管理人が購入した『2023年版 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』の表紙画像です。画像の転載・引用は一切禁止です。
『2023年版 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』の購入レビューです。
ユーキャンの宅建テキストは2021年度までは「速習レッスン」でしたが、2022年度版で完全リニューアル。1冊まるごとテキストから4分冊へと大変貌を遂げました。
宅建テキストは各出版社から毎年数多く発売されています。当ブログではそれらの中から厳選して個別にレビューし、おすすめ宅建テキスト2023年版購入レビュー【独学向け】にまとめました。
『2023年版 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』以外の宅建テキストも見ておきたい方はそちらもご一読ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト選びの参考になさってください。
2023年宅建試験合格を目指し、がんばりましょう!
『2023年版 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』 基本データ
『2023年版 ユーキャンの宅建士ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』基本データです。
書名 |
2023年版 |
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価格 | |
Kindke版 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | 法令上の制限、税・その他229頁、 でるとこ論点帖100:111頁 |
発行所 | 学び出版 |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
編者 | 試験研究会 |
ISBNコード | |
◆2021年度までの『ユーキャンの宅建士 速習レッスン』は12月発売でしたが、『2022年版 ユーキャンの宅建士ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』に完全リニューアルされてからは10月発売に大幅前倒し。
本書『2023年版 ユーキャンの宅建士ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』は2023年10月14日発売でした。
完全リニューアルかつ早期の出版となったことからユーキャンの本気度がうかがえます。
◆ページ数もコンパクトになり、周回しやすくなりました。
『速習レッスン』は722ページもありましたが、2023年版『きほんの教科書』はテキスト部分が615ページと100ページ以上減りました。
宅建テキストは周回・反復学習しやすいよう600ページ程度のものをおすすめしています。以前の『速習レッスン』はおすすめできないテキストがだったのですが、2022年版のリニューアルによって選択肢の1つとなりました。
◆本書は宅建試験範囲を全60レッスンに分割して構成しています。内訳は次の通りです。
①権利関係20レッスン
②宅建業法19レッスン
③法令上の制限9レッスン
④税・その他12レッスン
1日2レッスンずつこなせば30日で一周できる計算にはなります。受験生が勉強スケジュールをたてやすい構成とは言えます。
ただし、30日で一周するとなると1日約20ページずつ進める必要があります。やや小さめのフォントで文章が詰まっているテキストなので、30日間での一周は毎日かなり頑張らなくてはいけないかもしれません。
◆各レッスン冒頭に、そのレッスンの重要度(低→中→高)が記されています。また、「このレッスンが終わったら「きほんの問題集」の問題○にチャレンジ!」とあります。分野別問題集にテキストの該当箇所が掲載してあるものが多いなか、テキストから分野別問題集へのリンクを備えているのは数少ないです(他には『とらの巻』ぐらいです)。
『2023年版 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』 詳細レビュー
それでは『2023年版 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』について3つのレビューポイントをチェックしましょう。
本試験合格に不要な条文番号は書かれていないが、宅建合格のための問題分析は今一つ
宅建初学者にできないことの一つが、「これまでの宅建本試験にほとんど出題されない情報を見極めること」です。
信頼できる資格スクール・講師はこのことをきちんと教えてくれます。プロを利用する大きなメリットは無駄の少ない学習にあります。
初学者にもできる3つのポイントについてチェックします。
◆1つ目は条文番号が書かれているかどうかです。
民法○○条と条文番号が書かれている宅建テキストもありますが、宅建本試験を解く上でそこまで覚える必要はまったくありません。
本書ではこの点はクリアされています。登場するのは宅建業法35条・37条・66条、農地法3条・4条・5条くらい。これらで十分です。
◆2つ目は国土利用計画法です。本書の国土法の最初のページ(P.142)には「①事後届での要否の区別と②事後届出の手続きを中心に学習しましょう」とあり、事前届出制についてはカットされています。適切です。
◆3つ目は宅建士の罰則です。他のテキストのように2〜3ページにもわたって罰則をぎっしり詰め込んでいない点は良いのですが、宅建試験に向けた攻略の仕方は欲しかったです。
ちなみにユーキャンの宅建通信講座のテキストでは「深入りすることなく」「具体的な数字までは覚える必要がありません」などと指示されています。明らかに通信講座と市販テキストで差別化されています。
フルカラーだがカラフルすぎる
テキストはフルカラー。
サンプルを見ていただければ一目瞭然なのですが、ものすごくカラフルです。カラフルすぎてかえって疲れます。フルカラーといっても見やすさと両立しているとは言い難いデザインとなっています。
ただし、気にならない方もいるでしょうし、むしろ視覚的に学習しやすいと感じる方もいるかと思われます。
Amazonで本書の一部を見ることができます。購入前にご確認ください。
インターネットアフターサービスあり
宅建テキストは、一度購入したらそれでOKというわけではありません。
宅建は毎年4月時点の法改正が試験範囲に入ります。出版時期によってはそこをカバーしていないテキストがあるのはある程度やむを得ません。
この点をフォローするのがインターネットアフターサービスです。
『2023年版 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』には、法改正、統計情報等のインターネットサービスがあります。URLは冒頭の「おことわり」に記載されています。購入したら定期的にかならずチェックしましょう。
長所・短所
- 全面リニューアルによって600ページ程度のテキストとなり、内容も適切
- 宅建試験の4分野を全60レッスンに構成、勉強スケジュールを立てやすい
- フルカラーではあるもののカラフルすぎ