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おすすめする宅建テキスト参考書2026(発売までの学習法も紹介)

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【令和6年10月4日】

2026年宅建試験対策におすすめする宅建テキスト・参考書および今から利用できる無料教材・動画等による学習法について紹介します。

まずは宅建用語に慣れることから始め、この1年間で基礎・基本を習熟しておくこと、毎日学習する習慣をつけておくことを強くおすすめします。

当記事が2026年度宅建受験生に役立てば幸いです。

<宅建用語は耳から慣れておきましょう!>

宅建には「善意」「悪意」、「心裡留保」、「錯誤」、「復代理」といった法律用語がふつうに飛び交います。

宅建学習を始めたはいいものの、これらの用語で宅建がイヤになってしまう場合もありえます。

まずはこれらの用語に慣れることから宅建学習を始めることを強くおすすめします。

「宅建用語」に慣れるのに最適な教材がAmazonオーディオブックサービス「Audible」の『2024年版 パーフェクト宅建士聞くだけ』です。

Amazonアカウントをお持ちの方でAudibleを初めて利用する方はすぐ無料で体験利用できます。※すでにaudibleを利用したことがある方は「無料体験を試す」ボタンが表示されません。

AmazonのAudibleに初めて登録する方は『パーフェクト宅建士聞くだけ 』を30日間無料で利用できます。

Amazonアカウントを持っていない方はアカウントを作ればすぐ無料で利用できます。Amazonアカウントの作成は無料です。


『2024年版 パーフェクト宅建士聞くだけ』は3巻で約12時間。

収録してあるのは権利関係、宅建業法、法令上の制限・その他で3巻合計76項目。

76項目のうち61項目は15分未満(10分未満なら49項目)。

通勤・通学・ちょっとした空き時間に聞き続ければ、耳から宅建用語に慣れていきます。

管理人の知る限り、無料かつこれほど手軽に使える製品版宅建教材は『パーフェクト宅建士聞くだけ』しかありません。

権利関係だけでも聞く価値ありです。ぜひ試してみてください!!

宅建テキストは大きくわけて2種類

条番号なし宅建テキストは初学者に向いている

◆独学用宅建テキスト・参考書はたくさん出版されています。

二色刷にフルカラー、1冊丸ごとや分冊タイプ、練習問題が収録されているものいないものなどなど。

どれを選べば良いのか迷ってしまうほどです。

なにしろ宅建試験の申込者は30万人。大きな市場ですので各出版社がしのぎを削っています。

十何冊も出版されている宅建テキスト・参考書ですが、大きくわけると2種類になることをご存じでしょうか?

大きく分けると2種類・・・それは「条番号がある宅建テキスト・参考書」と「条番号がない宅建テキスト・参考書」です。

◆「条番号」とは、例えば「民法96条」といった条文の番号のことです。宅建テキスト・参考書にはこの「条番号」を掲載しているものと掲載していないものがあるのです。

では条番号ありの宅建テキストと条番号なしの宅建テキストのどちらを選ぶのが良いのでしょうか?

それは、今、この記事をお読みになっている方が宅建初学者か宅建既学者かによります。

◆宅建受験生は宅建試験を初めて受験する「初学者」宅建試験を既に受験した「既学者」に分かれます。

宅建初学者の中には「資格試験のための法律学習は初めて」、「大学で法律科目を履修したけどほとんど忘れてしまった」という方が少なくありません。

これらの方には内容を絞った宅建テキストをおすすめします。情報量がより少なくて済むからです。

網羅性の高い=ページ数の多い宅建テキストよりも情報量がより少ない宅建テキストのほうが完走しやすいです。完走しやすいテキストは周回しやすいです。

宅建テキストでは条番号のない宅建テキストのほうが情報量が少ない傾向にあります。したがって、初学者には条番号なし宅建テキストを強くおすすめします。

◆宅建学習を始めたらできるだけ早いうちにテキストを最初から最後まで完走し、以後は何度も何度も周回、最低でも6回は周回してください。当記事では完走・周回しやすいよう、テキスト部分が650ページ以内の宅建テキストを厳選して紹介しています。

ちなみに宅建試験合格のために覚えておくべき条番号はたった6つ(宅建業法34条の2・35条・37条、農地法3条・4条・5条)だけ。条番号がびっしり掲載されている宅建テキストは初学者には不要です。

条番号あり宅建テキストは参考書として活用しよう

◆一方、宅建既学者(1度は宅建試験に不合格となった方、私もそうでした)が宅建試験に再挑戦する場合、これまでと同じことをしていてはまた不合格になる可能性があります。

そうならないために大きな武器となるのが条文です。条文に当たって法律をしっかり学習することをおすすめします。例えば合格率70%超の通信講座アガルート宅建講座には、宅建試験に出題される宅建業法についてひとつずつ学習する「宅建業法逐条ローラー」という教材があります。これは宅建業法の学習にとても効果的なので、既学者向けアガルート宅建講座の購入を検討しても良いと思います(アガルートには初学者向宅建講座もあります)。

当記事では初学者向けに厳選した宅建テキスト7冊と直前期用宅建テキスト1冊をレビューしますが、条番号あり宅建テキストは調べ物用の参考書として活用できるので、「条番号あり(調べ物用参考書)」枠として2冊についても簡単に紹介しておきます。ない、宅建既学者はこの参考書からテキストを選ぶと良いでしょう(おすすめは『出る順宅建士合格テキスト』)。

