【令和6年9月15日】この記事では2025年宅建試験日・申し込み日程・自信の宅建受験経験による合格へのアドバイスについてお知らせします。
今年の宅建試験は約20万人が不合格になると思われます。
合格するには従来50点中35点が目標とされてきましたが、近年は少なくとも38点取らないと安心できません。
このことは通信講座・資格スクール受験生が増えたことが影響しています。
通信講座・資格スクール受験生の多くが高得点を取れば取るほど合格基準点は上がります。このため市販教材独学での合格は年々厳しくなっています。
試験まであと399日。宅建合格への学習時間は400時間は必要です。合格実績の高い教材を選び、1日も早く宅建学習を始めることを強くおすすめします!!
<宅建用語に耳から慣れましょう!>
宅建には「善意」「悪意」、「心裡留保」、「錯誤」、「復代理」といった法律用語がふつうに飛び交います。
宅建学習を始めたはいいものの、これらの用語、いわば宅建用語がイヤになって宅建学習をやめてしまうこともありえます。
まずは宅建用語に慣れることから宅建学習を始めることをおすすめします。
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◆収録してあるのは権利関係、宅建業法、法令上の制限・その他で合計76項目。
76項目のうち61項目は15分未満(10分未満なら49項目)。
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2025年度宅建試験日・申し込み日程等の概要
◆2025年度宅建試験日・申し込み日程・概要は例年通りなら次のようになります。
試験日 | 2025年10月19日(日)13:00〜15:00(予定) |
---|---|
受験申込 受付期間 |
・インターネット:2025年7月1日(火)9:30〜 7月31日(木)21:59(予定) ・郵送:2025年7月1日〜7月15日(火)(予定) |
合格発表 | 2025年11月26日(水)(予定) |
試験案内 配布期間 |
2025年7月1日〜7月15日(予定) |
受験手数料 | 8,200円(受験手数料は消費税及び 地方消費税非課税) |
受験申込 | インターネットおよび郵送(予定) |
出題数・ 形式・ 出題事項 |
・50問(マークシート方式) |
試験時間 | 120分(途中退出不可) |
免除問題 | あり(登録講習の受講により5問免除) |
受験資格 | なし(ただし登録要件あり) |
登録要件 | 宅地建物取引業法第18条参照 |
試験実施団体 | 一般財団法人不動産適正取引推進機構※ |
試験会場 | 全国47都道府県 |
注:令和5年まではインターネット申込期間が7月前半のみ、郵送が7月末日までだったのが、令和6年よりインターネット申込みが7月末日まで、郵送申込が7月前半までに変更されました。→https://www.retio.or.jp/exam/pdf/kikanhenkouR6.pdf
※宅建試験の実施団体は不動産適正取引推進機構です。受験を予定している方は必ず同機構HPを確認してください。
→https://www.retio.or.jp/exam/
2025年度宅建試験は、例年通りなら令和7年6月6日(金)に官報公告されます。
2025年度宅建試験は2025年10月19日実施予定です。
本試験まで1年2ヶ月以上残っているとはいえ、宅建試験で出題される民法の権利関係の内容は法律初学者が理解するのにどうしても時間がかかります。
早め早めに学習のスタートを切ることが合格への第一歩です。
ここから先は、2025年度宅建試験に本気で合格したい方へのメッセージです。
2025年宅建試験に合格に向けて(自身の経験による合格へのアドバイス)
◆宅建試験は1年に1回しか受けられない資格試験です。
宅建試験は毎年約20万人が受験します。
何人ぐらい合格すると思いますか?
合格できるのは約20万人のうちたった約3万5,000人だけ。
宅建試験の合格基準点は毎年変わり、その年度の合格基準点に1点でも足りなければ落とされてしまいます。合格率はわずか15〜17%。
決して甘く見てはいけません。
◆では2025年度宅建試験に合格するにはどうすれば良いでしょうか?
