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【宅建テキスト詳細レビュー】2019年版 パーフェクト宅建の基本書

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宅建テキストは、ブログ管理人が購入しただけでも各出版社から16冊発売されています。そのうち、現時点で10冊それぞれについて個別にレビューし、『【宅建試験まで残り4ヶ月】おすすめできる/できない宅建テキスト:詳細レビュー』にまとめました。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト選びの参考になさってください。

2019年宅地建物取引士資格試験合格を目指し、がんばりましょう。

2019年版パーフェクト宅建の基本書表紙画像

2019年版パーフェクト宅建の基本書表紙画像

宅建テキストについてのブログ管理人の考え

市販テキストで宅建を勉強する独学・初学者にとって、宅建テキスト選びは何より大切です。

宅建テキストについてのレビューポイントは主に次の二つです。

  1. 合格に不要な情報が掲載されていないかどうか
  2. 読みやすいフォント・色・紙面構成にデザインされているか

① テキスト選びで何よりも大切なことは、合格に不要な情報が掲載されていないことです。

テキストに必要な知識を記載するのは当然です。しかしながら、試験では問われない・出題されない知識、すなわち合格に不要な知識までを記載しているテキストは本末転倒です。

ありていに言えば内容を厳選しているかどうか、ということに尽きます。実はこれが難しい。なぜなら、過去の出題傾向を的確に分析しなければできないことだからです。

むしろ詳しく長く多くのことを書く方が楽なのです。これまで出題された事項について網羅すれば良いのですから。

宅建を初めて受ける方が「宅建 テキスト」や「宅建 テキスト おすすめ」で検索し、上位表示の記事がすすめるテキストを漫然と選んでしまうのもしかたないと思います。

でも、そういった記事のおすすめテキストの中には宅建本試験にはまず出題されない知識を何年も続けて掲載しているものが見受けられます。この見極めは宅建初学者にはまずできません。

でも、ちょっと考えてみてください。本試験に出題される可能性が非常に低い知識までインプットすることが受験生にとって有益と言えるでしょうか?

ブログ管理人はそうは思いません。

時間は有限な資源です。仕事や家事や学業の合間を縫って勉強する受験生には、本試験に不要な知識までインプットする時間はありません。

合格に不要な情報が掲載されていないテキストを選ぶことは何よりも重要なのです。

※もちろん、時間が自由に使える場合はその限りではありません。

② 読みやすいフォント・色・紙面構成になっているテキストを選ぶことは、その次に重要です。なぜなら、テキストの読みやすさは視覚への負荷の度合いに直結するからです。

小さなフォントで書かれていると、それだけで視覚に負荷がかかります。いろんな種類・大きさのフォントが使われていたらなおさらです。

構成と色使いもそうです。

小さな字や図表が紙面にぎっしり詰め込まれているテキストは読みやすいでしょうか?

今やフルカラーのテキストが主流になりつつありますが、フルカラーだからと言って読みやすくデザインされているとは限りません。

読みやすさを意図したはずが、むしろ情報過多になっているフルカラーテキストも見受けられます。

◆テキストは合格まで長い時間を共にする相棒です。

繰り返し繰り返し何度も何度もひらくテキストは、読みやすいフォント・色・構成にデザインされたものを選ぶべきです。

そして、①と2が揃ったテキストはさくさく読み進められます。

なお、当ブログでは宅建テキストの「文章の書き方・説明の仕方」については評価対象外にしています。はっきり言ってどのテキストも大差ありません。文章のちょっとした書き方の差が合格を左右するほど宅建は甘くないです。

衝撃的な数字かもしれませんが、市販書籍で学習する受験生の合格率は推計8%前後と言われていることをご存じでしょうか?

市販テキストで勉強した宅建受験生が10万人とすれば、合格者は8000人程度。市販テキストによる独学での宅建合格はかなりの狭き門なのです。

それでも独学で宅建を受験するのであれば、特に初学者は無駄が少なくて目が疲れにくいテキストを早々に1周し(※できれば10日ほどで1周できるよう500ページ程度にまとまっているものが望ましいです)、問題集・過去問集・ネットで視聴できる優良コンテンツ(宅建みやざき塾の無料Youtube講義は本当におすすめです)などを組み合わせて何度も何度も反復学習するしかありません。

どんなに丁寧に書かれているテキストであろうと、1回読んだだけで宅建本試験問題に挑んでもろくな点はとれません。だからこそ宅建テキストは何回も何回も読み込む必要があります。

