賃貸不動産経営管理士試験過去問:平成29年度問27(ガイドライン)について、該当する公式テキストのページを記載するとともに要点を簡潔に解説します。
賃貸不動産経営管理士試験の過去問には『賃貸不動産管理の知識と実務 改訂3版:賃貸不動産経営管理士公式テキスト』そのままの文章が頻出しています。このため、賃貸不動産経営管理士試験の対策は公式テキストを中心に勉強する、というのが一つの方法です。
とはいえ、1,000ページもの分厚いテキストのどこに出題文がのっているのかを探すのも一手間かかってしまいます。このエントリーを賃貸不動産経営管理士試験合格に向けて参考にしてください。
賃貸不動産経営管理士試験過去問解答解説 平成29年度問27
平成29年度
【問27】 ガイドラインに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1 ガイドラインによれば、貸主と借主が賃貸借契約時に原状回復工事施工目安単価を明記して、原状回復条件をあらかじめ合意した場合、退去時にこの単価を変更することはできない。
2 ガイドラインによれば、クリーニングについては経過年数を考慮して費用に差をつけることはしない。
3 ガイドラインによれば、鍵は退去時に交換されるものであるから、借主が鍵を紛失した場合であっても借主に負担させるべきではない。
4 ガイドラインによれば、壁等のクロスは、m²単位で張替え費用を借主に負担させるべきであり、毀損箇所を含む一面分を借主に負担させることはできない。
賃貸不動産経営管理士公式テキスト掲載ページ
平成29年問27に該当する部分は主に公式テキスト第6編管理実務(第2章IV明渡し・原状回復)に書かれています。
◆選択肢1について公式テキストp.721には、「原状回復工事施工目安単価も記載することとされている(なお、この単価はあくまで目安であって、退去時において単価の変動や施行方法の変動等によって変更となる場合があることが注書きされている)」とあります。
したがって、選択肢1は不適切です。
◆選択肢2について公式テキストp.709には、「クリーニングについて、経過年数は考慮しない。借主負担となるのは、通常の清掃を実施していない場合で、部位もしくは住戸全体の清掃費用相当分を全額借主負担とする」とあります(p.725にも同様の記載あり)。
したがって、選択肢2は適切です。
◆選択肢3について公式テキストp.709には、「鍵の紛失の場合は、経過年数は考慮しない。交換費用相当分を全額借主負担とする」とあります(p.725にも同様の記載あり)。
したがって、選択肢3は不適切です。
◆選択肢4について公式テキストp.710の表1には、「クロス張替えの場合、毀損箇所を含む一面分の張替費用を、毀損等を発生させた借主の負担とすることが妥当と考えられるとする(理由についてはp.711を参照)」とあります(p.724にも同様の記載あり)。
したがって、選択肢4は不適切です。
以上、適切な選択肢は2、正解番号は2です。正答率は54%。重要度★★★。
正答率はKenビジネススクール2017賃貸不動産経営管理士解答速報、重要度は『賃貸不動産経営管理士過去&予想問題集』より
賃貸不動産経営管理士平成29年度過去問解説
賃貸住宅管理業者登録制度、賃貸不動産経営管理士、管理業務の受託、借主の募集
問1:賃貸不動産等統計
問2:賃貸不動産経営管理士の業務
問3:登録制度
問4:登録制度
問5:管理受託契約
問6:登録制度
問7:基幹事務
問8:サブリース方式による賃貸管理
問9:サブリース方式による賃貸管理
問10:借主の募集
問11:借主の募集・入居者決定
賃貸借契約
問12:定期建物賃貸借
問13:賃貸借契約・解約申入れ
問14:敷金の承継
問15:賃貸借契約の保証
問16:賃貸借契約の承継・共有
問17:賃貸建物の修繕
問18:賃貸借契約の解除
問19:契約書の記載
問20:賃貸借契約の更新
問21:賃料改定
管理実務、建物・設備の知識、賃貸業への支援業務等
問22:内容証明郵便と公正証書の意義
問23:未収賃料の経理上の処理
問24:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン
問25:住環境の整備
問26:ガイドライン
問27:ガイドライン
問28:共同住宅の避難施設等
問29:建物の耐震診断
問30:給水設備・給湯設備
問31:消防用設備
問32:賃貸用建物の企画提案
問33:PMとAM
問34:保険
問35:租税公課
問36:不動産賃貸経営の法人化
4問免除問題
問37:賃貸管理の意義
問38:倫理憲章
問39:屋根・外壁等
問40:換気設備
注:法改正・新法施行などによって成立しなくなった問題があります。必ず最新の教材で学習してください。
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