これより先ではテキスト=試験対策用教科書、参考書=テキスト補助の調べ物用、に分けてレビューをお伝えします。

問題集についても紹介します。

宅建テキスト・参考書のランキングについて

ランキング要素は読みやすさと動画サポート

◆ここからはテキスト・参考書を「テキスト」で統一します。

当記事では、宅建初学者向けに条番号なしのテキスト7冊+直前期用テキスト1冊を紹介します。

7冊については、読みやすさと動画サポートの充実度の観点からランク付けしました。読みやすさと動画サポートの充実度は学習のしやすさに直結するからです。

基本的に文字から情報を得る宅建テキストにあって、読みやすくデザインされているもののほうがおすすめしやすいです。

近年はフルカラーを導入した宅建テキストが主流になりつつあります。

しかしながら、フルカラーではあるもののフォントの種類・大きさ・色を多用しすぎてごちゃごちゃしたものや、カラフルすぎてむしろ読みにくいものがあります。これらはおすすめしにくいです。

◆また、文字だけから情報を得るよりも動画から情報を得るほうが理解しやすく記憶に残りやすいです。動画サポートに注力している宅建テキスト・参考書のほうがおすすめしやすいです。

したがって、読みやすくデザインされて動画サポートに注力している宅建テキスト=より学習しやすいテキストは上位に、読みにくく動画サポートのない宅建テキストは下位にランキングされます。


注:『らくらく宅建塾』は条番号あり宅建テキストですが、相隣関係(令和5年度にまるまる1問出題)及び混同の記載がないこと、語呂合わせを多用しすぎること、誤植が多いこと等の理由からおすすめできないためレビュー対象外としました。

ではテキストのレビューにうつります。

条番号なし宅建テキスト7選

条番号なし宅建テキストは次の7冊を厳選しました。ランキングは以下の通りです。

  1. 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト:読みやすさ○ 動画○ 10月発売
  2. 宅建士 出るとこ集中プログラム:読みやすさ○ 動画○ 2月発売
  3. この1冊で合格!水野健の宅建士 神テキスト:読みやすさ○ 動画△ 10月発売
  4. スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト:読みやすさ○、動画△ 11月発売
  5. どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト:読みやすさ○ 動画× 10月発売
  6. ユーキャンの宅建士 きほんの教科書:読みやすさ△ 動画 10月発売
  7. みんなが欲しかった!宅建士の教科書:読みやすさ× 動画× 10月発売

1位 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト

宅建士合格のトリセツ基本テキスト

宅建士合格のトリセツ基本テキスト

2025年版の発売前のため、画像・内容は2024年版のものとなります。

◆初学者に最もおすすめする宅建テキストはLEC『宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト』(以下『トリセツ』)です。

『トリセツ』をおすすめする理由は次の3つです。

  1. とても読みやすくデザインされている。
  2. 内容を適切に絞り込んだ上で索引付き600ページ以内に編集。完走しやすい。反復学習に適している。
  3. テキスト完全準拠の動画サポート(521分8秒)が特典に付帯。学習しやすい。

◆『トリセツ』はフルカラーの分冊タイプです。

次の画像の通りたいへん読みやすいです(『トリセツ』のAmazonのサンプルページは著作権保護ページとなっているため画像はhttps://online.lec-jp.com/images/goods/pdf/TD09743_t.pdfより)

 

◆テキスト本文・図表・欄外注釈などのフォントには非明朝タイプのユニバーサルデザインフォント系を採用。色使いも抑えられています。

テキスト本文はフォントの大きさもちょうど良いです。

欄外はフォントサイズがやや小さいものの、白抜きと黄色で視認性は問題ありません(唯一、「重要事項の説明書面」pp.88-91はちょっと字が小さくてつらいですけど)。管理人は老眼鏡がないと小さすぎる字は読めないのですが、本書は老眼鏡不要です。


本書は分冊タイプの宅建テキストです。分冊時にボリュームがわかりやすいよう、各分冊は1ページ目から始まります。権利関係〜税・その他までページ番号を通しているテキストもありますが、ページ番号を各分冊ごとに分けた方がどこを学習しているのか把握しやすいです。こういった細かい配慮が学習しやすさをサポートします。

◆本書の「はじめに」p.11には「重要度が低く試験であまり問われない箇所は思い切ってカット!合格に必要な内容のみ絞り込みました!」とあります。その通り、本書は極力内容をしぼった構成になっています。

初学者向け宅建テキストの多くはもちろん内容をしぼっています。それでも600ページ前後になるものが多い中、本書はテキスト部分を550ページに集約(注:巻頭特集・はじめに・目次・用語集および巻末の重要論点集を除外したテキスト部分)。

次に紹介する『宅建士 出るとこ集中プログラム』には及ばないものの、条番号なし宅建テキスト7冊の中では2番目に少ないページ数です。完走しやすく周回しやすい宅建テキストです。

