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本試験をあてる TAC宅建士直前予想模試【購入レビュー】2023年度版

宅建直前予想模試について、これまで当サイトでは紹介してきませんでした。というのは、管理人が平成27年に初めて宅建試験を受験したときに購入した直前模試の出題がひどかったため、かえってやる気をなくした経験があったからです。

しかしながら、近年の直前模試は各社とも力を入れて編集しており、模試そのものはもちろん、テキストに記載されていない法改正点を収録するなど、チェックすべき教材となっています。

当サイトでは主要宅建テキスト10シリーズについてすべて購入してレビューしています。直前模試については、主要10シリーズのうち5社6冊について、収録模試回数、テキストとの連携の有無、付録などについて購入レビューをお届けします。

どの直前模試を購入すれば良いのか迷っている受験生の一助になれば幸いです。

今回レビューする『2023年度版 本試験をあてる TAC宅建士直前予想模試』は、予想模試4回分と収録模試が多く、さらに過去問から構成された模試1回分に加え、過去問1回分ダウンロード、合計6回分の試験問題を解ける直前模試となっています。

本試験をあてる TAC宅建士直前予想模試

本試験をあてる TAC宅建士直前予想模試

今すぐ無料で使える宅建教材

今すぐにでも宅建学習を始められる教材としておすすめできるのがAudible版『パーフェクト宅建士聞くだけ 』です。


◆『パーフェクト宅建士聞くだけ 』はAmazonのAudible(オーディブル)というオーディオブックサービス。再生するとテキスト本文を読み上げてくれます。

読み上げ、というとスマホ・タブレットでの読み上げ機能をイメージするかもしれませんが、『パーフェクト宅建士聞くだけ』はプロがナレーションを担当しているので、合成音声とは比べものにならないほど聞きやすいです。


再生時間は12時間29分。

1.2倍速でもしっかり聞き取れますので10時間24分に短縮できます。朝・昼・晩各30分ずつ7日間聞けば終えられます!

◆宅建では民法・宅建業法・建築基準法などから出題されます。これらの法律に初めて触れる方は法律用語になじみがないため、いきなりテキストを読んでも挫折しかねません。

用語になじみのないままテキストで学習するより、一度でも用語を耳にしてからテキストを開いたほうがスムーズに学習に入れます!

注:Audible版の定価は『2023年版パーフェクト宅建士聞くだけ(全3巻)』は定価¥12,500。購入せず、Audibleに入会して聞く方がお得です。

AmazonのAudibleに初めて登録する方は『パーフェクト宅建士聞くだけ 』のみならず、Audible会員プラン聴き放題対象コンテンツを30日間無料で利用できます。

『パーフェクト宅建士聞くだけ (2023年版・全3巻)』をクリックすると、Audibleに登録したことが無い方は「無料体験を試す」というオレンジのボタンが表示されます。

(画像はAudibleのHPより)

※すでにaudibleを利用したことがある方は「無料体験を試す」ボタンが表示されません。

※※Amazonは30日間返品可です!誤って「¥12,500」をチェックして購入した場合は返品してください!!

管理人の知る限り、実質無料かつこれほど手軽に宅建試験全範囲を1周できる製品版教材はこれだけです。耳からのインプットは記憶の定着にとても役立ちます!

『パーフェクト宅建士聞くだけ』を足がかりにして、スムーズに宅建学習に入りましょう!

注:『パーフェクト宅建士聞くだけ』だけで宅建試験に挑むことはできません。必ず宅建テキスト・問題集と併用してください。

『2023年度版 本試験をあてる TAC宅建士直前予想模試』 購入レビュー

『2023年度版 本試験をあてる TAC宅建士直前予想模試』 基本データ

日建学院『2023年版 これで合格!宅建士直前予想模試』基本データです。 

基本データ

書名 2023年度版 本試験をあてる
TAC宅建士直前予想模試
価格
¥1,320(税込)

問題文の

取り外し

解答・解説
ページ数
212頁
発行所
TAC出版
発行日
2023年6月14日
二色刷り
ネット
サービス

「法律改正点レジュメ」・
「Web講義」・
「宅建士合格力診断」
編著
TAC株式会社

 

◆当サイトで紹介する宅建直前模試は6冊ですが、そのうち最も価格が安いのが本書です。

価格は安いですが、予想模試4回+過去問セレクト1回+ダウンロード過去問1回、合計6回分解けます。

本書はTACのテキストとは連携していません。TACの宅建テキスト『みんなが欲しかった!宅建士のテキスト』と連携している予想模試が欲しい方は『2023年度版 みんなが欲しかった!宅建士の直前予想問題集』をご購入ください。

