賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ

賃貸不動産経営管理士試験、宅地建物取引士資格試験、FP3級・2級合格を目指す受験生を応援します。

【宅建テキスト詳細レビュー】スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト2020年度版

スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト 表紙画像

スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト 表紙画像

【2020年5月1日更新】宅建テキストは各出版社から毎年数多く発売されています。当ブログではそれらの中からいくつか厳選して個別にレビューし、『おすすめできる・おすすめできない宅建テキスト:詳細レビュー【2020宅建試験に向けて】』にまとめました。

『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』以外の宅建テキストも見ておきたい方はそちらもご一読ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト選びの参考になさってください。

2020年宅地建物取引士資格試験合格を目指し、がんばりましょう。

宅建テキストについてのブログ管理人の考え

市販テキストで宅建を勉強する独学・初学者にとって、宅建テキスト選びは何より大切です。

宅建テキストについてのレビューポイントは主に次の二つです。

  1. 合格に不要な情報が掲載されていないかどうか
  2. 読みやすいフォント・色・紙面構成にデザインされているか

① テキスト選びで何よりも大切なことは、合格に不要な情報が掲載されていないことです。

テキストに必要な知識を記載するのは当然です。しかしながら、試験では問われない・出題されない知識、すなわち合格に不要な知識までを記載しているテキストは本末転倒です。

ありていに言えば内容を厳選しているかどうか、ということに尽きます。実はこれが難しい。むしろ詳しく長く多くのことを書く方が楽なのです。

宅建を初めて受ける方が「宅建 テキスト おすすめ」で検索し、上位表示の記事がすすめるテキストを漫然と選んでしまうのもしかたないと思います。

でも、そういった記事のおすすめテキストの中には宅建本試験にはまず出題されない知識を何年も続けて掲載しているものが見受けられます。この見極めは宅建初学者にはまずできません。

でも、ちょっと考えてみてください。本試験に出題される可能性が非常に低い知識までインプットすることが受験生にとって有意義と言えるでしょうか?

ブログ管理人はそうは思いません。

時間は有限な資源です。仕事や学業や家事の合間を縫って勉強する受験生には、本試験に不要な知識までインプットする時間はないのです。

合格に不要な情報が掲載されていないテキストを選ぶことは何よりも重要なのです。

② 読みやすいフォント・色・紙面構成になっているテキストを選ぶことは、その次に重要です。なぜなら、テキストの読みやすさは視覚への負荷の度合いに直結するからです。

小さなフォントで書かれていると、それだけで視覚に負荷がかかります。いろんな種類・大きさのフォントが使われていたらなおさらです。

色使いと構成もそうです。

小さな字や図表が紙面にぎっしり詰め込まれているテキストは読みやすいでしょうか?

今やフルカラーのテキストが主流になりつつありますが、フルカラーだからと言って読みやすくデザインされているとは限りません。

読みやすさを意図したはずが、むしろ情報過多になっているフルカラーテキストも見受けられます。

テキストは合格まで長い時間を共にする相棒です。

繰り返し繰り返し何度も何度もひらくテキストは、読みやすいフォント・色・構成にデザインされたものを選ぶべきです。

以上の観点から、①合格に不要な情報が掲載されていないかどうか、②読みやすいフォント・色・構成のデザインになっているか、を宅建テキストのレビューポイントとしました。

なお、宅建テキストの「文章の書き方・説明の仕方」については評価対象外にしています。はっきり言ってどのテキストも大差ありません。文章のちょっとした書き方の差が合格を左右するほど宅建は甘くないです。

この数字を見たらやる気を無くすかもしれませんが、市販書籍を使う受験生の合格率は推計8%前後、これはLEC・TACなどの受験生合格率の4分の1以下とのことです。市販テキストによる独学での合格は狭き門なのです。

それでも独学で宅建を受験するのであれば、無駄が少なく、目が疲れにくく読みやすいテキストをベースに、問題集・過去問・ネットで視聴できる優良コンテンツ(宅建みやざき塾の無料Youtubeは本当におすすめです)を組み合わせて学習するしかありません。

前置きが長くなりました。

ではTAC『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』のレビューに移りましょう。

『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』 基本データ

TAC発行『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』基本データです。 

テキスト基本データ

書名 2020年度版スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト
価格
¥2,970(税込)
Kindke版の価格
分冊の有無
有 4分冊
ページ数
宅建業法172頁、法令上の制限137ページ、
権利関係前半165頁、権利関係後半+税・その他164頁
発行所
TAC出版
発行日
2019年12月10日
二色刷り
付録
ネットサービス
著者名
中村喜久夫
著者の宅建合格点予想実績


◆2019年度版の『スッキリわかる宅建士 テキスト+過去問ペーパーベスト』はテキスト部分が4分冊、過去問部分も4分冊、全部で8分冊でした。

一方、2020年版では過去問部分がなくなり、宅建業法、法令上の制限、権利関係前半、権利関係後半+税・その他の4分冊となっています。

2019年度版について、管理人はこうレビューしました。

過去問は「スーパーベスト」と銘打ち、厳選した97問を掲載しています。

前書きのp.5には「この97問を繰り返しこなせば、過去15年分をつぶす以上の効果がある」「この97問で、出題頻度の高い重要論点はすべてもれなく完璧に演習・復習ができる」とあります。

