わせ問題に対応する基本でもあります。
問題を解くときは、かならず「すべての選択肢について根拠を明らかにしながら正誤判定できる」ように心がけましょう。
すべての選択肢について根拠を明らかにしながら正誤判定ができるようになったら、誤っている問題のどこを変えれば正しい問題になるのかについても考えるようにしましょう。理解度がぐっと上がります。
◆『トリセツ基本テキスト』・『トリセツ基本問題集』はともに3分冊。分冊したときに見栄えが良くなる背表紙シールが付いています。
『トリセツ基本テキスト』にはさらに付箋(ペンギン)と編ごとに色分けしたテーマ別インデックスシールが付いています。
◆テキスト・問題集ともにkindle版もあり、それぞれ冊子版より165円・150円安いです。kindle版はスマホ・タブレット等でどこでも読めるのが最大のメリットです。※kindleで使える機能についてはAmazonのページでご確認ください。
◆さらに一問一答問題集にも取り組みたい場合は、『2022年版 宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集+最新過去問2回分』が良いでしょう。
◆本書は『トリセツ 基本テキスト』とリンクしています。一問一答形式でも問題を解いておきたい方、あるいはいきなり4肢択一形式の問題集を使うのが不安な方はこちらから学習を始めても良いかもしれません。
◆本書は「アプリ」と合わせて利用できます。利用方法とアクティベーション方法は本書を購入して確認してください。
アプリの利用は2022年6月1日からです。早速ダウンロード→アクティベーション→ユーザー登録して使ってみました。
このアプリ、なんとスマホ画面に手書きできます!!iPhoneでもOKです!!
管理人のiPhone8 Plusの画面を撮影しました。
画面右上のペンマークが赤の書き込みです。iPhone画面に直接指で書き込めます。
ペンマークをタップすると消しゴムアイコンが現れ、赤で書いた線・文字・図を消せます。
とてもシンプルなペン機能ですが、解答時にポイントとなる箇所をマークできるだけでも学習効果がぐっと上がります。
◆収録問題数は727肢、うちわけは次の通りです。
- 権利関係:246肢
- 宅建業法:222肢
- 法令上の制限:150肢
- 税・その他:109肢
さらに令和3年10月と令和3年12月の本試験問題と解答解説が収録されています。
◆これをメイン問題集とするには一問一答の問題数が少ないです(4肢択一に換算すると181問と3肢)。
このため、本書はあくまで「補助問題集」として利用するほうが良いと思います。
また、一問一答しか解いていない場合、「一問一答なら解けるけど、4肢択一は解けない」というケースがあり得ます。かならず4肢択一形式問題集で学習しておきましょう。
※Kindle版のほうがちょっと安くなっています。ただし、Kindle版は単行本版タイトルにある【全問収録アプリ付】が消えているのでアプリが使えない模様です。ご注意ください。
『トリセツ』以外のテキストについても知りたいという方は次に紹介するテキストについてもご参照ください。
みんなが欲しかった!宅建士の教科書
TAC『みんなが欲しかった!宅建士の教科書』は約600ページ・無駄な内容も省かれている宅建テキストです。
ページ数・内容からすれば周回しやすい宅建テキストの範疇には入るものの、テキスト・図表ともデザインが見難いです。ただ、気にならない方も例年たくさんいるようです(毎年Amazon売れ筋ランキングで本書がベスト1になっています)。
・2021年度版よりも6ページ増え、合計608ページとなりました
・フルカラーですが、赤シートにも対応しています。
◆内容自体は無駄が省かれていて問題ありません。本書のコンセプトとして、はしがきには「「読む」というより「見て」わかる本」とあります。とはいえ、文章が少なすぎるわけでもありません。というのは、小さい文字が多用されているからです。
「見て」わかる本を目指したため、イラスト付き要点解説=「板書」を中心として学習するスタイルになっているのですが、この「板書」に小さな文字や大小・各色のフォントが散りばめられています。
正直言って、目が非常に疲れます。ブログ管理人には本書のデザインは合いませんでした。
ただ、この点は受験生によって判断が別れるでしょう。とくに問題ない方もいるかと思われます。Amazonの商品ページで本書の一部を目視できます。かならずご確認ください。
内容については【購入レビュー】2022年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 をご参照ください。
◆テキストを『みんなが欲しかった!宅建士の教科書』にした方は『みんなが欲しかった!宅建士の問題集 本試験論点別』で学習することになります。
収録問題数は313問。難易度はA・B・Cの3段階になっていて、Aランク149問・Bランク150問・Cランク14問となっています。一方、『2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』は300問中Aランク272問、Bランク23問、Cランク5問という構成ですので、初学者には『トリセツ』のほうが取り組みやすい問題集となっています。問題集の取り組みやすさを重視するなら『トリセツ』テキスト・問題集で学習することをおすすめします。
購入レポートは『【購入レビュー】2022年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の問題集 本試験論点別』をご参照ください。
ユーキャンの宅建士 きほんの教科書
ユーキャンの2022年版宅建テキストは完全リニューアル!
