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【レビュー】2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集

出る順宅建士過去30年良問厳選問題集

出る順宅建士過去30年良問厳選問題集

宅建テキスト・問題集・模試は各出版社から毎年数多く発売されています。当ブログではそれらの中からいくつか厳選して個別にレビューし、『おすすめできる・おすすめできない宅建テキスト:詳細レビュー【2020宅建試験に向けて】』にまとめました。

LEC『2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』以外の宅建テキスト・問題集も見ておきたい方はそちらもご一読ください。Amazonへのリンクから紙面デザインを確認できるものもあります。テキスト選びの参考になさってください。

2020年宅地建物取引士資格試験合格を目指し、がんばりましょう。

LEC『2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』が発売されました

LECから「過去問ベース」の模試集である『2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』が発売されました。

本書は1990年からの宅建過去問から抜粋して本試験スタイル50問に揃えたものです。そのため、「予想模試」ではなく「模試型」過去問題集と謳っています。

本書の大きな特長は次の2点です。

  1. 過去問からそのまま(民法改正に対応して改題されているものを含む)出題されているため、市販予想模試で出題されがちである「珍妙な問題が見当たらない」こと
  2. LECのデータが十分に活用されていること


宅建は原則として過去問対策が何より大切です。

ただ、年度毎の過去問を繰り返しているとどうしても答えそのものを覚えてしまいます。

その点、本書は過去30年間の宅建過去問からチョイスして50問を組み上げているので、「年度別過去問を覚えてしまう」という宅建対策上ありがちな弱点がカバーされています。

さらに、「合格者正答率」の違い=難易度別の模試型過去問を解くことによって、自分の学習レベルがどのあたりなのかについて確認することができます。

ではLEC『2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』基本データを紹介します。

LEC『2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』 基本データ

LEC『2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集』基本データです。 

テキスト基本データ

書名 2020年版出る順宅建士過去30年良問厳選問題集
価格
¥2,640(税込)
Kindke版の価格
分冊の有無
ページ数
251頁
発行所
東京リーガルマインド
発行日
2020年4月20日
二色刷り
付録
無 ※民法改正について6頁の前書きあり
ネットサービス


◆本書は50問の「模試」(以下、模試とする)を6回分(統計問題のかわりに)と令和元年度宅建本試験問題50問を収録しています。計7回分の模試として利用できます。※

◆模試は難易度別に基礎編・中級編・上級編があり、それぞれ2回分ずつ収録。各模試には解答用マークシート用紙が付いてます。繰り返し解く場合はあらかじめコピーしておきましょう。

◆解答には各問について合格者正解率、不合格者正解率、受験者正解率が記されています。

基礎編・中級編・上級編の難易度を検証するため、各編1回分について合格者正解率60%以上の問題が何問あるかを確認したところ、次の通りでした(※1999年以前の問題は正解率データが記載されていないため除外)

  • 基礎編①:48問
  • 中級編①:40問
  • 上級編①:30問

宅建試験は合格者正解率60%以上の問題を確実に正解できれば余裕で合格点を超えられます。

本書は模試6回分それぞれに合格推定点を付していますが、特に基礎編は合格推定点を大きく上回っておくべきです。合格者正解率60%以上の問題は「すべての選択肢について根拠を明らかにしながら正誤判定できる」よう確実に仕上げましょう

◆本書は多くの宅建テキストと同様A5サイズ、251ページです。『出る順』テキストと同じサイズで揃えてありますが、できれば本試験と同じA4サイズで出版してほしかったです。

◆各模試は本体から切り離せます。ただし解答部分は切り離せません。

◆前書きには6ページを使って改正民法についての情報が記載されています。この前書きは『2020年版出る順宅建士 合格テキスト 1権利関係』とほぼ同じです。

2020年度宅建試験は改正民法対策がとても重要です。この点をカバーするため、副教材として『2020年版出る順宅建士 合格テキスト 1権利関係』は有用です。

出る順テキストを購入していない方にとって、本書の前書きは権利関係の学習にとても役立ちます。

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本当に「良問」を「厳選」しているのか?