「この教材を使えば誰でも受かる!」などという都合の良いものはありません。
でも合格可能性を高めることは誰にでもできます。
◆一般に、試験合格と「勉強時間・勉強の質」には次の関係があります。
試験合格=勉強時間×勉強の質
宅建試験合格の具体的目標は本試験で50点中最低でも38点を取ることです。
38点取ればまず合格圏内に入れます。
そのためにすべきことは次の2点に尽きます。
- 1日でも早く宅建の勉強を始めること
- 勉強の質を上げるため、効率良く学習できて合格実績が高い教材を使うこと
1日でも早く宅建の勉強を始める
◆宅建合格に必要な勉強時間はおおむね400時間と言われてます。
1日1時間6分の勉強を1年間続けると400時間に達します。
つまり、宅建試験合格のひとつの目安となるの勉強時間は、宅建試験の1年前から毎日1時間6分の勉強を続ける、ということとなります。
一方、宅建試験の200日前から勉強を始めるとなると、毎日2時間の勉強時間が必要となります。
◆今日は2024年9月15日。
2025年度宅建試験(2025年10月19日)まであと399日(57週)です。
今日からなら1日1時間1分の勉強時間で400時間に到達します。
1日でも早くから勉強を始めれば1日あたりの勉強時間は短くて済みます。
1日の勉強時間が短い方が日々の学習目標=ゴールは小さくなります。小さいゴールのほうが達成しやすく積み重ねやすいです。
宅建の勉強を早く始めることで日々のゴールを小さくすること、そして「小さなゴール」をこつこつ毎日積み重ねることこそが宅建合格への一番の近道、管理人はそう思います。
1日でも早く宅建の勉強を始めることを強くおすすめします!
宅建勉強の質を上げるため、効率良く学習できて合格実績が高い教材を選ぶこと
次は教材についてです。良い教材=合格実績の高い教材を使って勉強の質を上げることはものすごく大切です。
◆宅建の勉強には大きく分けて次の2つの方法があります。
- 市販テキストによる独学
- 通信講座、資格スクール(予備校)による通学講座
すでにお伝えしたとおり、宅建の合格率は15~17%。
しかしながら、市販教材の独学による宅建受験生の合格率はわずか8%ほどと推測されています(著名宅建講師の講義中に聞きました)。
市販テキスト・問題集での独学は宅建最難関コースなのです。
一方、通信講座・資格スクール等を利用した受験生の合格率は約30〜70%に跳ね上がります。
なぜ通信講座・資格スクール受講生の合格率がそんなに高いのでしょう?
理由は明確です。通信講座・資格スクールを利用した受験生は、市販のものより優れた教材を使っているからです。
◆管理人自身もこのことを痛感しています。
管理人の宅建受験1年目は、書店で平積みになっていた中から何も考えず適当に選んだ市販テキスト(※ユーキャン、LEC、TACではありません)と500円アプリによる独学で2点足りず不合格(泣)。なるべくお金をかけずに合格しようと甘く目論んだ結果でした。
あんなに悔しい思いをしたのは大学受験以来です。
同じ過ちは繰り返すまいと決め、2年目はDVD・テキスト教材を早々に購入。市販テキスト・問題集は一切使いませんでした。
教材の追加購入や講習への参加、教材をどこでも視聴できるようポータブルDVD機を購入するなど、費用は10万円ほどかかりましたが、おかげで合格できました。10万円を惜しまなくて良かったと本当に思っています。
※管理人は1回目の宅建試験に独学で不合格になった11月から翌年2回目の宅建試験の間、1月にFP3級合格、5月にFP2級学科にも合格しています。それもこれも10万円を投資してとても効率良く宅建学習ができたおかげです。
◆受験2年目に実感したのは良い講師・スクールの教材は問題分析がとても緻密なことでした。
例として国土利用計画法(国土法)について紹介します。
国土法には事後届出制と事前届出制があります。出題されているのは圧倒的に事後届出制です。事後届出制は平成23年度試験以降、毎回出題されているのに対し、事前届出制が関わったのは3肢だけです(平成23年度問15肢2、平成28年度問15肢2、 令和5年度問22肢4 注:令和5年度問22肢4は合否に関わらない「捨て肢」でした)。
理由は明白です。事前届出制の対象となっている監視区域が非常に少なく(東京都の小笠原村のみ)、注視区域にいたっては平成10年9月法改正施行以来指定された区域がないためです(土地・建設産業:土地取引規制 - 国土交通省)。注:重要土地調査法も事前届出制に含まれますが、主な対象が防衛関係施設等ですので宅建試験では深入り不要です。
宅地建物を取引する上で、現場にほとんどかかわることがない事前届出制より事後届出制のほうが重要なのは当たり前です。事後届出制ばかりが出題されるのは必然です。
こういうことを知らないままだと事前届出制・事後届出制どちらにも等しく労力をかけて学習してしまうんですね。