テキスト部分は3分冊616ページとコンパクトになったため、基礎固め用テキストとして選択肢に上がりました。なお、テキスト部分の他に「でるとこ論点帖100」というまとめ集(分冊可)が112ページ付いています。
フルカラーではありますが、色を多用しすぎているため読んでいて疲れます。かならず中身をAmazon等で確認して、自分に合うかどうか検討してください。※リンクしている『きほんの問題集』は基礎固め用としては難ありです。
リンクしている問題集は『ユーキャンの宅建士 きほんの問題集』です。
320問を収録しています。
本書の最大の特徴は「捨て肢」(すてあし)表記があることです。捨て肢は重箱の隅をつつくような難解選択肢のため深入り厳禁です。捨て肢表記はあったほうがいいです。いいのですが、本書は捨て肢を含む問題を多く取り入れすぎです。権利関係について調べたところ、105問中43問に捨て肢が含まれていました。
基礎固めに用いる問題集はテキストの要点(基礎知識)で解けるものを厳選してほしいものです。
にもかかわらず捨て肢を含む問題をこれでもかと詰め込んでしまっては基礎固めになりません。正直言ってこの問題集を第2段階の学習に用いることはおすすめできません。
パーフェクト宅建士 基本書
テキスト部分が650ページ以内で条文番号が記載されている宅建テキストとして唯一おすすめできるのは『パーフェクト宅建士 基本書』だけです(なお、問題集は本書と連携していませんが、条文番号を記載している宅建テキストで唯一おすすめできるので当記事で紹介しています)。
- リニューアルによってテキスト部分が650ページ以内となり、完走しやすくなった
- 650ページ以内の宅建テキストで条文番号も含めて学習したい受験生向け
- これと言った欠点は見当たらないものの、テキストのデザインについては好みがわかれるかもしれない
問題集もありますが、2022年版はテキストとリンクしていません。ご注意ください。
詳細は【購入レビュー】2022年版 パーフェクト宅建の基本書 をご参照ください。
出る順宅建士 合格テキスト(参考書として使うべし)
初学者にはおすすめできませんが、参考書として使うのにベストな宅建テキストはLEC『出る順宅建士 合格テキスト』です。
本書は宅建試験には完全にオーバースペックの宅建テキストです。宅建試験に出題されない情報までこれでもかと詳細に記載されていますので、初学者には絶対おすすめできません。
ただし、第2段階基礎固め用テキストおよび第3段階の『とらの巻』に掲載されていないことを調べるための参考書・辞書として使うには有益です。
◆このテキストは次の3冊から成っています。
- 権利関係(431頁)
- 宅建業法(307頁)
- 法令上の制限・税・その他(473頁)
ページ数はいずれもテキスト部分および索引のみ(巻頭の「はしがき」や「本書の使い方」は含まず)、総計1,211ページです。ブログ管理人が知る限りでは市販の宅建テキスト中、最大の分量を誇ります。
◆すでに述べたとおり、宅建本試験で覚えておくべき「○○法○○条」はごく限られます。
それにもかかわらず、本書では権利関係のみならず法令上の制限に至るまで条文番号が記載されています。条文自体が書かれているものもあります。他には類を見ない宅建テキストです。
ちなみに国土利用計画法はなんと24ページも割いて詳細に説明しています。そこまでの知識は宅建合格には不要です。
- 市販宅建テキストで最高の情報量を誇る
- 時間に余裕のある受験生向け
- インターネットアフターサービスあり
- 初学者がさくさく読み進められるテキストではない
試験範囲を超えてまでもがっちり勉強したい方にとってこれ以上のテキストはないでしょう。詳細は【購入レビュー】出る順宅建士合格テキスト2022年度版 をご参照ください。
わかって合格る 宅建士基本テキスト
- 図表は見やすい
- テキスト本文に過去問出題年が表記されていて、頻出箇所がすぐ判別できる
- インターネットアフターサービスあり
- 本文テキストに複数種のフォントが混在しているため、目が疲れやすい(人によりけりなので要確認)
