宅建問題集は、テキストとリンクしているものを選ぶのが鉄則です
今回レビューする『2023年度版 どこでも学ぶ宅建士 テーマ別厳選過去問』は、『2023年度版 どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト』とリンクしている問題集です。
今すぐ無料で使える宅建教材
◆今すぐにでも宅建学習を始められる教材としておすすめできるのがAudible版『パーフェクト宅建士聞くだけ 』です。
◆『パーフェクト宅建士聞くだけ 』はAmazonのAudible(オーディブル)というオーディオブックサービス。再生するとテキスト本文を読み上げてくれます。
読み上げ、というとスマホ・タブレットでの読み上げ機能をイメージするかもしれませんが、『パーフェクト宅建士聞くだけ』はプロがナレーションを担当しているので、合成音声とは比べものにならないほど聞きやすいです。
◆再生時間は12時間29分。
1.2倍速でもしっかり聞き取れますので10時間24分に短縮できます。朝・昼・晩各30分ずつ7日間聞けば終えられます!
◆宅建では民法・宅建業法・建築基準法などから出題されます。これらの法律に初めて触れる方は法律用語になじみがないため、いきなりテキストを読んでも挫折しかねません。
用語になじみのないままテキストで学習するより、一度でも用語を耳にしてからテキストを開いたほうがスムーズに学習に入れます!
注:Audible版の定価は『2023年版パーフェクト宅建士聞くだけ(全3巻)』は定価¥12,500。購入せず、Audibleに入会して聞く方がお得です。
◆AmazonのAudibleに初めて登録する方は『パーフェクト宅建士聞くだけ 』のみならず、Audible会員プラン聴き放題対象コンテンツを30日間無料で利用できます。
『パーフェクト宅建士聞くだけ (2023年版・全3巻)』をクリックすると、Audibleに登録したことが無い方は「無料体験を試す」というオレンジのボタンが表示されます。
(画像はAudibleのHPより)
※すでにaudibleを利用したことがある方は「無料体験を試す」ボタンが表示されません。
※※Amazonは30日間返品可です!誤って「¥12,500」をチェックして購入した場合は返品してください!!
管理人の知る限り、実質無料かつこれほど手軽に宅建試験全範囲を1周できる製品版教材はこれだけです。耳からのインプットは記憶の定着にとても役立ちます!
『パーフェクト宅建士聞くだけ』を足がかりにして、スムーズに宅建学習に入りましょう!
注:『パーフェクト宅建士聞くだけ』だけで宅建試験に挑むことはできません。必ず宅建テキスト・問題集と併用してください。
『2023年度版 どこでも学ぶ宅建士 テーマ別厳選過去問』基本データ
以下は2023年版のレビューとなります。
書名 |
2023年度版 どこでも学ぶ宅建士 |
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価格 | |
Kindke版 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | 法令上の制限123ページ、その他78頁 |
発行所 | |
発行日 | |
色 | |
付録 | |
ネットサービス | |
編著 | |
◆『2023年度版 どこでも学ぶ宅建士 テーマ別厳選過去問』はA5サイズ。
分冊ではなく、丸ごと一冊の4肢択一形式分野別問題集です。
◆見開きの左ページに問題、右ページに各肢の解答・解説が記載されています。
◆二色刷りですが赤シート等の付録はありません。A4サイズの紙を半分に折ったものなどで右ページを隠しながら問題に取り組むと良いでしょう。
◆左ページの問題文のフォントにくらべると右ページのフォントがやや小さいですが、読みにくさはそれほど感じないとは思います。ただ、右ページ下の「攻略ポイント」にはやたら小さな字が使われている場合があります。
読みやすさの感じ方には個人差がありますので、購入を検討する際はAmazonや書店で確認してからにしてください。
※下の「Amazonで探す」ボタンからAmazonのページに移行できます。
『2023年度版 どこでも学ぶ宅建士 テーマ別厳選過去問』 レビュー
◆4肢択一問題を301問収録しています(表紙には「300問」とありますが301問収録でした)。
テキストとリンクしている問題集としては標準的な問題数です。ただし、これだけでは問題数としては不足しています。