管理人は宅建受験1年目に注視区域・監視区域について自分でわざわざ調べ、アプリの掲示板に長々と書き込むなんていうことまでしてしまいました。注視区域・監視区域なんて試験にほぼほぼ出ないことを知らなかったからです。そんな無駄なことを無駄とも思わないで「勉強した気」になっていたのです。
宅建受験2年目に使った通信講座の教材には国土法学習の要点・注意点がきちんと書かれていました。目から鱗が落ちました。それを読んで初めて宅建1年目に「独学でいかに的外れな学習をしていたことか」と思い知らされました。
◆プロの手による良い教材を使えば、独学であれこれ調べながら学習するより何倍も効率良く学習できるのです。
宅建合格の可能性を高めたいのであれば、良い教材に対価を惜しまないのが得策です。
お金より大切なのは時間です。お金は取り戻せても過ぎてしまった時間は二度と取り戻せません。
2025年で受からなかったら2026年も宅建の勉強をし続けることになります。
2025年に合格しておけば他の資格取得を目指してさらなるキャリアアップに時間を使えます。
管理人は、市販テキストと過去問サイトへの500円課金しかせずに不合格となった受験1年目の失敗を繰り返すことがないよう、そして合格の可能性を確実に高めるために、受験2年目はお金をかける決断しました。
その結果、きっちり宅建に合格できました。
宅建に合格した後は11月に不動産キャリアパーソン、翌年1月に登録実務講習を終え、その後も賃貸不動産経営管理士、FP2級に合格して今に至っています。
もし2年目で宅建に合格していなかったらこうはなっていなかったでしょう。10万円という対価をかけてでも宅建に合格でき、「自分の選択は正しかった、本当に良かった」と思っています。
なお、良い教材を選んでもノルマをこなしただけじゃ合格できないことは言うまでもありません。テキスト・問題集がぼろぼろになるまで、繰り返し繰り返し学習し、最低でも6周はこなしましょう。
◆宅建講座を開講している資格スクール・通信講座はたくさんあります。
資格スクールの最大のメリットは講師との対面授業で直接コミュニケーションできることです。特に、講師に直接質問できることは対面ならではのメリットです。
ただしデメリットもあって、全般的に受講費が高くなること(概ね10万〜20万円台)、通える範囲に教室があるとは限らないこと、スクールの開講時間に受験生がスケジュールを合わせなくてならないことです。
一方、通信講座のメリット・デメリットは資格スクールの裏返しになります。通信講座のメリットは受講費が概ね10万円以下に抑えられること、ネット環境が整っていればどこからでも受講できること、自分のスケジュールに合わせて勉強できること。
デメリットは講師と直接コミュニケーションを取れないこと、質問が制限されることです。安価な講座だと質問サービスがそもそもありません。
◆では資格スクール・通信講座のどちらを選べば良いのでしょうか?
住んでいる場所を問わないこと、より低価格であることから、当サイトでは通信講座をおすすめしています。
ではどの通信講座を選べば良いのでしょうか?
当然ですが、まずは合格率が高く、合格者数が多く、質問サービスが料金に含まれているものから選ぶのが鉄則です。
合格率が高く、合格者数が多いことは合格実績が高いことに他なりません。
また、宅建試験の学習で最もよくないことは、わからないことをわからないままにしておくことです。わからないままのことが本試験で出題されたら得点しようがありません。
次によくないことは、わからないことを自分で調べて時間を無為に費やすことです(すでにお伝えしたように管理人は国土法で試験に出ないことまで調べて勉強した気になっていました・・・)。
調べたことが宅建合格に結びつけばいいのですが、初学者にその見極めはまずできません。
わからないことはプロの宅建講師に質問するのがベストです。通信講座は質問サービスが付帯するものを選びましょう。
当記事では合格率が高く、質問サービスが付帯する2つの講座(ユーキャン、フォーサイト)を紹介します。
◆合格率が高い通信講座からお話します。
- フォーサイト:合格率76.1%、合格者数721名(令和5年度宅建試験実績、フォーサイト宅建講座合格実績 より)
フォーサイト宅建講座の2022年度合格率は75%、合格者数は872名。例年70%以上の高い合格率と700名以上の合格者数を保っています。
フォーサイトの教材を実際に購入しましたので、テキスト・問題集について紹介します(注:2024年版教材を実際に購入した際の内容となります)。
<フォーサイト>
フォーサイト宅建講座テキストはフルカラーのB5版。
市販宅建テキストはA5サイズがほとんど。そのため小さいフォントを詰め込まれて書き込みしにくいものが少なくありません。中にはフォントの色・大きさ・種類をやたら多用しているため非常に読みにくいものすらあります。
一方、フォーサイトの宅建テキストはフルカラーでありながらフォントの色使い・種類ともに抑えられていて読みやすくデザインされています。B5サイズなので余白もたくさんとられており、書き込みしながらの学習がしやすいです。
