賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ

賃貸不動産経営管理士試験、宅地建物取引士資格試験、FP3級・2級合格を目指す受験生を応援します。

【宅建テキスト】TACわかって合格る宅建士基本テキスト2019年度版 詳細レビュー

※2019年8月3日更新
市販テキストで宅建を勉強する独学・初学者にとって、宅建テキスト選びは何より大切です。

たくさん発売されている宅建テキストのうち、ブログ管理人は詳細レビューのため16冊購入しました。うち、現時点で11冊それぞれについて個別にレビューし、『【宅建テキスト・問題集・過去問題集】独学・初学者向けおすすめレビュー』にまとめました

TAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』(「合格る」は「うかる」と読みます)以外の宅建テキストも見ておきたい方はそちらもご一読ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト選びの参考になさってください。

2019年宅地建物取引士資格試験合格を目指し、がんばりましょう。

2019年度版 わかって合格る宅建士 基本テキスト 表示画像

2019年度版 わかって合格る宅建士 基本テキスト 表示画像

宅建テキストについてのブログ管理人の考え

宅建テキストについてのレビューポイントは主に次の二つです。

  1. 合格に不要な情報が掲載されていないかどうか
  2. 読みやすいフォント・色・紙面構成にデザインされているか

① テキスト選びで何よりも大切なことは、合格に不要な情報が掲載されていないことです。

テキストに必要な知識を記載するのは当然です。しかしながら、試験では問われない・出題されない知識、すなわち合格に不要な知識までを記載しているテキストは本末転倒です。

ありていに言えば内容を厳選しているかどうか、ということに尽きます。実はこれが難しい。なぜなら、過去の出題傾向を的確に分析しなければできないことだからです。

むしろ詳しく長く多くのことを書く方が楽なのです。これまで出題された事項について網羅すれば良いのですから。

宅建を初めて受ける方が「宅建 テキスト」や「宅建 テキスト おすすめ」で検索し、上位表示の記事がすすめるテキストを漫然と選んでしまうのもしかたないと思います。

でも、そういった記事のおすすめテキストの中には宅建本試験にはまず出題されない知識を何年も続けて掲載しているものが見受けられます。この見極めは宅建初学者にはまずできません。

でも、ちょっと考えてみてください。本試験に出題される可能性が非常に低い知識までインプットすることが受験生にとって有益と言えるでしょうか?

ブログ管理人はそうは思いません。

時間は有限な資源です。仕事や家事や学業の合間を縫って勉強する受験生には、本試験に不要な知識までインプットする時間はありません。

合格に不要な情報が掲載されていないテキストを選ぶことは何よりも重要なのです。

※もちろん、時間が自由に使える場合はその限りではありません。

② 読みやすいフォント・色・紙面構成になっているテキストを選ぶことは、その次に重要です。なぜなら、テキストの読みやすさは視覚への負荷の度合いに直結するからです。

小さなフォントで書かれていると、それだけで視覚に負荷がかかります。いろんな種類・大きさのフォントが使われていたらなおさらです。

構成と色使いもそうです。

小さな字や図表が紙面にぎっしり詰め込まれているテキストは読みやすいでしょうか?

今やフルカラーのテキストが主流になりつつありますが、フルカラーだからと言って読みやすくデザインされているとは限りません。

読みやすさを意図したはずが、むしろ情報過多になっているフルカラーテキストも見受けられます。

◆テキストは合格まで長い時間を共にする相棒です。

繰り返し繰り返し何度も何度もひらくテキストは、読みやすいフォント・色・構成にデザインされたものを選ぶべきです。

そして、①と2が揃ったテキストはさくさく読み進められます。

なお、宅建テキストの「文章の書き方・説明の仕方」については評価対象外にしています。はっきり言ってどのテキストも大差ありません。文章のちょっとした書き方の差が合格を左右するほど宅建は甘くないです。

この数字を見たらやる気を無くすかもしれませんが、市販書籍を使う受験生の合格率は推計8%前後。市販テキストで勉強した宅建受験生が10万人とすれば、合格者は8000人しかいないことになります。市販テキストによる独学での宅建合格はかなりの狭き門なのです。

それでも独学で宅建を受験するのであれば、特に初学者は無駄が少なくて目が疲れにくいテキストを早々に1周し、問題集・過去問集・ネットで視聴できる優良コンテンツ(宅建みやざき塾の無料Youtube講義は本当におすすめです)などを組み合わせて何度も何度も反復学習するしかありません。

どんなに丁寧に書かれているテキストであろうと、1回読んだだけで宅建本試験問題に挑んでもろくな点はとれません。だからこそ宅建テキストは何回も何回も読み込む必要があります。

