賃貸不動産経営管理士試験過去問:平成27年度問30(建物の維持管理と点検)について、該当する公式テキストのページを記載するとともに要点を簡潔に解説します。
賃貸不動産経営管理士試験には『賃貸不動産管理の知識と実務:賃貸不動産経営管理士公式テキスト』そのままの文章が頻出しています。このため、賃貸不動産経営管理士試験対策の一つは公式テキストを中心に勉強すること、と言えます。※本稿では公式テキスト4版を用います。ご了承くださりますようお願いいたします。
とはいえ、1,000ページもの分厚いテキストのどこに出題文がのっているのかを探すのは一手間かかってしまいます。このエントリーを賃貸不動産経営管理士試験合格に向けて参考にしてください。
なお、賃貸不動産経営管理士試験は令和2年度から50問120分となります。独学での学習が不安な受験生は通信講座等の利用を検討しても良いと思います。
賃貸不動産経営管理士試験過去問解答解説 平成27年度問30
平成27年度
【問30】 建物の維持管理と点検に関する記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 法定点検においては、資格者による点検作業と所轄官庁への報告が義務付けられている。
2 巡回点検は、管理業者が担う役割のうち重要なものではない。
3 貸主に対し、日常点検業務に関する費用の見積もりと結果報告は必ず行わなければならない。
4 管理業務として建築物の点検を行う場合には、入居者からの情報を活用すべきである。
賃貸不動産経営管理士公式テキスト掲載ページ
平成27年度賃貸不動産経営管理士試験問30に該当する部分は主に公式テキスト第7編建物の基礎知識と維持管理(第2章)に書かれています。
◆選択肢1について公式テキストp.717には、「法定点検は資格者による点検作業と所轄官庁への報告義務もあり」とあります。
したがって、選択肢1は適切です。
◆選択肢2について公式テキストp.718には、「巡回点検は、周期を決めて継続的に行う業務であり、管理業者が受け持つ大切な役割である」とあります。
したがって、選択肢2は不適切です。
◆選択肢3について公式テキストp.717には、日常点検について「費用の見積もりと結果報告は必ず行わなければならない」とあります。
したがって、選択肢3は適切です。
◆選択肢4について公式テキストp.718には、「現場で管理業務に携わる管理業者は、入居者からの情報を積極的に活用すべきである」とあります。
したがって、選択肢4は適切です。
以上、不適切な選択肢は2、正解番号は3です。
※賃貸不動産経営管理士の倫理憲章については、平成28年度問2、平成29年度問38、平成30年度問38でも出題されています。かならずチェックしておきましょう。
注:法改正・新法施行などによって成立しなくなった問題があります。必ず最新の教材で学習してください。
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