そのためにはインプット項目を厳選し、読みやすくデザインされているテキスト、すなわち「さくさく読める」テキストが望ましい、というのがブログ管理人の考えです。

長い前置きをお読みくださり、ありがとうございました。

では『2019年版 パーフェクト宅建士の基本書』のレビューに移りましょう。

『2019年版 パーフェクト宅建士の基本書』 基本データ

『2019年版 パーフェクト宅建士の基本書』基本データです。 

テキスト基本データ

書名 2019年版 パーフェクト宅建士の基本書
価格
¥3,024(税込)
Kindke版の価格
分冊の有無
ページ数
①権利関係225頁②法令上の制限203頁
③宅建業法174頁④その他122頁
発行所
(株)住宅新報出版
発行日
2018年11月 5日
二色刷り
付録
ネットサービス
法改正等修正情報についてのみWebで確認可
編者
(株)住宅新報出版
宅建合格点予想実績


◆『パーフェクト宅建士の基本書』は初版発行が1991年5月という「老舗」の宅建テキスト。分冊なしの丸ごと1冊の宅建テキストです。

総ページ数は729ページ。ブログ管理人が知る限りでは市販の宅建テキストで最高の分量を誇るLEC『出る順宅建士 合格テキスト』より500ページほど少ないものの、TAC『わかって合格る 宅建士基本テキスト』より50ページほど、LEC『2019年版きほんの宅建士 合格テキスト』より200ページほど多いです。宅建テキストの中では分量が多い部類に入ります。

◆本書は宅建試験範囲を全79章で構成しています。内訳は次の通り。

①権利関係20章
②法令上の制限18章
③宅建業法27章
④その他14章

◆本書2019年版の編集は平成30年9月。本書冒頭に「宅建試験の傾向分析と対策」が8ページありますが、平成29年度試験についての出題傾向ばかりです。

ご存じのように平成30年度宅建士試験の合格点は過去最高の37点でした。本書の情報は古いと言わざるを得ません。

なお、巻末に宅建士試験合格率データが記載されていますが、平成30年度宅建士試験の結果は含まれていません。

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『2019年版 パーフェクト宅建士の基本書』 詳細レビュー

それでは『2019年版 パーフェクト宅建士の基本書』について2つのレビューポイントをチェックしましょう。

本試験合格に不要な「民法○○条」が書かれているため、初学者にはおすすめしない

宅建初学者にできないことの一つが、「これまでの宅建本試験にほとんど出題されない情報を見極めること」です。

信頼できる資格スクール・講師はこのことをきちんと教えてくれます。プロを利用する大きなメリットは無駄の少ない学習にあります。

初学者にもできる2つのポイントについてチェックします。

◆1つ目は「民法○○条」と書かれているかどうかです。

民法○○条とか借地借家法第9条・第33条だのと書かれている宅建テキストもありますが、宅建本試験を解く上でそんなことを覚える必要はまったくありません。

しかしながら・・・

本書では「民法○○条」と書かれています

本文テキストよりも小さいフォントとはいえ、「(民法○○条)」と書かれてあれば当然目に入ります。目に入ったことは覚えようとします。

繰り返しますが、宅建士試験で覚えておくべき条文は宅建業法34条の2・35条・37条、農地法3条・4条・5条くらいです。宅建本試験を解く上で覚える必要がない情報など最初から記載しないほうが受験生にとって大切です。

条文について勉強したい受験生にとっては無駄な知識ではありませんが、それなら条文そのものも記載している『出る順宅建士合格テキスト』のほうが良いでしょう。※宅建本試験まで残り時間が少ない今からの宅建テキストとしては『出る順』もおすすめできませんが。


◆それ以外にブログ管理人がチェックポイントとしている国土利用計画法には15ページを割いています。

国土法は試験では得点源です。というのは押さえておくべきポイントとそうでないポイントがはっきりしているからです。

後者について指摘します。

宅建初学者の方は知るよしもないことですし合格に不要な知識なのでインプットしないでほしいのですが、監視区域は平成11年12月以降は東京都の小笠原村だけ、注視区域は平成10年9月の改正法施行以来、規制区域は国土利用計画法施行(昭和49年)以来指定された区域はありません(土地・建設産業:土地取引規制 - 国土交通省)。