しかしながら、その97問を選択した根拠は見当たりません。

過去問には優先して確実に解けるようにしておくべきものがあります。合格者の50%以上が正解した問題などです。根拠が見当たらない以上、『スッキリわかる宅建士 テキスト+過去問ペーパーベスト 2019年度』の97問がスーパーベストなのかは判断しようがありません。

また、テキスト以外にも、解説が付された問題集と最低10年分の過去問は必須です。

問題集としてみた場合、97問では問題数が不足しています。例えば『きほんの宅建士 合格問題集』は300問、『みんなが欲しかった!宅建士の問題集』は298問を収録しています。

したがって、過去問スーパーベストの部分が必要なのかどうかちょっと判断しかねます。

当レビューをお読みになったかどうかはわかりませんが、2020年度版『スッキリわかる』はテキストのみとなりました。中途半端な収録数の問題集部分を削ったのは英断だと思います。 

 

◆Kindle版はありません。

◆発行はTAC出版。2色刷です。

重要項目は黒太字と紫太字で書かれています。参考書によくある赤シートには対応していません。

◆テキスト・過去問部分は二色刷りですが、巻頭の『宅建ワールド 攻略チャート18』のみフルカラーです。宅建本試験50問のあらましを掴めます(出題順ではなく本書の構成順になっています)

【スポンサーリンク】

 

『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』 詳細レビュー

それではTAC『2020年度版 スッキリわかる宅建士 テキスト+過去問スーパーベスト』について2つのレビューポイントをチェックしましょう。

本試験にはまず出ない箇所をカット、無駄を省いた内容

全体に目を通して思ったことは、本試験にはまず出ない箇所が割合きっちりカットされていて好感がもてる、ということです。

宅建初学者にできないことの一つが、「これまでの宅建本試験にほとんど出題されない情報を見極めること」です。

信頼できる資格スクール・講師はこのことをきちんと教えてくれます。プロを利用する大きなメリットは無駄の少ない学習にあります。

初学者にもできる3つのポイントについてチェックします。

◆1つ目は「民法○○条」と書かれているかどうかです。

民法○○条とか借地借家法第9条・第33条だのと書かれている宅建テキストもありますが、宅建本試験を解く上でそんなことを覚える必要はまったくありません。

(※宅建業法「34条の2書面」「35条書面」と「37条書面」や農地法の3条・4条・5条は覚えましょう)

本書では「民法○○条」とは書かれていませんでした。

◆2つ目は国土利用計画法です。『らくらく宅建塾』のレビューでも書きましたが、国土利用計画法の監視区域・注視区域・規制区域についてはほぼ出題されていません(監視区域内の事前届出についてのみ出題されています)。したがって、国土法を丁寧に解説しているテキストはおすすめできません。

この点についてはp.260 左欄に「規制区域内では・・・無視してよい」(注:どう書いてあるのかを知りたい方はご購入ください)の文章の通り、深入りしていません。余計なインプットではないと判断しました。

◆3つ目は罰則です。罰則も深入りする必要はありません。監督処分と罰則の章p.166「宅建士への罰則 ポイント1」の通りです。不要な情報の記載はありませんでした。

以上から本書は合格に不要な情報はカットしてある宅建テキストであると判断しました。

 

余談ですが、管理人が宅建受験初年度に選んだテキストには、本試験に出ない箇所についても丁寧に記述してありました・・・

テキストに書いてあるならそれは勉強しておかないといけない、と思うのが受験生です。しかしながら、宅建本試験でまず使うことのないことまで読んでいる暇などありません。

不要な知識をインプットしないことはとても重要なのです。

なお、権利関係については例えば相対効と絶対効についての説明がないなど、内容を絞り込んでいるためかもしれませんが、不満があります。

◆2020年度宅建試験は民法改正への対応が欠かせません。

『ゼロからスタート!水野券の宅建士1冊目の教科書2020年版』p.5にはこう書かれています。

宅建士試験では多いときには6、7カ所で改正点に関する知識が問われていることもあります。これは、ほかの国家試験と比べた場合の、大きな特徴、特殊性といえるかもしれません。

2020年度試験は民法改正からかならず出題されると予想されます。

本書は民法改正を含めた法改正点に対応しており、改正点はテキスト中に赤で囲んだ「改」マークが表記されています。

しかしながら、本書では前書き等で民法改正について触れられていません。さらに言えば本文テキストのどこが改正点なのかを知ることもできません。

2020年度最大のポイントである民法改正について前書きで触れられているLEC『宅建士合格のトリセツ基本テキスト』とLEC『2020年版 出る順宅建士 合格テキスト』にくらべると受験生に不親切と指摘せざるを得ません。