- 『出る順宅建士 合格テキスト』ほどではないけれど情報量はかなり多い。宅建合格に不要な情報も記載されており、初学者がさくさく読み進められるテキストとは言えない
4分冊できるため携行性には問題ありません。ただし、全体的に小さいフォントで文字数を詰め込んでいます。テキスト部分のページ数は640ページとなっていますが、実質の分量はかなり多いため、初学者が完走しやすいテキストとは言い難いです。
詳細は【購入レビュー】TACわかって合格る宅建士基本テキスト2022年度版をご参照ください。
◆リンクしている問題集は『2022年度版 わかって合格る宅建士 分野別過去問題集』です。
収録問題数は305問。重要度は★★★〜★の3段階に分けられています。★★★が最重要です。
重要度別の収録問題数は次の通りです。
- 権利関係→★★★82問、★★18問、★5問
- 宅建業法→★★★62問、★★25問、★3問
- 法令上の制限→★★★43問、★★30問、★0問
- その他関連知識→★★★16問、★★19問、★2問
305問の難易度構成は★★★203問、★★92問、Cランク10問です。やはりAランク問題が300問中272問を占める『2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』のほうが初学者にとってより取り組みやすいです。
購入レポートは『【購入レビュー】2022年度版 わかって合格る宅建士 分野別過去問題集 』をご参照ください。
◆一問一答集はこちらです。購入していないためレビューはありません。
どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト
- 丁寧に書かれている(その分、情報量は多い)
- 時間に余裕のある受験生向け
- インターネットアフターサービスあり
- 初学者がさくさく読み進められるテキストとは言い難い
- 情報量が多いため、あまり勉強時間がとれない受験生にはおすすめしない
◆丁寧に書かれている良い宅建テキストではあります。ただし、小さい字が詰め込まれているためページ数以上に分量が多めです。初学者には完走しにくいテキストです。
◆詳細は【購入レビュー】日建学院 2022年度版 どこでも学ぶ宅建士 基本テキストをご参照ください。
本書とリンクしている問題集は『どこでも学ぶ宅建士 テーマ別厳選過去問 2022年版』です。
本書をテキストに選んだ方は、本書とリンクしている問題集を購入しましょう。
らくらく宅建塾
◆当記事では『らくらく宅建塾』はおすすめしておりません。『らくらく宅建塾』の問題集は3冊もあるため学習第2段階の絶対条件の3番目「連携した問題集(300問程度のものが1冊)がある」に該当しません。問題集には合格者正解率データもありません。テキストが覚えにくい語呂合わせを多用していることもマイナス要素です(管理人は宅建受験1回目は書店に平積みされていたというだけの理由で本書を選びました。2点足りず合格でした)。
2021年版については購入レビュー記事を書いてあります。【購入レビュー】2021年版 らくらく宅建塾 をご参照ください。辛口レビューです。
宅建3段階学習の第3段階:法改正点をおさえ、過去問を習熟する
どこでも宅建士 とらの巻 短期決戦型速習テキスト
◆第3段階の学習は法改正点をきっちりおさえた上で数多くの過去問を習熟することです。
法改正点の学習に最適なのが『どこでも宅建士 とらの巻 短期決戦型速習テキスト』です。そして、『とらの巻』は『トリセツ』のデメリットをカバーするためにも必須です。
というのは、『トリセツ』最大のデメリットは「どこが法改正点なのかわからない」ことなんですね。
宅建試験は最新法改正点から出題されやすいという明確な傾向があります。法改正点は宅建士として知っておかなければならないからです。
このデメリットを『とらの巻』で補い、『ウォーク問』を解きまくってさらに数多くの過去問を習熟することが宅建学習の第3段階です。
◆『とらの巻』は例年5月下旬発売です。→発売中です!!市販テキストでは発売日がもっとも遅いですが、その分、法改正点が網羅されています。