宅建本試験には毎年のように法改正問題が出題されます。宅建士が問われるのは今現在、社会が直面している問題に対する知識だからです。

この考え方からすれば、ほとんど直面していない(だから使われていない)国土利用計画法の監視区域・注視区域・規制区域についてほぼ出題されないのは当然でしょう。テキストで詳しく解説する必要性はないのです(監視区域内の事前届出については出題されているのでまったく勉強する必要がないわけではありません)

問題分析の結果を受験生に伝える努力を怠らない宅建テキストならどこかに注釈があります。例えば『きほんの宅建士合格テキスト』第3編p.78には「監視区域は現在小笠原村のみ。規制区域に関しては、今まで一度も指定されたことはありません。よって、試験問題もほとんどが事後届出制で、まれに事前届出制が出題される程度です」とあります。

◆もう1つのチェックポイントである宅建士の罰則についても3ページにわたって36も詰め込んでいます。とてもじゃありませんが覚えきれませんし、全部覚える必要もありません。

例えば『2019年版 宅建士基本テキスト タキザワ講義付き。』(VOL.3 P.193 ページ右欄)には「過去の出題を見ると、罰則の内容で引っ掛けるような問題はほとんどない。したがって、主なものについて罰則の有無を知れば十分だ」とあります。『きほんの宅建士合格テキスト』にも的確なアドバイスが記されています。国土法と同様に問題分析の結果を読者に伝える配慮が欠けていると指摘せざるを得ません。

テキスト全般にわたってフォントが小さい

テキストは2色刷で強調には黒太字と赤太字が用いられています。ただし、本書全体としてフォントが小さいため読みにくさを感じずにはいられません。文章自体は読みやすいのですが、詰め込み感が拭えません(※この点は本書に限ったことではなく、他の宅建テキストでもままあることですが)

デザインによる読みやすさについては実際に本書を見てご判断ください。

インターネットアフターサービスあり

宅建テキストは、一度購入したらそれでOKというわけではありません。

宅建は毎年4月時点の法改正が試験範囲に入ります。出版時期によってはそこをカバーしていないテキストがあるのはある程度やむを得ません。

この点をフォローするのがインターネットアフターサービスです。

『2019年版 パーフェクト宅建士の基本書』ではすでに法改正と訂正箇所が公表されています。もし、すでに購入された方、これから購入なさる方は住宅新報出版HPにて必ずチェックしてください。

統計資料についても同HPで知らせるとのことです。

長所・短所

  • 宅建用語・判例ナビは便利(ただし受験生には不要)
  • 条文番号が記載されていること、問題分析の結果を受験生に伝える配慮がなされていない
  • テキスト全体にフォントが小さい
  • 宅建本試験まで残り4ヶ月を切ってから勉強を始める受験生にとっては分量が多すぎる

本書は、初学者が指針なしに取り組むには荷が重い宅建テキストです。

もし、すでに本書を購入したのであれば、「覚えよう」を中心に学習するのが良いと思います。

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おすすめ宅建テキスト・問題集・過去問題集

宅建テキストは「これで受かった!」というネット記事を鵜呑みにして安易に選ばないほうが賢明です。

試験で問われないことまで書かれているテキストは避けたほうが良い、というのがブログ管理人の考えです。

どの宅建テキストにも長所短所ありますが、1冊だけ宅建独学・初学者向けに選ぶとすれば、LECの『2019年版 きほんの宅建士 合格テキスト』がおすすめです。ただし、記載されていない事項もありますので詳細レビュー(LECの『2019年版 きほんの宅建士 合格テキスト』)を必ずお読みください。

『きほんの宅建士 合格テキスト』で基本をおさえたら宅建みやざき塾のYoutube講義や問題集・過去問で補完しましょう。なお、問題集に収録されている過去問だけでは絶対量が足りません(市販のどの問題集でもそうです)。問題集以外に本試験過去問を最低10年分はきっちりおさえましょう。

 

『きほんの宅建士合格問題集』にはKindle版もありますが、Kindle版へのリンクボタンは仕様により直接商品ページには飛びません。間違ってテキストを購入なさらないようご注意ください。

 

過去問集でおすすめなのは、各問のみならず選択肢それぞれにまで難易度(復習の目安)が付されている『2019年度版みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』です。

 

過去問集をもうひとつ。例えば"時効"だけ、"重要事項説明"だけなど、特定分野の過去問を集中的に学習したいなら『2019年度版スッキリとける宅建士 過去問コンプリート12』がとても便利。苦手分野の克服に役立ちます。こちらも各問の難易度と各選択肢の重要度が記載されています。

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