※LECのテキスト2冊についてはそれぞれのレビューをご参照ください。

【宅建テキスト詳細レビュー 】2020年版宅建士合格のトリセツ基本テキスト(LEC)

【宅建テキスト詳細レビュー】出る順宅建士合格テキスト2020年度版 


では読みやすさをチェックしましょう。

タイトル通り「すっきり」していて読みやすい

テキストは、①事例チェック、②本文、③章のまとめから構成されています。

タイトル通りすっきりしていて読みやすいです。

ただし、2色刷のためかテキストの強調箇所と本文・注釈を区切る縦線等の装飾の色があまり区別されていません。強調箇所が埋もれてしまいかねない点はデザイン上のマイナスポイントと言えます。

デザイン上で気になるのはこの点だけです。

 

ただ、ページ端注釈のフォントは小さいです。老眼が進行している方は老眼鏡やハズキルーペ等を使ったほうがよいかもしれません。

インターネットアフターサービスあり

宅建テキストは、一度購入したらそれでOKというわけではありません。

宅建は毎年4月時点の法改正が試験範囲に入ります。出版時期によってはそこをカバーしていないテキストがあるのはある程度やむを得ません。

この点をフォローするのがインターネットアフターサービスです。

『『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』にはネットのフォローサービスがあります。

フォローサービスは正誤表のほかにサポート講義があります。

『2020年度版 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキス』』を購入したら、かならずチェックしましょう。

長所・短所

  • スッキリ読みやすい(ただし強調箇所が埋もれてしまいかねない)
  • 無駄を省いた内容
  • インターネットアフターサービスあり
  • 民法改正への対応はいまひとつ

資格試験のテキストとして定評のある『スッキリわかる』シリーズの宅建テキストとしては好感がもてます。

惜しむらくは民法改正への対応、そしてリンクする問題集がないことです。

今のところ発売されているのは12年過去問題集と『2020年度版 スッキリうかる宅建士 30日完成 超最速ナビ』です。

12年過去問題集はとても有用ですが、テキストの補助となる問題集ではありません。

もし本書を選んだ場合、問題集を別途購入することをおすすめします。

【スポンサーリンク】

 

おすすめ宅建テキスト・問題集・過去問題集

宅建テキストは「これで受かった!」というネット記事を鵜呑みにして安易に選ばないほうが賢明です。

試験で問われないことまで書かれているテキストは避けたほうが良い、というのがブログ管理人の考えです。

ブログ管理人は自腹で宅建テキスト・問題集を買い込み(かなりの出費ですが・・・)レビューを執筆しています。

これまで、宅建テキスト詳細レビュー 】2020年版宅建士合格のトリセツ基本テキスト(LEC)『2020年版 らくらく宅建塾』【宅建独学者向けテキスト】みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 2020年度版 詳細レビュー TAC『2019年度版 スッキリわかる宅建士 テキスト+過去問スーパーベスト日建学院 『2019年度版 どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト の詳細レビューを書きました。

レビューのまとめはおすすめできる・おすすめできない宅建テキスト:詳細レビュー【2020宅建試験に向けて】 Check!をご参照ください。

※注:レビューのまとめ記事は一部を除き多くが2019年版宅建テキストについてのものですが、2020年版のレビューを順次更新中です。

どの宅建テキストにも長所短所あるのですが、1冊だけ宅建初学者の方向けに選ぶとすれば、LECの『2020年版 宅建士合格のトリセツ基本テキスト』がおすすめです。ただし、記載されていない事項もありますので詳細レビュー(【宅建テキスト詳細レビュー 】2020年版宅建士合格のトリセツ基本テキスト(LEC) )を必ずお読みください。

なお、姉妹本の問題集に収録されている過去問だけでは絶対量が足りません(市販のどの問題集でもそうです)。問題集以外に本試験過去問を最低10年分はきっちりおさえましょう。

『きほんの宅建士 合格テキスト』の2020年度版が発売されました。


『宅建士合格のトリセツ基本テキスト』で基本をおさえたら問題集・過去問集を繰り返しましょう。

勉強方法ですが、『宅建士合格のトリセツ基本テキスト』を1周してから問題集に取り組む方法と、テキストの各単元を読んだら該当箇所の問題集・過去問に取り組む方法があります。短期間でより効果が上がるのは後者だと思います。

『きほんの宅建士合格問題集』にもKindle版があります。

 

問題集に収録されている過去問だけでは絶対量が足りません(市販のどの問題集でもそうです)。問題集以外に本試験過去問を最低10年分はきっちりおさえましょう。

 

過去問集でおすすめなのは、各問のみならず選択肢それぞれにまで難易度(復習の目安)が付されている『2020年度版みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』です。

 

過去問集をもうひとつ。例えば"時効"だけ、"重要事項説明"だけなど、特定分野の過去問を集中的に学習したいなら『2020年度版 スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集』がとても便利。苦手分野の克服に役立ちます。こちらも各問の難易度と各選択肢の重要度が記載されています。

プライバシーポリシー/©2018-2020 賃貸不動産経営管理士試験合格応援ブログ https://www.chintaikanrishi.com