テキストの内容は、要点が絞り込まれていて反復学習しやすいよう編集されています。
テキストは1冊まるごとではなく、宅建業法、法令上の制限、その他の法令、権利関係の4冊。合計で623ページと、市販宅建テキストでいえば600ページクラスのコンパクトにまとめられているものに相当します。
テキストの概要はフォーサイト宅建講座フルカラーテキストにて確認できます。
テキストは冊子版のみならずデジタル版も提供されます。PC・スマホ・タブレットで視聴できます。
通勤通学や昼休みなどの隙間時間はデジタルテキストで、冊子版テキストでは書き込みながらじっくり勉強に取り組めます。
◆問題集について紹介します。フォーサイト宅建講座問題集は二色刷りのB5版。宅建業法1A、宅建業法1B、法令上の制限、その他の法令、権利関係の5冊です。
フォーサイトの問題集は良くできています。
特に良いのは、「捨て肢(すてあし)」がきちんと明記されていることです。
捨て肢についてはフォーサイトHPの問題集のページでは述べられていないのでここで補足しておきます。
◆次の「なお、〜学習不要です。」の画像は2024年度版問題集「宅建業法1A」p.3から引用しました(当ブログ管理人が購入したものからの画像ですので一切の転載・引用を禁止します)。
この「捨て肢」マークの色は問題集毎に異なります(マーカーの色も問題集毎に異なります)。
◆捨て肢を理解することは宅建試験の攻略においてとても大切です。
なぜなら、宅建試験にはやたら難しい選択肢=肢問が紛れ込んでいることがあるからです。
こういうやたら難しい選択肢・やたら難しい肢問はテキストのどこを調べても解説がのっていません。ふつうの受験生では解答のしようがないんですね。当然、正答率は非常に低いです。
このような「難易度が高い」肢問を「学習不要」と言い切れるのは、多くの受験生が間違う問題なんか正答できなくても合否には影響しないからです。(注:大切なのは誰もが解ける問題をきっちり正答することです!!)。
このような肢問は「捨て肢(すてあし)」と呼ばれています。
捨て肢は市販テキストにも記載がないケースが多々あります。市販テキストで調べようとしても調べきれない場合もあるのです。そんな捨て肢に時間を使うのは無駄以外のなにものでもありません。捨て肢は深入り厳禁なのです。
深入り厳禁にもかかわらず、宅建初学者は捨て肢も含め全ての肢問の解説が載っているテキストを欲しがるんですね。
宅建初学者がよくやってしまう落とし穴の一つに「わからない問題・選択肢をわからないままにしておけない」ことがあります。わからない肢問に出くわすと、わかるまで調べないと気が済まないのです(管理人の受験1年目がそうでした)。しまいにはより詳しい市販テキストを欲しがり、テキストを買い直したりします。
調べることは決して悪いことではありませんが、捨て肢で時間を浪費するのはもったいないです。
この点、フォーサイトの問題集では捨て肢がきちんと記載されているので貴重な勉強時間を捨て肢で無駄にする心配がありません。
捨て肢マークがあることはものすごく大きなメリットと言えます。
注:フォーサイト問題集の中には4つの肢全てが捨て肢のものも掲載されています。捨て肢だからといって「捨てる」のではなく、深入りせずに解説を繰り返し読んで覚えてしまいましょう。
◆フォーサイトの問題集には良い点があと2つあります。
ひとつは問題の難易度が明示されていることです。
フォーサイトの問題集の難易度はA〜Dの4段階になっています。
- A:やさしい問題でとりこぼしのできない問題
- B:ややむずかしいがとらなければならない問題
- C:かなりむずかしいが 50%ぐらいの確率で解ける問題
- D:超難問で誰も解けないので演習不要の問題
☆宅建試験は受験者正答率60%以上の問題を確実に取れればできます。
受験者正答率60%以上の問題とは、問題集の難易度でいえばAランク・Bランク問題(AB問題)です。AB問題の習熟は宅建合格で必須なのです(実は宅建試験合格の上で最重要情報のひとつなのですが、知らない受験生も多いです。Aランク・Bランク問題は基礎知識で正解肢にたどりつけます。「基礎知識を習得し(インプット)、基礎知識で正解できるようになること(アウトプット)」はほんとうに大切なのです)。
難易度を知らないまま問題を解き続けても、中には徒労に終わるものも含まれています(注:捨て肢だらけの「捨て問」もありますが、不動産登記法の場合は深入り不要ですが一通りはおさえておきましょう)。全ての問題に等しく労力をかける必要はないのです。だからこそ問題集の難易度表記は絶対条件なのです。
もうひとつは、解答・解説にテキストの該当ページが掲載されていることです。問題集でわからないことがあったらテキストですぐ調べられるよう連携しています。
◆もう一つ、フォーサイト宅建講座を利用する大きなメリットは「演習ノート」にあります。
過去問対策はフォーサイト「演習ノート」を指示に従って活用するとぐっと力が付きます!