テキストには最新改正点のみならず過年度改正点にもマークが施されています。
2022年版のページ数は本文テキスト502ページ+別冊付録の直前暗記集『どこでも宅建士 とらの子』31ページです。
『とらの子』は宅建基本知識を切り離せる小冊子です。どこでも持ち歩き、ボロボロになるまで使い倒しましょう。
『とらの巻』も非常にコンパクトなテキストです。ただし『トリセツ』と違って余白は少ないです。みっちり詰まったテキストです。
その分、説明は『トリセツ』よりも丁寧です。
『トリセツ』で学習した知識を『とらの巻』で再インプットかつ補強しましょう。
出る順宅建士 ウォーク問過去問題集1・2・3
◆『とらの巻』で再インプットしたら、『とらの巻』と連携している『2022年版 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集1〜3』でアウトプットし、過去問を習熟しましょう。
2022年度版を購入して調べたところ、3冊で合計550問を収録しています。1日25問こなすと22日で3冊を1周できます。遅くとも7月からウォーク問を解き始められるよう、6月いっぱいまでで『トリセツ』での基礎固めを終えましょう。
『出る順宅建士 ウォーク問過去問』をおすすめする最大の理由はLECが長年蓄積している各問の正解率データ(合格者正解率と不合格者正解率)を惜しむことなく掲載していることにあります。
ふたつの正解率のうち、特に重要なのが合格者正解率です。なぜなら、宅建試験は合格者正解率60%以上の問題をきっちり正解して得点できれば合格できるからです。
例として令和元年度〜令和3年度10月までの4回の宅建試験について、合格者正解率60%以上の問題数と合格点を見てみましょう(正解率データはLECのHPより)。
- 令和元年度試験合格者正解率60%以上の問題数:38問、合格点35点
- 令和2年度10月試験合格者正解率60%以上の問題数:44問、合格点38点
- 令和2年度12月試験合格者正解率60%以上の問題数:40問、合格点36点
- 令和3年度10月試験合格者正解率60%以上の問題数:38問、合格点34点
ご覧の通り、合格者正解率60%以上の問題をクリアできれば宅建試験に余裕で合格できるのです。
『出る順宅建士 ウォーク問過去問』はほとんどの問題について合格者正解率と不合格者正解率が掲載されています。重要度ランクは特A・A・B・Cの4段階に分けられており、Bランク以上の問題は言うまでもありませんが、合格者正解率60%以上の問題は絶対に落としてはいけません。間違うことがなくなるまで何度も繰り返し周回しましょう。
収録問題数は以下の通りです。
- 第1巻権利関係:169問(うち特A・Aが88問、Bが65問)
- 第2巻宅建業法:180問(うち特A・Aが174問、Bが6問)
- 第3巻宅建業法:201問(うち特A・A・Bが191問)
3冊すべて個別にレビューしています。以下のリンクからご参照ください。
・【購入レビュー】2022年版 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集1 権利関係
・【購入レビュー】2022年版 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集2宅建業法
・【購入レビュー】2022年版 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集3 法令上の制限・税・その他
本試験形式の問題50問を120分で解くのに最適の問題集
◆『ウォーク問』でアウトプットを繰り返し、知識が定着して正答率が100%に近づいたら本試験形式の問題50問を120分で解いてみましょう。
その際、宅建試験で実際に使われた過去問、例えば不動産適正取引推進機構で公開している過去問PDFをそのまま解いてはいけません。法改正によって成立しなくなった問題が多数含まれているからです。
当記事では、過去問の法改正に対応している『出る順宅建士 過去30年良問厳選問題集』と『みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』の2冊をおすすめしています。