本書特典は無料講義動画です。本書の構成は44コースですが、全44コースとガイダンスの合計45動画(521分8秒)を視聴できます

テキストを読んだらそのコースの動画を視聴し、再度テキストに戻って本書を再読し、それから一問一答を解くと良いでしょう。

一問一答問題185問を収録。スマホでも閲覧できます。単に○×判定するのではなく、根拠を明確にしながら正誤判定することを心がけてください。100%正解できるまで何度も繰り返し解きましょう。

◆本書の発売予定は2024年10月18日。早期から学習できるのもメリットです。ただし2024年試験の情報は掲載されません。かならず2024年試験は一度解いておきましょう。法改正情報も必ず入手しておきましょう。

2位 宅建士 出るとこ集中プログラム

宅建士出るとこ集中プログラム

宅建士出るとこ集中プログラム

◆初学者へのおすすめNo.2は『宅建士 出るとこ集中プログラム』(以下、『出るとこ』)です。

『出るとこ』をおすすめする理由は次の3つです。

  1. 読みやすくデザインされている。
  2. 内容を本試験で8割以上得点できるよう「出るとこだけに」絞り込み。「索引付きで350ページ以内」に編集。とても完走しやすい。反復学習に適している。
  3. テキストベースのYoutube動画を配信。

◆『出るとこ』は二色刷の1冊丸ごとテキスト。

次の画像の通り、読みやすくデザインされています(画像はAmazonサンプルページより)

◆テキスト本文は明朝体ですが、それ以外の太字強調・図表などのフォントには非明朝タイプのユニバーサルデザインフォント系を採用。読みやすいです。

強調色や見出しには青色を用いています。青色には集中しやすい効果があると言われています。全体的に落ち着いた雰囲気の宅建テキストとなっています。

◆本書の「はじめに」iページには「宅建試験の超重要論点をコンパクトにまとめ、本試験で8割以上得点できるよう内容を構成しました。過去問を詳細に分析し、出るとこだけに絞りました。」とあります。本書は『トリセツ』以上に内容を絞った構成となっています。

内容を絞りに絞ったことにより、本書のボリュームはわずか342ページ(索引含む)。最も完走しやすく周回しやすい宅建テキストです。

◆『トリセツ』のような完全準拠の動画は用意されていませんが、著者の吉野先生ご自身のYoutubeチャンネルにて本書ベースのは無料動画「重要論点まるかじり」シリーズを配信。合計57動画(717分51秒)が初めての宅建学習をサポートします注:動画データは2024年版です。

吉野塾の「2024年版重要論点まるかじり」シリーズ・権利関係第1回のリンクを埋め込んでおきます。参考になさってください。

www.youtube.com


テキストを1回読んだら該当項目の動画を視聴し、再度テキストに戻って本書を再読してから一問一答を解くと良いでしょう。

一問一答問題261問を収録。単に○×判定するのではなく、根拠を明確にしながら正誤判定することを心がけてください。100%正解できるまで何度も繰り返し解きましょう。

◆『出るとこ』のデメリットは発売が2月と他のテキストより遅いことです。その分、当該年度の試験情報も盛り込んで編集されているのはメリットと言えます。

とはいえ、早期から学習したい受験生にとって出版時期の遅さはどうしてもマイナス要素にならざるをえません。

早々に学習を始めたい方は2024年版を購入して法改正情報を逐次追記したり、新たに収録される吉野塾2025年版動画講義を視聴して補うと良いでしょう。もちろん他の宅建テキストを選択しても良いです。

※2025年版が予約可になり次第、リンクをアップデートします。それまでは2024年版へのリンクとなります。2025年版へのリンクではありませんので、購入にあたってはくれぐれもご注意ください。※ちなみに表紙の色はX(旧ツイッター)のアンケートで決定しています。

3位 この1冊で合格!水野健の宅建士 神テキスト

この1冊で合格!水野健の宅建士 神テキスト

この1冊で合格!水野健の宅建士 神テキスト

◆初学者へのおすすめNo.3は『この1冊で合格!水野健の宅建士 神テキスト』(以下、『神テキスト』)。ただ、この『神テキスト』は姉妹本の『この1冊で合格!水野健の宅建士 神問題集』(以下、『神問題集』)とあわせて紹介します。

『神テキスト』・『神問題集』をおすすめする理由は次の4つです。

  1. テキストのフォントはやや小さいが、テキスト本文、図解、学習ポイント提示、詳しい解説などを盛り込みつつも読みやすくデザインされている。
  2. 情報量が多いにもかかわらず「索引付きで590ページ以内」に編集。
  3. 姉妹本の『神問題集』と併せると収録問題数は2669肢。『神テキスト』と『神問題集』の2冊で十分な問題演習量を確保。
  4. 『神問題集』収録4肢択一問題についてYoutube動画を配信。2024年9月5日現在権利関係全99問、宅建業法全111問、法令上の制限・税価格を配信済み。

※動画サポートが『神問題集』のみとなっているためランキングでの動画評価は△としました。

◆『神テキスト』はフルカラーの1冊丸ごとテキスト。

非明朝タイプのユニバーサルデザインフォント系を採用しています。

『トリセツ』、『出るとこ』に比べると文字は小さいですが、赤太字の強調箇所に加えて黒太字黄色下線でとくに大切な箇所を表記。学習しやすく編集されています。(画像はAmazonサンプルページより)


