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宅建テキストは各出版社から毎年数多く発売されています。当ブログではそれらの中から厳選して個別にレビューし、おすすめ宅建テキスト2023年版購入レビュー【独学向け】にまとめました。
『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』以外の宅建テキストも見ておきたい方はそちらもご一読ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト選びの参考になさってください。
2023年宅建試験合格を目指し、がんばりましょう!
『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』 基本データ
『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』基本データです。
書名 | 2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS |
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◆宅建年度別問題集のチェックポイントは次の5点です。
- 年度別過去問を何年分収録しているか
- 年度別過去問を何回分収録しているか
- 法改正による改題にどう対応しているか?
- 問題の各肢にマークはあるか?
- テキストとリンクしているか?
これら5点についてみていきましょう。
『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』 詳細レビュー
◆『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』についての5つのチェックポイントについての結果は以下の通りです。
- 年度別過去問の収録年数:12年
- 年度別過去問の収録回数:14回
- 法改正への対応:削除および改題(改題には★マークあり)
- 問題の各肢にマークはあるか?:無し
- テキストとリンクしているか?:している
宅建年度別過去問を12年間・14回分収録している
◆『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』は宅建年度別過去問を12年間・14回分を収録しています。
収録年度は平成23年度〜令和4年度試験。令和2年度および令和3年度は12月試験も収録。
宅建年度別過去問集の中には、12年間・12回分収録しているもの(12月試験を未収録)や、10年間・12回分(12月試験を収録しているが平成25年以降しか収録していない)ものがあります。
それらに対し、本書は12年間・14回分の年度別過去問を収録しています。年度別過去問をより多く解いておきたい受験生にはベストの選択となります。
法改正には削除と改題で対応している
◆ 『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』は法改正によって成立しなくなった問題については「削除と改題の両方で対応」しています。
管理人個人としては、「法改正により出題内容そのものが成立しなくなった問題」は削除すべきと考えています。例えば平成24〜平成29年度に出題された民法条文規定についての問題は改正民法が施行された令和2年度以降は出題されていません。改正民法施行によって役割を終えた問題ですので、削除での対応がベターでしょう。
とはいえ、法改正によって今後出題される可能性が高いものについては改題しておいたほうが受験生にとって親切です。
◆年度別過去問には「120分間という本試験の時間内でのペース配分をつかむ」という役割があります。
この役割を重視する受験生にとっては、法改正にはできるだけ改題で対応して50問(実際は問48統計を除く49問)を提供してある年度別過去問集を利用するほうが良いでしょう。※ただし、改題によって難易度が変わりうることは頭にいれておいてください。
◆本書の対応は削除と改題の両方です。
例えば令和4年度問28は宅建業法の重要事項説明についての問題でした。重要事項説明の交付については法改正によって電磁的方法による提供ができるようになりましたので、この点をふまえて改題しておくほうが受験生にとって親切です。本書は改題によって対応しています(令和4年度問28肢3参照)。
一方、平成24〜平成29年度に出題された民法条文規定についての問題は、改正民法が施行された令和2年度以降は出題されていません。改正民法施行によって役割を終えた問題ですので、こちらは削除での対応がベターでしょう。本書でも削除されています。
このように、本書における法改正問題への対応は削除と改題の両方が採用されています。
問題の各肢にはマーク無し
◆『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』の問題の各肢にはマークがありません。
宅建年度別過去問集には、各肢に問題の難易度を付しているものがあります。
中には「深入り厳禁」を含めた重要度マークを付しているものもあります。宅建試験では、肢問の中に難解なものを混ぜていることがあります。難解なので、正答率はとても低いです。このような肢問は合否にほとんど関わらないため、捨て肢(すてあし)と呼ばれています。
捨て肢マークは学習する上ではとても有益です。宅建試験合格にとって大切なことは「多くの受験生が正答する問題を確実にとること」です。捨て肢にこだわって重箱の隅をつつくようなマイナーな論点にこだわるより、例年出題されている頻出項目をきっちりとることのほうがよほど重要だからです。
◆ただし、問題の各肢にマークが付されていると、繰り返し解く際の目印になってしまって正解肢を覚えやすくなってしまうことも事実です。それが嫌な受験生は、本書のような各肢にマークのない年度別過去問集を選択すると良いでしょう。
テキストとリンクしている
◆『2023年度版 わかって合格る宅建士 過去問12年PLUS』は、『2023年度版 わかって合格る宅建士 基本テキスト』とリンクしています。
本書の解答・解説ページには、各問について『わかって合格る宅建士 基本テキスト』の該当箇所(編・Chapter・Section)が記載されています。『わかって合格る宅建士 基本テキスト』と一緒に学習すると効率的です。
インターネットアフターサービスあり
◆本書は、読者特典として統計問題の改題(12年分)をWebダウンロードサービスにて提供するとのことです(2023年8月予定)。
統計は毎年新しいデータから出題されます。かならずおさえておきましょう。
長所・短所
- 宅建過去問を12年間・14回分収録している
- 『わかって合格る宅建士 基本テキスト』とリンクしている
- 法改正で成立していない問題もすべて改題して掲載したほうが良いという受験生には向かない
- 問題の各肢問に難易度ランクがあったほうが良いという受験生には向かない