フォーサイト宅建講座問題集ページには
問題演習の際には、フォーサイトオリジナル演習ノートを使用します。宅地建物取引士試験用にフォーサイトが開発したオリジナルノートです。1つの選択肢ごとにそれぞれ理由を書きながら解くことで、時間がかかりますが確実に実力がアップします。
特に誤りだと思った選択肢については、ただ漠然と誤りだと判断するのではなく「どの部分が誤りで、そこをどのように訂正すると正しい内容になるのか」を書き出すようにしましょう。
これによって、後から見直した際に間違えた箇所をきっちりと覚えることができます。
とあります。これはその通りなんです。
宅建に合格するため何より必要な勉強は「ひとつひとつの肢問に対して根拠を明確にしながら解けるようになる」ことです(これも最重要情報のひとつですが、徹底できない受験生・やろうとしない受験生・そもそもこのことを知らない受験生も多いです)。
根拠を持ってひとつひとつの肢問を解けるようになれば、個数問題や組み合わせ問題でひるむことはなくなります。演習ノートをぜひ活用してください。
※2023年の7月頃から、フォーサイトの演習ノートと同じ方法のノートを「理由づけノート」と呼んでいるのを目にしました。これはフォーサイトではとっくにおなじみの学習方法です。
演習ノートを使っての学習は、慣れないうちは時間がかかります。だからこそ1日も早くから勉強を始めることを強くおすすめします。
◆ここ3年間くらいの市販宅建問題集界隈では一問一答問題集による基礎固めの重要性が指摘されています。
フォーサイト宅建講座には冊子版一問一答問題集がないものの、バリューセット3には一問一答アプリが付帯します。
フォーサイトの一問一答アプリは時間制限機能付き。宅建試験は50問200肢を120分で解かねばなりません。1肢にかけられる時間はわずかに36秒。正確な知識とともにスピードも要求されます。日頃からフォーサイトの一問一答アプリで時間制限内に解く習慣を習得していれば、本試験でも大いに役立つでしょう。もちろん広告もありませんので、ネットで拾える無料アプリよりも集中して学習できます。
◆フォーサイトのデジタル教材はeラーニングシステム「ManaBun」です。
ManaBunには、講義動画、確認テスト、単語カードなどの学習機能(※上述の通りバリューパック3にはさらに一問一答アプリも付帯)のみならず、学習スケジュール機能もあります。市販テキストでの独学と違い、学習計画・進捗状況の管理もしやすいです。
注:訂正情報もManaBunに表示されます。ManaBunにログインしたら「サポート」の「訂正情報」をかならず確認してください。
また、eラーニングの動画講義ではバーチャル講師システム を導入しています。
動画講義は講師との相性が悪いと学習意欲が下がってしまうのが欠点。フォーサイトの動画講義は窪田講師とバーチャル講師(男性と女性)の3種類なので、自分に合った見た目と音声の講師を選択してモチベーションを上げることができます。
このバーチャル講師システムは他のどの宅建通信講座にもない、フォーサイト独自機能です。
さらに、フォーサイトでは定期的に「eライブスタディ 」という生講義のライブ配信を行っています。録画された講義動画ではない生講義の配信はコストがかかるので通信講座では非常に珍しいです。2020年度講座から始まったものですが、こういう企業努力は好感がもてます。
◎フォーサイト宅地建物取引士 スピード合格講座 2025年試験対策は3種類あります。いずれも一般教育訓練給付金対象講座です。
価格が高い順から紹介します(クレジットカードでの分割支払いも可)。
- バリューセット3(基礎講座+過去問講座+直前対策講座+eラーニングManaBun+科目別答練講座+過去問一問一答演習【eラーニング内】+無料メール質問20回)通常セット+DVDオプション→税込¥78,800
※DVDが付属しない通常セット→税込¥69,800 - バリューセット2(基礎講座+過去問講座+直前対策講座+eラーニングManaBun+無料メール質問15回)→税込¥64,800
- バリューセット1(基礎講座+過去問講座講座+eラーニングManaBun+無料メール質問10回)→税込¥59,800
2021年度はバリューセット2とバリューセット3(DVDなし)の価格差が¥25,000もありましたが、2022年からバリューセット3は実に¥20,000もの大幅値下げを敢行。
2025年度版も同じ価格設定ですので、バリューセット2とバリューセット3(DVDなし)の価格差はわずか¥5,000。バリューセット3(DVDなし)が購入しやすくなっています。
