賃貸不動産経営管理士試験過去問:平成29年度問40(換気設備)について、該当する公式テキストのページを記載するとともに要点を簡潔に解説します。
賃貸不動産経営管理士試験の過去問には『賃貸不動産管理の知識と実務 改訂3版:賃貸不動産経営管理士公式テキスト』そのままの文章が頻出しています。このため、賃貸不動産経営管理士試験の対策は公式テキストを中心に勉強する、というのが一つの方法です。
とはいえ、1,000ページもの分厚いテキストのどこに出題文がのっているのかを探すのも一手間かかってしまいます。このエントリーを賃貸不動産経営管理士試験合格に向けて参考にしてください。
- 賃貸不動産経営管理士試験過去問解答解説 平成29年度問40
- 賃貸不動産経営管理士平成29年度過去問
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- 賃貸不動産経営管理士試験のおすすめテキスト・問題集・直前予想問題集(2019年版)
賃貸不動産経営管理士試験過去問解答解説 平成29年度問40
平成29年度
【問40】 換気設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 シックハウス症候群の原因となる揮発性有機化合物(VOC)の除去対策として、すべての住宅は、24時間稼働する機械換気設備の設置が義務付けられている。
2 機械換気方式は、換気扇や送風機等の機械を利用して強制的に換気する方式のことである。
3 シックハウス症候群は、建材や家具、日用品等から発散するホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)等が原因だと考えられている。
4 自然換気方式は、室内と室外の温度差による対流や、風圧等の自然条件を利用した換気方式のことである。
賃貸不動産経営管理士公式テキスト掲載ページ
平成29年問40に該当する部分は主に公式テキスト第7編建物・設備の知識(第3章IV換気設備)に書かれています。
◆選択肢1について公式テキストp.832には、「2003(平成15)年7月より、シックハウスの原因となる揮発性有機化合物(VOC)の除去対策として、新築物件はごく一部の例外を除いて、24時間稼働する機械式換気設備の設置が建築基準法により義務付けられた」とあります。
義務付けられたのはごく一部の例外を除いた新築物件であり、すべての住宅ではありません。したがって、選択肢1は不適切です。
◆選択肢2について公式テキストp.831には、「自然換気 室内と室外の温度差による対流や風圧等、自然の条件を利用した換気方式」とあります。
したがって、選択肢2は適切です。
◆選択肢3について公式テキストp.833には、「シックハウス症候群 建材や家具、日用品から発散するホルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレン等の揮発性の有機化合物)等が考えられている」とあります。
したがって、選択肢3は適切です。
◆選択肢4について公式テキストp.831には)、「機械排気 換気扇や送風機等の機械を利用して、強制的に排気する方式」とあります。
したがって、選択肢4は適切です。
以上、不適切な選択肢は1、正解番号は1です。正答率は80%。重要度★★★。
正答率はKenビジネススクール2017賃貸不動産経営管理士解答速報、重要度は『賃貸不動産経営管理士過去&予想問題集』より
賃貸不動産経営管理士平成29年度過去問
賃貸住宅管理業者登録制度、賃貸不動産経営管理士、管理業務の受託、借主の募集
問1:賃貸不動産等統計
問2:賃貸不動産経営管理士の業務
問3:登録制度
問4:登録制度
問5:管理受託契約
問6:登録制度
問7:基幹事務
問8:サブリース方式による賃貸管理
問9:サブリース方式による賃貸管理
問10:借主の募集
問11:借主の募集・入居者決定
賃貸借契約
問12:定期建物賃貸借
問13:賃貸借契約・解約申入れ
問14:敷金の承継
問15:賃貸借契約の保証
問16:賃貸借契約の承継・共有
問17:賃貸建物の修繕
問18:賃貸借契約の解除
問19:契約書の記載
問20:賃貸借契約の更新
問21:賃料改定
管理実務、建物・設備の知識、賃貸業への支援業務等
問22:内容証明郵便と公正証書の意義
問23:未収賃料の経理上の処理
問24:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン
問25:住環境の整備
問26:ガイドライン
問27:ガイドライン
問28:共同住宅の避難施設等
問29:建物の耐震診断
問30:給水設備・給湯設備
問31:消防用設備
問32:賃貸用建物の企画提案
問33:PMとAM
問34:保険
問35:租税公課
問36:不動産賃貸経営の法人化
4問免除問題
問37:賃貸管理の意義
問38:倫理憲章
問39:屋根・外壁等
問40:換気設備
賃貸不動産経営管理士試験過去問、関連記事
◆賃貸不動産経営管理士試験過去問平成30年度・平成29年度・平成28年度問1〜問40の解説はこちらのページにリンクしてあります。
【過去問】平成30年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
【過去問】平成29年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
【過去問】平成28年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
◆賃貸不動産経営管理士試験の合格率は4問免除講習受講生のほうが高いです。データはこちらです。
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は?講習修了者と非受講者の違いは?
◆賃貸不動産経営管理士試験は試験範囲がもっとも重なっている宅地建物取引士資格試験と比べると出題文の字数・構造とも難易度が低いです。とはいえ、2018年度試験の合格点は過去最高の29点。正答率72.5%が要求されました。しっかり準備しておきましょう。
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おすすめの理由はこちらの記事をご参照ください。
【賃貸不動産経営管理士試験】おすすめテキスト・問題集 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ
賃貸不動産経営管理士試験は令和2年度から50問120分になります。40問90分での試験は今年が最後です。
テキストやオンライン講座等にあまりお金をかけたくない気持ちはよくわかります(管理人もそうです)。でも、成果を得たいなら対価を惜しまないほうが得策だと思います。
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賃貸不動産経営管理士試験のほとんどは公式テキストから出題されます。
ちなみに平成29年度試験は公式テキストの範囲内から98.1%が出題されていました。
賃貸不動産経営管理士試験:公式テキストからの出題率(平成29年度)
しかも公式テキストの文言をちょっと変えただけの問題が多数でした。
今年もそうなることが予想されます。公式テキストには目を通しておいたほうが良いでしょう。
『賃貸不動産管理の知識と実務 改訂4版:賃貸不動産経営管理士公式テキスト』
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