市販模試の中には、宅建試験にはまず出題されないような「オリジナル問題」を収録しているものがあり、むしろ害にしかならないものすら見受けられます。その点、LEC『出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』は過去問をベースとした模試型問題集ですので、安心して取り組めます。毎年おすすめしています。
今すぐ無料で使える宅建教材
◆今すぐにでも宅建学習を始められる教材としておすすめできるのがAudible版『パーフェクト宅建士聞くだけ 』です。
◆『パーフェクト宅建士聞くだけ 』はAmazonのAudible(オーディブル)というオーディオブックサービス。再生するとテキスト本文を読み上げてくれます。
読み上げ、というとスマホ・タブレットでの読み上げ機能をイメージするかもしれませんが、『パーフェクト宅建士聞くだけ』はプロがナレーションを担当しているので、合成音声とは比べものにならないほど聞きやすいです。
再生時間は12時間29分。
1.2倍速でもしっかり聞き取れますので10時間24分に短縮できます。朝・昼・晩各30分ずつ7日間聞けば終えられます!
◆宅建では民法・宅建業法・建築基準法などから出題されます。これらの法律に初めて触れる方は法律用語になじみがないため、いきなりテキストを読んでも挫折しかねません。
用語になじみのないままテキストで学習するより、一度でも用語を耳にしてからテキストを開いたほうがスムーズに学習に入れます!
注:Audible版の定価は『2023年版パーフェクト宅建士聞くだけ(全3巻)』は定価¥12,500。購入せず、Audibleに入会して聞く方がお得です。
◆AmazonのAudibleに初めて登録する方は『パーフェクト宅建士聞くだけ 』のみならず、Audible会員プラン聴き放題対象コンテンツを30日間無料で利用できます。
『パーフェクト宅建士聞くだけ (2023年版・全3巻)』をクリックすると、Audibleに登録したことが無い方は「無料体験を試す」というオレンジのボタンが表示されます。
(画像はAudibleのHPより)
※すでにaudibleを利用したことがある方は「無料体験を試す」ボタンが表示されません。
※※Amazonは30日間返品可です!誤って「¥12,500」をチェックして購入した場合は返品してください!!
管理人の知る限り、実質無料かつこれほど手軽に宅建試験全範囲を1周できる製品版教材はこれだけです。耳からのインプットは記憶の定着にとても役立ちます!
『パーフェクト宅建士聞くだけ』を足がかりにして、スムーズに宅建学習に入りましょう!
注:『パーフェクト宅建士聞くだけ』だけで宅建試験に挑むことはできません。必ず宅建テキスト・問題集と併用してください。
※『パーフェクト宅建士聞くだけ』を入手したら、かならずこの記事に戻ってぜひ続きをお読み下さい!
LEC『2023年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』 基本データ
LEC『2022年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』基本データです。
書名 | 2023年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集 |
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Kindke版の価格 | |
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ISBNコード | |
◆本書は50問の「模試」を6回分(問48については統計以外の別の5問免除問題を出題)と令和4年度宅建本試験問題50問を収録しています。
◆7回分すべてに解答用マークシート用紙が付いてます。繰り返し解く場合はあらかじめコピーしておきましょう。
◆模試は難易度別に基礎編・中級編・上級編があり、それぞれ2回分収録しています。
◆解答には各問について合格者正解率、不合格者正解率、受験者正解率が記されています。
◆本書は多くの宅建テキストと同様A5サイズです。『出る順』テキストと同じサイズで揃えてありますが、できれば本試験と同じA4サイズで出版してほしかったです。
◆本書はLECのWeb無料採点サービス付きです。本書pp.6-7をご参照ください。なお、サービスの利用には「LEC Myページ」への登録が必要です。本試験でのWeb採点サービスを利用する際も「LEC Myページ」への登録が必要ですので、今のうちに登録しておいても良いでしょう。
