宅建直前予想模試について、2022年度まで当サイトでは紹介してきませんでした。というのは、管理人が平成27年に初めて宅建試験を受験したときに購入した直前模試の出題がひどかったため、かえってやる気をなくした経験があったからです。
しかしながら、近年の直前模試は各社とも力を入れて編集しており、模試そのものはもちろん、テキストに記載されていない法改正点を収録するなど、チェックすべき教材となっています。
当サイトでは主要宅建テキスト10シリーズについてすべて購入してレビューしています。直前模試については、主要10シリーズのうち5社6冊について、収録模試回数、テキストとの連携の有無、付録などについて購入レビューをお届けします。
どの直前模試を購入すれば良いのか迷っている受験生の一助になれば幸いです。
今回レビューする『2023年版 出る順宅建士 当たる! 直前予想模試』は、LECによる直前予想模試です。ダウンロードサービス可の過去問を含めると問題数が最も多いです。
なお、宅建テキスト・問題集・参考書・オーディオブックについては『宅建テキスト・参考書・問題集2023【41選購入レビュー】』にまとめてあります。ぜひご参照ください。
2023年度宅建試験合格を目指し、がんばりましょう!
今すぐ無料で使える宅建教材
◆今すぐにでも宅建学習を始められる教材としておすすめできるのがAudible版『パーフェクト宅建士聞くだけ 』です。
◆『パーフェクト宅建士聞くだけ 』はAmazonのAudible(オーディブル)というオーディオブックサービス。再生するとテキスト本文を読み上げてくれます。
読み上げ、というとスマホ・タブレットでの読み上げ機能をイメージするかもしれませんが、『パーフェクト宅建士聞くだけ』はプロがナレーションを担当しているので、合成音声とは比べものにならないほど聞きやすいです。
◆再生時間は12時間29分。
1.2倍速でもしっかり聞き取れますので10時間24分に短縮できます。朝・昼・晩各30分ずつ7日間聞けば終えられます!
◆宅建では民法・宅建業法・建築基準法などから出題されます。これらの法律に初めて触れる方は法律用語になじみがないため、いきなりテキストを読んでも挫折しかねません。
用語になじみのないままテキストで学習するより、一度でも用語を耳にしてからテキストを開いたほうがスムーズに学習に入れます!
注:Audible版の定価は『2023年版パーフェクト宅建士聞くだけ(全3巻)』は定価¥12,500。購入せず、Audibleに入会して聞く方がお得です。
◆AmazonのAudibleに初めて登録する方は『パーフェクト宅建士聞くだけ 』のみならず、Audible会員プラン聴き放題対象コンテンツを30日間無料で利用できます。
『パーフェクト宅建士聞くだけ (2023年版・全3巻)』をクリックすると、Audibleに登録したことが無い方は「無料体験を試す」というオレンジのボタンが表示されます。
(画像はAudibleのHPより)
※すでにaudibleを利用したことがある方は「無料体験を試す」ボタンが表示されません。
※※Amazonは30日間返品可です!誤って「¥12,500」をチェックして購入した場合は返品してください!!
管理人の知る限り、実質無料かつこれほど手軽に宅建試験全範囲を1周できる製品版教材はこれだけです。耳からのインプットは記憶の定着にとても役立ちます!
『パーフェクト宅建士聞くだけ』を足がかりにして、スムーズに宅建学習に入りましょう!
注:『パーフェクト宅建士聞くだけ』だけで宅建試験に挑むことはできません。必ず宅建テキスト・問題集と併用してください。
『2023年版 出る順宅建士 当たる! 直前予想模試』 購入レビュー
『2023年版 出る順宅建士 当たる! 直前予想模試』 基本データ
LEC『2023年版 出る順宅建士 当たる! 直前予想模試』基本データです。
書名 | 2023年版 出る順宅建士 当たる! 直前予想模試 |
---|---|
価格 | |
問題文の 取り外し |
|
解答・解説 ページ数 |
|
発行所 | 東京リーガルマインド |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネット サービス |
「模試解説動画」・ 「WEB無料成績診断」 「過去問ダウンロード」 |
編著 | 宅建士試験部 |
◆LEC『2023年版 出る順宅建士 当たる! 直前予想模試』はB5判。模試4回分に加え直近3回の宅建本試験問題のダウンロードサービスがついているので、最も多くの試験をこなせる直前模試です。これが本書最大のメリットです。
◆本書は日建学院『出る順宅建士 合格テキスト 2023年度版』と連携しています。解答・解説の問番号の右側に「基本テキスト」の該当ページが記載されています。
『出る順宅建士 合格テキスト 2023年度版』で学習している受験生は本書を用いると効率良く学習できます。
収録模試回数
◆収録している模試は4回分です。
それぞれの回には合格基準点が設定されています。
- 第1回 合格基準点36点
- 第2回 合格基準点35点
- 第3回 合格基準点35点
- 第4回 合格基準点34点
◆基準点設定についての説明はありませんでした。
なので、設定意図を類推してみました。
◆本書は解答・解説ページに全ての問題の予想正解率(および各肢の重要度)が付されています。
4回分200問について予想正解率をExcelに打ち込んで平均正答率を出したところ、高い順に第1回>第2回>第3回>第4回となっていました。
※第2回と第3回の差はわずか0.2ポイントでしたので、差はないと言ってさしつかえないでしょう。