◆バリューセット3には3つのメリットがあります。
1:「過去問一問一答演習」機能が備わっています。
無料アプリと違い、広告が表示されないこと、スタートすると制限時間40秒を自動で計測することなど集中しやすくデザインされています。
2:別売り料金税込¥21,800(送料別)の科目別答練講座が付属します。
これは宅建業法、法令上の制限、その他の法令、権利関係の4科目それぞれ50問を2時間で解く講座で、2023年8月末〜9月にかけての直前期対策となるものです。
3:全額返金保証制度の対象となっています。
※全額返金保証制度は所定の手続きを全て満たさないと受けられませんので注意が必要です。必ず全額返金保障制度のご案内 をご確認ください。
※フォーサイト宅建講座は資料請求すると通常セット価格から¥10,000割引となります!>>>フォーサイト宅建通信講座資料請求
◆ここまでフォーサイト宅建講座の不満を述べてませんでした。
テキスト、問題集、eラーニングなど隙のない教材を提供しているフォーサイト宅建講座ではありますが・・・
フォーサイトでは権利関係の一部(例えば抵当権、不動産登記法、区分所有法といった権利関係でも難しい項目)は深入りしないほうが良いという方針なのですが、これにはいつも不満を感じています。
近年は宅建試験が難化しています。
権利関係はとりわけ点を取りにくいです。例えば令和2年度問13建物区分所有法の合格者正答率は54%、問14不動産登記法にいたっては39.9%でしたので、どちらも合否を分ける問題ではありませんでした。
したがって、権利関係の中でも難しい項目に深入りしないという方針には同意します。
ただし、令和5年度試験での合格者正解率は問13建物区分所有法89.0%、問14不動産登記法79.5%。どちらも合否を分けた問題でした。
フォーサイトで深入りしないとされる権利関係の項目についても、基礎知識で解ける問題はきっちり得点できるよう、テキスト・問題集、バリューセット3の一問一答アプリをしっかり使って基礎を確実に押さえるよう、常に意識して受講するようにしてください。
◆また、わからないことは積極的に質問しましょう。
安価な宅建通信講座には備わっていない質問サービスがフォーサイト講座では料金に含まれています(セットによって無料質問回数が違いますので必ずチェックしてください)。
無料質問回数に制限があるため、次に紹介するユーキャンに比べると質問サービスは見劣りしします。
ただ、フォーサイトによれば平均質問回数は3回とのことです。3回と言わず、回数分の質問はきっちり使い切りましょう。
◆フォーサイトは申込み当日の15時までに決済が済めば当日発送となります。
お住まいの地域にもよりますが、管理人が2024年度バリューセット3の申込み・決済を15時までに済ませたところ、翌日にテキスト一式が到着しました(お住まいの地域によって到着日数に違いがあります)。
教材は側面に赤字で「Foresight フォーサイト」と書かれたダンボールで発送されます(ゆうパックでした)。サイズは39cm×28cm×11cmです。
フォーサイトからは教材配送確認メールが来ます。ゆうパック追跡番号も記載されていますので、受取日時を変更できます。
ManaBunログインアカウント発行はメールで届きます。メールが届いたらすぐにログインしましょう。※申込代金の領収書はeラーニングの「個人設定」>「各種書類発行」からプリントアウトできます。
フォーサイト宅地建物取引士 スピード合格講座 2025年試験対策
<ユーキャン>
ユーキャン宅建講座の合格者数は、令和2年度の924名を除くと平成25年度以降毎年1,000名を超えています。
講座受講生全体の合格率は公表していませんが、厚労省の教育訓練給付制度[検索システム]で調べたところ、令和4年度合格率は57%、合格者数804名でした。
令和3年度・令和2年度合格率は52.4%(受験者数1,772名中合格者928名)・53.0%(受験者数1,324名中合格者702名)でしたので、安定した合格率で多数の合格者を輩出しています。
管理人はユーキャン通信講座教材も実際に購入して中身を確認していますので、その特色をお伝えします。
◆ユーキャンのテキストは「読んでわかりやすい」のが最大のメリットです。
テキストは箇条書きや表の羅列ではなく、文章・説明ともにとても読みやすく編集されています。このため本文そのものを読んで要点をつかみやすくなっています。
以前のテキストは白黒で読みにくかったのですが、2021年度版からフルカラーになったので視覚的にも認識しやすくなりました。