本文テキストはもとより、全体としてやや小さいフォントを使っているため、『トリセツ』『出るとこ』よりページに文字が詰まっています。

『トリセツ』『出るとこ』にくらべると完走・周回はややしにくいものの、解説は丁寧です。

テキストを開いてまず目に付くのは水野先生のイラスト付きの「会話」です。各項目の冒頭で、その項目での学習ポイントを会話形式で提示しています。

初学者にとってこの学習ポイント提示これから学習することの羅針盤となる必須情報。これがあるとないでは大違いです(どの市販テキストとは言いませんが、これがないと例えば国土法で事前届出・事後届出のどちらを重点的に学習すべきかを知らないままテキストを読み進めることとなります)。

学習を進めていくと、「冒頭の会話」を含めて水野先生のイラストが頻繁に登場します。これは補足事項・覚え方・注意点・学習法などが書かれている「重要ポイント」です。水野イラストの「重要ポイント」を意識しながら学習すると良いでしょう。

図も豊富です。特に権利関係では冒頭で4ページも使って権利関係の考え方を一通り図示。さらに各項目でも図を用いながらわかりやすく説明されています。

このように、本書は豊富な図解および適切な重要ポイント提示および解説を両立しつつ、テキスト本文を559ページでまとめた良テキストとなっています。

◆『神テキスト』にはさらなる大きなメリットがあります。

それは一問一答問題が345問も収録されていることです。

『神問題集』は分野別4肢択一問題332問を収録していますが、実は一問一答問題も992問収録しています。

『神テキスト』・『神問題集』を合わせると一問一答問題だけで345+992=1337問。これだけの問題数があれば、一問一答問題集を別途購入する必要はありません。

記事末で問題集についても触れますが、当記事ではテキスト以外に基礎固め用に一問一答問題集、習熟用に4肢択一分野別問題集(『出る順宅建士 ウォーク問過去問』の権利関係、宅建業法、法令上の制限・税・その他)での学習をおすすめしています。

でも『神テキスト』・『神問題集』を併用すればこの2冊で問題演習量は十分確保できます。

ちなみに『宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答過去問題集』は800肢を収録。

『出る順宅建士 ウォーク問過去問』3巻は直近年度過去問50問を除くと4肢択一問題500問=2000肢を収録。

これらを併せると800+2000=2800肢ですが、『宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答過去問題集』800肢のうち430肢は『出る順宅建士 ウォーク問過去問』3巻と重複(2024年版調べ)。実質の演習量は2370肢となります。

一方、『神テキスト』は一問一答345肢を収録。『神問題集』は4肢択一332問全問に一問一答3肢を収録しているため、332×7=2324肢。一問一答は全てオリジナル問題なので重複なし。したがって、『神テキスト』+『神問題集』の収録肢数は345+2324=2669に登ります。必要十分な問題演習量を確保しています。

◆さらには『神問題集』収録4肢択一問題について水野先生がYoutube動画を配信しています。2024年9月6日現在権利関係全99問、宅建業法全111問、法令上の制限・税価格5問を配信済み。215問の動画時間19時間34分33秒は無料動画としては太っ腹すぎです。

『トリセツ』の問題集(『宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集』)の特典にも動画解説が付帯しますが、こちらは各編の重要問題の解説に留まります。おまけと言ったら失礼ですが、受験生からすれば全問の解説が欲しいところ。

一方、『神問題集』は権利関係・宅建業法合計210問全問+法令上の制限・税価格について動画で解説。圧倒的です。

宅建試験対策としてテキスト1冊+問題集1冊に集約したい受験生は『神テキスト』+『神問題集』が選択肢の第一候補となります。

水野塾『神問題集』演習講座・権利関係問1〜問5のリンクを埋め込んでおきます。参考になさってください。

www.youtube.com


『神テキスト』の1項目を読んで一問一答を解いたら『神問題集』該当項目の問題を解き、動画を視聴して問題を復習し、再度テキストに戻って本書を再読、一問一答も復習するという流れで学習を進めていくと良いでしょう。

◆本書は10月発売。前年度版は1月発売だったのを前倒しして早期からの学習に対応してきました。予約可となっています。

4位 スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト

情報は2023年版・2024年版をベースとしています。ご了承ください。

スッキリわかる宅建士中村式戦略テキスト

スッキリわかる宅建士中村式戦略テキスト

◆4位は『スッキリわかる宅建士 中村式戦略テキスト』(以下、『スッキリわかる』)です。

『スッキリわかる』を4位にあげる理由は次の2つです。

  1. とても読みやすくデザインされている。
  2. 著者の中村講師がYoutube動画を配信している。

◆『スッキリわかる』は二色刷の分冊タイプ。

次の画像の通り、たいへん読みやすくデザインされています(画像はTAC出版サンプルページより)

 

非明朝タイプのユニバーサルデザインフォント系を採用。フォントは大きめ、色は二色刷のためたいへんすっきりしています。とても読みやすいです。

◆本書はテキスト+過去問という形式になっています。宅建業法、法令上の制限、権利関係前半、権利関係後半+税・その他に加え重要過去問スーパー解説の5分冊。


過去問重要過去問スーパー解説を除いたテキスト部分は753ページ。

ただし、テキスト各項目には区切り毎の「まとめ」「確認テスト」「解答解説」が合計110ページ。テキスト部分のみだと643ページとなります。当記事で紹介する7選の中ではもっともボリュームがあります。

