賃貸不動産経営管理士試験過去問:平成30年度問34(保険)について、該当する公式テキストのページを記載するとともに要点を簡潔に解説します。
賃貸不動産経営管理士試験には『賃貸不動産管理の知識と実務 改訂3版:賃貸不動産経営管理士公式テキスト』そのままの文章が頻出しています。このため、賃貸不動産経営管理士試験対策の一つは公式テキストを中心に勉強すること、と言えます。
とはいえ、1,000ページもの分厚いテキストのどこに出題文がのっているのかを探すのは一手間かかってしまいます。このエントリーを賃貸不動産経営管理士試験合格に向けて参考にしてください。
賃貸不動産経営管理士試験過去問解答解説 平成30年度問34
平成30年度
【問34】 保険に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 保険は、将来起こるかもしれない危険に備える合理的な防衛策のひとつであるが、中でも賃貸不動産の経営においては、損害保険の知識が有用である。
2 賃貸不動産の建物所有者が火災保険に加入する場合、主契約である火災保険の保険金額の8割以内の範囲で地震保険にも加入しておくことが一般的である。
3 住宅に関する火災保険である「すまいの保険」は、火災、落雷、破裂・爆発、雹(ひょう)災、雪災により建物や家財に生じた損害に備える保険である。
4 保険は、保険会社の商品によって特性が異なるので、関係者に適切なアドバイスをするためには、その内容をよく理解しておく必要がある。
賃貸不動産経営管理士公式テキスト掲載ページ
平成30年度賃貸不動産経営管理士試験問33に該当する部分は主に公式テキスト第8編賃貸業への支援業務(第2章)に書かれています。
◆選択肢1について公式テキストp.938には、「保険とは、将来起こるかもしれない危険に対し(中略)備える(中略)合理的な防衛策のひとつである。(中略)賃貸不動産の経営においては(中略)「損害保険」が有用である」とあります。
したがって選択肢1は適切です。
選択肢1は、公式テキストp.938の文章をつなぎ合わせて作られています。
平成29年 問34もこの箇所から出題されました。
◆選択肢2について公式テキストp.939には、「地震保険の保険金額は主契約の火災保険の保険金額の30〜50%以内の範囲で、建物5,000万円、家財1,000万円までとされている」とあります。
したがって、選択肢2は不適切です。
平成28年 問40もこの箇所から出題されました。
◆選択肢3について公式テキストpp.938-939には、「住宅に関する火災保険は、いわゆる「すまいの保険」と言われている。これは、火災、落雷、貼れる・爆発、風災、雹(ひょう)災、雪災により建物や家財に損害が生じた場合に補償するものである」とあります。
したがって、選択肢3は適切です。
平成27年 問34もこの箇所から出題されました。
◆選択肢4について公式テキストp.939には、「保険は、保険会社の商品によって、特性が異なり、いかなる危険に対して、どの範囲で補填がなされるのかは、必ずしも同一でない。保険について理解をしておき、関係者にある程度のアドバイスをすることができるよう準備をしておくことも、賃貸経営管理に対する支援業務のひとつと考えることもできる」とあります。
したがって、選択肢4は適切です。
この箇所の前半部分は平成28 問40で、後半部分は平成29 問34で出題されました。
以上、不適切な選択肢は2、正解番号は2です。
次の問題は賃貸不動産経営管理士試験平成30年度問35です。
◆賃貸不動産経営管理士試験過去問平成30年度・平成29年度・平成28年度問1〜問40の解説はこちらのページにリンクしてあります。
【過去問】平成30年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
【過去問】平成29年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
【過去問】平成28年度賃貸不動産経営管理士試験問1〜問40
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ちなみに平成29年度試験は公式テキストの範囲内から98.1%が出題されていました。
賃貸不動産経営管理士試験:公式テキストからの出題率(平成29年度)
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