ちなみにユーキャンは市販宅建テキストも出版していますが、通信講座テキストには宅建試験を攻略する上でとても重要で有益な情報がしっかり書かれていたのに対し、市販テキストではそれらがカットされています。通信講座のテキストと市販テキストをきっちり分けて編集し、はっきり差別化しているんですね。
明らかに通信講座テキストのほうがクオリティが高いです。
◆もちろん問題分析もしっかりしています。受験する上で最重要情報のひとつが「深入りすべきではないところの指示」です。
この指示がないままに学習するとさして重要でもない項目(国土法の事前届出や宅建士の罰則など)を丸暗記しかねませんが、ユーキャン通信講座テキストにはこの点もきちんと書かれていました。
◆eラーニング機能も備わっています。
テキストのチェックポイントが動画講義に対応し、WEB確認テストもあります。動画はひとつ5分程度となっているため、隙間時間でも区切りよい勉強がしやすいよう配慮されています。
苦手な問題はWEBテスト結果から洗い出してくれるので効率良く弱点が補強できます。
勉強の進捗状況の管理は専用の課題管理機能で行います。
◆問題集についても触れておきます。
ユーキャン通信講座の問題集=「実戦テキスト」の大きな特長は「捨て肢を掲載していないこと」です。
宅建通信講座で一般的な問題集は、実際に出題された過去問を分野別に並べる「4肢択一形式」が主流です。
一方、ユーキャンの問題集は4肢をばらした一問一答形式。しかも重要なものだけに絞り、捨て肢を文字通り捨てています。
そもそも捨て肢を掲載しないことによって、捨て肢に時間をかけずに済み、合否に関わる重要な肢問に集中して取り組めるよう問題集を組み立てているのです。
ここ3年くらいの宅建学習では基礎固めに一問一答問題集を重視する傾向が強まっています。
ユーキャンの問題集=実戦テキストは、管理人が確認した限りでは2021年時点ですでに一問一答でした。毎年700名以上の合格者・50%以上の合格率を提供している一因が、基礎固めに重要な一問一答問題集の採用を先取りしたことと大いに関係しているものと思われます。
◆ユーキャンには無料の質問サービスが付帯します。
質問回数は「1日3回まで」というのが唯一の制限ですが、総質問回数の制限はありません。
他社通信講座には制限回数を超えると有料のものがありますが、ので、ユーキャンの質問サービスは1日3回までの質問なら実質無制限となります。
ユーキャンの宅地建物取引士講座は一括払いで税込¥63,000、分割払いで税込¥3,980×16回です。
→ユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)講座
教育訓練給付制度を利用できる方は最大で費用の20%が支給されます。
自分が教育訓練給付制度の対象になっているかどうかは、ユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)講座 の「費用について」のページで簡易診断してみると良いでしょう。
◆ユーキャン通信講座のデメリットについても指摘しておきます。
1つ目は、問題集が一問一答形式のため受験生によっては4肢択一への習熟が足りないかもしれないことです。
ユーキャン短期合格講座の4肢択一対策は「完成テキスト」で行います。「完成テキスト」では実際に4肢択一を解きながらパターン別攻略法を学びます。
パターン別攻略法を学んだら4肢択一問題を本試験形式で時間を計りながら50問2セット解きます。1セットは完成テキストに解説が記載されており、もう1セットは模擬試験となっていて専用マークシートに解答を記入し、ユーキャンに添削課題として提出します。
もし、「これらの教材だけでは4肢択一問題習熟が足りない」と思った方はフォーサイト宅地建物取引士 スピード合格講座 2025年試験対策を選択するほうが良いでしょう。
2つ目は、追加教材や他資格受験のDMが度々送られてくることです(実際に数通送られてきました)。宅建追加教材は決して安くない金額だったので、「だったら初めから紹介していればいいのに」と思わざるを得ません。
3つ目は、教材発送が遅いことです。申込を済ませてから教材が届くまで5〜10日前後かかりました。改善してほしいものです。
◆いくつかデメリットはあるものの、ユーキャン宅建士講座のセールスポイントはテキスト自体のわかりやすさ、一問一答形式問題集による基礎固めのしやすさ、質問のしやすさ質無制限、そして安定した合格実績の高さです。
