賃貸不動産経営管理士試験過去問:平成27年度問34(保険)について、公式テキスト第3版で該当するページを記載するとともに要点を簡潔に解説します。
なお、公式テキスト第3版は平成27年度賃貸不動産経営管理士試験終了後に出版されたため、必ずしも平成27年度試験に対応しているわけではありません。この点をご了承くださりますよう、お願いいたします。
賃貸不動産経営管理士試験過去問解答解説 平成27年度問34
平成27年度
【問34】 保険に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 賃貸不動産の経営におけつ危険を軽減・分散するための重要な方策の1つに保険の利用がある。
2 保険は、生命保険、損害保険、傷害・医療保険に分類することができるが、このうち賃貸不動産の経営においては、通常、生命保険が最も有効である。
3 住宅火災保険・住宅総合保険は、火災・落雷・風災・ひょう災等による住宅や家財の損害の全部又は一部を補償の対象とするものである。
4 地震保険は、住宅に関する火災保険に付帯して加入することにより、地震・噴火・津波を原因とする火災や損壊等による損害を補償する保険である。
賃貸不動産経営管理士公式テキスト掲載ページ
平成27年問34に該当する部分は主に公式テキスト第8編賃貸業への支援業務(第2章)に書かれています。
◆選択肢1について公式テキストp.938には、「賃貸不動産の経営における危険を軽減・分散するための重要な方策の1つに、保険の利用がある」とあります。
したがって、選択肢1は適切です。
◆選択肢2について公式テキストp.938には、保険商品の分類が記述されています。保険商品の分類には保険業法上の第一分野(生命保険)、第二分野(損害保険)、第三分野(第一・第二分野の中間に位置する傷害保険・医療保険・がん保険など)があり、「賃貸不動産の経営においては、このうち、第二分野である「損害保険」が有用である」とあります。
したがって、選択肢2は不適切です。
◆選択肢3について公式テキストpp.938-939には、「住宅に関する火災保険は、いわゆる「すまいの保険」と言われている。これは、火災、落雷、破裂・爆発、風災、雹(ひょう)災、雪災により建物や家財に損害が生じた場合に補償するものである(「すまいの保険」は、住宅火災保険、住宅総合保険といわれていた保険であるが、現在はこれらの保険の新規加入の取扱いはなくなり既契約のみが残っている」とあります。
したがって、選択肢3は適切です。
◆選択肢4について公式テキストp.939には、「地震、噴火又はこれらによる津波を原因とする建物や家財の損害を補償するものを地震保険と呼ぶが、これは住宅の火災保険に付帯して加入する保険で、単独での加入はできない」とあります。
したがって、選択肢4は適切です。
以上、不適切な選択肢は2、正解番号は2です。重要度★★。
重要度は『賃貸不動産経営管理士過去&予想問題集』より
保険については平成28年度問40、平成29年度問34、平成30年度問34、令和元年度問40でも出題されています。重要箇所なのですが、公式テキストの分量はpp.938-939のわずか2ページ。目を通しておくことをおすすめします。
注:法改正・新法施行などによって成立しなくなった問題があります。必ず最新の教材で学習してください。
>>>賃貸不動産経営管理士試験2021:おすすめテキスト・問題集【購入・詳細レビュー】