◆他の宅建テキストと大きく違うのは学習項目の順番。宅建業法→法令上の制限→権利関係の順番となっています。しかも権利関係が前半・後半の2分冊。

どちらも本書独自の仕様ですが、これが良いかどうかはなんとも言えません。


また、本書には動物キャラクターが多数登場します。それぞれに名前が付いていて、中には宅建士や成年被後見人がいたりします・・・が、いちいちキャラクターを覚える必要は決してありません。読者サービスのつもりかもしれませんが、読みやすいテキストだけにモヤモヤします。

◆本書単体ではちょっと・・・というテキストですが、『スッキリ解ける宅建士 論点別12年過去問題集』は分野別4肢択一問題677問を収録。市販宅建問題集では最多の問題です。

より多くの問題を解いておきたい受験生にとっては選択肢に上ります。

◆動画サポートは著者の中村講師によるYoutubeチャンネルです。

www.youtube.com


ただし、目次の順に従って動画を配信しているわけではなく、「わかりにくい箇所や試験に出る重要論点」Amazonの紹介文より)に絞ってるとのこと。

2024年度版については宅建業法17動画、法令上の制限7動画、権利関係7動画がバラバラに並んでいます(2024年9月3日時点)。

もしかしたら2023年度以前の動画を見る必要があるかもしれませんが、順序立てて並んでいないためどれを視聴したら良いのかわかりません。

このため、動画サポートは『トリセツ』、『出るとこ』、『神問題集』より質・量とも劣ると指摘せざるを得ません。ランキングでの動画評価は△としました。

それでも動画サポートはあるにこしたことはありません。

読みやすくて動画サポートのある宅建テキスト及び最多問題数を収録した問題集で学習したい受験生には向いているでしょう。

5位 どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト

どこでも学ぶ宅建士基本テキスト

◆第5位は『どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト』(以下『どこでも』)。

『どこでも』は二色刷の1冊丸ごとテキスト。ただ、2023年版は3分冊でしたので、2025年版がどうなるかはわかりません。

◆2024年版には特典としてPDF無料ダウンロードはありましたが、『どこでも』には動画サポートが一切ありません。これが本書が5位となった最大の理由です。

テキストは非明朝タイプのユニバーサルデザインフォント系を採用しています。

次の画像の通り、読みやすくデザインされています(画像はAmazonサンプルページより)はAmazonサンプルページより)

 

◆テキスト本文は明朝体ですが、それ以外の太字強調・図表などのフォントには非明朝タイプのユニバーサルデザインフォント系を採用。読みやすいです。

『どこでも』の最大の特長は説明が丁寧で指示が明確なことです。

日本学生支援機構の奨学金で問題になった連帯保証について、宅建テキストのほとんどが「債権者Aに対して主たる債務者Bのほかは連帯保証人C・連帯保証人D(もしくは連帯保証人E)」という例をあげるにとどまる中、本書には「債権者Aに対し主たる債務者B・連帯保証人C・連帯保証人D・保証人E」として保証人Eの保証債務は分別の利益があるため1/3になる、というように連帯保証人と保証人が混在する事例をあげて説明しています。

指示については、例えば国土法については欄外の『重要』に「宅建試験では出題可能性が低いので、まずは、(中略)事後届出制をキッチリ攻略しましょう」とあります。

また、欄外のHintには「細かい暗記は後回しにしましょう」等のアドバイスが書かれています。インプットすべき事項とそうでない事項の取捨選択が大切ですので、これらの指示にはしっかり目を通しておきましょう。

本書の2024年版は全体で640ページ(2023年版はテキスト部分のみで594ページ)。丁寧さは情報量の多さにつながるため、『トリセツ』、『出るとこ』より周回しにくいのは事実。

それでも動画サポートは不要だが600ページ程度でより丁寧なテキストが欲しいという受験生にはおすすめできます

6位 ユーキャンの宅建士 きほんの教科書

ユーキャンの宅建士きほんの教科書2024年版

ユーキャンの宅建士きほんの教科書2024年版

◆『ユーキャンの宅建士 きほんの教科書』(以下、『ユーキャン』)は第6位です。

 

本書が6位となった理由は動画サポートが一切ないこと、テキストの色使いが人によって好みがわかれることの2点です。

◆『ユーキャン』はフルカラーの4分冊テキスト。

本文テキストは明朝系ですが、それ以外は非明朝タイプのユニバーサルデザインフォント系を採用しています。

しかしながら、色使いは好みが分かれるところ。特に赤太字の強調箇所が連続すると読みにくさを感じてしまいます。(画像はAmazonサンプルページより)

とはいえ、色使いが気にならない方にとっては選択肢に上がる宅建テキストです。

テキスト部分は625ページ。2021年までの『ユーキャンの宅建士 速習レッスン』から100ページほど減ったおかげで完走・周回しやすい宅建テキストとなっています。

◆本書は宅建試験範囲を全60レッスンに分割。1日2レッスンずつこなせば30日で一周できる計算にはなります。受験生が勉強スケジュールをたてやすい構成とは言えます。

また、「このレッスンが終わったら「きほんの問題集」の問題○にチャレンジ!」と分野別問題集の該当番号が記載されています

宅建テキストと問題集のリンクは、たいていは問題集にテキストの該当箇所が掲載してあるだけのものが多いなか、テキストから分野別問題集へのリンクを備えているのは数少ないです(他には『みんなが欲しかった!』『とらの巻』ぐらいでしたが、2024年版から『トリセツ』が追随しました)これは本書のメリット

