賃貸不動産経営管理士試験過去問:平成28年度問38(建築構造)について、公式テキスト第3版で該当するページを記載するとともに要点を簡潔に解説します。
なお、公式テキスト第3版は平成28年度賃貸不動産経営管理士試験の翌年に出版されたため、必ずしも平成28年度試験に対応しているわけではありません。この点をご了承くださりますよう、お願いいたします。
- 賃貸不動産経営管理士試験過去問解答解説 平成28年度問38
- 賃貸不動産経営管理士平成28年度過去問
- 賃貸不動産経営管理士試験過去問、関連記事
- 賃貸不動産経営管理士試験のおすすめテキスト・問題集・直前予想問題集(2019年版)
賃貸不動産経営管理士試験過去問解答解説 平成28年度問38
平成28年度
【問38】 建築構造に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 木造は、建物の重量が軽く、施工もしやすいが、防火、耐火性能において他の建築構造より劣る。
2 鉄筋コンクリート造は、建物の重量が重いため、地震による影響が大きい。
3 鉄骨造は、鋼材の加工性が良く、工期は比較的短く、省力化が可能である。
4 鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造より施工がしやすく、工期も短い。
賃貸不動産経営管理士公式テキスト掲載ページ
平成28年問38に該当する部分は主に公式テキスト第7編建物・設備の知識(第2章建物の基礎知識と維持管理)に書かれています。
◆選択肢1について公式テキストp.764に、木造在来工法は、「建物重量が軽く施工しやすい」「防火・耐火性能に劣る」とあります。
したがって、選択肢1は適切です。
◆選択肢2について公式テキストp.765に、鉄筋コンクリート造は「建物重量が重いため地震による影響が大」とあります。
したがって、選択肢2は適切です。
◆選択肢3について公式テキストp.766に、鉄骨造は、「鋼材の加工性が良く、工期が短く、省力化が可能」とあります。
したがって、選択肢3は適切です。
◆選択肢4について公式テキストp.765に、鉄骨鉄筋コンクリート造は、「施行の難易度が高い」「工期は鉄筋コンクリート造より長い」とあります。
したがって、選択肢4は不適切です。
以上、不適切な選択肢は4、正解番号は4です。重要度★★★。
重要度は『賃貸不動産経営管理士過去&予想問題集』より
これらのように、賃貸不動産経営管理士試験では公式テキストの文言をそのまま抜き出したものが出題されることが非常に多いです。1,000ページ超もある公式テキストだけでの勉強は効率がよくないものの、過去問に該当する箇所について一度は公式テキストに目を通しておくことをおすすめします。
賃貸不動産経営管理士平成28年度過去問
倫理憲章、個人情報保護法、賃貸住宅管理業者登録制度、賃貸不動産経営管理士、管理業務の受託、借主の募集
問1:賃貸不動産管理の意義
問2:倫理憲章
問3:個人情報保護法
問4:登録規程9条
問5:重要事項説明
問6:賃貸住宅管理業者の遵守事項
問7:登録制度の登録
問8:登録制度の遵守事項
問9:管理受託契約
問10:管理受託契約
問11:借主の募集
問12:借主の募集
賃貸借契約
問13:建物賃貸借の特約の有効性
問14:定期建物賃貸借契約
問15:賃貸不動産の所有権移転と賃貸借契約上の地位の移転
問16:賃貸借契約の保証
問17:賃貸借契約と使用貸借契約との異同
問18:書面による法律行為
問19:借主の義務と責任
問20:賃貸不動産の修繕
問21:敷金
問22:未収賃料の回収
問23:賃貸借契約の解除
管理実務、建物・設備の知識、賃貸業への支援業務等
問24:ガイドライン
問25:借主の居住ルールと苦情処理
問26:鍵の管理
問27:アウトソーシング
問28:ガイドライン
問29:建ぺい率
問30:建物の維持管理
問31:消防用設備等
問32:昇降機設備・機械式駐車場設備
問33:賃貸不動産の企画提案の事業収支
問34:不動産証券化とプロパティマネジメント
問35:空き家と不動産管理
問36:不動産の税金
4問免除問題
問37:空き家と不動産
問38:建築構造
問39:換気設備
問40:保険
賃貸不動産経営管理士試験過去問、関連記事
◆賃貸不動産経営管理士試験過去問平成30年度・平成29年度・平成28年度問1〜問40の解説はこちらのページにリンクしてあります(※平成29年度はこのページです)。
【過去問】平成30年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
【過去問】平成29年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
【過去問】平成28年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
◆賃貸不動産経営管理士試験の合格率は4問免除講習受講生のほうが高いです。データはこちらです。
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は?講習修了者と非受講者の違いは?
