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賃貸不動産経営管理士試験の出題傾向とは?【試験問題の比較・分析から】

2022年6月18日更新

この記事では、賃貸不動産経営管理士試験と宅建の試験問題を比較し、試験問題の構造の違いを検討しました。

賃貸不動産経営管理士試験と宅建ともに受験した身からすれば賃貸不動産経営管理士試験のほうが明らかに解きやすいと感じたのですが、今回の分析によってその印象を数値で裏付けることができました。

賃貸不動産経営管理士試験の難易度とは?

試験問題の分量・構造を比較する

試験範囲・試験問題が似通っている二つの資格試験があったとします。

どちらも制限時間が同じ場合、一つの試験の問題数が40問、一方が50問だとすれば、問題数が多いほうが解くのに負荷がかかると考えられます。

どちらも制限時間と問題数が同等の場合、問題の字数が多い方が解くのに負荷がかかると考えられます。

なぜなら、問題数・問題の字数の多い試験のほうが受験生により高度な問題処理能力を要求するからです。

もちろん、より高度な知識を問われる試験のほうが解きにくいことは言うまでもありません。

例えばファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)学科試験のように2級と3級で試験範囲・試験時間・問題数が同じ場合、合格率の差は試験の難易度の差をそのまま反映しています。(注:FP2級学科試験の合格率は約20%、FP3級は約60%であり、これは出題形式の違いも大きく影響していますがここでは割愛します)

賃貸不動産経営管理士試験と宅建の問題を比較する

以上の点から、現時点で賃貸不動産経営管理士試験の出題傾向を推し量るには、民法の借地借家法(の借家部分)・宅建業法・法令制限等の試験範囲が重なっている賃貸不動産経営管理士試験と宅建の試験問題を比較することがベターと思われます(設備系から出題される管理業務主任者試験との比較もありでしょう)

このエントリーでは賃貸不動産経営管理士試験と宅建の試験問題について、試験問題の字数の分量および問題の構造を比べてみました。

◆結果を先に述べておきます。

  1. 賃貸不動産経営管理士試験の総文字数は宅建士試験の約50%
  2. 1分当たりに処理しなければならない文字数は宅建士試験の81.0%
  3. 1問当たりの文字数は宅建士試験の75.9%
  4. より解答しやすい「最も不適切なものはどれか」を選ぶ問題と組み合わせ問題の出題は賃貸不動産経営管理士試験より宅建士試験のほうが少ない。
  5. 「AはBであるがCはDである」というような出題文の前半と後半で異なる知識の正誤を問う問題は宅建士試験のほうが多い。

ほかにも、すでに述べたとおり①賃貸不動産経営管理士試験問題の実に98.1%が公式テキストから出題されていること、②しかも公式テキストの文言そのままもしくは少し変えただけのものが非常に多い。

以上から、賃貸不動産経営管理士試験は宅建士試験よりも解きやすいと結論付けられました。

賃貸不動産経営管理士試験と宅建の問題の違い

◆分析に用いたのは、ネットで公表されている令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題および令和2年度10月実施宅建試験問題です。

どちらも【問1】以降をすべてコピーし、MS Wordにペーストしました。ページ番号は除外してあります。

では比較結果をみていきましょう。

賃貸不動産経営管理士試験問題の文字数は宅建の約75%

最初に試験問題の分量を数値化しました。文字数の測定です。

文字数の測定はWordの文字数カウント数値をそのまま用いました(双方の試験問題どちらにも「【問○○】」「頁番号」が含まれています)

◆総文字数

総文字数は以下の通りです。

  • 令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題:1万5,524字
  • 令和2年度10月実施宅建問題:2万433字

問題の難易度や試験時間が同じと仮定した場合、文字数が多い試験のほうが処理能力をより要求されます。 

それぞれの文字数を制限時間(分)で割った1分当たりの文字数をみてみましょう。

◆1分当たり文字数および1問当たり文字数

  • 令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題:129.366字
  • 令和2年度10月実施宅建問題:170.275字

賃貸不動産経営管理士試験の1分当たりの文字数は宅建の75.9%でした。

◆1問あたりの文字数は以下の通りです。

  •  平成29年度賃貸不動産経営管理士試験問題:310.48字
  • 平成29年度宅建問題:408.66字

賃貸不動産経営管理士試験の1問当たりの文字数は宅建の75.9%でした。


単純な文字処理能力だけに話を限れば、賃貸不動産経営管理士試験は宅建の約75%の労力で済む、ということになります。


◆賃貸不動産経営管理士試験も宅建試験も120分で50問出題なので、1問あたり2.4分で解かねばなりません。

でも、宅建試験より賃貸不動産経営管理士試験のほうが試験問題の文字数が少ないため、時間に余裕があるのです。

賃貸不動産経営管理士試験問題のほうが解答しやすい問題が多い

◆賃貸不動産経営管理士試験のほうが試験時間に余裕がある理由はもう一つあります。

それは試験問題の構造です。

賃貸不動産経営管理士試験と宅建はどちらも基本的に4肢択一の出題形式です。

賃貸不動産経営管理士試験では平成29年度から個数問題・組み合わせ問題が導入されているので、出題形式自体はどちらにも違いはありません。

しかしながら、問題文の構成を分析するとその差が浮き彫りになりました。

先ず目に付いたのが、賃貸不動産経営管理士試験は「最も不適切なものはどれか」を問う問題の出題頻度が高いことです。

 

【令和2年度問題についての以下の分析は途中のため平成29年度分について記載しておきます。】

平成29年度試験における、「最も適切なものはどれか(適切肢選択)」「最も不適切なものはどれか(不適切肢選択)」「個数問題」「組合わせ問題」の出題数は次の通りでした。

