総合資格学院『必勝合格 宅建士テキスト』の購入レビューです。
※2025年度版のレビューにアップデートしました。
注:初めて宅建を学習する方がいきなりテキスト・問題集で学習し始めることはおすすめしません。
宅建学習も英語学習と共通点があります。英語学習の基礎の基礎は単語を覚えること。宅建も同じです。宅建用語を当たり前に使えないと問題を解けません。
善意、悪意、過失、制限行為能力者、区分所有者、相殺、錯誤、被相続人などは当たり前に登場します。取消と無効も当たり前に登場しますが、明確に違います。どれもこれも基礎の基礎です。
まずは宅建用語に慣れることから学習をスタートし、はじめの10日間をかけて宅建試験全体の解像度を上げておく(用語に慣れる、どの法律からどんなことが出題されるのか、どの法律から何問出題されるのか、などなど)ことを何よりもおすすめします。
教材は30日間無料で利用できる『パーフェクト宅建士 聞くだけ』がベストです。13時間未満で宅建試験範囲をざっとカバーできます。
テキストを開く前に耳学習で宅建用語に慣れておきましょう!
『必勝合格 宅建士テキスト』 基本データ
総合資格学院『必勝合格 宅建士テキスト』(2025年版)基本データです。
書名 |
令和7年版 必勝合格 宅建士テキスト |
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価格 | |
Kindke版 | |
分冊の有無 | |
ページ数 | 宅建業法184頁 法令上の制限167頁 税・その他116頁 ※索引を除いた頁数 |
発行 | 総合資格 |
発行日 | |
色 | |
特典 | 模試無料体験版 模試受講料20%OFF 法改正資料 |
ネット サービス |
追録 正誤 |
◆発行は総合資格学院。本書は同学院の宅建講座専用テキストを一般向けに編集したテキストです。
『必勝合格 宅建士テキスト』 詳細レビュー
※2025年版のレビューです。
◆『必勝合格 宅建士テキスト』は二色刷り。
本文テキストは明朝タイプ、図表・強調箇所・欄外は非明朝タイプのフォントを採用しています。
字間・行間は詰まっていないので読みやすさは損なわれてはいませんが、全体としてフォントがやや小さめです。特に欄外の文字はかなり小さいです。
◆Kindle版はありません。
◆分冊なし、1冊丸ごと795ページ(索引含む)の宅建テキストです(※令和6年版は819頁)。はじめに、目次、索引等を除いたテキスト本文は783ページ。
ページ数多め、条番号あり宅建テキストです。
◆ページ数が多いのは「重要ポイント」ひとつひとつについて条文ベースのまとめ及びその解説を掲載しているためです。
各単元の冒頭にはその単元で扱う項目の「重要ポイント」を集約。
次いで各項目の中心論点となる「条文・原則」を枠で囲み提示。必要に応じて図表とともに解説を加えています。
「条文・原則」はほぼ条文そのものが書かれていることもありますが、たいていは条文・判例に基づきつつも読みやすくアレンジしています。
◆欄外には用語解説、「講師からのアドバイス」、そして本試験出題履歴を記載。
出題履歴の多寡によって出題頻度が視覚的にわかります。
◆重要度表記は各単元毎ではなく各項目毎に記載。
例えば国土利用計画法だと
<事後届出制>
・土地取引の事後届出←重要度A
・届出の対象となる土地取引の面積(面積要件)←重要度A
<注視区域に置ける事前届出制>
・土地取引の事前届出←重要度C
・注視区域←重要度C
<勧告>
・事後届出制の場合←重要度A
・事前届出制の場合←重要度C
となっています。重要度表記は一般的な宅建テキスト・参考書よりきめ細かいです。
◆本書は条文・判例をベースとした条番号あり宅建テキスト・参考書です。
ただ・・・初めて宅建を学習する方が講義もなくいきなり本書で学習するのは厳しいかな、というのが第一印象です。
むしろ、条文ベース・丁寧な重要度表記・出題頻度がすぐわかること等の本書の特長から、ある程度学習が進んだ宅建初学者が参考書として用いるには適していると判断しました。
◆本書のネットサービスは法改正・追録・正誤情報です(最新情報がある場合のみ)。定期的に出版社サイトをチェックしましょう。
◆特典は応募者対象となり、以下の4つが郵送されるとのことです。
・講義DVD「重要ポイント解説」
・無料模試体験版
・「宅建士模試」受験料20%オフ
・最新法改正資料
個人情報を提供したくない場合は応募しなくても良いでしょう。講義動画や法改正情報は他のテキストでも入手できますので。
◆本書及び出版社サイトを見た限り統計情報の提供はありません。税・その他の最後のページは統計ですが、必ず各自で統計情報を入手してください。
※他のテキストについては宅建独学テキストおすすめ2025ランキング(初学者・既学者別) をご参照ください!