『賃貸不動産経営管理士基本テキスト(2019年度版)』の詳細レビューです。賃貸不動産経営管理士試験用テキストも数多く出版されるようになりました。独学者・初学者に合ったテキスト選びの参考になれば幸いです。
2019年度賃貸不動産経営管理士試験合格を目指し、がんばりましょう。
- 『2019年度版 賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』 基本データ
- 『賃貸不動産経営管理士基本テキスト(2019年度版)』 詳細レビュー
- 賃貸不動産経営管理士試験のおすすめテキスト・問題集・直前予想問題集(2019年版)
『2019年度版 賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』 基本データ
『2019年版 賃貸不動産経営管理士基本テキスト』基本データです。
書名 | 賃貸不動産経営管理士基本テキスト(2019年度版) |
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◆賃貸不動産経営管理士試験用のテキストとして最古参の『賃貸不動産経営管理士試験対策テキスト』が『賃貸不動産経営管理士基本テキスト』に名を変えリニューアル。
◆総ページ数は509ページ(索引含む)。索引がついたことで、使い勝手がぐっと上がりました(ブログ管理人が受験したときに用いた『平成29年度版賃貸不動産経営管理士試験対策テキスト』には索引無し・・・調べるのがめんどうでした)。
◆練習問題は記載されていません。過去問題集や一問一答を別途用意しましょう。
509ページは賃貸不動産経営管理士テキストでは分量が多い部類に入ります。
とはいえ、本書はどこを重点的に勉強したら良いのかがすぐにわかるように編集されたテキストです。
『賃貸不動産経営管理士基本テキスト(2019年度版)』 詳細レビュー
では『賃貸不動産経営管理士基本テキスト(2019年度版)』の詳細レビューにうつります。
本書のおすすめするポイントは3つあります。
◆第1のおすすめポイントは、各項目・分野について出題ランク別にS・A・B・Cの4つに分類していること。
テキスト・過去問題集ともに、出題頻度による重要度ランクがないものはおすすめできません。なぜなら、高得点率を要求される賃貸不動産経営管理士試験において、頻出問題は絶対に落としてはいけないからです。
出題ランクSは過去4年間毎年出題されている項目。出題ランクAは過去3年、ランクBは1〜2年、ランクCは出題なしを示します。
これまで出題のないCランク項目とはいえ、中には住宅セーフティネット法、家賃債務保証業者登録制度、住宅宿泊事業法(民泊新法)が含まれています。これら法改正で追加された事項は過去問だけでは対応不可です。最新年度版テキストでの学習を強くおすすめします。
いずれにせよ、賃貸不動産経営管理士試験は公式テキストに記載してあればすべて出題の可能性があります。
内容を絞りすぎたテキストや過去問だけで学習すると、本試験で見たことも聞いたこともない問題に窮するかもしれません。
◆第2のおすすめポイントは、過去問の該当箇所がテキスト中に記されていること。
過去問はテキスト本文中に「H28年問12」とあったり、欄外に矢印で「H28年問9」などと書かれています。例えば「定期建物賃貸借(Sランク)」のp.165はテキスト中に3箇所、欄外に5箇所も出題年・問番号が付されており、ぱっと開いただけで頻出箇所がわかるようになっています。
頻出箇所がすぐわかるということは、重点的に学習すべき箇所がわかりやすいことに直結します。
ブログ管理人が購入した令和元年度賃貸不動産経営管理士テキストのなかで、過去問の出題具合がここまですぐにわかるのは本書だけでした。
◆第3のおすすめポイントは、賃貸不動産経営管理士テキストでは分量が多いだけあって説明がしっかりしていること。
【賃貸不動産経営管理士試験】おすすめテキスト・問題集 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログにも書きましたが、ユーキャン、LEC、TACの賃貸不動産経営管理士テキストは内容を絞って学習しやすいよう編集されている反面、説明不足の点が見受けられます。
端的なのが家賃債務保証業者の行う事務が基幹事務に該当するかどうかについての説明です。本書ではこの部分の説明に2ページを割いて丁寧に図解しています。本試験で家賃債務保証業者の集金と基幹事務との関連について細かい点が問われた場合、他のテキストで対応できないかもしれません(平成29年問7肢3と同様の出題なら対応できるかもしれませんが)。
