宅建テキストは各出版社から毎年数多く発売されています。当ブログではそれらの中からいくつか厳選して個別にレビューし、『おすすめ宅建テキスト2023:購入レビュー37選【独学・初学者向け】』にまとめました。
『2023年版 ○×宅建塾』以外の宅建テキストも見ておきたい方はそちらもご一読ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト選びの参考になさってください。
2023年宅地建物取引士資格試験合格を目指し、がんばりましょう。
『2023年版 ○×宅建塾』 基本データ
宅建学院発行の『2023年版 ○×宅建塾』基本データです。
書名 | 2023年版 ○×宅建塾 |
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Kindke版価格 | |
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ページ数 | 法令上の制限73頁、その他29頁 |
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※楽天Kobo版はありません。
◆宅建問題集は、一問一答問題集であってもテキストとリンクしているものを選ぶのが鉄則です。
本書、『2023年版 ○×宅建塾』は、解答・解説各ページに『2023年版 らくらく宅建塾』とリンクしています。
メインテキストを『2023年版 らくらく宅建塾』にする方は本書を用いて学習すると良いかもしれません(注:当サイトではメインテキストを『2023年版 らくらく宅建塾』にすることはおすすめしていません)。
『2023年度版 ○×宅建塾』購入レビュー
◆本書は全部で349ページ。縦は四六判と同じですが、横は四六判より短く新書判より長い、独自の大きさの判となっています。
◆収録問題は416問。他社の一問一答問題集は少ないもので600問でしたので、それを下回る収録問題の少なさです。
宅建試験は4肢択一形式の問題が50問、すなわち肢問が200問出題されます。
したがって、本書が収録している一問一答形式問題8416問は宅建試験2.08回分の問題数に相当します。
◆416問の内訳です。
- 権利関係→141問
- 宅建業法→141問
- 法令上の制限→94問
- その他→40問
◆本書は、見開きの左ページに「問題」が、右ページに「解答・解説」が記載されています。
◆解答・解説ページには『2023年度版 らくらく宅建塾』および『2023年度版 マンガ宅建塾』の該当ページが記載されています。これは便利です。
◆「問題」および「解答・解説」にはそれぞれマンガ(もしくは図)が付されています。これが本書のセールスポイントです。
権利関係は図で整理することが鉄則なのでマンガを含むわかりやすい図はあったほうが良いです。しかしながら全ての問題にまで必要とは思えません。必要以上の装飾がほどこされていると、学習を進める上でむしろノイズになると言わざるを得ません。
◆問題番号の右に3回分のチェック欄があります。3回といわず、6回、7回と周回しましょう。
◆しかしながら、本書には問題の出典が一切記載されていません。
このため、本書の問題が過去問をそのまま掲載しているのか、改題なのか、オリジナル問題なのか、については全くわかりませんでした。
問題についての説明は、「「○×宅建塾」の特長と使い方」に「「○×宅建塾」は、宅建学院が総力をあげて抽出した、超基本問題&最重要問題しか載っていない」とあるものの、どちらが超基本問題でどちらが最重要問題なのかについては記述が一切ありません。
過去問の出典を気にしない受験生は本書で学習してもかまわないのですが、「過去問をベースとしている一問一答形式問題集」で学習したい方、より多くの問題を解いておきたい方は他の一問一答問題集を選んでください。
◆宅建問題集には本書のような一問一答形式と4肢択一択一があります。4肢択一形式だと正解番号を覚えてしまう危険性があるため、一問一答形式を薦める考えの方がいます。
基礎知識の獲得は一問一答のほうがしやすいのは確かです。とはいえ、4肢択一形式の問題であっても、それぞれの肢を一問一答と見なして取り組めば同じことです。
一方、本試験問題を解く訓練は4肢択一に軍配が上がります。
◆一問一答問題集と4肢択一問題集のどちらにも特長があります。
鉄則としてこれだけは言えることは、「問題を解くときは、かならず「すべての選択肢について」根拠を明らかにしながら正誤判定できるようにすること」に他なりません。
一問一答問題集であっても、必ず根拠を明らかにしながら正誤判定できるよう、心がけましょう。
根拠を明確にできないまま漫然と正解不正解を「当てる」のではなく、わからない問題は解答・解説で理解してから再度問題に戻り、根拠を明確にできるまで繰り返し解く癖を付けてください。それが合格への近道です。がんばりましょう!