ユーキャンのテキスト(「基礎テキスト」)・問題集(「実戦テキスト」)は各3冊(プラス「完成テキスト」の計7冊)。過去問は「重要度の高い肢のみ、過不足なく厳選」されています(ユーキャン宅建講座HPより)。
どちらも基礎テキスト・実践テキストはA5サイズなので持ち歩きしやすいです(完成テキストはA4版)。
◆基礎テキストには動画講義とWEBテストが付いています。動画講義があるのでテキストは不要、という方もいるかとは思いますが、冊子テキスト中心に文章を読んで理解を深めながら学習したい方はユーキャンが良いでしょう。
ユーキャン宅建講座へのリンク>>>ユーキャンの宅地建物取引士(宅建士)講座
※ユーキャン宅建士講座の2025年版教材発送は2024年10月下旬となります(フォーサイトに比べればこれもデメリットですね・・・)。
それまでは市販テキスト『ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』オンライン版が無料で読めるキャンペーンを実施中です(2024年9月30日16:59まで申込完了の方限定)。
ユーキャン講座が届いたらスムーズに本格的な勉強に移行できるよう、10月下旬までは
1)記事冒頭で紹介した『パーフェクト宅建士聞くだけ』(30日間無料)
2)『ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』オンライン版
を使って宅建で出題される範囲を一通りおさえることはもちろん、特殊な法律用語(善意・悪意と言われてその意味はわかるでしょうか?)に慣れておくと良いです。
できれば1日1時間は毎日勉強する癖を早めにつけましょう。と言うのは簡単ですが、働きながら1日1時間毎日勉強するのはけっこう大変です。早期始動が肝要です。
宅建試験の概要とスケジュールについて
宅建試験の概要
◆宅建試験は全部で50問出題されます。マークシート方式です。
- 出題形式は4肢択一です。
- 「正しいものはどれか」、「誤っているものはどれか」を4肢から選択し、マークシートに当てはまる解答番号を記入します。
- なかには「正しいもの/誤っているものはいくつあるか」を4肢から選択する個数問題や「正しいもの/誤っているものの組み合わせはどれか」を4肢から選択する組み合わせ問題も出題されます。
- 個数問題、組み合わせ問題の出題数は年度によって異なります。
- 「AはBであるが、CはDである」のような出題文の前半と後半で異なる知識の正誤を問う問題も出題されます。
◆宅建試験全50問の内訳は次の通りです。
- 権利関係:14問
- 法令上の制限:8問
- 宅建業法:20問
- 税・その他:8問
宅建試験50問のうち20問を占める宅建業法は試験の中でも最重要得点源です。満点を狙うつもりで勉強しましょう。
◆宅地建物取引業に従事している方(従業者証明書(宅建業法48条第1項)を持っている方)は登録講習を受講できます。登録講習修了者は50問中5問を免除されます。
免除されるのは次の2科目中の5問です。
- 宅地及び建物の需給に関する法令並びに実務に関する科目
- 土地の形質、地積、地目及び種別並びに建物の形質、構造及び種別に関する科目
- 具体的には問46〜問50です。
登録講習を修了していない一般受験者と登録講習修了者の合格率を比べると、登録講習者の合格率のほうが毎年数ポイント高いです。受けられる方は必ず受けておきましょう。
注:登録講習修了者データの都合上、「インターネット申込みを行うためには、登録講習機関への受講申込みを、受験する年の3月頃までに行うことが必要」(一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験 | 登録講習についてより引用)です。
2025年(令和7年度)宅建試験のスケジュール
◆2025年度宅建試験までのスケジュールです。
- 2024年7月末〜:2025年度宅建試験に向けて、効率良く学習でき、かつ合格実績の高い教材を選んで早め早めに勉強を始めましょう!
- 2025年6月初旬:官報にて宅建試験の公告(予定)
- 2025年7月:宅建試験申し込み(予定)
- 2025年10月初旬:受験票が郵送にて到着(予定)
- 2025年10月20日:2024年宅建試験日(予定)
- 2025年11月26日:宅建試験合格発表(予定)
- 2026年1月初旬から:登録実務講習の受講、受講終了後に資格登録の申請・宅建士証交付
◆宅建合格者には下画像の封筒で合格通知等の書類一式が届きます。一人でも多くの受験生の手元にこの封筒で合格通知が届くことを願っています!