◆賃貸不動産経営管理士試験は試験範囲がもっとも重なっている宅地建物取引士資格試験と比べると出題文の字数・構造とも難易度が低いです。とはいえ、2018年度試験の合格点は過去最高の29点。正答率72.5%が要求されました。しっかり準備しておきましょう。
◆令和元年度(2019)賃貸不動産経営管理士試験の申し込みは2019年8月16日から始まります。申し込み手続きは簡単ですので、早めに済ませましょう。〆切は9月26日です(当日消印有効)。
◆当ブログでは、本試験日(2019年11月17日)の夕方から賃貸不動産経営管理士試験解答速報および合格点・合格ライン予想情報をお届けします。自己採点にお役立てください。
賃貸不動産経営管理士試験のおすすめテキスト・問題集・直前予想問題集(2019年版)
2019年版おすすめテキスト・問題集です。購入したら正誤表をご確認ください。
おすすめの理由はこちらの記事をご参照ください。
【賃貸不動産経営管理士試験】おすすめテキスト・問題集 - 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ
賃貸不動産経営管理士試験は令和2年度から50問120分になります。40問90分での試験は今年が最後です。
テキストやオンライン講座等にあまりお金をかけたくない気持ちはよくわかります(管理人もそうです)。でも、成果を得たいなら対価を惜しまないほうが得策だと思います。
何より大切な資源は時間なのですから。
『賃貸不動産経営管理士基本テキスト(2019年版)』
『賃貸不動産経営管理士過去問題集(2019年度版)』
賃貸不動産経営管理士試験のほとんどは公式テキストから出題されます。
ちなみに平成29年度試験は公式テキストの範囲内から98.1%が出題されていました。
賃貸不動産経営管理士試験:公式テキストからの出題率(平成29年度)
しかも公式テキストの文言をちょっと変えただけの問題が多数でした。
今年もそうなることが予想されます。公式テキストには目を通しておいたほうが良いでしょう。
『賃貸不動産管理の知識と実務 改訂4版:賃貸不動産経営管理士公式テキスト』
『賃貸不動産経営管理士直前予想問題集(2019年度版)』予想問題は弱点のあぶり出しと補強に使うのが良いと思います。付録の重要数字攻略ドリルは試験直前の基本事項チェックにもってこいです。
ドリルとありますが一問一答です。
『イラスト図解でわかる!賃貸不動産経営管理士合格ドリル(2019年度版)』
紙のテキストよりPC・タブレット・スマホでの学習のほうが向いている受験生にはオンライン講座のほうが良いかもしれません。4社について紹介しておきます。
◆スタディングの賃貸不動産経営管理士講座 は無料で機能を試せます。
短期合格セミナー、基本講座(ビデオ・音声による18講座約8時間30分)、WEBテキスト、問題集、セレクト過去問集が利用できるコース(¥11,800、税別)と、さらに実践力アップ講座(ビデオ・音声約2時間)、実践力アップ問題集も利用できるコース(¥13,800、税別)があります。
学習の進捗状況も管理できます。賃貸不動産経営管理士試験の勉強をどこから手を付けたらよいのか考えあぐねている方は検討してみてもよいかもしれません。
無料で試してから自分に合う教材かどうかしっかり吟味してみてください。
◆スタケンの賃貸不動産経営管理士WEB講座は¥19,800(税別)→PCでもスマホでも。WEB受講型宅建講座『スタケン』(宅建の案内ページへのリンクですが、途中に賃貸不動産経営管理士WEB講座へのボタンがあります)。
スタディングにはないオリジナル模試3回分が付いてます。
◆資格スクエアにも賃貸不動産経営管理士講座があります。
ただ、確認したところ無料で視聴できる賃貸不動産経営管理士講座はありませんでした。宅建は22講座が無料で視聴できますので、登録(無料、フリーメールアドレスでもOK)してからそれを見て判断するしかありません。
なお、スタディングおよびスタケンに比べると価格がかなり・・・→賃貸管理士講座 | 資格スクエア
◆大手資格スクールのLEC東京リーガルマインドにも賃貸不動産経営管理士講座があります。通学が難しい方にはWEB・DVD講座も用意されています。
LECの資料請求は無料ですので、気になる方は資料だけでも取り寄せておいたほうが良いでしょう。※PCから請求してください。
LEC (トップページにリンク>不動産系>賃貸不動産経営管理士>PC画面右の資料請求をクリック。スマホからの賃貸不動産経営管理士資料請求はできません)
今年の賃貸不動産経営管理士試験で合格を勝ち取っておきましょう。