【2025年6月18日更新】
『どこでも!学ぶ賃貸不動産経営管理士 基本テキスト2025年度版』の購入レビューです。賃貸不動産経営管理士試験に独学で挑む初学者受験生のテキスト・過去問題集選びの参考になれば幸いです。
2025年度賃貸不動産経営管理士試験合格を目指し、がんばりましょう!
『どこでも!学ぶ賃貸不動産経営管理士 基本テキスト2025年度版』 基本データ
『どこでも!学ぶ賃貸不動産経営管理士 基本テキスト2025年度版』基本データです。
書名 | どこでも!学ぶ 賃貸不動産経営管理士 基本テキスト2025年度版 |
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Kindke版 | |
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ネットサービス | 正誤表のみ |
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◆本書のレビューは2022年度版以来となります。
ちなみに2021年度版467ページ、2022年度版438ページ、2023年度版428ページ、2024年度版428ページと推移し、2025年度版は420ページ(注:この420ページは、巻頭の「はじめに・本書の利用法・判例・受験ガイダンス・目次」及び巻末の「広告・奥付」を含む)。
学習項目は年々増えているはずですが、ページ数がなぜか年々減っている賃貸不動産経営管理士テキストです。
『みんなが欲しかった!賃貸不動産経営管理士の教科書』が2023年度版364ページ、2024年度版404ページ、2025年度版424ページと増えています。
『どこでも!学ぶ賃貸不動産経営管理士 基本テキスト2025年度版』 購入レビュー
では『どこでも!学ぶ賃貸不動産経営管理士 基本テキスト2025年度版』の購入レビューにうつります。
◆本書はA5判、二色刷。欄外コメント等はフォントが小さいため読みにくいです。
◆本書は各章の重要度をS・A・B・Cの4段階に分けています。
しかしながら、そもそもCランク(最も重要度が低い)がありませんでした。
2022年度版も重要度ランクはS・A・B・Cの4段階でしたが、当時のランク付けは以下の通りでした。
- ランクS:過去7年毎回出題
- ランクA:過去7年で4〜6回出題
- ランクB:過去7年で1〜3回出題
- ランクC:出題なし
本書の2025年度版には重要度ランクの理由については一切書かれていません。
おそらく、当時のままもしくは当時に準じたランク付けを続けた結果、出題なしの章タイトルがなくなったため、2025年度版ではCランクがなくなったにもかかわらずそのまま編集していたものと推察します。
ちなみに32章のうち、Sランクは14章、Aランクは15章、Bランクは3章。
したがって本書のほとんどの章は重要項目となります。重要度ランクが機能しているとはいいがたいテキストと指摘せざるをえません。
『2025年度版 みんなが欲しかった!賃貸不動産経営管理士の教科書』はAランク29、Bランク16、Cランク9でした。
◆説明については『2025年度版 みんなが欲しかった!賃貸不動産経営管理士の教科書』より見劣りする箇所が見受けられます。
例として管理受託契約前の重要事項説明をあげます。
管理受託契約前の重要事項説明を行う者は業務管理者でなくともいいのですが、FAQ集(令和6年6月11日時点版)には「管理受託契約の重要事項説明を出向先の社員等へ委託することができるか」について記載があります。この点については令和7年度版公式テキストp.70に記載されており、公式テキストに準拠している『2025年度版 みんなが欲しかった!賃貸不動産経営管理士の教科書』p.36にも掲載されています。
一方、本書p.25には令和5年度問1および令和6年度問1についての記述はあるものの、「出向先の社員等への委託」についての記述がありません。
本テキストのみならず、欄外コメント等にも「過去問の選択肢を意訳しているコメント」(本書p.4より)を掲載するなど、過去問をより意識した編集にしています。表紙カバー表にも「過去のの出題実績反映済み」と書かれています。
しかしながら、賃貸不動産経営管理士試験はまだ過去問の蓄積が少ないため、過去問の焼き直しはあまり出題されていません。過去問の出題実績が肢にいたるまで掲載されているのは確かに親切ではありますが、それよりも公式テキスト『賃貸不動産管理の知識と実務』はもとよりFAQ集記載の情報をより掲載するほうが試験対策として有益ではないかと思います。
なお、本書表紙カバー表には「合格点を超える45点分※の基礎力がつく!」と書かれいますが・・・その根拠・説明が本書のどこに書かれているのか見つけることできませんでした。
◆それでも内容に関しては『2025年版 賃貸不動産経営管理士 合格のトリセツ テキスト&一問一答』よりも丁寧です。
とはいえ、本書をおすすめするかというと・・・おすすめランクは『トリセツ』テキストより低くなります。理由は、本書とセットになっている問題集(『2025年度版 どこでも!学ぶ 賃貸不動産経営管理士 過去問題集』)の収録問題数が250問と少ないため(『トリセツ』問題集は347問、『みんなが欲しかった!』問題集は445問収録)。
賃貸不動産経営管理士試験は過去問の焼き直しが少ないとはいうものの、過去問学習は必須です。本書と『2025年度版 どこでも!学ぶ 賃貸不動産経営管理士 過去問題集』は連携している点では『トリセツ』よりも良いのですが、いかんせん収録問題数が少ない問題集とテキストは受験生におすすめしにくいです。
もし本書と問題集をセットで購入した場合は、問題集は『みんな欲しかった!』でカバーしておいたほうが良いでしょう。
◆2025年版賃貸不動産経営管理士テキスト・問題集についてはこちらの記事をご参照ください。→賃貸不動産経営管理士テキストおすすめ2025ランキング【厳選購入レビュー】 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