【2022.11.4】ブログ管理人が購入した宅建テキストについては『宅建テキスト・参考書2023:独学向けおすすめ購入レビュー』にまとめてあります。TAC『2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』以外の宅建テキストも見ておきたいときはそちらもご一読ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト選びの参考になさってください。
2023年度宅建試験合格を目指し、がんばりましょう!
『2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』 基本データ
TAC発行『2022年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』基本データです。
書名 | 2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 |
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価格 | |
Kindke版の価格 | |
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ページ数 | ③法令上の制限・税・その他193頁、 |
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◆全部で612ページのボリュームですが、3分冊に分けられます。分冊しておけば携行性しやすくなります。分冊それぞれの巻末に索引が付いてます(法令上の制限・税・その他と参考編の索引はひとまとめになっています)。
◆Kindle版はありません。
◆発行はTAC出版。フルカラーです。
重要項目は赤字で書かれており、参考書によくある赤シートに対応しています。赤シートも付録についています。
◆昨年版と同じ巻頭企画が二つあります。
一つは「目で見る用途地域」。各用途地域がカラー画像とともに紹介されています。
もう一つは「目で見る補助的地域地区」。こちらも補助的地域地区(特別用途地区とか高度利用地区とかですね)がカラー画像とともに紹介されています。
用途地域・補助的地域地区はどちらも重要項目ですが、テキストの文章だけではなかなかイメージしにくいのが難点です(国土交通省のHPなどを参照するのが良いです)。
これらの巻頭企画は用途地域・補助的地域地区をイメージするのに役立ちます。残念なのは2023年度版でも田園住居地域の画像がなかったことです。田園住居地域についてはこちらの記事をご参照くだされば、と思います。>>>【2018年度宅建試験重要項目】田園住居地域制度の創設(新たな用途地域の追加)
『2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』 詳細レビュー
それではTAC『2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』の詳細レビューです。
「板書」が見づらい
2021年度版に引き続き、テキストは、①主説明文、②「板書」と呼んでいるイラスト付き要点解説、③応用知識や補足資料等を記した「ひとこと」、④1〜2題の例題から構成されています。
気になるのはあいかわらず板書が見難いことです。
フルカラーを活かしたとてもカラフルな板書ではありますが・・・
- 主説明文と板書のフォントが違う
- 小さなフォントを多用している
- 色使いが多すぎる
これら3つが相まったため、ブログ管理人には板書が非常に見難いです。
小さいフォントの部分は、老眼が進行している方は老眼鏡やハズキルーペを使ったほうがよいかもしれません(管理人はハズキルーペを使わざるを得ません)。
本書のコンセプトは"「読む」というより「見て」わかる本"です(はしがきより)。
このコンセプトにしたがって、視覚的にわかりやすくしようとの配慮から本書を構成していることは理解できます。
しかしながら、色・フォントの大小・フォントの種類を多用しすぎている「こだわりのカラー図解」はむしろインプットを妨げかねません。見る(読む)のによけいな労力がかかってしまうんですね。
もちろん、これは人によって好みが別れるところです。視力に問題の無い方・色使いにあまり頓着しない方にはカラフルさ・フォントの小ささは苦にならないかもしれません。書店で手に取ったりAmazonの画像イメージを見て検討してください。
本試験にはまず出ない箇所をカット、無駄を省いた内容
板書が見づらいという欠点はありますが、全体に目を通して思ったことは、本試験にはまず出ない箇所は割合きっちりカットされていて好感がもてる、ということです。
宅建初学者にできないことの一つが、「これまでの宅建本試験にほとんど出題されない項目を見極めること」です。
信頼できる資格スクール・講師はこのことをきちんと教えてくれます。プロを利用する大きなメリットは無駄の少ない学習にあります。
具体的なチェックポイントについては伏せさせていただきますが、『2021年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』では無駄な点がわりとカットされています。
例えば「民法○○条」といった法律の条文番号は一切使われていません。
宅建本試験を解く上で覚えておいたほうがいいのは宅建業法「34条の2書面」、「35条書面」、「37条書面」、そして農地法の3条・4条・5条ぐらいです。
ちなみに、管理人が宅建受験初年度に選んだテキストには、本試験に出ない箇所についても丁寧に記述してありました・・・
テキストに書いてあるならそれは勉強しておかないといけない、と思うのが受験生です。しかしながら、宅建本試験でまず使うことのない知識を読んでいる暇などありません。
不要な知識をインプットしないことはとても重要なのです。
『2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』ではその心配はさほどありません。
本書とLEC『2023年版 宅建士合格のトリセツ 基本テキスト』を比べると、本書のほうが記述されている内容は多いです。例えば『2023年版 宅建士合格のトリセツ 基本テキスト』では1ページわずか11行しか書かれていない400万円以下の低廉な空き家等の売買・交換の媒介報酬についても3ページを使って説明されています(pp.131-133)。『2023年版 宅建士合格のトリセツ 基本テキスト』のほうがサクサク学習できることは間違いありません。
インターネットアフターサービスあり
宅建テキストは、一度購入したらそれでOKというわけではありません。
宅建は毎年4月時点の法改正が試験範囲に入ります。出版時期によってはそこをカバーしないテキストがあるのはある程度やむを得ません。
この点をフォローするのがインターネットアフターサービスです。
『2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』には法改正のフォローサービスがあります。※2023年7月下旬以降
※目次の前のページに記載されているので見落とさないようご注意ください。なお、正誤表もTAC出版のサイバーブックストアから確認できます。誤っている箇所がありますので必ず確認しておきましょう。
なお、「法律改正点レジュメ」も本書記載のパスワードを入力すると無料で読めます(2023年7月より)。
ほかにも正誤表とテキストに掲載されている例題のダウンロードサービスがネットで利用できます。例題ダウンロードサービスは購入者特典です(2022年11月上旬より公開予定、昨年版を確認したところPCでも利用できましたが表示サイズはスマホ用でした)。
『2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』を購入したら、かならずチェックしましょう。
長所・短所
- 赤シートで学習したい方には安心
- 無駄を省いた内容
- インターネットアフターサービスあり
- 文字サイズ・種類・色が多用されており、人によっては見づらく感じる
管理人には非常に見づらく、視覚に負荷がかかりやすい宅建テキストと言わざるをえません。
気になる方はテキストを実際に見てからご判断ください。
◆本書とリンクしている問題集は、TAC『みんなが欲しかった!宅建士の問題集』です。