【2024年2月10日】2024年度宅建試験合格に向けてがんばりましょう!
<1月1日>
令和5年度データを追加しました。
宅建試験に合格するにはどうすればよいでしょうか?
明確な答えは「その年の合格点をクリアする」ことです。
では、「その年の合格点をクリアする」にはどうすれば良いでしょうか?
その答えは人によっていろいろかもしれません。
でも、あるデータから確実に言えることがあります。
宅建はやみくもに学習しても合格できません。まずは宅建合格に必要なデータをしっかりおさえましょう!
※ここから先は「合格者正解率」で統一して話を進めます。お読みになって内容に納得した方はぜひtwitter、facebookなど他の受験生にお知らせくださりますよう、お願いいたします。
- 今すぐ無料で使える宅建教材
- 宅建試験過去問でクリアすべき合格者正解率とは?
- 合格者正解率66%をクリアすればいいのか?
- 合格者正解率と受験者正解率のどちらを重視すべきか?
- どの正解率データを参照するべきか?
今すぐ無料で使える宅建教材
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宅建試験過去問でクリアすべき合格者正解率とは?
◆宅建試験は1958(昭和33)年に始まって歴史の古い資格試験であり、現在は毎年20万人以上が受験しているものすごく大規模な資格試験です。このため多数の資格スクールが毎年自己採点サイトを公開し、データを蓄積しています。
中でもLECは平成27年度以降の宅建試験50問すべてについて合格者正解率を公表しています(令和元年度以前は公表終了)。
管理人はLECが公表した合格者正解率等データを平成27年度から記録しています。この記事で紹介するのはその一部となります。
◆今回用いるデータについて簡単に説明します。
まずは各年度・実施回の宅建試験50問全ての合格者正解率をExcelに入力し、合格者正解率の高い順に並べます。
平成27年度宅建試験を例にとると、合格者正解率が最も高かったのは問50(建物)、合格者正解率99.1%。合格者正解率が最も低かったのは問14(不動産登記法)。合格者正解率22.1%でした。
平成27年度宅建試験の合格点は31点でしたので、合格者正解率が高い順に31番目の合格者正答率を抽出します。
このようにして、平成27年度〜令和4年度まで10回の宅建試験の「合格点における合格者正解率」を記録し、一覧表にしました。
では表を見ていきましょう。
◆直近11回(平成27〜令和5年度)の宅建試験の「各年度・回の合格点における合格者正解率」は以下の通りとなります。
年度(合格点) | 合格者正解率 |
---|---|
H27(31点) | |
H28(35点) | |
H29(35点) | |
H30(37点) | |
R元(35点) | |
H2・10月(38点) | |
R2・12月(36点) | |
R3・10月(34点) | |
R3・12月(34点) | |
R4(36点) | |
R5(36点) | |
※データはLECより引用
合格点における合格者正解率が最も高かったのは平成30年度(2018)試験でした。この年は合格者のじつに4分の3が正解できた問題を確実に取れれば合格できたのです。
一方、合格点における合格者正解率が最も低かったのは平成27年度試験の66%でした。平成27年度試験は近年では最も難しかった回ですが、それでも合格者の3分の2以上が正解できた問題を確実に取れれば合格できたのです。
このデータが示すのは、「直近10回の宅建試験は合格者正解率66%以上の問題を確実に得点できれば宅建試験でも合格できた」ということに他なりません。
合格者正解率66%をクリアすればいいのか?