LEC『2023年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』詳細レビュー
◆LECから「過去問ベース」の模試集である『出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』が初めて発売されたのは2020年。昨年の2021年版・2022年版に引き続き今年2023年版も発売されました。
◆本書は実際に宅建試験に出題された過去問から抜粋して本試験スタイル50問に揃えたものです。
このため、「予想模試」ではなく「模試型」過去問題集と謳っています。
◆本書の大きな特長は次の2点です。
- LECのデータ(合格者正解率・不合格者正解率・受験者正解率)が十分に活用されていること
- 過去問からそのまま(民法改正に対応して改題されているものを含む)出題されているため、市販予想模試で出題されがちである「珍妙な難問奇問が見当たらない」こと
◆第1の特長(LECデータ)について説明します。
宅建は、50点中38点、できれば40点取れればまず合格できる資格試験です。
そのためにするべきことは、合格者正解率60%以上の問題をきっちり取る、これに尽きます。
宅地建物取引主任者から宅地建物取引士になった平成27年以降の38点・40点における合格者正解率のデータをみると一目瞭然です(表は【宅建合格のために】合格者正解率(正答率)50%以上の過去問を確実に解こう! より。表の無断転載は厳禁です)。
年度(合格点) | 38点正解率 | 40点正解率 |
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H27(31) | ||
H28(35) | ||
H29(35) | ||
H30(37) | ||
R元(35) | ||
H2・10月(38) | ||
R2・12月(36) | ||
R3・10月(34) | ||
R3・12月(34) | ||
R4(36) | ||
※データはLECより引用
平成27年度試験以降でもっとも合格点が低かったのは平成27年度試験。この年だけは合格者正解率50.5%と合格者の5割が正答できる問題までクリアしないと38点取れませんでしたが、それでも合格者正解率66%以上の問題をクリアできれば合格点31点を取れました。
したがって、平成27年度結果を考慮しても合格者正解率60%以上の問題をクリアできれば宅建試験には余裕で合格できることがわかります。
◆本書にはLECのデータ(合格者正解率・不合格者正解率・受験者正解率)が十分に活用されています。
各模試には難易度によって合格推定点が記載されています。合格推定点を超えるのはもとより、合格者正解率60%以上の問題は必ず解けるようにしておきましょう。
◆第1の特長(LECデータ)について説明します。
宅建市販模試はオリジナル問題や過去問の改題を記載しています。その中には「こんなの出るわけない」珍問難問奇問がちりばめられていることがままあります。
管理人が初めて宅建試験を受けたとき、『ズ○予想宅建○』買いましたが・・・最初の問題が「次のうち、どれが地目にあてはまるか」というものでした。
確かに「地目」は宅建試験に登場しますが、覚えておいたほうがいいのは、せいぜい宅地、田、畑、山林、雑種地、原野くらい。23種類の地目全部を覚えていないと正答できないような過去問は見たことありませんし、今後出題されることはないと断言しておきます。
こんな珍問奇問に取り込む時間はもったいないです。
その点、本書は過去30年間の宅建過去問から良問を厳選して50問を組み上げているので、「珍問難問奇問が含まれる」という宅建市販模試にありがちな弱点がありません。
◆さらに、「合格者正解率」の違い=難易度別の模試型過去問を解くことによって、自分の学習レベルがどのあたりなのかについて確認することができます。
◆本書は難易度別の基礎編・中級編・上級編を収録しています。
基礎編・中級編・上級編の難易度を検証するため、各編1回分について合格者正解率60%以上の問題が何問あるかを確認したところ、次の通りでした。
- 基礎編①:47問
- 中級編①:41問
- 上級編①:34問
このように、合格者正解率60%以上の問題数によって難易度が調整されているのは明らかです。
本書を活用する受験生は、合格者正解率60%以上の問題は確実に正解できるようにするとともに、「すべての選択肢について根拠を明らかにしながら正誤判定できる」ようになるまで確実に仕上げましょう。
◆市販宅建テキスト・問題集については『おすすめ宅建テキスト2023年版購入レビュー【独学向け】』にまとめてあります。宅建受験生のお役に立てれば幸いです。