そのためにはさくさく読める="インプット項目を厳選し、読みやすくデザインされているテキスト"が望ましい、というのがブログ管理人の考えです。

長い前置きをお読みくださり、ありがとうございました。

ではTAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』 のレビューに移りましょう。

TAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』  基本データ

TAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』 基本データです。

テキスト基本データ

書名 2019年版 出る順宅建士 合格テキスト
価格
¥3,240(税込)
Kindke版の価格
分冊の有無
ページ数
①権利関係222ページ ②宅建業法162頁
③法令上の制限162頁
④その他関連知識74頁+厳選過去問51頁
発行所
TAC出版
発行日
2018年12月19日
フルカラー
付録
赤シート
ネットサービス
著者名
木曽計行
著者の宅建合格点予想実績


◆TAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』 は4分冊に分けられます。テキスト部分620ページ+その他関連知識に「厳選過去問プレミアム50」の51ページ、計671ページが分冊可です。携行性は問題ありません。

◆Kindle版はありません。

◆「厳選過去問プレミアム50」は2019年度本試験の出題を予想した宅建本試験形式の問題(権利関係14問、宅建業法20問、法令上の制限・税等11問、5問免除問題5問)50問です。

◆各項目の重要度はランク分けされず、「!重要」とマークされています。

◆フルカラー印刷ですが、重要項目は黒太字と赤太字で印刷されています。赤太字は赤シートに対応しています。赤シートも付属しています。

◆黒太字と赤太字の強調箇所は本文テキストと違うフォントになっています。読みにくく感じられました。

【スポンサーリンク】

 

TAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』 レビューポイントチェック

それではTAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』について2つのレビューポイントをチェックしましょう。

宅建本試験に不要な情報まで書かれているため、初学者にはおすすめしない

宅建初学者にできないことの一つが、「これまでの宅建本試験にほとんど出題されない情報を見極めること」です。

信頼できる資格スクール・講師はこのことをきちんと教えてくれます。プロを利用する大きなメリットは無駄の少ない学習にあります。

初学者にもできる2つのポイントについてチェックします。

◆1つ目は「民法○○条」と書かれているかどうかです。

民法○○条とか借地借家法第9条・第33条だのと書かれている宅建テキストもありますが、宅建本試験を解く上でそんなことを覚える必要はまったくありません。

しかしながら・・・

本書ではこんな具合に条文名が付されています。

未成年者には、親権者、もしくは未成年後見人という保護者がつけられます。未成年後見人については、一定の者の請求により家庭裁判所が選任するほかに、遺言による場合もあります(839条、840条)。(本書p.10より引用)

すでに述べた通り、宅建本試験では民法○○条まで暗記する必要はまったくありません

平成30年度宅建本試験の権利関係14問で○○法○○条が登場したのは問12の借地借家法第38条・第39条・第40条だけです。

しかも、問題文に第38条は定期建物賃貸借、第39条は取り壊し予定の建物の賃貸借、第40条は一時使用目的の建物の賃貸借とそれぞれ明記されています。 

宅建テキストに○○法○○条と書かれていると、それも含めて覚えなければと思うかもしれませんがそんなことはありません。条文番号を覚える必要はありません(宅建業法34条・35条・37条、農地法3条・4条・5条は覚えましょう)。

受験生には宅建本試験でまず出題されない知識を頭に入れる暇などありません。時間は有限です。

不要な知識をインプットしないことはとても重要なのです。

◆2つ目は国土利用計画法です。『らくらく宅建塾』のレビューでも書きましたが、宅建本試験では国土利用計画法の監視区域・注視区域・規制区域についてはほぼ出題されていません(監視区域内の事前届出についてのみ出題されています)。

本書では国土法に16ページも割いています。そこまでの分量は宅建本試験では不要なのです。しかも国土法にまで「事後届出制の内容(23条〜27条の2)(本書p.490)」と書かれています。

※本書では「○○条」が権利関係・法令上の制限のみならず宅建業法にまで付されています。

国土法はあくまで一例にすぎません。本書は宅建本試験の範囲を超えた情報まで記載されている宅建テキストです。

宅建本試験にまず出題されないことまでしっかり勉強したい方はそこまで暗記しておいてもかまわないでしょう。ですが、宅建初学者にはおすすめできません。余計なインプット項目が多いテキストと言わざるをえません。