つまり、第1回には予想正解率が高い問題を、第4回には予想正解率が低い問題をより多く配置することで難易度に違いを付けているのです。
注:LECは宅建本試験で出題された全問題について受験者正解率・合格者正解率・不合格者正解率データを有しており、このデータを教材に有益に活用しています。本書もその一環と言えるでしょう。
なお、第2回・第3回・第4回模試では「個数問題は第4回が最も多い」ものの、「個数問題の平均予想正解率は第4回が最も高い」です。したがって「個数問題の数の違い」は難易度の違いに反映されません。「第4回は個数問題が多いから難しい」、ということではありませんので注意してください。
※個数問題は正解肢の決定に負荷がかかるため少ないにこしたことはありませんが、本書では第2・3回と第4回の個数問題出題数の差は1問だけですので、そこまで差はありません。
◆収録模試回数4回は十分だと思います。それでも不安に感じる受験生は、他社模試を適宜プラスしても良いかもしれませんが・・・やみくもに模試回数を増やすよりも解答・解説を良く読んで正解・不正解の根拠を明確にすることが先決です。
まずは本書の4回分の模試について、必ず「根拠を明らかにしながら100%正答できる」よう仕上げましょう(全ての問題に手が回らないときは、最低でもAランク問題だけは絶対に「根拠を明らかにしながら100%正答できる」してください)。
他社の模試に手を広げるのはそれからでも良いと思います。
◆本紙に付いているマークシートは4回分のみです。コピーしておきましょう。
法改正情報・統計情報は記載されていない
◆本書には法改正情報・統計情報がありません。
ただし、LECでは法改正情報・統計情報を別ルートで提供しているため、このこと自体は短所ではありません。そういう編集方針ということです。
◆本書冒頭の「本書の利用法 4」にも書かれている通り、法改正情報・統計情報はLECのMyページにて閲覧できます(時期によってはまだ掲載されていません)。
本書およびLECのテキスト・問題集等で学習している方は「インターネット情報提供サービス」のページ(本書はマークシートの前)からLECのMyページ登録を済ませて「希望資格 宅地建物取引士」を選択→希望資格を追加をクリックしておきましょう。
◆LEC以外のテキスト・問題集で学習している方も、たいていは法改正情報・統計情報を提供しています。テキスト・問題集の該当ページを確認しましょう。
◆法改正情報・統計情報を提供しないテキスト・問題集を使っている方はネットを検索して入手するか、法改正情報・統計情報が掲載されている直前予想模試を購入するなどして、何が何でも情報を入手してください。
法改正情報・統計情報が掲載されている直前予想模試は日建学院の『2023年版 これで合格!宅建士直前予想模試』かTACの『2023年度版 本試験をあてる TAC宅建士直前予想模試』が良いでしょう。
巻頭特集・付録等
◆付録は"超独断!ガチンコ予想!これが出たら困る!とっておき「出題論点」大本命&大穴6選"(袋とじ)。LECの講師陣3名(水野講師・友次講師・有山講師)による「こう出た!過去問」・「こう出る!予想問題」が3つずつ6ページにわたって掲載されています。
※袋とじにつき内容は購入してお確かめください。
◆巻頭特集は"2023年しけんに出る!最重要テーマ10"です。
10のテーマについて、LECの講師陣10名(小野講師・小原講師・水野講師・友次講師・小山講師・亀田講師・林講師・有山講師・久保田講師・才間講師)がそれぞれ1テーマを担当、出題傾向と基本事項の確認ができるようコンパクトにまとめています。
インターネットサービスあり
◆本書のインターネットサービスは以下の通りです。
- 全模試4回分の無料解説動画(2023年8月10日以降)
- Web無料成績診断(LEC Myページ登録が必要、2023年7月1日〜10月12日)
- 直近3回宅建本試験問題(令和3年10月、令和3年12月、令和4年)のダウンロードマークシート無料ダウンロード
- 正誤表→(書籍・誤植訂正情報 - 宅建士|LEC東京リーガルマインド)
1〜3については必ず本書をチェックしてください。
模試の無料動画のうち、1回目・3回目は友次先生が、2回目・4回目は有山先生が担当します。
直前予想模試の解説講義
— 友次正浩(LEC 宅建・賃管/ともつぐ塾 管業・マン管 講師) (@tomotsugu331) July 24, 2023
収録が終わりました!
私、友次は今年は
第1回・第3回の
2回分を担当します✨
8月初旬から視聴開始です。
もう少々お待ちください⭐️
ちなみに…
賃貸不動産経営管理士試験の
直前予想模試解説も
担当していますが
こちらはこれから収録です😅 pic.twitter.com/N6HRp7t91F
『当たる!直前予想模試』
— 有山あかね (@4riy4m4) July 23, 2023
マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士に続いて、宅地建物取引士の直前予想模試の収録も無事に終わりました!
宅建士は、第2回と第4回の担当です✨#宅建 #資格 pic.twitter.com/C2I2gtpVwm
ダウンロードサービスによる直近3回の宅建本試験問題は改題が施されていることを確認しました。ただし問48統計は出題されたものがそのまま掲載されています。古い統計情報ですのでインプット不要です。あくまで「こんな事項についてこんな具合に出題されるのか」を確認する程度で十分です。
特長
- 模試回数は4回と多め
- 正解率に裏付けられた難易度設定
- 改題済み直近3回分の本試験問題をダウンロードできる