◆ただし、この合格者正解率は各年度の合格点ピッタリの数値です。
これまでの合格点の最高は令和2年10月試験の38点でした。この事実から、当サイトでは宅建試験では最低でも38点取ってほしいといろんな記事で述べています。
とはいえ、近年の合格点は37点、38点と高くなっているため、もしかしたら38点でもちょっと安心できないかもしれません。やはり40点は取っておきたいところです。
そこで、各年度の38点および40点での合格者正解率も調べてみました。次の表を見てください。
年度(合格点) | 38点正解率 | 40点正解率 |
---|---|---|
H27(31) | ||
H28(35) | ||
H29(35) | ||
H30(37) | ||
R元(35) | ||
H2・10月(38) | ||
R2・12月(36) | ||
R3・10月(34) | ||
R3・12月(34) | ||
R4(36) | ||
R5(36) | ||
※データはLECより引用
38点の場合、もっとも低い年(平成27年度)で50.5%でした。
40点の場合、もっとも低い年(平成27年度)で50.3%でした。
したがって、「直近11回の宅建試験は合格者正解率50%以上の問題を確実に得点できれば宅建試験に40点で合格できた」と言えます。
合格者正解率50%の問題は合格者の2人に1人が解けた問題です。易問ではありませんが、決して難問でもありません。きちんと勉強していれば解ける問題です。ABCランクで言えばBランク問題の範疇に入ります。※Aランク問題は受験生なら絶対に落としてはいけない問題です。易問に相当します。
ひらたく言えば宅建はABランク問題を確実に取れれば合格できるのです。
ここまでをまとめます。
◆平成27〜令和5年度試験の結果から言えることは次の3つです。
- 合格者正解率66%以上の問題を確実に正解できれば宅建試験に合格できる。
- 合格者正解率50%以上の問題を確実に正解できれば宅建試験に38点〜40点で合格できる。
※宅建試験本番では緊張・周囲の雑音から冷静なときなら正解できる問題でも間違うことがあります(管理人は過去問10年分の宅建業法の正解率を100%にして本番に臨みましたが、それでも16点しか取れませんでした・・・)。また、66%というデータについても、余裕を持たせるため60%にしたほうが良い結果につながると思われます。
そこで、当記事での宅建合格の目標は「合格者正解率50%以上の過去問(ABランク問題)、少なくとも60%以上の過去問について、確実に全問全肢正解できるようにすること」とします。
以上をまとめます。宅建受験生に徹底してもらいたいのは次の3点です。
<宅建試験に合格するために>
- 合格者正解率50%以上の過去問(ABランク問題)について、全問全肢確実に正解できるようにする。
- 少なくとも合格者正解率60%以上の過去問について全問全肢確実に正解できるようにしておく。
- 確実に正解するため、全ての肢について根拠を明確にしながら正誤判定できるようにする。
★繰り返します。試験本番では緊張と周囲の雑音から日頃の実力が発揮しきれない場合が多々あります。このことを折り込んで余裕をもって本試験に挑むために必要なのは、合格者正解率50%以上の過去問(ABランク問題)について、少なくとも合格者正解率60%以上の過去問について全問全肢を根拠を明確にしながら正誤判定し、確実に正解できるようにすることです。
なお、合格者正解率が記載されていない問題集で学習している方は重要度・頻出度ランクBまでの問題(A・B・Cランク分けならAB問題、S・A・B・Cランク分けならSAB問題)の全ての肢について根拠を明確にしながら正誤判定できるようにしましょう。
合格者正解率と受験者正解率のどちらを重視すべきか?
◆合格者正解率と同様のデータが受験者正解率です。では合格者正解率と受験者正解率のどちらのデータを重視すべきでしょうか?
受験者正解率についてもデータを表にしてみました。
平成27〜令和5年度試験までの11回の宅建試験の合格点における受験者正解率は以下の通りとなります。
年度(合格点) | 受験者正解率 |
---|---|
H27(31) | |
H28(35) | |
H29(35) | |
H30(37) | |
R元(35) | |
H2・10月(38) | |
R2・12月(36) | |
R3・10月(34) | |
R3・12月(34) | |
R4(36) | |
R5(36) | |
※データはLECより引用
もっとも低い年(平成27年度)で56.5%でした。
したがって受験者正解率56.5%以上の問題を確実に得点できればどの回の宅建試験でも合格できた、ということがわかります。
各年度の38点および40点の受験者正解率も調べてみました。
年度(合格点) | 38点正解率 | 40点正解率 |
---|---|---|
H27(31) | ||
H28(35) | ||
H29(35) | ||
H30(37) | ||
R元(35) | ||
H2・10月(38) | ||
R2・12月(36) | ||
R3・10月(34) | ||
R3・12月(34) | ||
R4(36) | ||
R5(36) | ||
※データはLECより引用
38点の場合、もっとも低い年(平成27年度)で44.2%でした。
40点の場合、もっとも低い年(平成27年度)で41.4%でした。
したがって、受験者正解率40%以上の問題を確実に正解できれば宅建試験に40点で合格できる、と言えます。
※難しかった平成27年度を除けば、受験者正解率50%以上の問題を確実に正解できれば宅建試験に40点で合格できる、と言えます。
◆では、どちらのデータをより重視すべきでしょうか?