ではデザインについてチェックしましょう。

テキスト本文は読みにくいが図表は見やすい

すでに述べた通り、テキストの強調箇所には黒太字と赤太字が用いられており、本文とそれらのフォントが変えられています。

より強調したいという意図のあらわれとは思いますが、本文テキストを読んでいると目が疲れてきます。もちろん個人差はありますので、人によっては気にならないでしょう。書店で手にとって読んでみることをおすすめします。

一方、図・表、特に「理解しよう」と「試験に出る!POINT整理」は見やすいです。フルカラーの宅建テキストの中には、図表に大小・各色・各種フォントを散りばめたせいでかえって見難いものがあるのですが、本書はそんなことはありません。見やすくデザインされています。

本文テキストに過去問出題年が表記されている点は評価できる

初学者向けテキストとして本書はおすすめできないのですが、他の宅建テキストにはあまり見られない本書独自の長所としてあげておきたいのが、本文テキストに過去問出題年が表記されていることです。

過去問に出題された事項については、本文テキストに赤下線が引かれ、下線末端の下に「H20」と書かれています。

本文テキストをぱっと見て、赤下線があるところ、しかも「H22・27・28」などと書かれていたら、そこが頻出箇所ということが一目でわかります。「H○○」のフォントこそ小さいものの、この点は評価できます。 

ただし、赤の下線も人によっては目障りになりかねません。

本文テキストのアイデアは理解できるのですが、人によって意見が分かれるデザインと言えるでしょう。

インターネットアフターサービスあり

宅建テキストは、一度購入したらそれでOKというわけではありません。

宅建は毎年4月時点の法改正が試験範囲に入ります。出版時期によってはそこをカバーしていないテキストがあるのはある程度やむを得ません。

この点をフォローするのがインターネットアフターサービスです。

TAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』には、法改正、統計情報等のインターネットサービスが用意されています。テキストの「本書の利用方法」に目を通しましょう。※要Web登録、登録期限は2019年9月30日

長所・短所

  • 図表は見やすい
  • テキストに過去問出題年が表記されていて、頻出箇所がすぐ判別できる
  • インターネットアフターサービスあり
  • 本文テキストに複数種のフォントが混在しているため、目が疲れやすい(人によりけりなので要確認)
  • 宅建合格に不要な情報が含まれているため、初学者がさくさく読み進められるテキストとは言えない

市販宅建テキストで最も情報量が多いのはLEC『2019年版 出る順宅建士 合格テキスト』ですが、そこまではいかないまでも本書TAC『2019年度版 わかって合格る 宅建士基本テキスト』にも試験範囲を超えた情報が記載されています。このため、「初学者がさくさくと繰り返し読みこなしてどんどんインプットする」タイプの宅建テキストではありません。

ただし、分冊版で条文名を含めた広範囲な学習をしたい受験生には向いているかもしれません。

 

宅建問題集はテキストと連動したもののほうが調べる際に時間を節約できます。

 

本書以上に情報量が詰め込まれている市販宅建テキストで勉強したい方にはLEC『2019年版 出る順宅建士 合格テキスト』がおすすめです。詳細レビューはこちらです。

【スポンサーリンク】

 

おすすめ宅建テキスト・問題集・過去問題集

宅建テキストは「これで受かった!」というネット記事を鵜呑みにして安易に選ばないほうが賢明です。

試験で問われないことまで書かれているテキストは避けたほうが良い、というのがブログ管理人の考えです。

どの宅建テキストにも長所短所ありますが、宅建独学・初学者向けに1冊だけ選ぶとすれば、LECの『2019年版 きほんの宅建士 合格テキスト』がおすすめです。ただし、記載されていない事項もありますので詳細レビュー(LECの『2019年版 きほんの宅建士 合格テキスト』)を必ずお読みください。

『きほんの宅建士 合格テキスト』で基本をおさえたら宅建みやざき塾のYoutube講義や問題集・過去問で補完しましょう。なお、問題集に収録されている過去問だけでは絶対量が足りません(市販のどの問題集でもそうです)。問題集以外に本試験過去問を最低10年分はきっちりおさえましょう。

 

『きほんの宅建士合格問題集』にもKindle版があります。

 

過去問集でおすすめなのは、各問のみならず選択肢それぞれにまで難易度(復習の目安)が付されている『2019年度版みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』です。

 

過去問集をもうひとつ。例えば"時効"だけ、"重要事項説明"だけなど、特定分野の過去問を集中的に学習したいなら『2019年度版スッキリとける宅建士 過去問コンプリート12』がとても便利。苦手分野の克服に役立ちます。こちらも各問の難易度と各選択肢の重要度が記載されています。

プライバシーポリシー/©2018-2019 賃貸不動産経営管理士試験合格応援ブログ https://www.chintaikanrishi.com