動画サポート不要で色使いも気にならず、テキストと分野別問題集の連携を重視する受験生向けと判断しました。

7位 みんなが欲しかった!宅建士の教科書

みんなが欲しかった!宅建士の教科書2024年度版

みんなが欲しかった!宅建士の教科書

◆『みんなが欲しかった!宅建士の教科書』(以下、『みんほし』)は最下位です。

本書が最下位となった理由は動画サポートが一切ないこと、頻繁に登場する「板書」(イラスト付き要点解説)が読みにくいことにあります。

◆『みんほし』はフルカラーの3分冊テキスト。

本文テキストは明朝系ですが、それ以外は非明朝タイプのユニバーサルデザインフォント系を採用しています。

これだけなら読みにくいことはありません。(『みんほし』のAmazonのサンプルページは著作権保護ページとなっているため画像はhttps://tac-bookstore.meclib.jp/110862/book/index.html#target/page_no=41より)

 

しかしながら、頻繁に登場する「板書」のデザインはいただけません。


この板書は文字の背景だけでも9色を使用。小さな字は橙色・紫色・緑色があります。細かく文字色を使い分ける意図はさっぱりわかりませんが、これまで紹介してきた宅建テキストの中ではダントツの読みにくさです。

『みんほし』ではこのような「板書」がいくつもいくつも掲載されています。

視力に問題の無い方やデザインに頓着しない方は苦にならないかもしれませんが、管理人には無理でした。購入を考えている方は必ず実物を手にして、他のテキストと比較検討してください。

◆さらに言えば、『みんほし』には各項目の学習ポイントが提示されていません。

国土法をチェックしたところ、事後届出制が主に出題される等のポイントが一切書かれていませんでした。

「Amazonの宅建テキストページのはじめの方にあるから」、あるいは「書店で平積みされていたから」と安易に本書を選択すると、何に注意しながら学習したら良いのか、どこが出題ポイントなのかわからないまま学習することになります。

本書は例年Amazon売上上位の人気宅建テキストです。でも売れているからといって初学者が学習しやすいテキストとは限りません

購入する前に他の宅建テキストと比べてみてください。

◆本書には一問一答問題が掲載されています。でも何問あるのか数える前に処分してしまいました。2025年版を入手したら情報をアップデートします。

◆良いところが全くないレビューになってしまいましたが、『みんなが欲しかった!宅建士の問題集』、『みんなが欲しかった!宅建士の一問一答問題集』、そして『みんなが欲しかった!宅建士の直前予想問題集』と連携しているのはメリットです。

自分に合うと思った方は選んでも良いかもしれません。

直前期用宅建テキスト1選

どこでも宅建士 とらの巻

どこでも宅建士とらの巻

◆直前期用宅建テキストと紹介するのが『どこでも宅建士 とらの巻』(以下、『とらの巻』)です。

『とらの巻』は例年5月下旬発売と市販テキストでは発売日がもっとも遅いですが、その分、法改正点が網羅されています。例年、テキストには最新改正点のみならず過年度改正点にもマークが施されています。

宅建試験の大きな特長のひとつは「法改正点が出題されやすい」こと。どこが法改正点なのかを把握することは合否を分けると言っても過言ではありません。『とらの巻』もしくは法改正資料や吉野塾Youtubeなどで必ずチェックしてください。


◆『とらの巻』には直前暗記集『どこでも宅建士 とらの子』が付録についています。これはものすごく便利です。どこでも持ち歩き、ボロボロになるまで使い倒しましょう。

◆条文なし宅建テキスト1冊と一問一答問題集(もしくは『神問題集』)を使い倒して5月まで学習したら、6月から『とらの巻』+『出る順宅建士 ウォーク問過去問』で4肢択一問題の習熟に移行すると良いでしょう。『とらの巻』には『出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集』の該当ページが記載されています。

『とらの巻』は索引込み482ページと非常にコンパクトなテキストです。ただし『トリセツ』と違って余白はほとんどありません。みっちり詰まったテキストです。

その分、説明は『トリセツ』よりも丁寧です。

『トリセツ』等の宅建テキストで学習した知識を『とらの巻』で再インプットかつ補強しましょう。もちろん他の宅建テキストを選んだ場合でも『とらの巻』で法改正点をチェックしておくと良いでしょう。