管理人は、より重視すべきデータは合格者正解率と考えます。
理由はシンプル。受験者正解率40%の問題まで学習範囲を広げると問題集を周回しにくくなるからです。
例えば令和3年10月試験だと受験者正解率40%の問題は50問中44問でした。
一方令和2年10月試験ではじつに50問中47問が該当します。
もちろん学習するにこしたことはありませんが、44点以上を取ろうとするとABC問題のCランク問題(難問)まで手を広げることになりかねません。
Cランク問題まで手を広げるよりAB問題(あるいはSAB問題)の習熟に時間を割くべきです。
どの正解率データを参照するべきか?
出版各社によって問題集に掲載している正解率データは違います。
◆合格者正解率・受験者正解率両方のデータを掲載しているLECです。
LECの『出る順宅建士 ウォーク問過去問』と『出る順宅建士 過去30年良問厳選問題集』には合格者正解率・受験者正解率両方のデータが掲載されています。
合格者正解率・不合格者正解率が掲載されているのは日建学院の分野別問題集『厳選過去問』。
受験者正解率が掲載されているのは同じく日建学院の年度別問題集『10年間の本試験問題』です。
合格者正解率のみを掲載しているのはユーキャンの年度別問題集『ユーキャンの宅建士 過去12年問題集』です。
各社まちまちなのであくまで管理人の私見ではありますが、まずはLEC問題集の合格者正解率データを参考にするのが最も良いでしょう。
日建学院分野別問題集・ユーキャン年度別問題集については合格者正解率50%以上を、日建学院年度別問題集では受験者正解率40%以上を目安にすると良いかなと思います。
ただし年度別問題集は繰り返し学習には不向きです。分野別問題集を習熟するのが絶対条件です。
合格者正解率・受験者正解率が記載されていない問題集を使っている受験生は、まずはABランク問題全ての肢問について根拠をもって確実に正誤判定できるようにしましょう。それからCランク問題に移行すると良いと思います。
◆宅建試験の合格率は15〜17%です。ただし、これは全受験生を対象にしたものであり、5問免除者と一般受験者では違い、後者の合格率のほうが低いことを意識しておきましょう→2024年版:宅建試験3つの合格率について(全受験者・5問免除者・一般受験者の違い)
なお、資格スクールおよび通信講座での受験と市販宅建テキストでの受験でも合格率には違いがみられます。
資格スクールおよび通信講座の中には受講生合格率が70%を超えるところもあります。
一方、市販宅建テキストによる独学での受験での合格率は8%ほどと推測されています。
どちら選ぶかは受験生それぞれの考え次第ですが、市販テキストで挑む方は私自身が宅建市販テキスト・問題集・漫画を購入して紹介している記事をぜひご参照ください。初めて宅建学習をする方向けのものをおすすめしています。
資格スクールと通信講座のどちらが良いかについては、教室に通えるかどうかで違ってきます。場所と時間で都合が合わない方は通信講座となりますが、通信講座の中にも合格率70%超のものがいくつかあります。通信講座を実際に購入して中身を確かめて紹介している記事をご参照ください。
◆当サイトでは令和6年度宅建試験本試験日の2024年10月20日15:00過ぎから解答速報および合格点・合格ライン予想をリアルタイムでお伝えします。解答番号が発表される度に情報を更新していきます。更新はX(エックス、旧ツイッター)にてその都度お知らせします。当サイト管理人のX(旧ツイッター)アカウントは@kanrishiouenです。フォローよろしくお願いします!