出る順宅建士 過去30年良問厳選問題集
管理人が宅建を初受験したとき、何も知らず購入した市販予想模試(らく○く)には「次のうち、どれが地目にあてはまるか」などというひどい問題が出題されていたのを今でも覚えています。そんな問題を収録している予想模試は百害あって一利なしです。
一方、『過去30年良問厳選問題集』に収録されている問題は本試験で実際に出題された過去問です。もちろん法改正に対応済みかつ合格者正解率・不合格者正解率・受験者正解率データまで明記されてます。市販予想模試にありがちな奇問珍問や本試験では絶対に問われない問題は一切ありません。
2020年に初めて出版されて以来、当記事でかならずおすすめしています。詳細はこちらをご参照ください>>>【購入レビュー】2022年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ
みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集
『みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』は統計問題および法改正によって成立しなくなった問題を削除しています。このため、実際には50問揃っているわけではありませんが、法改正に対応した年度別問題集としてベストです。
しかも、各問のみならず各選択肢にまで難易度・重要度が明記されています。深入り不要な選択肢の峻別にものすごく役立ちます。
繰り返します。過去問と正解番号は不動産適正取引推進機構HPに掲載されてはいますが、残念ながら法改正に対応していません。必ず法改正に対応した過去問で学習しましょう。
サブテキスト・サブ問題集
サブテキスト・サブ問題集は、、持ち運びしやすく隙間時間に有効活用できるもの、1項目を終えるのに10分程度、1冊を10時間で完走できて周回しやすいものについて紹介します。
出る順宅建士 逆解き式! 最重要ポイント555
◆『2022年版 出る順宅建士 逆解き式! 最重要ポイント555』はA6サイズで厚さ約1.8cm。コンパクトなサブ問題集です。『2022年版どこでも宅建士 とらの巻』とリンクしていますのでサブ教材に最適です。
◆本書収録の「ポイント」は宅建試験で頻出する最重要のもの。555のポイント及び各ポイントについての過去問を1〜3肢収録しています。
◆『2022年版どこでも宅建士 とらの巻』を持っている受験生は以下の使い方ができます。
- ポイントを読み込む。赤字のキーワードを赤シートで隠し、穴埋めできるようにする。
- 過去問を解く。
- ポイントの周辺知識を『とらの巻』で補強する(『とらの巻』の該当箇所が記載されてます)。
◆二色刷りです。ポイントのキーワードは赤字で印刷されていて赤シートをかぶせると判別できなくなります。
◆読み上げ音声ダウンロードサービス付きです。音声の担当はLEC専任講師の有山あかね先生。2倍速まで再生可能ですが、管理人が聞き取れたのは1.5倍速まででした。
◆Kindle版があります。Kindle版をスマホに入れて、音声ファイルをダウンロードしておけば目と耳から重要ポイントをいつでもどこでも学習できます。隙間時間の学習に積極的に活用しましょう。
※音声ファイルの収録時間およびダウンロードの注意点については本書の購入レビュー記事をご参照ください。>>>【購入レビュー】2022年版 出る順宅建士 逆解き式! 最重要ポイント555 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ
ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書
これから宅建の勉強を始めようとする初学者が「テキストを買う前に読んでおこう」と明確な目的なしになんとなく宅建マンガを買うなら、『ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書』を読むことをおすすめします。