注:『とらの巻』には『出る順宅建士 ウォーク問過去問』へのリンクがあります。『出る順宅建士 ウォーク問過去問』とセットで学習するとより効果的です。

一問一答問題集・分野別4肢択一問題集について

おすすめは『合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集』

◆条文なし宅建テキスト7選のうち1冊を決めたら、次は基礎固め用問題集を1冊決めましょう。

最初の問題集は一問一答が良いです。

宅建問題集には過去に出題された4肢択一問題を分野別・項目別に配置した「分野別4肢択一問題集」と、一問一答問題集があります。

基礎固めにより適しているのは一問一答問題集です。

宅建試験は4肢択一問題が50問出題されます。中には「正解の肢はいくつあるか」という個数問題も含まれます。

個数問題は、選択肢のどれが正しくてどれが誤っているのかを全ての肢について答える必要があります。

4肢択一問題集を使って4肢全てについて根拠をもって正誤判定できれば良いのですが、初学者の中には4肢択一問題の正解肢だけを覚えてしまう傾向が見受けられます

でも正解肢だけを覚えたところで実力はぜんぜん上がりません。

4肢択一だと「どれが正解肢なのかを当てる」ことで満足してしまうおそれがあります。これでは学習しても意味がありません。


大切なのは、肢ひとつずつについてその問題がなぜ○なのか、なぜ×なのか根拠を明確にしながら正誤判定できるまで繰り返すことです。

この訓練には4肢択一問題集より一問一答問題集が適しています。


一問一答問題集は収録問題が少ないと演習量が足りず、多すぎると周回しにくいです。1日25〜30肢程度、1ヶ月で1周できる750〜900肢以内のものが良いでしょう。

なんとなく○、なんとなく×、答えを見たら○だった×だった、などというレベルで問題を解くのではなく、「正解の問題はここをこう変えれば不正解になる」、「不正解の問題はここをこう変えれば正解になる」というレベルまで知識を高め、6月からの分野別4肢択一問題集(『出る順宅建士 ウォーク問過去問』)習熟に備えてしっかり学習しましょう。

◆750〜900肢収録の一問一答問題集は以下の4冊です。

・『みんなが欲しかった!宅建士の一問一答問題集』(2023年版は851肢収録、ランク記載は基本レベルと応用レベルのみで応用レベルは5.6%)

・『どこでも学ぶ宅建士 チャレンジ!一問一答』(2023年版は833肢収録、SAランク86.5%)
・『合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集』(2024年版は800肢収録、★★★ランク92.6%)
・『ユーキャンの宅建士 これだけ!一問一答集』(2023年版は800肢収録、★★★ランク67.9%)

基礎固め用におすすめする条件は、出題頻度ランクがしっかりしていること最頻出ランクを多く収録していることです。

『みんなが欲しかった!宅建士の一問一答問題集』はランク分けが基本レベルと応用レレベルの2つしかなく、しかもレベル分けの説明がありません。除外です。

したがって残り3冊から選ぶことになりますが、『ユーキャンの宅建士 これだけ!一問一答集』は★★★ランクが67.9%と基礎固めにはやや不向き。

残ったのは『合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集』と『どこでも学ぶ宅建士 チャレンジ!一問一答』ですが、おすすめは『合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集』です。

理由は頻出ランク問題の収録割合が最も高いこと、スマホアプリが付帯すること、そして問題文が修飾されていないことです。

『どこでも学ぶ宅建士 チャレンジ!一問一答』はSAランクが86.5%と高い割合ではあるものの、スマホアプリがありません。そして問題文にアンダーラインが引かれていたりアイコンが付されていたりします。問題を解くとき、これらの修飾はむしろ邪魔になります。

一問一答問題集は『合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集』をおすすめします。

宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集

宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集

 

※『神テキスト』を選んだ方は、『神テキスト』の一問一答と『神問題集』の一問一答で学習すると良いでしょう。

分野別4肢択一問題集は『出る順宅建士 ウォーク問過去問』一択

◆分野別4肢択一問題集は『出る順宅建士 ウォーク問過去問』(以下、『ウォーク問』)がベストです。

出る順宅建士ウォーク問過去問題集

出る順宅建士ウォーク問過去問題集

『ウォーク問』の特長は収録問題の多さのみならず、LECが長年蓄積している各問の正解率データ(合格者正解率と不合格者正解率)を各問に記載していることです。

宅建試験は合格者正解率66%以上の問題をきちんと得点できれば合格できます。基礎固めを終えて『』受験生は合格者正解率66%以上の問題の正解率を必ず100%にしましょう(特A・A・Bの正解率を100%にすることは言うまでもありません)

『ウォーク問』は①権利関係、②宅建業法、③法令上の制限・税・その他の3巻合計で550問収録。

問題のランク分けは次の4段階。

  • 特Aランク:最も重要な問題
  • Aランク:かなり重要な問題
  • Bランク:まあまあ重要な問題
  • Cランク:参考程度の問題

◆各巻の収録問題数です。
①権利関係:169問
②宅建業法:180問
③法令上の制限・税・その他201問

収録問題数は昨年度版と変わりありません。

◆重要度ランク毎の問題数は2023年版データとなりますが、メジャーリニューアルがない限り傾向は概ね変わりません。

①権利関係

  • 特Aランク→19問
  • Aランク→70問
  • Bランク→61問
  • Cランク→19問

権利関係169問のうち、とくに重要な問題は特A・A・Bランクの150問となります。

とりわけ意思表示、制限行為能力者、時効、代理、相続は権利関係でも得点しやすい分野。これらの特A・A・Bランク問題はきっちりおさえておきましょう。


②宅建業法

  • 特Aランク→110問
  • Aランク→62問
  • Bランク→8問
  • Cランク→0問

宅建業法180問の95.6%が特Aランク・Aランク問題で占められている上、Cランク問題がありません。言うまでもなく、本書に収録されている180問は全てが合否に関わる重要問題です