◆マークシートは5枚付いてます。あらかじめコピーしておきましょう。

収録模試回数

収録している模試は4回分です。

それぞれが合格水準が設定されています。

  • 第1回 合格水準38点(2020年度10月レベル)
  • 第2回 合格水準37点(2018年度レベル)
  • 第3回 合格水準36点(2020年度12月、2022年度レベル)
  • 第4回 合格水準35点(2019年度レベル)

LECのような予想合格率はありませんが、全ての問題に難易度(A〜C)が付されています。

それぞれの回は各ランク問題の出題構成の違いによって難易度を調整しています。

  • 第1回 Aランク問題27問、Bランク問題22問、Cランク問題1問
  • 第2回 Aランク問題23問、Bランク問題27問、Cランク問題0問
  • 第3回 Aランク問題19問、Bランク問題31問、Cランク問題0問
  • 第4回 Aランク問題15問、Bランク問題33問、Cランク問題2問

予想模試以外には平成13年度〜令和元年度の過去問のみで構成している「過去問セレクト予想模試」を収録しています(改題が施されています)。

◆さらに2022年度本試験問題をダウンロード可。合計6回分の試験問題を解くことができます。


本紙のみでの収録模試回数は5回ですので、不足はないでしょう。

それでも不安に感じる受験生は、他社模試を適宜プラスしても良いかもしれませんが・・・やみくもに模試回数を増やすよりも解答・解説を良く読んで正解・不正解の根拠を明確にすることが先決です。

まずは本書収録5回分の模試について、必ず「根拠を明らかにしながら100%正答できる」よう仕上げましょう。他社の模試に手を広げるのはそれからでも良いと思います。

法改正情報あり

◆法改正情報(特集3)は18ページにわたって掲載されています。

しかしながら、文章のみで記述されているため、どこが改正点なのかわかりにくいです。

TACは賃貸不動産経営管理士試験の直前予想も出版していますが、そちらは新旧対照表を載せているため改正点がわかりやすいです。同じ形式で載せてもらえると読者は利用しやすいと思いました。

◆改正点の記述は条文番号が書いてあるのは丁寧ですが、一部で他社より少ない点も見られました。

例として採光規定をあげます。※採光規定の改正は主要宅建テキストには一切書かれていません(唯一『とらの巻』のみ改正点の指摘はあるものの改正の中身は記載なし)。もし出題された場合、法改正をチェックしていない受験生は対応できません。

法改正情報を掲載しているのは次の5冊です。

  • 『2023年版 これで合格!宅建士直前予想模試』(日建学院)
  • 『2023年度版 本試験をあてる TAC宅建士直前予想模試』
  • 『2023年版 パーフェクト宅建士直前予想模試』
  • 『2023年版 ズバ予想宅建塾[直前模試編]』
  • 『2023年度版 みんなが欲しかった!宅建士の直前予想問題集』

このうち、採光規定について記載しているのは「これで合格!宅建士直前予想模試」、本書、「パーフェクト宅建士直前予想模試」です。


本書では従来の居室の床面積に対して住宅は7分の1以上を「原則としつつ、照明設備の設置等一定条件の下で10分の1以上まで必要な開口部の大きさを緩和することが可能となった」と書かれています(p.43)。

一方、「これで合格!宅建士直前予想模試」には「その居室の床面積に対して、次のものとしなければならない→「1/5〜1/10の間で『居室の種類に応じて』政令で定める割合以上」、さらに【住宅の居住のための居室】は、「原則1/7以上、例外1/10以上(注:50ルックス以上の照明設備の設置がある場合)」と書かれています。

「パーフェクト宅建士直前予想模試」には「採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、7分の1以上としなければならない。なお、改正により、住宅の居住のための居室にあっては、床面において50ルックス以上の照度を確保することができるよう照明設備を設置すれば、10分の1以上とすればよい」と書かれています。

以上から、より詳細に記載されているのは「これで合格!宅建士直前予想模試」および「パーフェクト宅建士直前予想模試」となります。

ちなみに、建築基準法第28条第1項は「住宅、学校、病院、診療所、寄宿舎、下宿その他これらに類する建築物で政令で定めるものの居室(居住のための居室、学校の教室、病院の病室その他これらに類するものとして政令で定めるものに限る。)には、採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、五分の一から十分の一までの間において居室の種類に応じ政令で定める割合以上としなければならない。(ただし書きは省略)」となりました。