平成29年度賃貸不動産経営管理士試験・宅建の出題数比較

  賃貸不動産
経営管理士試験
宅建
適切肢選択
15
27
不適切肢選択
15
16
個数問題
3
6
組合わせ問題
7
1
合計
40
50


管理人の経験上、「最も不適切なものはどれか(不適切肢選択)」を選択する問題のほうが解答しやすいと思います(そう述べている資格スクールもあります。例えばこちら

平成29年度宅建では「最も適切なものはどれか(適切肢選択)」と「最も不適切なものはどれか(不適切肢選択)」の出題割合が、個数問題・組み合わせ問題以外の43問中16問と37%にとどまっていました。

一方、賃貸不動産経営管理士試験ではどちらも15問と同じ出題割合でした。

つまり、賃貸不動産経営管理士試験のほうがより解答しやすかったと言えます。

 

また、個数問題と組み合わせ問題では組み合わせ問題のほうが解答しやすいです。賃貸不動産経営管理士試験で組み合わせ問題が7問に対し、宅建は1問でした。

これらの出題形式は年によってばらつきがあるので傾向は年々変わりますが、宅建で例年必ず出題され、とても苦しめられたのが
AはBで「あるが」、CはDである

のような、出題文の前半と後半で異なる知識の正誤を問う問題です。

この形式の出題は賃貸不動産経営管理士試験では少ない印象があります。

そこで、賃貸不動産経営管理士試験と宅建両方の全選択肢を読み直し、この類の選択肢を洗い出しました。

すると、賃貸不動産経営管理士試験では40問中4問6肢の出題だったのに対し、宅建では50問中9問12肢もありました。賃貸不動産経営管理士試験ではこの手の出題が宅建の約半分にとどまっていたのです。

つまり、宅建にくらべて賃貸不動産経営管理士試験のほうがより解答しやすい出題形式になっているのです。

以上から、結論は賃貸不動産経営管理士試験は宅建より解きやすい問題が出題されている、ということに他ならないとなりました。筆者の印象が裏付けられました。

 

結論

結論は次の通りです。

試験問題の文字分量・出題形式について分析・検討した結果、賃貸不動産経営管理士試験は宅建より解きやすい。

 

合格率だけの比較から語られる違いを鵜呑みにしないよう、くれぐれもご注意ください。

なお、賃貸不動産経営管理士試験は令和2年度から50問120分となっています。早めに試験勉強を始めることを強くおすすめします。

賃貸不動産経営管理士試験に本気で合格したい方へ

◆賃貸不動産経営管理士は、国家資格化に伴って仕事上必要になる方や就職・転職のために必要とする方が今後大幅に増えると思われます。

しかしながら、賃貸不動産経営管理士試験は「受験生の7割が不合格となる試験」になってしまいました。

本気で賃貸不動産経営管理士試験に合格したいのであれば、もはや「簡単に合格できる資格試験ではなくなった」ことをぜひ自覚してください。早め早めに勉強し始めることを強くおすすめします。

特に、次の3項目に当てはまる方は少しでも合格可能性を上げるため、合格実績の高い=合格率の高い資格スクール・通信講座の活用を積極的に検討するべきです。

なぜなら、良い教材を使って効率的に学習でき、しかも学習の進捗状況を管理しやすい上、わからないところを質問できるからです。

  • これまで資格試験を受験したことがない方やなかなか資格試験に合格できない方
  • 何から勉強したらいいのか考えあぐねている方
  • 本気で今年の合格を目指す方

◆おすすめできるのは次の3つをすべて満たしている講座です。

  1. 講座受講生の合格率をHPに記載している
  2. 講座に質問機能(質問回数無制限が望ましい)がある
  3. フルカラーのオリジナルテキストが料金に入っている

管理人が知る限りでは、これら3点を満たしているのはアガルートアカデミーの賃貸不動産経営管理士講座だけです。

◆オリジナルテキストを作成するには、講座範囲を熟知し、どこが重要なのか、どこが試験で出題されやすいか、法改正点はどこか、と言った試験合格に必要な箇所の選別といった教材研究能力が不可欠です。

アガルートの賃貸不動産経営管理士講座担当は工藤美香講師です。テキストには設備関連の図ひとつにも工藤講師の細かい指示が入っています。

ちなみに令和2年度試験の問49は解答速報の正解肢が各社で2と3に別れました。資格スクール・講師の中には当初2にしていたのを3に変更したり、3を2に変更したりしていた所もありましたが、試験日当日から解答を2とし、その後一切変更しなかったのは工藤講師だけでした。


◆アガルートは合格実績も際立っています。令和3年度賃貸不動産経営管理士試験の講座受講生合格率は92.3%。令和3年度試験の合格率31.5%の2倍強という実績です。

管理人は宅建受験のとき8万円ほどかけて教材を購入して勉強しましたが、プロの手による良く練られた教材を使うと、本当に効率良く学習できることを身を持って思い知りました。

少しでも合格可能性を上げたい方は検討してみて損はありません。

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  4. 解説講義付き直前ヤマ当て模試全2回
  5. Facebookグループ内での質問制度(回数無制限かつ工藤講師が直接返信)
  6. 学習開始時のガイドとして視聴するオリエンテーション動画
  7. 受講生からのアンケートをもとに月1回配信されるホームルーム動画

Facebookグループでの質問制度は、講師が直接質問に返信するだけではなく、他の受講生の質問についても閲覧できます。

ネットにいろんな情報が普及したとは言っても賃貸不動産経営管理士試験については宅建ほどではありませんので、自分であれこれ調べるのは大変です(まず条文にあたらなければならない上、調べたことが妥当かどうかもわかりません)まして、公式テキストの改訂箇所を調べるのは受験生には不可能です。

工藤先生におまかせしたほうが得策だと思います。


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