『2023年版 史上最強の宅建士問題集』の購入レビューです。
2023年宅建試験合格を目指し、がんばりましょう!
2023年版 史上最強の宅建士問題集』 基本データ
『2023年版 史上最強の宅建士問題集』 基本データです。
書名 | 2023年版 史上最強の宅建士問題集 |
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◆『2023年版 史上最強の宅建士問題集』 は509ページ+頻出TOP90宅建暗記カード153ページ。暗記カードのみ分冊可です。
分冊しても常時携行するには重いです。
◆Kindle版はありません。
◆二色刷でオレンジ気味の赤を強調色にしています。赤シート対応です。
ただし、各項目冒頭の「ポイント」欄の背景色もオレンジのため、「ポイント」については強調文字が見にくいです。
◆本書は『2023年版 史上最強の宅建士テキスト』とリンクしています。解答・解説ページの最下段に『2023年版 史上最強の宅建士テキスト』の該当ページが記載されています。
◆正誤表・法改正・統計データ(統計データは2023年8月以降)がナツメ社のHPから閲覧できます。
『2023年版 史上最強の宅建士問題集』購入レビュー
◆本書は『史上最強の宅建士』シリーズ唯一の問題集です。ただし、4肢択一形式分野別問題集ではなく一問一答形式問題集です。
当サイトでは、宅建基礎固め用として300問程度の4肢択一形式分野別問題集を推薦しております。しかしながら、『史上最強の宅建士』シリーズの問題集は本書しかありません。
『史上最強の宅建士テキスト』をメインテキストに選んだ方は本書で学習することとなります。
◆収録問題は1473問です。
宅建試験は4肢択一形式の問題が50問、すなわち肢問が200問出題されます。
したがって、本書が収録している一問一答形式問題1473問は宅建試験7.365回分の問題数に相当します。
◆1473問の内訳です。
- 宅建業法→399問
- 権利関係→516問
- 法令上の制限→331問
- 税・その他→227問
◆本書は、見開きの左ページに「問題」が、右ページに「解答・解説」が記載されています。
◆各問題には試験年度・問題番号・肢番号が記載されています。出典問題に当たりたいときに至極便利です。
法改正で改題した問題には肢番号の次に「改」と付されています。
問題には過去問以外にもオリジナル予想問題も含まれ、[予想問題]と付されています。
◆各項目の見出しには平成10年移行の出題回数に応じた★マークが付されています。
◆問題解説文には、「出題される重要ポイントが太字」で、「暗記すべき語句・数字」がオレンジ気味の赤字で書かれています。
「暗記すべき語句・数字」および解答の○×は付録の赤シートで隠れます。問題を解くときは右頁に赤シートをかぶせておきましょう。
◆問題番号の左に1回分のチェック欄があります。1回ではぜんぜん足りませんので、6回、7回と周回しましょう。
◆本書は全部で509ページ。A5版ですので携行性は悪いです。
他社の一問一答問題集にはB6版や新書版があります。アプリが付録になっているものもあり、そちらのほうが携行性は良いです。
◆日頃持ち歩くとすれば巻末分冊可の「頻出TOP90宅建暗記カード」です。こちらは153ページと薄いです。ただ、文字がぎゅっと詰まっているので見にくいです。
◆他社の一問一答集にはテキストとリンクしていないものや問題の出典がまったくわからないものがあります。
本書はその両方ともクリアしており、しかも解答・解説に一手間かけられています。学習しやすく編集されており、テキストと一緒に用いることで効率的に学習できる一問一答集と言えます。
◆ただし、他社の300問分野別問題集にほぼ標準で記載されている問題毎の重要度ランクがありません。
宅建試験では、同じ項目の問題であっても重要度・難易度が異なるものが出題されます。そのため、例えば「制限行為能力者」についての出題でも簡単なものも難しいものも出題されます。
この点については本書ではカバーされていません。
また、当サイトではABランクで95%以上を占めている300問4肢択一分野別問題集を推薦しています。理由は、基礎知識で解ける・解きやすい問題に絞って周回することで基礎を固めるためです。
本書は各問=各肢別にランク分けがされていないため、この目的には使えません。
本書のアピールポイントは「令和2年〜4年の試験に対するカバー率は、本冊+別冊で97%」とあるように宅建試験におけるカバー率の高さです。
しかしながら、宅建試験で合格に直結するのは合格者正解率66%もしくは受験者正解率50%以上の平易な問題(すなわち多くの受験生が落とさない問題)を確実に取ることです。カバー率はそれほど重要視する数値ではありません。
もし、本書で宅建試験に挑むと決めた方は、頻出項目★★★★★〜★★★はかならず100%解けるように仕上げましょう。
◆宅建問題集には本書のような一問一答形式と4肢択一択一があります。4肢択一形式だと正解番号を覚えてしまう危険性があるため、一問一答形式を薦める考えの方がいます。
基礎知識の獲得は一問一答のほうがしやすいのは確かです。とはいえ、4肢択一形式の問題であっても、それぞれの肢を一問一答と見なして取り組めば同じことです。
一方、本試験問題を解く訓練は4肢択一に軍配が上がります。
◆一問一答問題集と4肢択一問題集のどちらにも特長があります。
鉄則としてこれだけは言えることは、「問題を解くときは、かならず「すべての選択肢について」根拠を明らかにしながら正誤判定できるようにすること」に他なりません。
一問一答問題集であっても、必ず根拠を明らかにしながら正誤判定できるよう、心がけましょう。
根拠を明確にできないまま漫然と正解不正解を「当てる」のではなく、わからない問題は解答・解説で理解してから再度問題に戻り、根拠を明確にできるまで繰り返し解く癖を付けてください。それが合格への近道です。がんばりましょう!
◆宅建テキストは各出版社から毎年数多く発売されています。当ブログではそれらの中から厳選して個別にレビューし、おすすめ宅建テキスト2023年版:購入レビュー34選【独学・初学者向け】にまとめました。
本書以外の宅建テキスト・参考書・問題集も見ておきたい方はそちらもご一読ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。宅建教材選びの参考になさってください。