少ない分量のテキストで効率よく学習したいというのは管理人も同じ気持ちではありますが、賃貸不動産経営管理士試験は予告なく個数問題・組み合わせ問題を導入する(平成29年度)などしてくれてます(おかげでえらい目に遭いました)。次の試験で難易度を上げても不思議ではありません。
内容を絞ったテキストより、分量は多少多くても丁寧な説明をしている本書で学習することをおすすめします。
◆これら3つのおすすめポイントは、特に独学・初学者の方の学習の指針となるでしょう。
◆本書の構成は15編75章。1日3章こなせば25日で1周できる計算にはなりますが、1日では時間が足りない章もあります。
優先順位の高いS・A・Bランク項目を重点的に学習し、Cランク項目にも目配りできるよう計画的に学習しましょう。
◆ただし、本書はその分量のため、試験直前になって学習し始める受験生、とくに初学者には不向きです。
一方、宅建受験生は賃借人の募集・賃貸借契約(借地借家法)・宅建業法・相続・税などは軽く復習する程度で問題ないでしょうから、宅建本試験が終わってから1ヶ月の学習でも間に合うと思います(※もちろん受験生によりけりですが)。
◆正誤表のURLが記載されています。購入したら必ずチェックしましょう。
長所・短所
- 出題ランクがきちんと示されている
- 過去問の該当箇所がテキスト中に示されている
- 説明がしっかりしている
- 試験直前から勉強し始める受験生にとっては分量が多いため不向き
過去問題集は本書とリンクしている『賃貸不動産経営管理士過去問題集(2019年度版)』をおすすめします。
賃貸不動産経営管理士試験のおすすめテキスト・問題集・直前予想問題集(2019年版)
2019年版おすすめテキスト・問題集です。購入したら正誤表を必ずご確認ください。
おすすめの理由はこちらの記事をご参照ください。
【賃貸不動産経営管理士試験】おすすめテキスト・問題集 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ
『賃貸不動産経営管理士基本テキスト(2019年版)』
『賃貸不動産経営管理士過去問題集(2019年度版)』
『賃貸不動産経営管理士直前予想問題集(2019年度版)』重要数字攻略ドリルは特におすすめです。予想問題は弱点のあぶり出しと補強に使うのが良いと思います。
『イラスト図解でわかる!賃貸不動産経営管理士合格ドリル(2019年度版)』
『賃貸不動産管理の知識と実務 改訂4版:賃貸不動産経営管理士公式テキスト』
◆紙のテキストよりPC・タブレット・スマホでの学習のほうが向いている受験生にはオンライン講座のほうが良いかもしれません。2社についてのみ紹介しておきます。
◆スタディングの賃貸不動産経営管理士講座 は無料で試せます。8月31日まで10%オフクーポンを配布注。
短期合格セミナー、基本講座(ビデオ・音声による18講座約8時間30分)、WEBテキスト、問題集、セレクト過去問集が利用できるコース(¥11,800・税別)と、さらに実践力アップ講座(ビデオ・音声約2時間)、実践力アップ問題集も利用できるコース(¥13,800・税別)があります。
無料で試してから自分に合う教材かどうかしっかり吟味してみてください。
◆スタケンの賃貸不動産経営管理士WEB講座は通常¥19,800(税別)が先行申込価格¥14,800(税別)に→PCでもスマホでも。WEB受講型宅建講座『スタケン』 (宅建の案内ページへのリンクですが、途中に賃貸不動産経営管理士WEB講座へのボタンがあります)。
スタディングにはないオリジナル模試3回分が付いてます。
しかしながら賃貸不動産経営管理士講座の無料お試しがありません。無料登録して宅建講座(お試しあり)の動画を見て判断するしかない点と、無料とはいえ登録項目が多いのはデメリット。
◆資格スクエアにも賃貸不動産経営管理士講座があります。
ただ、確認したところ無料で視聴できる賃貸不動産経営管理士講座はありませんでした。宅建は22講座が無料で視聴できますので、登録(無料、フリーメールアドレスがOK)してからそれを見て判断するしかありません。
なお、スタディングおよびスタケンに比べると価格がかなり・・・→賃貸管理士講座 | 資格スクエア
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