あくまで「基礎を習得するための問題集」であることを意識しながら活用しましょう。
◆301問の分野別内訳です。
- 権利関係→94問
- 宅建業法→108問
- 法令上の制限→61問
- 税・価格の評定→20問
- 5問免除)→18問
統計についての問題はありませんが、法改正情報とともに「はじめに」に記載されているURLにて追録されます。かならずチェックしましょう。
◆問題の重要度はS〜Cの4段階に分けられています(本書の利用法より)。
- S:特に重要!合格者は絶対落とさない
- A:必ず取りたい
- B:合否の分かれ目!取れれば合格は目前
- C:難問だけど、取れれば儲けもの
S・A・Bランク問題は合格を勝ち取る上で必須となる基礎問題です。正解率100%になるまで仕上げましょう
◆問題の重要度別の内訳は次の通りです。
- 権利関係→S:10問、A:42問、B:35問、C:7問
- 宅建業法→S:51問、A:47問、B:9問、C:1問
- 法令上の制限→S:18問、A:31問、B:11問、C:1問
- 税・価格→S:3問、A:12問、B:4問、C:1問
- 5問免除→S:7問、A:11問、B:0問、C:0問
301問の重要度構成はS:89問、A:143問、B:59問、C:10問でした。
S・Aランク合計で232問、Bランク59問、Cランク10問となります。S・A・Bランク問題が301問中96.7%を占めています。
ちなみに『2023年版 宅建士 合格のトリセツ 基本問題集』は300問中A・Bランク問題が98%(宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集2023年版購入レビュー より)。
本書は、分野別問題集の中では『トリセツ』に次いで基礎問題率が高いです。基礎固め用分野別問題集として遜色ありません。
※本書は『トリセツ』よりもBランク問題が多く記載されていますが、これは権利関係94問中でBランク問題が35問(37.2%)を占めているためです(Bランク問題は宅建業法で8.3%、法令上の制限で18%にすぎません)。
近年の権利関係は難化傾向にあります。本書は権利関係対策をやや強化した分野別問題集となっています。
◆本書の各選択肢には「よく出る」「釣り針(ひっかけ)」「難」「禁止(無視してOK)」のアイコンが付されているものがあります。
それぞれ注意すべきではありますが、問題を解くときはかならず「すべての選択肢について」根拠を明らかにしながら正誤判定できるようにしましょう。個数問題・組み合わせ問題への対応に直結するからです。
本書でも、S・Aランク問題中31肢が「禁止(無視してOK)」すなわち捨て肢でした。
S・Aランク問題は合格に直結する基礎問題です。捨て肢に惑わされることなく得点できるよう、基礎問題を確実に得点できるようにしておきましょう。
◆解答・解説ページの右上には合格者正答率と不合格者正答率が記載されています。合格者正答率50%以上の問題(つまり合格者の2人に1人が正答できた問題)は難易度ランクにかかわらず重要な問題です。かならず正答できるようにしておきましょう。
◆解説各肢には条文番号も付されています。条文に当たってまで調べたい受験生には参考になりますが、宅建試験で覚えておくべき条文番号は宅建業法34条の2・35条・37条および農地法3条・4条・5条くらい。原則としてこの条文番号は無視して学習しましょう。
◆本書の見開き左側問題文ページのタイトル内に3回分のチェック欄があります。3回と言わず最低でも5回は周回して基礎を習得し、次の問題集に移行すると良いでしょう。
◆本書は『2023年度版 どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト』とリンクしています。右ページ上の「解説」の右側に『基本テキスト』の該当箇所が記載されています。問題を解いていてわからないことがあったらすぐにテキストの該当箇所を開く癖をつけましょう。
◆法改正情報・正誤等ネットサービスがあります。必ずご確認ください。
◆本書を問題集として選ぶかどうかは『2023年度版 どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト』を使うかどうか次第です。
問題集を先に選ぶのではなく、テキストをどれにするかについてまず熟考することを強くおすすめします。
2024年版はこちらです。