今回レビューする『2025年度版 わかって合格る宅建士 分野別過去問題集』は、『2025年度版 わかって合格る宅建士 基本テキスト』とリンクしている問題集です。
◆すべての宅建受験生におすすめするのがAudible版『パーフェクト宅建士聞くだけ 』です。
『パーフェクト宅建士聞くだけ 』はAmazonのAudible(オーディブル)というオーディオブックサービスのコンテンツ。
『権利関係』、『宅建業法』、『法令上の制限』の3巻合計12時間34分で宅建試験の範囲を耳から学習できます。※5月23日に2025年版にアップデートされました。
「Audibleの無料お試し」を利用すると『パーフェクト宅建士聞くだけ 』を料金不要で30日間聞けます。
◆Audibleを再生するとプロのキャスター・俳優のナレーションによる読み上げが始まります。
読み上げ、というとスマホ・タブレットでの読み上げ機能をイメージするかもしれませんが、『パーフェクト宅建士聞くだけ』のナレーションは合成音声とは比べものになりません。とても聞きやすいです。
◆過去10回の宅建試験を分析したところ、「正解率80%以上の易しい問題=易問」及び「正解率60〜80%の標準問」が74%出題。
つまり宅建試験50点満点のうち37点は易問と標準問である、易問と標準問を取れば宅建試験に合格できるのです。
易問と標準問をきっちり得点するためのベースは、なんと言っても確かな基礎知識。
まずは『パーフェクト宅建士 聞くだけ』を入手しておきましょう。
TAC『2025年度版 わかって合格る宅建士 分野別過去問題集』基本データ
書名 |
2025年度版 わかって合格る |
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価格 | |
Kindke版 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | 法令上の制限148ページ、その他76頁 |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
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ネットサービス | |
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◆『2025年度版 わかって合格る宅建士 分野別過去問題集』はA5サイズ。
昨年度版から表紙が刷新され、黒ベースだった表紙が青ベースの配色になりました。
◆権利関係、宅建業法、法令上の制限、その他関連知識の4分冊です。
見開きの左ページに問題、右ページに各肢の解答・解説が記載されています。
右ページの解答・解説の強調文字を隠すための赤シートが付録についています。
昨年度版の付録は「こたえかくすシート」でしたが、赤シートへの対応に切り替わりました。そのため解答・解説の強調文字が赤シートで隠れる色に変更されています。
ただし、「表紙が刷新されたこと」と「赤シート対応になったこと」以外の大きな変更点はありません。
◆TACから出版されている『みんなが欲しかった!宅建士の問題集 本試験論点別』は小さいフォントを多用しているため読みにくいのですが、本書のフォントはそれより大きめ。そのままなら読みにくさを感じることはないでしょう。
とはいえ感じ方には個人差がありますので、購入を検討する際はAmazonや書店で確認してからにしてください。
『2025年度版 わかって合格る宅建士 分野別過去問題集』 レビュー
◆4肢択一問題を305問を収録しています。
テキストとリンクしている問題集としては標準的な問題数です。ただし、これだけでは問題数としては不足しています。
あくまで「基礎を習得するための問題集」であることを意識しながら活用しましょう。
◆305問の分野別内訳です。昨年度版とまったく同じです。
- 権利関係→105問
- 宅建業法→90問
- 法令上の制限→73問
- その他関連知識→37問
統計についての問題はありません。
◆問題の重要度は★★★〜★の3段階に分けられています。★★★が最重要です。「本書の特長」(ⅳページ)に「まずは最重要の★★★から解くなど、学習の進捗度に応じてチャレンジしましょう」とあります。
◆問題の重要度別の内訳は次の通りです。
- 権利関係→★★★79問、★★21問、★5問
- 宅建業法→★★★62問、★★25問、★3問
- 法令上の制限→★★★40問、★★33問、★0問
- その他関連知識→★★★22問、★★14問、★1問
305問の重要度構成は★★★203問、★★93問、Cランク9問でした。
◆本書は各選択肢に「頻出」「ひっかけ」「難」のアイコンが付されているものがあります。
それぞれ注意すべきではありますが、問題を解くときはかならず「すべての選択肢について」根拠を明らかにしながら正誤判定できるようにしましょう。個数問題・組み合わせ問題への対応に直結するからです。
◆本書で気になるのは出題年度が他の分野別問題集よりも古いことです(目次には各問題の出題年度・問題番号・改題の有無が記載されているのでご確認ください)。
例えば8種制限(pp.352-375)の出題年度は、ページ順にH13、H9、H9,H13,H14、H17、H15、H22、H14、H9、H14、H11(※昨年度版とまったく同じ)。
改題しているとはいえ、近年の問題を中心に学習したい方には不向きと言わざるを得ません。
ただし、この編集方針は年度別問題集『わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』との重複を避けるためなのかもしれません(本当のところはわかりませんが・・・)。
そうであるならば「分野別問題集では年度別過去問とは違う問題を解いておきたい」受験生向けと言えます。
◆本書の見開き左側問題文ページのタイトル下には3回分のチェック欄があります。3回と言わず最低でも5回は周回して基礎を習得し、次の問題集に移行すると良いでしょう。
◆本書は『2025年度版 わかって合格る宅建士 基礎テキスト』とリンクしています。解答・解説ページ下に「基本テキスト」の該当箇所が記載されています。問題を解いていてわからないことがあったらすぐにテキストの該当箇所を開く癖をつけましょう。
◆法改正情報・正誤等ネットサービスがあります。必ずご確認ください。
◆本書を問題集として選ぶかどうかは『2024年度版 わかって合格る宅建士 基礎テキスト』を使うかどうか次第です。問題集を先に選ぶのではなく、テキストをどれにするかについてまず熟考することを強くおすすめします。
■宅建テキストについては宅建独学テキストおすすめ2025ランキング(初学者・既学者別) を、宅建マンガについては宅建マンガおすすめ2025ランキング6選【全購入レビュー】ご参照ください!
■2025年度宅建試験の試験日・申込日程等についてはこちらの記事をご参照ください。>>>宅建試験日(2025年)と申し込み日程・概要・自身の受験経験による合格へのアドバイスについて
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