本書は「良問厳選」と名付けられています。本書では「良問」を「合否を決める頻出問題」としています(「はしがき」より)。

良問かどうかについて別の見方もあります。それは「捨て肢(すてあし)」が含まれている問題を排除しているかどうかです。

捨て肢とは難易度が高すぎるため正答率が非常に低い肢のことを指します。こういう肢は正解でも不正解でも合否に関係ありません。

捨て肢のなかには市販のどの宅建テキストにあたっても調べきれないケースがあります。捨て肢にこだわって余計な時間をくうことは避けるべきです。

では、本書の問題に捨て肢がどれくらい含まれているのでしょうか?検証のため、収録されている基礎編①・中級編①・上級編①の各1回について調べました。

※捨て肢の確認には『みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』の2019年版・2020年版を用い、「できなくても問題ナシ」と表記されている問題を抽出。さらに『2019年度版スッキリとける宅建士過去問コンプリート12』及び『2020年度版スッキリとける宅建士論点別12年過去問題集』を使ってどの肢問が重要かそうでないかをチェックしました。チェックできたのは平成19年度〜平成30年度本試験結果についてのみです。

二重チェックの結果、捨て肢が含まれていた問題数は以下の通りです

  • 基礎編①:なし
  • 中級編①:1問(ただし問題自体は合格者正解率90%以上)
  • 上級編①:5問

上級編①の5問のうち、2問は捨て選択肢が1つだったものの合格者正解率が80%以上と絶対に落とせない問題だったので良問に入ると思われます。

残り3問のうち、肢問4つすべてが捨て肢だったのは1問のみ。この問題は合格者正解率が20%以下の難問でした。また、残りの2問については合格者正解率が50%未満でした。

したがって、捨て肢が含まれていてなおかつ合格者正解率が低い3問は、上級編の難易度調整のために組み込まれていたものと思われます。

以上から、本書は捨て肢のある問題は編集でかなり排除されており、良問が厳選されているものと思われます。

なお、本書はあくまで「過去問ベース」の模試ですので、「予想模試」とは赴きが異なります。

しかしながら、漫然と予想模試に取り組むのでは無く、受験者正解率データに裏打ちされた「絶対落とせない問題」を意識しながら120分50問形式で過去問に挑むには今のところ最良の模試集と言えるでしょう。

なお、『出る順』シリーズにはテキストと連動している問題集『ウォーク問過去問題集』があります(『法令上の制限・税・その他』のみリンクを貼っておきます)。こちらも3冊シリーズになります。Kindle版の価格は紙版よりちょっと安くなっています。

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おすすめ宅建テキスト・問題集・過去問題集

宅建テキストは「これで受かった!」というネット記事を鵜呑みにして安易に選ばないほうが賢明です。

試験で問われないことまで書かれているテキストは避けたほうが良い、というのがブログ管理人の考えです。

ブログ管理人は自腹で宅建テキスト・問題集を買い込み(かなりの出費ですが・・・)レビューを執筆しています。

これまで、宅建テキスト詳細レビュー 】2020年版宅建士合格のトリセツ基本テキスト(LEC)『2019年版 らくらく宅建塾』【宅建独学者向けテキスト】みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 2020年度版 詳細レビュー TAC『2019年度版 スッキリわかる宅建士 テキスト+過去問スーパーベスト日建学院 『2019年度版 どこでも学ぶ宅建士 基本テキスト の詳細レビューを書きました。

レビューのまとめはおすすめできる・おすすめできない宅建テキスト:詳細レビュー【2020宅建試験に向けて】 Check!をご参照ください。

※注:レビューのまとめ記事は一部を除き多くが2019年版宅建テキストについてのものです。2020年版のレビューは順次更新します。

どの宅建テキストにも長所短所あるのですが、1冊だけ宅建初学者の方向けに選ぶとすれば、LECの『2020年版 宅建士合格のトリセツ基本テキスト』がおすすめです。ただし、記載されていない事項もありますので詳細レビュー(【宅建テキスト詳細レビュー 】2020年版宅建士合格のトリセツ基本テキスト(LEC) )を必ずお読みください。

なお、姉妹本の問題集に収録されている過去問だけでは絶対量が足りません(市販のどの問題集でもそうです)。問題集以外に本試験過去問を最低10年分はきっちりおさえましょう。

『きほんの宅建士 合格テキスト』の2020年度版が発売されました。


『宅建士合格のトリセツ基本テキスト』で基本をおさえたら問題集・過去問集を繰り返しましょう。

勉強方法ですが、『宅建士合格のトリセツ基本テキスト』を1周してから問題集に取り組む方法と、テキストの各単元を読んだら該当箇所の問題集・過去問に取り組む方法があります。短期間でより効果が上がるのは後者だと思います。

『きほんの宅建士合格問題集』にもKindle版があります。

 

問題集に収録されている過去問だけでは絶対量が足りません(市販のどの問題集でもそうです)。問題集以外に本試験過去問を最低10年分はきっちりおさえましょう。

 

過去問集でおすすめなのは、各問のみならず選択肢それぞれにまで難易度(復習の目安)が付されている『2020年度版みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集』です。

 

過去問集をもうひとつ。例えば"時効"だけ、"重要事項説明"だけなど、特定分野の過去問を集中的に学習したいなら『2020年度版 スッキリとける宅建士 論点別12年過去問題集』がとても便利。苦手分野の克服に役立ちます。こちらも各問の難易度と各選択肢の重要度が記載されています。

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