改正前は「住宅、学校、病院、診療所、寄宿舎、下宿その他これらに類する建築物で政令で定めるものの居室(居住のための居室、学校の教室、病院の病室その他これらに類するものとして政令で定めるものに限る。)には、採光のための窓その他の開口部を設け、その採光に有効な部分の面積は、その居室の床面積に対して、住宅にあつては七分の一以上、その他の建築物にあつては五分の一から十分の一までの間において政令で定める割合以上としなければならない。」であり、住宅は7分の1以上とされていました。

したがって、改正点「五分の一から十分の一までの間において」「居室の種類に応じ政令で定める割合以上」2点が重要となります。

さらに、国土交通省告示第86号には「住宅の居住のための居室にあつては、床面において五十ルックス以上の照度を確保することができるよう照明設備を設置すること」とあります。「これで合格!宅建士直前予想模試」および「パーフェクト宅建士直前予想模試」はここまでカバーしています。

今年の宅建本試験で採光規定が出題されるかどうか、また出題されたとしてどこまで踏み込まれるのかはまったく不明ですが、国土交通省告示まで目配りしておいたほうが良いでしょう。

なお、『2023年版 ズバ予想宅建塾[直前模試編]』と『2023年度版 みんなが欲しかった!宅建士の直前予想問題集』には記載がありません。『2023年版らくらく宅建塾』(p.450参照)及び『2023年度版 みんなが欲しかった!宅建士の教科書』(p.436参照)にも記載はありませんので、これらで学習した受験生は採光規定の法改正にはまったく対応できない可能性が極めて高いです。

より丁寧な法改正情報を入手しておきたい受験生は「これで合格!宅建士直前予想模試」もしくは「パーフェクト宅建士直前予想模試」を選択すると良いでしょう。

※本書には不動産登記法の改正点である「単独申請できる登記の2つの追加」がありません。2つのうち、「相続人に対する遺贈による所有権の移転の登記」は『どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト 2023年度版』p.211に記載されてますが、「買い戻しの特約に関する登記」については書かれていません。補っておきましょう(例えばこちらの5を参照)。

なお、本書の購入者はTAC出版の「法律改正点レジュメ」を利用できます。こちらには国交省告示についても記載があり、とても詳しい記述に加えて、法改正点についてTACの各宅建テキストの該当ページも記載されています。本書を購入したら隅々まで目を通し、「法律改正点レジュメ」を入手してチェックしておきましょう!

統計情報の記載あり

直前模試の中には統計情報を掲載しているものと掲載していないものがあります。

本書は統計情報を掲載しています。

掲載しているのは以下の通りです。

  • 土地取引の動向(令和5年版土地白書)
  • 地価公示(令和5年3月国交省)
  • 建築着工統計(令和5年1月国交省)
  • 法人企業統計(令和3年度財務省)
  • 宅地建物取引業者に関する統計(令和3年度および令和3年度末国交省)
  • 土地利用の動向(令和4年版土地白書)

巻頭特集

◆巻頭特集は5つです。

  1. 2023本試験出題予想論点チェック 各分野の目標得点が記されており、合計すると36点となります。管理人注:36点だと安心できません。38点取れるようがんばりましょう!
  2. 頻出事項総まとめ 要確認の基礎知識が23ページにわたって記載されています。
  3. 2023本試験法律改正点・最新版 本文テキストが黒のみなので読みにくいです。「法律改正点レジュメ」をダウンロードし、適宜マーカーを引いておくと良いでしょう。
  4. 絶対合格戦略 宅建試験受験の上で基本的なことが書かれています。基礎・基本を大切にしましょう。
  5. 宅建士合格力診断 2022年本試験問題(改正点の改題済み)をダウンロードし、問題を解いた後に各問の正答率と自分の正解番号を見比べ、正答率の高い問題をどれだけ解けていたかを自分で記録する、というものです。問題の答え合わせの際、各問の正答率を問題番号の隣に書いておき、正答率66.9%以上の問題で間違ったものは要チェックです。・・・が、こういうサービスこそWebでやってほしいものです。

インターネットサービスあり

◆本書のインターネットサービスは以下の通りです。

  1. 法律改正点レジュメ
  2. 読者限定特別Web講義(2023年8月中旬より)
  3. 2022年度宅建本試験問題・解答解説・解答用紙
  4. 訂正・追録→(宅地建物取引士 - 正誤表【最新版】 | 資格本のTAC出版書籍通販サイト CyberBookStore

1〜3については必ず本書をチェックしてください。4については2023年7月28日時点で正誤表が記載されています。必ずチェックし、その後も本試験まで2週間に1回程度定期的にチェックしておきましょう。

長所・短所

  • 収録模試回数は予想模試4回+過去問セレクト予想模試1回と多め
  • 価格が安い
  • 法改正・統計情報も収録(「法改正点レジュメ」は要ダウンロード)

 

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