③法令上の制限・税・その他

  • 特Aランク→37問
  • Aランク→103問
  • Bランク→52問
  • Cランク→9問

法令上の制限・税・その他201問のうち、とくに重要な問題は特A・A・Bランクの192問となります。

◆本書の問題文ページの下には3回分のチェック欄があります。3回と言わず、6回、7回、それ以上周回しましょう。

※『神テキスト』を選んだ方は『神問題集』の4肢択一と『神テキスト』・『神問題集』の一問一答を習熟すると良いでしょう。

参考書について

当記事で紹介した条番号なし初学者用テキストは内容を絞ったものばかりです。

そのままマスターするのが理想ですが、例年「これでは内容が薄くて物足りない」という受験生がいるのも事実。

そこで、わからないことを調べる際に使う「調べ物用参考書」を2つ紹介します。ただし、どちらも宅建試験対策テキストとしてはオーバースペックです。初学者が完走・周回するには荷が重いことは頭に入れておいて下さい。

『出る順宅建士 合格テキスト』

出る順宅建士合格テキスト

出る順宅建士合格テキスト

◆LEC『出る順宅建士 合格テキスト』は分冊なし、3冊シリーズです。

3冊合計で約1200ページ。当記事でおすすめしている条文なしテキストの2倍のページ数。管理人が知る限り、市販の宅建テキストでは最大の分量を誇ります。


本書は条番号のみならず、条文そのものを掲載しています(全てではありません)。条文に当たって理解を深めたい場合は本書を参考にすると良いでしょう。

『パーフェクト宅建士 基本書』

パーフェクト宅建士基本書

パーフェクト宅建士基本書

※2023年版データとなります。

◆『パーフェクト宅建士 基本書』は700ページ未満の条番号あり宅建テキスト。分冊なし1冊丸ごとタイプです。

本書は『出る順宅建士 合格テキスト』には劣るものの、網羅性は高いです。

例えば令和4年問3肢1「成年後見人は、後見監督人がいる場合には、後見監督人の同意を得なければ、成年被後見人の法律行為を取り消すことができない」に登場する「後見監督人」について2023年版テキストで確認したところ・・・条文なし宅建テキスト7選、『とらの巻』および『出る順宅建士 合格テキスト』には記載なし。唯一記載されていたのが『パーフェクト宅建士基本書』でした。

「1冊だけ参考書が欲しい」場合は本書が良いでしょう。

2026年版宅建テキスト・問題集が発売されるまでの学習法

ここまで、宅建テキスト8冊と参考書4冊(うち『出る順』は3冊)を紹介しました。

これらが発売されるのは来年10月以降ですので、それまでは無料で手に入る教材、無料で利用できる教材での学習で十分です。

当記事でも無料で手に入る教材、無料で利用できるについてはすでに触れています。

まずは『パーフェクト宅建士聞くだけ』です。

『パーフェクト宅建士聞くだけ』を聴いて宅建用語に慣れておきましょう。

とりわけ権利関係には制限行為能力者、善意、悪意、心裡留保、錯誤といった用語が当たり前のように飛び交います。ここでめげないよう『パーフェクト宅建士聞くだけ』を30日間聞いて耳慣れしておく・宅建試験範囲を把握しておくと次のステップに移行しやすくなります。

まずは1日30分聴くことから始めます。慣れたら時間を増やしましょう。目標は1ヶ月で3巻すべてを聞き終えることです。


◆次のステップは無料動画です。

動画が充実しているのは『出るとこ』で紹介した吉野先生の吉野塾Youtube、そして『神問題集』で紹介した水野先生の水野塾Youtube。

<吉野塾>

www.youtube.com


<水野塾>

www.youtube.com


ただし水野塾の動画は『神問題集』です。これは2026年版一問一答問題集での学習を終えてからで十分間に合います。

まずは吉野塾Youtubeの「重要論点まるかじり(最新バージョン)」1日1動画を2回、合計約30分間視聴することから始めましょう。

動画視聴は目と耳の両方が情報が入ってくるので、慣れないうちはけっこう疲れます。まずは動画を1回、集中を切らさないよう、最初から最後まで通して視聴することを心がけます。慣れてきたらメモを取りながら視聴しても良いです。「重要論点まるかじり(最新バージョン)」は57動画あります。2ヶ月で全てを2回ずつ視聴してみましょう。

それらを終えたらまたこの記事に戻ってきてください。次のステップについて追記しておきます。

最初の1ヶ月は『パーフェクト宅建士聞くだけ』を、次の2ヶ月は「重要論点まるかじり」を使い、3ヶ月間毎日30分ずつがんばってみましょう!

◆たくさんいる宅建講師の中には、自信のYoutubeチャンネルを開設して、動画配信を続けている方がいます。

紹介した水野講師と吉野講師を含め、巷で宅建御三家と呼ばれている3人の講師のYoutubeチャンネルは学習の助けになります。

X(旧Twitter)で問題をポストしている方はたくさんいますが、図表も含めてほぼ毎日継続してポストしているのは次の3名。

保坂講師・家坂講師・吉野講師及び他の講師によるポストは拙アカウント(賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ管理人)にて毎日リポストしています。よろしければフォローお願いします。ポストされる問題に継続して取り組むとやがて大きな力となります。

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