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【テキスト購入レビュー】らくらく宅建塾 2025年版

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『2025年版 らくらく宅建塾』の購入レビューです。テキスト選びの参考になさってください。

らくらく宅建塾2025年版カバー表

らくらく宅建塾2025年版カバー表

『2025年版 らくらく宅建塾』 基本データ

宅建学院発行の『2025年版 らくらく宅建塾』基本データです。 

基本データ

書名 2025年版 らくらく宅建塾
書籍版価格
¥3,300
Kindke版価格
¥2,500
分冊の有無
3分冊
ページ数
権利関係268頁、
宅建業法125頁、
法令上の制限96頁、
その他の分野43頁
発行所
宅建学院
発行日
2024年12月25日
フルカラー
付録
赤シート
ネット情報サービス
著者名
宅建学院

 

◆毎年ほぼ同じページ構成で、テキスト部分532ページ、巻末索引含め532ページとコンパクトな部類の宅建テキストです。

◆昨年版でフルカラーに、2025年版でついに3分冊となりました。

◆昨年版から電子書籍版も発売されました。

◆フルカラーですが赤シートに対応、シートも付属しています。

『2025年版 らくらく宅建塾』 詳細レビュー

◆『らくらく宅建塾』は条番号あり宅建テキスト。

2024年版からフルカラーとなり、2025年版で3分冊となりました。

でも中身は2023年版以前とほぼほぼ変わっていません。

テキスト本文は明朝体、それ以外の太字強調・図表などのフォントには非明朝タイプのフォントを採用。テキスト本文は文字サイズも大きめで字間・行間も詰まっておらず、総じて読みやすいです。

図のフォントは非明朝系で統一されています。

一方、表は明朝系・非明朝系フォントが混在したりしなかったり、背景カラーもピンクだったりブルーだったりとどういう意図でそのデザインを採用しているのかわかりかねます

個人的には以前の二色刷のほうがすっきりしていたと思います。むしろカラー化しなかったほうが良かったかもしれません。

◆例題として一問一答・解説を192問収録。問題は過去問・過去問の類題・オリジナルの混成です。

購入者特典として、この例題・解説及び厳選一問一答がWebコンテンツとして提供されます。2025年1月より順次配信とのことです。

◆『らくらく宅建塾』の大きな特徴のひとつは語呂合わせを多用していること

これはメリットにもデメリットにもなります。

「しのごの言わずに建替えろ!」(p.129)は区分所有法62条「集会においては、区分所有者及び議決権の各五分の四以上の多数で、建物を取り壊し、かつ、当該建物の敷地若しくはその一部の土地又は当該建物の敷地の全部若しくは一部を含む土地に新たに建物を建築する旨の決議(以下「建替え決議」という。)をすることができる。」についてのものです。

これだけで区分所有建物の建替えには区分所有者及び議決権の各5分の4(しのご)の賛成が必要、ということに結びつけられます。

このような30秒以内でらくらく覚えられ、宅建試験まではもちろん、試験が終わっても記憶に残る語呂合わせはメリットです。大歓迎です。

一方、覚えることに四苦八苦させられ、しかもすぐ忘れてしまうような語呂合わせに時間をかける余裕はありません(本書の2015年版で確認したところ、当時は受験生から語呂合わせ募集すらしていたという・・・)

本書の語呂合わせのなかにはなかなか覚えられない語呂合わせがあります。例えば本書の35条、37条、建築確認についての語呂合わせは長過ぎてとても覚えにくいです。

管理人は宅建試験受験1回目で本書を使いましたが、これらの語呂合わせは覚えきれませんでした。

本書を選ぶのであれば、全部の語呂合わせを覚えようとせず、取捨選択して覚えやすく忘れにくいものに限定するほうが良いでしょう。

◆以下、本書の明確なデメリットを挙げておきます。

・重要度ランクの表記がありません。

重要度ランクがA>B>Cの場合、学習優先度が高いのはABランク論点です。

試験前はAランク論点主体の学習が最優先となりますが、重要度ランクが書かれていないテキストだと重要度に対応したメリハリある学習ができません。

・権利関係の「相隣関係」「混同」の記述がありません。

相隣関係は令和5年度問2で出題されました。法改正もあって出題が予想されていたにもかかわらず、です。

混同は令和6年度問6で出題されました。

管理人がこれまで購入したテキストで相隣関係と混同の記述がないテキストは本書のみ。そういう方針と言われればそれまでですが、だったら相隣関係と混同が記述されているテキストをおすすめします。

・誤植が多いです。

当記事で紹介している宅建テキスト15冊(『出る順宅建士 合格テキスト』3冊含む)における2024年版の正誤表を確認したところ、訂正無しが7冊、訂正1箇所が1冊、訂正3箇所が4冊、訂正箇所4箇所が1冊、訂正7箇所が1冊、訂正11箇所が1冊。『らくらく』は訂正11箇所とワーストでした。


・統計情報の提供が一切ない。

統計情報についての記述は一切ありません(何回読み返しても見つかりませんでした)。自力で入手してください。

・動画サポートは一切ありません。

・法改正情報の提供が不親切。

本書の昨年版については法改正に対応していなかった箇所について追録での提供がありませんでした。旨を記載しているにもかかわらず、2024年10月2日時点になっても追録に記載されているのは正誤表のみ。

2025年版がどうなるかはまだわかりませんが、法改正について追録・正誤表ページで対応していない場合、受験生は自身で問い合わせるか、もしくは直前予想模試『ズバ予想宅建塾 直前模試編』を購入するかの2択となります(例年、直前予想模試『ズバ予想宅建塾 直前模試編』には法改正情報が掲載されています)

本書を選ぶ際はくれぐれもご注意ください。

◆『らくらく』は老舗宅建テキスト。平積みしている書店をよくみかけます。本書で合格したという方も少なくないでしょう。管理人自身も宅建受験1年目に本書を使いました(近年では最も難しかった平成27年度試験の合格点31点に2点足りず・・・当時は綴じ込みハガキを送ると法改正・統計情報を無償で郵送してくれたんですけどね)

しかしながら、本書は重要度ランクなし、相隣関係及び混同の記述なし、統計情報の提供なし、誤植も多い、法改正情報の提供も不親切。これでは初学者向け宅建テキストとしておすすめする理由がありません。もちろん既学者におすすめできるはずもありません。

2026年版以降での改善を強く望みます。

※他のテキストについては宅建独学テキストおすすめ2025ランキング(初学者・既学者別) をご参照ください!

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