2021年3月13日更新
この記事では、管理人がおすすめできる宅建12年過去問題集2冊について紹介します。
独学で宅建を勉強する受験生にとって、宅建テキスト・問題集・過去問題集選びは何より重要です。大切な宅建過去問題集を選ぶ上で参考になれば幸いです。
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- おすすめできる宅建過去問題集
- おすすめ宅建過去問題集①2021年度版みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問問題集
- おすすめ宅建過去問題集②2021年度版 スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集
おすすめできる宅建過去問題集
当ブログでは現役宅建士のブログ管理人が実際に宅建テキスト・問題集・過去問題集を購入して詳細レビュー記事を書いています。2021年宅地建物取引士資格試験合格を目指し、がんばりましょう。
ブログ管理人がおすすめする過去問題集は、各問のどの肢が重要なのかを明記しているものだけです。
はっきり言って、各肢の重要度にふれていない過去問題集はいりません。
なぜなら、重要な問の中にすら深入りする必要がない肢が紛れていることがままあるからです(例えば平成27年度問4肢4)。
一度出題された肢が再び出題される可能性があるため、過去問は全ての肢についてどこが正しくてどこが間違っているのかをチェックしなくてはいけません。しかし、だからと言ってすべての肢に等しく時間をかける必要はないのです。
どの肢が深入りする必要が無いのかの指針、つまり過去問題学習のメリハリの指針となるのが各肢の重要度なのです。
各肢についてまで重要度を記載している市販の過去問集は、ブログ管理人の知る限り2冊だけです。その2冊について紹介します。
なお、各肢について重要度を記載するのみならず、問そのものについても難易度を記載し、さらにテキストと連携している宅建テキスト・問題集はフォーサイト宅建通信講座だけです。フォーサイトの合格率はどの教材でも50%を超えています。
市販テキストによる独学での宅建受験は9割強が不合格になると言われています。
宅建試験の合格可能性を高めたい受験生いは合格実績の高い資格スクール・通信講座を利用することを強くおすすめします。
おすすめ宅建過去問題集①2021年度版みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問問題集
◆『2021年度版 みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』には平成21年度〜令和2年度宅建士試験の直近12年分の過去問(問1〜問50)全問が収録されています。民法改正にも対応しています。
※ただし統計問題は全ての年度で省略されています。必ず最新の統計資料で学習しておきましょう(本書にTAC出版WEBサイトアクセスのパスワードが記載されています)。
◆前半が問題編、後半が解説編。前半部・後半部で分冊可となっています。
◆2回分のマークシートが付属。コピーしておきましょう。
◆問題の並び方は令和2年度10月試験からスタートし、平成30年度→平成27年度で終了です。平成30年度からの並びは各年度の合格点が高かった順=「やさしい順」になっています(平成30年度の合格点37点から平成27年度の31点まで)。
なお、令和2年度12月試験問題・解説は令和3年春にWEBサイトで公開するとのことです。
◆問題編には各肢に重要度(本書では「復習の目安」)が4段階で記されています。
問題を解いている最中に各肢の重要性が見えている点は気になります。と言うのは、特に個数問題ではすべての肢について正誤判定をしなければならないからです。
各肢の重要度は解説編にのみ記載したほうが良かったのではないかと思います(解説編には各肢の重要度の記載はなし)。
◆解説編には各問に難易度が記されています。
難易度はA(やさしい問題)〜D(とても難しい問題)の4段階。難易度Dの問題は「できなくても仕方がない問題。無視してもよい」とあります。※実際、正答率が低い問題は合否に影響しないと言われています。
◆本書は、問題編と解説編を分けることによって、各年度の過去問第1〜50問を2時間の時間制限で解くことができるタイプの過去問題集です。過去問を第1〜50問の順で解きたい受験生向けの過去問題集と言えます。
おすすめ宅建過去問題集②2021年度版 スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集
◆『2021年度版 スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集』には平成21年度〜令和2年度10月試験の直近12年分の過去問(問1〜問50)全問が収録。
※ただし統計問題はありません。必ず最新の統計資料で学習しておきましょう。
10月になったら「宅建 統計 令和3年度」などの検索ワードで検索し、必ず情報を入手してください。個人的には宅建みやざき塾の統計動画がおすすめです。
なお、令和2年度12月試験の問題・解説は2021年度3月上旬以降、TAC出版からダウンロードできるとのことです。本書をご確認ください。
◆本書は①宅建業法、②法令上の制限、③権利関係、④その他関連知識、⑤令和2年度本試験問題の5部から構成され、これら5編が切り離しできる5分冊となっています。
◆本書は見開きの左ページに問題、右ページに解説となっています。問題のすぐ隣に解説があるため、すぐに答合わせができます。なお、解説ページに付属の赤シートをかぶせれば答えは見えません。
◆問題は分野毎に並んでいます。テキストで学習したことを分野別に過去問で復習するのに向いている過去問題集と言えます。
◆各問には問題文・解説文両方に重要度が記されています。
重要度はA〜P。Aの「絶対にマスターしておくべき問題」からP(「パス!」)の「むしろ見てはいけない(こういう問題にこだわると合格が遠のく)」の順に重要度が下がります。
◆解説文には「4つの肢すべてが重要」や「肢1、4が重要」というふうに肢ごとの重要性が記されています。重要と表示されていない肢は深入りしないようにしましょう。
◆問題のすぐとなりに解説があるため答えを見てしまいがちになること、平成21年度〜令和元年度過去問は第1〜50問の順に問題を解くことができないため時間を計って過去問に取り組むことができない点は気になります。
◆一方、1つの項目について集中して過去問を解くなら本書のほうが適しています(と言うよりも本書しかありません)。
年度別過去問集なら『みんなが欲しかった』、分野別過去問集なら『スッキリとける』となります。
時間を計って50問を解くなら前者、項目別の学習には後者が向いていると言えます。
自分の学習スタイルに必要なものを選びましょう(両方あってもかまわないかもしれません)。
宅建テキスト詳細レビューのまとめ記事はこちらです→