2022年6月18日現在、Kindle版は¥817です!(6月23日まで)
以下、ゼロからスタート!水野健の宅建士1冊目の教科書 2022年度版【購入レビュー】からの抜粋です。
◆本書のボリュームは222ページ。宅建テキストでもコンパクトな部類に入るトリセツの半分以下しかありません。
◆基本的に見開き2ページで1単元、左ページに文章(800字弱)、右ページの重要ポイントをまとめています。※初めて読むときは重要ポイントはさっと目を通すだけでかまいません。1回読んだ程度じゃ覚えられないからです。
◆本書は、とにかく最後まで完読することを目的にデザインされています。見開き2ページに目を通すのに5分もかかりませんので、500分ほどで通読できるでしょう。
800字弱の限られた文字数のなかで、宅建本試験を解くのに重要なトピックが読みやすい文章で書かれています。文章が秀逸です。
◆これ1冊ではテキストとしては情報量を絞り込まれすぎなのですが、宅建勉強の最初の1冊には適しています。
本書に目を通して宅建士試験の全体をつかんておくとよりスムーズに第2段階の学習に移行できます。
宅建士 出るとこ10分ドリル 2022年版
1テーマのドリルを10分で解く問題集です。
ドリルは1〜3までの3つ。どれも「正しい知識」がないと正解できません。
- ドリル1:「穴埋め問題にチャレンジして大事なキーワードを押さえる(「本書の使い方」より)」→「まずは手を動かすことが重要です」とあります。鉛筆やオレンジペン(赤シートで消せる)で直に書いたり、ノートに書いたりするなどをすすめています。解答を書けることは知識の定着にとても有益です。
定期建物賃貸借(p.77)から抜粋します。正しい答えを書けますか?
概要:建物賃貸借の更新がなく、期間の満了により終了する。
※期間を(① )とする定めも有効
(期間の定めのない賃貸借とはならない)
用件:(② )により契約
賃貸人は、あらかじめ賃借人に対し、(③ )等を記載した
(④ )して説明 - ドリル2:「わかりやすい具体例等でルールをしっかり理解する」→間違い直しが出題されます。「間違いを直すトレーニングをすることで「ひっかけ」に気が付く力」を養います。
- ドリル3 :4肢択一の過去問を解きます。
本書の目的は「過去問の正誤がなんとなくではなく、理由付きで判断できるようになること」です。
これは、当記事の『宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』のところでお伝えした「問題を解くときは、かならず「すべての選択肢について根拠を明らかにしながら正誤判定できる」ように心がけましょう。すべての選択肢について根拠を明らかにしながら正誤判定ができるようになったら、誤っている問題のどこを変えれば正しい問題になるのかについても考えるようにしましょう。理解度がぐっと上がります。」と共通しています。
とはいえ、『宅建士 出るとこ10分ドリル』は1テーマにつき4肢択一過去問を1問しか収録していません。このため、本書だけで合格を目指すことはできません。でも、本書をきちんと解けない受験生が宅建に合格するのは難しいでしょう。
本書は勉強した知識がきちんと定着しているかどうかの確認に用いるのが最も良いです。隙間時間に何度も何度も繰り返し、ぼろぼろになるまで使い倒しましょう。
注:出版元の中央経済社から正誤表がアップされています。1箇所だけですがチェックしておきましょう(訂正・追加情報 | 中央経済社ビジネス専門書オンライン)。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました!
なお、宅建合格率は15〜18%ですが、市販テキストで受験した方の合格率は6〜8%程度と言われてます
一方、通信講座の中には毎年合格率50%以上をキープしているものがあります。例えばフォーサイトの宅建講座の昨年度合格率は82%です。
フォーサイトについてはこちらの記事で紹介しています。ご参照ください。>>>宅建試験日(2022年)・申し込みスケジュール・概要・自身の受験経験による合格へのアドバイス