宅建問題集は、テキストとリンクしているものを選ぶのが鉄則です
今回レビューする『2023年版 過去問宅建塾〔3〕法令上の制限その他の分野』は、『2023年版 らくらく宅建塾』とリンクしている問題集です。
なお、宅建テキストのレビューは『おすすめ宅建テキスト2023年版購入レビュー【独学向け】』にまとめてあります。ぜひご参照ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト・問題集選びの参考になさってください。
2023年度宅建試験合格を目指し、がんばりましょう!
『2023年版 過去問宅建塾〔3〕法令上の制限その他の分野』基本データ
書名 |
2023年版 過去問宅建塾〔3〕法令上の制限その他の分野 |
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◆『2023年版 過去問宅建塾〔3〕法令上の制限その他の分野』はA5サイズ。
分冊なし、丸ごと1冊権利関係の過去問題集です。
◆見開きの左ページに問題、右ページに各肢の解答・解説が記載されています。
右ページの解答・解説の赤字を隠すための赤シートが付録についています。
◆二色刷りです。右ページの解答・解説に赤シートをかぶせると赤の強調文字が判別できなくなります。
◆本書には読みにくい小さなフォントがあまり登場しません(問題の補助となる図で使用されるくらいです)。読みにくさを感じることはないと思われます(注:赤シートをかぶせるとかなり読みにくくなります)。
とはいえ読みやすさの感じ方には個人差がありますので、購入を検討する際はAmazonや書店で確認してからにしてください。
※下の「Amazonで探す」ボタンからAmazonのページに移行できます。
『2023年版 過去問宅建塾〔3〕法令上の制限その他の分野』 レビュー
◆宅建4肢択一形式過去問題集は大きくわけて2種類あります。
ひとつは権利関係・宅建業法・法令上の制限その他の全分野の過去問を300問ほど収録したもの。これには丸ごと1冊問題集と分冊可問題集があります。
もうひとつは権利関係・宅建業法・法令上の制限その他の全分野の過去問を600問以上収録したもの。これには「分冊可」問題集と、「各分野で1冊」問題集の2タイプがあります。
『2023年版 過去問宅建塾〔2〕宅建業法』は後者の「各分野で1冊」問題集タイプとなります。
このタイプの過去問題集は、本書と『出る順宅建士 ウォーク問過去問』が該当します。
◆本書は4肢択一形式の法令上の制限・税・その他の過去問題集。法令上の制限及びその他の分野の問題を226問収録しています。
◆問題の重要度は「カンターン」「普通」「難しい」「超難」の4段階に分けられています。「過去問宅建塾の特長と使い方」(vページ)に「初めて解くのに超難問を間違ったと悩む必要はないし、3回目なのにカンターンな問題を間違うようでは理解不足だ」とあります。
しかしながら難易度の説明はこれしかありません。
『出る順宅建士 ウォーク問過去問』には正答率が記載されているのでそれを目安にできますが、本書には正答率の記載もなし。受験生が難易度レベルをつかみにくい点は不親切と指摘せざるをえません。
◆法令上の制限及びその他の分野226問の重要度別の内訳は次の通りです。
- カンターン→75問
- 普通→92問
- 難→58問
- 超難→0問
- 1問のみ重要度表記なし
重要度表記のあった225問のうち、「カンターン」と「普通」は計167問で74.2%、「難」は58問で25.8%でした。
ちなみに『2023年版 宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』の法令上の制限その他の分野は100問中Aランク93問(93%)、Bランク4問(4%)、Cランク3問(3%)という構成(宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集2023年版購入レビュー より)。本書よりも『トリセツ』のほうが初学者にとってより取り組みやすい問題集となっています。
◆当サイトでは、宅建初学者が最初に手にする宅建テキストとセットの分野別問題集は、Aランク問題中心の300問程度のものをおすすめしています。基礎問題を中心に1ヶ月程度で1周しやすいため基礎固めに向いているからです。
しかしながら、本書は法令上の制限及びその他の分野だけで226問も収録しています。全分野では3冊合計677問にもなります。これでは基礎固めには不向きです。
実際に、テキストに『らくらく宅建塾』、分野別問題集に『過去問宅建塾』1・2・3を選択してしまい途方に暮れてしまった受験生の方から相談のコメントを受けています(当サイトのおすすめ宅建テキスト2023年版購入レビュー【独学向け】のコメント欄をご参照ください)。宅建学習を始める時期が遅くなればなるほど、本書の収録問題集は重荷になる一方です。
『らくらく宅建塾』シリーズ問題集は基礎固めには不向きです。それでも用いるのであれば日々の学習計画をしっかり立てた上で実行してください。
※過去問習熟には合格者正答率を記載している『出る順宅建士 ウォーク問』をおすすめします。
◆本書の見開き左側問題文ページのタイトル上には5回分のチェック欄があります。最低でも5回は周回・・・できるようがんばってください。
◆本書は『2023年版 らくらく宅建塾』とリンクしています。解答・解説ページの各肢に『らくらく宅建塾』の該当ページが記載されています。問題を解いていてわからないことがあったらすぐにテキストの該当箇所を開く癖をつけましょう。
◆法改正情報・正誤等ネットサービスがあります。必ずご確認ください。
◆本書を問題集として選ぶかどうかは『2023年版 らくらく宅建塾』を使うかどうか、そして過去問宅建塾3冊をこなせるかどうか次第です。
問題集を先に選ぶのではなく、テキストをどれにするかについてよく考えることを強くおすすめします。